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本編
不慣れなパーティー (2)
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(イライアスとパーティーに来たからって、浮かれている場合じゃないわ。だって、今日は任務できたんだもの!)
背筋をしゃんと伸ばした時、ふと人混みの中から煌びやかな人物がこちらに歩いてきていることに気づく。
「おーい、イライアス! ジェシカ嬢!」
二人の名前を呼びながら、人波を縫ってこちらに来たのは、第二王子のレオナルドだった。今日の装いは、パーティーに合わせて華やかだ。上品な光沢のある紫のスーツに、萌黄色のベストを着ている。
ジェシカは目を見開き、イライアスはあからさまに嫌そうな顔をする。
「……チッ、ついに見つかったか」
「ちょっと、殿下相手に不敬でしょ!」
ジェシカはイライアスの脇腹を軽く小突き、レオナルドにカーテシーをする。
「ジェシカ・ウォグホーンが、殿下にご挨拶申し上げます。太陽が輝く王国に栄光あれ」
「やあジェシカ嬢、久しぶりだな!」
レオナルドは片手をあげながら鷹揚に笑った。相変わらず、顔に笑みは浮かべているものの、どこか人を寄せ付けない独特の雰囲気がある。現に、レオナルドをチラチラ見ている貴族もいるが、近くに寄って行こうとはしない。
(レオナルド殿下って、なんだか目が笑ってなくて少し怖いのよね。こんな人と付き合えるリーデ様はすごいわ……)
あんなにも可愛らしく、大人しそうな見た目をしているのに、内面は強かな一面があるのだろう。そうでなければ、第二王子の婚約者という重圧を感じるポジションに収まっているはずがない。
そこで、ジェシカはとあることに気づいて首を傾げる。
「あれ、今日はリーデ様は一緒にいらっしゃらないのですか?」
「ああ、……ちょっとな」
レオナルドの瞳に、さっと暗い影が落ちる。隣に立つイライアスの顔も強張った。なにかよんどころない事情があるようだ。
(まさか、お二人に限ってそんなことはないけれど、喧嘩しちゃったのかしら? それとも、リーデ様が体調を崩されたとか……)
心配に思いつつも、王族の私的な話題にはあまり深く立ち入るべきではないだろう。レオナルドにとっても触れてほしくない話題である気がして、ジェシカは開きかけていた口を閉ざす。
一瞬気まずい雰囲気になりかけたものの、レオナルドはすぐににっこりと笑って話題を変えた。
「それにしても、ジェシカ嬢はドレスを着ると見違えるなぁ。男たちがイライアスが連れている令嬢は誰かとしきりに騒いでいたぞ。今日のパーティーの主役は、間違いなく君だ」
「ローデ伯爵であるイライアスが連れて来ている令嬢となれば、どうしても話題に上がりやすくなりますよね。私はデビュタントもしていないので、顔や名前も知られていないでしょうし」
ジェシカは至極真面目な顔をして応える。レオナルドは勢いよく吹き出した。
「そういう話がしたかったわけではないのだが……。なるほど、これはイライアスが手を焼くわけだ。そうだ、せっかくだから一曲ダンスに付き合ってほしい。君のファーストダンスの相手となる名誉を、俺にくれないか?」
「ええっ、殿下とダンスですか!?」
ジェシカは慌てた。この国の王子からの誘いであれば断るわけにもいかないが、慣れないヒールで躓かずに歩くのすらままならない。
第一、ジェシカはダンスが壊滅的に下手だ。ステップを間違えて、勢いよくレオナルドの足の甲を踏み抜く可能性も十分にあり得る。
「あ、あの、私ってすごいダンスが下手なんです。殿下にはとんでもないご迷惑をおかけするのではないかと……」
「デビューしたての令嬢なんてみんなそんなもんだろう。別に構わない。それとも、俺の誘いを断るのか?」
レオナルドはわざと拗ねたような口調で言う。これはもはや脅迫だ。そう言われてしまうと、もうジェシカは断れない。
反射的に頷きかけたジェシカだったが、横にいたイライアスが急にそれを遮った。
「ダメだ。許さない」
「ちょ、ちょっと、イライアス!」
「レオ、揶揄うのもいい加減にしてくれ。ジェシカは俺のパートナーになったと言ったはずだ。俺以外の男がジェシカに触ることは許さない」
イライアスのきっぱりとした拒絶にジェシカは慌てふためく。相手はこの国の王子なのだから、イライアスの返答は無礼極まりないものだ。
しかし、イライアスは撤回するそぶりを見せず、レオナルド本人も気を悪くした様子もなく笑った。
「冗談に決まってるだろ、睨むなよ。しかし、ジェシカ嬢が見違えたのは本当だ。イライアスめ、これほどまでに美しいダイヤの原石を大事に隠し持っていたのか。我が親友ながら、隅に置けないな」
「レオ!」
「あはは、怒るな怒るな。俺はリーデを心の底から愛している。美しい令嬢が流星のごとく現れたとしても、心が動くことはないさ。しかし、こんなにイライアスが焦る姿を見られるなんて、今日はいい日だなぁ」
レオナルドは人の悪い笑みを浮かべたあと、急に真顔に戻った。
「それよりイライアス、別室に移るぞ。例の件についてだ」
「…………」
先程までの和やかな雰囲気から一転して、二人の間にピリついた空気が漂う。イライアスの眉間に深い皺が刻まれた。
すぐに何か事情があると察したジェシカは、胸に手をあてて一歩下がる。
「私はここで待機し、見張りを続けます」
「ジェシカ、しかし――」
一瞬、イライアスは言いようもないほどの不安そうな顔をした。ジェシカはにこりと微笑む。
「一人で大丈夫よ」
「頼むから、怪しげな奴についていくな。俺以外の男とダンスするのも許さない。人から渡された飲み物には口をつけるな。それから――」
「大丈夫だってば! 私は第一騎士団のイノシシ娘なのよ? 腕っぷしなら自信があるわ。ほら、行って行って!」
ジェシカはイライアスの背中を押す。正直なところ、イライアスがいなくなるのは不安だが、しばらく壁の花になることくらいならできるだろう。
二人のやりとりを見ていたレオナルドが、目を見開いた。
「驚いた。イライアスがこんなにも女性を心配するのは初めて見たぞ。こいつ、他の令嬢たちにはとにかく冷たくて、目すら合わせようとしな……あいてっ」
「余計なことを言うな!」
レオナルドの頭に軽く拳をぶつけると、イライアスはようやく踵を返す。大広間を横切って人波にまぎれるまでの間、イライアスは何度も心配そうにジェシカの方を振り返った。
背筋をしゃんと伸ばした時、ふと人混みの中から煌びやかな人物がこちらに歩いてきていることに気づく。
「おーい、イライアス! ジェシカ嬢!」
二人の名前を呼びながら、人波を縫ってこちらに来たのは、第二王子のレオナルドだった。今日の装いは、パーティーに合わせて華やかだ。上品な光沢のある紫のスーツに、萌黄色のベストを着ている。
ジェシカは目を見開き、イライアスはあからさまに嫌そうな顔をする。
「……チッ、ついに見つかったか」
「ちょっと、殿下相手に不敬でしょ!」
ジェシカはイライアスの脇腹を軽く小突き、レオナルドにカーテシーをする。
「ジェシカ・ウォグホーンが、殿下にご挨拶申し上げます。太陽が輝く王国に栄光あれ」
「やあジェシカ嬢、久しぶりだな!」
レオナルドは片手をあげながら鷹揚に笑った。相変わらず、顔に笑みは浮かべているものの、どこか人を寄せ付けない独特の雰囲気がある。現に、レオナルドをチラチラ見ている貴族もいるが、近くに寄って行こうとはしない。
(レオナルド殿下って、なんだか目が笑ってなくて少し怖いのよね。こんな人と付き合えるリーデ様はすごいわ……)
あんなにも可愛らしく、大人しそうな見た目をしているのに、内面は強かな一面があるのだろう。そうでなければ、第二王子の婚約者という重圧を感じるポジションに収まっているはずがない。
そこで、ジェシカはとあることに気づいて首を傾げる。
「あれ、今日はリーデ様は一緒にいらっしゃらないのですか?」
「ああ、……ちょっとな」
レオナルドの瞳に、さっと暗い影が落ちる。隣に立つイライアスの顔も強張った。なにかよんどころない事情があるようだ。
(まさか、お二人に限ってそんなことはないけれど、喧嘩しちゃったのかしら? それとも、リーデ様が体調を崩されたとか……)
心配に思いつつも、王族の私的な話題にはあまり深く立ち入るべきではないだろう。レオナルドにとっても触れてほしくない話題である気がして、ジェシカは開きかけていた口を閉ざす。
一瞬気まずい雰囲気になりかけたものの、レオナルドはすぐににっこりと笑って話題を変えた。
「それにしても、ジェシカ嬢はドレスを着ると見違えるなぁ。男たちがイライアスが連れている令嬢は誰かとしきりに騒いでいたぞ。今日のパーティーの主役は、間違いなく君だ」
「ローデ伯爵であるイライアスが連れて来ている令嬢となれば、どうしても話題に上がりやすくなりますよね。私はデビュタントもしていないので、顔や名前も知られていないでしょうし」
ジェシカは至極真面目な顔をして応える。レオナルドは勢いよく吹き出した。
「そういう話がしたかったわけではないのだが……。なるほど、これはイライアスが手を焼くわけだ。そうだ、せっかくだから一曲ダンスに付き合ってほしい。君のファーストダンスの相手となる名誉を、俺にくれないか?」
「ええっ、殿下とダンスですか!?」
ジェシカは慌てた。この国の王子からの誘いであれば断るわけにもいかないが、慣れないヒールで躓かずに歩くのすらままならない。
第一、ジェシカはダンスが壊滅的に下手だ。ステップを間違えて、勢いよくレオナルドの足の甲を踏み抜く可能性も十分にあり得る。
「あ、あの、私ってすごいダンスが下手なんです。殿下にはとんでもないご迷惑をおかけするのではないかと……」
「デビューしたての令嬢なんてみんなそんなもんだろう。別に構わない。それとも、俺の誘いを断るのか?」
レオナルドはわざと拗ねたような口調で言う。これはもはや脅迫だ。そう言われてしまうと、もうジェシカは断れない。
反射的に頷きかけたジェシカだったが、横にいたイライアスが急にそれを遮った。
「ダメだ。許さない」
「ちょ、ちょっと、イライアス!」
「レオ、揶揄うのもいい加減にしてくれ。ジェシカは俺のパートナーになったと言ったはずだ。俺以外の男がジェシカに触ることは許さない」
イライアスのきっぱりとした拒絶にジェシカは慌てふためく。相手はこの国の王子なのだから、イライアスの返答は無礼極まりないものだ。
しかし、イライアスは撤回するそぶりを見せず、レオナルド本人も気を悪くした様子もなく笑った。
「冗談に決まってるだろ、睨むなよ。しかし、ジェシカ嬢が見違えたのは本当だ。イライアスめ、これほどまでに美しいダイヤの原石を大事に隠し持っていたのか。我が親友ながら、隅に置けないな」
「レオ!」
「あはは、怒るな怒るな。俺はリーデを心の底から愛している。美しい令嬢が流星のごとく現れたとしても、心が動くことはないさ。しかし、こんなにイライアスが焦る姿を見られるなんて、今日はいい日だなぁ」
レオナルドは人の悪い笑みを浮かべたあと、急に真顔に戻った。
「それよりイライアス、別室に移るぞ。例の件についてだ」
「…………」
先程までの和やかな雰囲気から一転して、二人の間にピリついた空気が漂う。イライアスの眉間に深い皺が刻まれた。
すぐに何か事情があると察したジェシカは、胸に手をあてて一歩下がる。
「私はここで待機し、見張りを続けます」
「ジェシカ、しかし――」
一瞬、イライアスは言いようもないほどの不安そうな顔をした。ジェシカはにこりと微笑む。
「一人で大丈夫よ」
「頼むから、怪しげな奴についていくな。俺以外の男とダンスするのも許さない。人から渡された飲み物には口をつけるな。それから――」
「大丈夫だってば! 私は第一騎士団のイノシシ娘なのよ? 腕っぷしなら自信があるわ。ほら、行って行って!」
ジェシカはイライアスの背中を押す。正直なところ、イライアスがいなくなるのは不安だが、しばらく壁の花になることくらいならできるだろう。
二人のやりとりを見ていたレオナルドが、目を見開いた。
「驚いた。イライアスがこんなにも女性を心配するのは初めて見たぞ。こいつ、他の令嬢たちにはとにかく冷たくて、目すら合わせようとしな……あいてっ」
「余計なことを言うな!」
レオナルドの頭に軽く拳をぶつけると、イライアスはようやく踵を返す。大広間を横切って人波にまぎれるまでの間、イライアスは何度も心配そうにジェシカの方を振り返った。
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