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本編
フラれにきました!(2)
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「どうして、言ってくれなかったの……?」
「言えるわけがない。俺がこういう状態だと伝えれば、ジェシカは簡単に自分を差し出す。……そんなことはさせられない」
きっと、ジェシカに気づかせないために、イライアスは相当な無理をしていたに違いない。
Domであれば、欲求不満になったとしてもSubほどひどい症状にはならないと思っていた。だから、イライアスは大丈夫だと、勝手に思い込んでいた。
だが、イライアスは知らないうちにこんなにもジェシカのことを思って、無理をしていたのだ。そんなことに微塵も気づかなかった自分が恥ずかしい。
「イライアス、ごめんね……」
「大丈夫だ。俺は、いつだってジェシカを待つ。そう簡単にくたばったりしないから、心配しないでほしい」
口では大丈夫と言いながらも、実際のイライアスはとても大丈夫そうには見えなかった。
パートナー登録をした以上、イライアスはジェシカ以外のSubとプレイできない。そのため、ダイナミクスによる欲求を発散させることができず、抑制剤に頼ることを余儀なくされていたのだろう。
真面目なイライアスのことだ。ジェシカがプレイを求めるまで、頑なに我慢し続ける気でいたのだ。これほどまでに弱ってまでも。
(ああ、そうだわ……。イライアスは、ずっと私のことを大事にしてくれてた。それなのに、私ったら自分のことばかり考えていて、イライアスのしてくれたことから目を背けて……)
胸がぎゅっと痛くなる。イライアスは優しい。いつも不器用だけど誠実に、向き合ってくれた。そんなところにどうしようもなく惹かれてしまったのだ。
すっぱり別れてもらおうと思って勇気を持ってきたのに、こんな時までもイライアスへの気持ちに気づかされてしまう。
きっと、ジェシカの全てを明け渡してもいいと思えるのは、イライアスだけだ。今までも、そしてこれからも。
(ああ、やっぱり私はイライアスが好き……)
本当は、ずっとイライアスと一緒にいたい。けれど、それはただのわがままでしかない。現に、イライアスはこんなにも負担を強いている。
やはり、これ以上この関係を続けるのはお互いのためにならない。やはり、ここでスッパリ振ってもらわなければ。
ジェシカは意を決して、重い口を開いた。
「あのね、イライアス……。パートナーを解消してほしいの」
イライアスが息を呑む音が、静かな部屋にやけに響いた。
「……それは、つまり、俺以外の好きなヤツができたのか?」
「違うわ。その逆なの。……私はイライアスじゃなきゃダメ。でも、このままだとお互いにとって良くないと思う」
「どういうことだ?」
「貴族って、ダイナミクスのパートナーと結婚相手とわけるのが普通なんでしょ? イライアスは将来、私以外の人と結婚しちゃうんだと思う。もし、そうなったら私は耐えられない。イライアスの幸せなんて、願えないもの」
ジェシカは大きく息を吸った。喉の奥が焼けるように熱く、ジェシカの目から大粒の涙が零れ落ちる。一度溢れ出した涙はとどまることを知らず、ぼろぼろとこぼれ落ちていく。膝頭に涙が落ちて、ズボンに染みを作っていくのをジェシカはただ見つめていた。
本当は、これから先の言葉は言いたくない。
それでも、ジェシカは言葉を紡ぐ。こうでもしなければ、生真面目で優しい幼なじみは、ずっと苦しむことになるだろうから。
「ごめんなさい。私の勝手で、こんなこと言っちゃって。私の気持ちが、イライアスにとっては迷惑なだけだってわかっていたのに、……貴方の隣にずっといたいと望んでしまったの。でも、……これ以上、優しいイライアスに甘えるのはよくないって、思って……。だから、パートナー関係を解消してほしい……」
イライアスの顔を見ることができない。
ジェシカは俯き、ぐっと歯を食いしばった。イライアスは今、どんな顔をしているのだろうか。
怒っているのか、呆れているのか。顔をあげて確かめたい気もしたけれど、泣いているところを見られたくなくて、ジェシカはどうしても顔をあげることができなかった。
しばらく続いた沈黙を割るように、イライアスが口を開いた。それとともに、頬に手が添えられ、おずおずとジェシカの涙を拭う。その指先は、思いのほか温かい。こうして、涙を拭ってもらうのもきっと最後だろうと思うと、余計涙が溢れる。
「……さっき言ったのは、本当か?」
「え?」
おそるおそる視線をあげると、じっとこちらを見るイライアスと目が合った。
ジェシカはボロボロと泣きながら、眉を顰める。泣きながら嘘をつけるほど、器用な性格はしていない。何と答えるべきか迷っていると、イライアスはもう一度訊ねてくる。
「隣にずっといたいというのは、本当か?」
「そうよ! あんなに優しくされたら、ずっと一緒にいたくなるに決まっちゃうじゃない、馬鹿! 女ったらし!」
思わず憎まれ口を叩いたその瞬間、イライアスの大きな手が伸びてきてジェシカの頭を撫でた。何度も、優しく。
宝物を扱うような手つきに、身体の奥がほわりと心地よさが身体中に広がっていく。
これ以上はダメだと分かっているのに、その手を拒めない。この期に及んで、イライアスに身を委ねたいと思ってしまう自分のSub性が恨めしい。
ジェシカはジトっとイライアスを見る。
「ちょっと、話聞いてた?」
「当たり前だ。一言一句聞き漏らさず、聞いていた」
「だったら、……さっさと一思いにバッサリ振りなさいよ!」
「そんなの無理だ」
「えっ?」
ジェシカが驚いて顔を上げる前に、イライアスはジェシカを抱きしめた。
「ジェシカのことが好きだ。愛している。そして俺は、ダイナミクスのパートナーと結婚相手を分ける気は、最初から毛頭ない」
「……嘘」
何を言われたのか分からず、ジェシカは口をぽかんと開ける。
「嘘だわ。どうせ、揶揄ってるんでしょ?」
信じられなくて思わず突っぱねるジェシカに、イライアスは首を振る。
「こんな大切なことで、冗談なんか言うもんか」
「で、でも、長いこと片思いしてる人がいるって……」
「俺が十年以上想い続けているのは、ジェシカだけだよ。何度も諦めようとした。でも、無理だったんだ」
「ええっ、なんなに前から……? 領地にいる時から、私のことが好きだったの?」
一瞬、ジェシカはイライアスが気を遣ってそんなことを言っているのではないかと疑った。優しいイライアスなら、そういう嘘もつきかねない。
しかし、ちょうど目の前にあるイライアスの耳が真っ赤に染まっていた。彼は真実を口にしているのだと、さすがに鈍感なジェシカでも気づく。
「で、でも、イライアスは貴族だし、政略結婚とか……」
「ローデ伯爵は俺だ。自分の結婚相手くらい、自分で決める。誰の許可も必要ない。……そして、結婚するなら、ジェシカがいいとずっと思っていた」
イライアスはそう言うと、ジェシカを腕の中から解放した。彼の端整な顔が間近に迫り、骨ばった手が頬に添えられる。
キスされると気付いた時には、もう唇を奪われていた。
「言えるわけがない。俺がこういう状態だと伝えれば、ジェシカは簡単に自分を差し出す。……そんなことはさせられない」
きっと、ジェシカに気づかせないために、イライアスは相当な無理をしていたに違いない。
Domであれば、欲求不満になったとしてもSubほどひどい症状にはならないと思っていた。だから、イライアスは大丈夫だと、勝手に思い込んでいた。
だが、イライアスは知らないうちにこんなにもジェシカのことを思って、無理をしていたのだ。そんなことに微塵も気づかなかった自分が恥ずかしい。
「イライアス、ごめんね……」
「大丈夫だ。俺は、いつだってジェシカを待つ。そう簡単にくたばったりしないから、心配しないでほしい」
口では大丈夫と言いながらも、実際のイライアスはとても大丈夫そうには見えなかった。
パートナー登録をした以上、イライアスはジェシカ以外のSubとプレイできない。そのため、ダイナミクスによる欲求を発散させることができず、抑制剤に頼ることを余儀なくされていたのだろう。
真面目なイライアスのことだ。ジェシカがプレイを求めるまで、頑なに我慢し続ける気でいたのだ。これほどまでに弱ってまでも。
(ああ、そうだわ……。イライアスは、ずっと私のことを大事にしてくれてた。それなのに、私ったら自分のことばかり考えていて、イライアスのしてくれたことから目を背けて……)
胸がぎゅっと痛くなる。イライアスは優しい。いつも不器用だけど誠実に、向き合ってくれた。そんなところにどうしようもなく惹かれてしまったのだ。
すっぱり別れてもらおうと思って勇気を持ってきたのに、こんな時までもイライアスへの気持ちに気づかされてしまう。
きっと、ジェシカの全てを明け渡してもいいと思えるのは、イライアスだけだ。今までも、そしてこれからも。
(ああ、やっぱり私はイライアスが好き……)
本当は、ずっとイライアスと一緒にいたい。けれど、それはただのわがままでしかない。現に、イライアスはこんなにも負担を強いている。
やはり、これ以上この関係を続けるのはお互いのためにならない。やはり、ここでスッパリ振ってもらわなければ。
ジェシカは意を決して、重い口を開いた。
「あのね、イライアス……。パートナーを解消してほしいの」
イライアスが息を呑む音が、静かな部屋にやけに響いた。
「……それは、つまり、俺以外の好きなヤツができたのか?」
「違うわ。その逆なの。……私はイライアスじゃなきゃダメ。でも、このままだとお互いにとって良くないと思う」
「どういうことだ?」
「貴族って、ダイナミクスのパートナーと結婚相手とわけるのが普通なんでしょ? イライアスは将来、私以外の人と結婚しちゃうんだと思う。もし、そうなったら私は耐えられない。イライアスの幸せなんて、願えないもの」
ジェシカは大きく息を吸った。喉の奥が焼けるように熱く、ジェシカの目から大粒の涙が零れ落ちる。一度溢れ出した涙はとどまることを知らず、ぼろぼろとこぼれ落ちていく。膝頭に涙が落ちて、ズボンに染みを作っていくのをジェシカはただ見つめていた。
本当は、これから先の言葉は言いたくない。
それでも、ジェシカは言葉を紡ぐ。こうでもしなければ、生真面目で優しい幼なじみは、ずっと苦しむことになるだろうから。
「ごめんなさい。私の勝手で、こんなこと言っちゃって。私の気持ちが、イライアスにとっては迷惑なだけだってわかっていたのに、……貴方の隣にずっといたいと望んでしまったの。でも、……これ以上、優しいイライアスに甘えるのはよくないって、思って……。だから、パートナー関係を解消してほしい……」
イライアスの顔を見ることができない。
ジェシカは俯き、ぐっと歯を食いしばった。イライアスは今、どんな顔をしているのだろうか。
怒っているのか、呆れているのか。顔をあげて確かめたい気もしたけれど、泣いているところを見られたくなくて、ジェシカはどうしても顔をあげることができなかった。
しばらく続いた沈黙を割るように、イライアスが口を開いた。それとともに、頬に手が添えられ、おずおずとジェシカの涙を拭う。その指先は、思いのほか温かい。こうして、涙を拭ってもらうのもきっと最後だろうと思うと、余計涙が溢れる。
「……さっき言ったのは、本当か?」
「え?」
おそるおそる視線をあげると、じっとこちらを見るイライアスと目が合った。
ジェシカはボロボロと泣きながら、眉を顰める。泣きながら嘘をつけるほど、器用な性格はしていない。何と答えるべきか迷っていると、イライアスはもう一度訊ねてくる。
「隣にずっといたいというのは、本当か?」
「そうよ! あんなに優しくされたら、ずっと一緒にいたくなるに決まっちゃうじゃない、馬鹿! 女ったらし!」
思わず憎まれ口を叩いたその瞬間、イライアスの大きな手が伸びてきてジェシカの頭を撫でた。何度も、優しく。
宝物を扱うような手つきに、身体の奥がほわりと心地よさが身体中に広がっていく。
これ以上はダメだと分かっているのに、その手を拒めない。この期に及んで、イライアスに身を委ねたいと思ってしまう自分のSub性が恨めしい。
ジェシカはジトっとイライアスを見る。
「ちょっと、話聞いてた?」
「当たり前だ。一言一句聞き漏らさず、聞いていた」
「だったら、……さっさと一思いにバッサリ振りなさいよ!」
「そんなの無理だ」
「えっ?」
ジェシカが驚いて顔を上げる前に、イライアスはジェシカを抱きしめた。
「ジェシカのことが好きだ。愛している。そして俺は、ダイナミクスのパートナーと結婚相手を分ける気は、最初から毛頭ない」
「……嘘」
何を言われたのか分からず、ジェシカは口をぽかんと開ける。
「嘘だわ。どうせ、揶揄ってるんでしょ?」
信じられなくて思わず突っぱねるジェシカに、イライアスは首を振る。
「こんな大切なことで、冗談なんか言うもんか」
「で、でも、長いこと片思いしてる人がいるって……」
「俺が十年以上想い続けているのは、ジェシカだけだよ。何度も諦めようとした。でも、無理だったんだ」
「ええっ、なんなに前から……? 領地にいる時から、私のことが好きだったの?」
一瞬、ジェシカはイライアスが気を遣ってそんなことを言っているのではないかと疑った。優しいイライアスなら、そういう嘘もつきかねない。
しかし、ちょうど目の前にあるイライアスの耳が真っ赤に染まっていた。彼は真実を口にしているのだと、さすがに鈍感なジェシカでも気づく。
「で、でも、イライアスは貴族だし、政略結婚とか……」
「ローデ伯爵は俺だ。自分の結婚相手くらい、自分で決める。誰の許可も必要ない。……そして、結婚するなら、ジェシカがいいとずっと思っていた」
イライアスはそう言うと、ジェシカを腕の中から解放した。彼の端整な顔が間近に迫り、骨ばった手が頬に添えられる。
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