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本編
幼馴染の甘い一面 (2)
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(イライアスが、結婚……?)
イライアスはもう少しで二十歳。この国の貴族は、10代半ばで婚約し、20歳までに結婚するのが普通だ。ダイナミクスのパートナーと結婚は違うものだし、イライアスに結婚の話があったとしてもおかしくない。そんなことは当たり前だと頭では分かっているのに、ジェシカの心は妙にざわめいた。
噂好きのヘレンたちは、ジェシカそっちのけで楽しそうにイライアスの婚約者候補をあげていく。
「ノトカー家のフィーナ様とかどうかしら?」
「フィーナ様は他の方とご婚約したんじゃなかった? 婚約されていないご令嬢と言えば、セティーニ家のダフネ様とかじゃない? もしくは、リシュアル家のアンナ様とか。アンナ様はSubらしいし、イライアスと相性はいいわよね……」
「でも、貴族同士の結婚はDomもSubも関係ないっていうじゃない? 貴族なんて、ダイナミクスのパートナーと結婚相手は分けて考えるものだし、最終的には家門が一番重要視されるものよ。だとしたら、伯爵家のノトカー家やセティパニ家が有利でしょう」
次々と出てくる名家のお嬢さまの名前に、ジェシカは眩暈がした。貴族社会に疎いジェシカでも、聞いたことのある名前ばかりだ。つまり、それだけ有名で格式高い家門の令嬢しか、イライアスと釣り合わないということだ。
もちろん、結婚相手の候補の中に、ジェシカ・ウォグホーンの名前はない。当たり前だ。ウォグホーン子爵家はただの名ばかり貴族なのだから。
「わ、私行くね!」
ロッカーのドアをぱたんと閉めたジェシカは、もやもやした気持ちを抱えながら、話もそこそこに切り上げて更衣室から飛び出した。
騎士団本部の廊下を、ジェシカは早足で歩く。
(……そっか。イライアスと私って、すごく不釣り合いなんだ)
幼なじみとして物心ついた時からずっと一緒にいるため、身分差があると考えたことはなかった。けれど、冷静になって考えてみると、没落貴族の娘ジェシカと、名門貴族のイライアスが釣り合うわけがない。
そして、イライアスがジェシカをパートナーとしたのは、「幼なじみだったから」という、それだけの理由だ。ジェシカに特別な感情を抱いているわけではない。
幼なじみが急に遠い存在になってしまったようで、ジェシカは一抹の寂しさを覚えた。足元が、うっすら寒くなるような、そんな感覚に陥る。
人気のない廊下を通り過ぎると、イライアスは先ほどと全く同じ場所に立っていた。なんとなくずきりと痛む胸を無視して、ジェシカはイライアスに駆け寄る。
「ごめん、待たせて」
「……行くぞ」
心なしかむすっとした顔で、イライアスはさっさと歩きだす。その冷たい横顔は、相変わらず何を考えているのか分からない。
(この冷血漢が、あの甘々プレイをしてる人と同一人物だとは思えないわ……。まったく、よくこんなんで犬猿の仲の幼なじみをパートナーしたいと思ったわね)
ジェシカは内心苦笑したものの、考えてみればイライアスは一時的なパートナーだ。プレイ以外の時間に愛想よくする必要もないのかもしれない。
ローデ家の屋敷の方向へ歩き出した二人は、暮れなずむ城下町を並んで歩きながら、いつも通り今日あったことをぽつりぽつりと話しはじめた。
「今日は暑かったわね」
「ああ。ジェシカの今日の任務はどうだったんだ?」
「繁華街の喧嘩してた酔っ払いを数人しょっぴいたら一日が終わってたわよ。イライアスはどうだった?」
「今日は令嬢の護衛任務だったが、よりにもよってノトカー家のフィーナ嬢が相手で面倒だった。最近、俺を名指しで護衛に指定するから困っている。次の王族主催の舞踏会に一緒に行こうととにかくしつこく誘ってきた」
ジェシカの新緑色の瞳が揺れる。
(ノトカー家のフィーナ嬢って、さっき噂になっていた……)
イライアスの婚約者候補として真っ先に名前が挙がった人物だ。
ノトカー家は確かキラヤ王国の建国当初から、王家に忠誠を誓ってきた家系であり、代々宰相や大臣たちを排出している。格式高いローデ家の嫡男に相応しい家柄だ。
動揺を悟られないように、ジェシカは平静を保って相槌を打つ。
「大変だったわね。でも、相手は良い家門のお嬢さまでしょ? 付き合っていて損はないんじゃない?」
「誰と付き合うかくらい、自分で決められる。ジェシカに指図される筋合いはない」
妙に刺々しい一言に、ジェシカはムッとした顔をした。
「私はイライアスのことを思ってアドバイスをしたつもりだったのに!」
思わいつも通り突っかかってしまう自分に、ジェシカはひっそり自己嫌悪に陥る。
(……どうしてこんな可愛くない言い方しかできないのかしら)
ぎゅっと拳を握って俯いたジェシカに、イライアスは逡巡の後、口を開いた。
「すまない。キツい言い方をしてしまった。……実を言えば、次の舞踏会は、ジェシカと一緒に参加したいと思って断ったんだ」
「え、ええっ?」
突然の一言に、ジェシカは驚いてイライアスを見つめた。揶揄われたのかと思ったものの、夕陽で照らされたイライアスの顔から揶揄うような雰囲気は感じ取れない。
「次の舞踏会に一緒に行ってくれないか?」
真剣な瞳で見つめられ、狼狽えてしまう。家柄的に釣り合うノトカー家の令嬢ではなく、イライアスはジェシカを選んだのだ。信じられない。
一呼吸おいて、ジェシカはおそるおそる口を開いた。
「ほ、本気で私を誘ってくれているの……?」
「冗談を言ってるように見えるか?」
「でも、私は平民に毛が生えた程度の貴族だし、そもそもただの女騎士よ。舞踏会みたいなお貴族様たちが行く場所なんかにいけないわ。正式にデビュタントもしてないわけだし」
「じゃあ、今度の舞踏会をデビュタントにすればいい。ドレスは俺が送る」
「私を笑い者にしたいわけ? 私は剣は使えても、公式の挨拶とかマナーとかはほとんど忘れかけてる。ダンスだってちっとも踊れないんだから」
ジェシカのダンスが壊滅的だったことは、イライアスが一番よく知っているはずだ。幼い頃、貴族の嗜みとしてローデ伯爵夫人にダンスを習っていたが、その時の練習相手は決まってイライアスだったのだから。
「ジェシカのダンスが壊滅的だったのはよく覚えている。散々足を踏まれたからな。まあ、俺がリードすれば大丈夫だろう。いくらひどい踊りを踊っても、カバーくらいしてやる」
子供の頃、イライアスのダンスはいつも完璧だった。きっと、今だって本当にジェシカの下手なダンスもなんとかできてしまうだろう。
(ただのパートナーの私を、舞踏会に誘うなんて……)
きらびやかな世界に憧れはある。しかも、イライアスと一緒なら、多少失敗したとしてもうまくカバーしてくれるだろう。
しかし、じっくりと考えたジェシカは、ゆっくり首を振った。
「……舞踏会には行きたくないわ。私がイライアスのパートナーだって万が一みんなにバレたら、面倒なことになりそうだし」
「俺の隣に立つのが、そんなに嫌なのか?」
眉根をぎゅっと寄せたイライアスの空気がすうっと冷めた。ジェシカは苦笑して「怒らないでよ」と優しく言う。
「私がイライアスの隣に立つ資格がないって言いたいの。私みたいなガサツで、美しくもない女を連れてパーティーに行くなんて、恥ずかしいわよ。ローデ家の名に泥を塗ることになるわ」
「なにを言ってるんだ。ジェシカは美しいだろう」
「冗談言わないで。そんなお世辞、私には通用しないわよ」
「俺は本気だ」
信じられない一言に、ジェシカは口をあんぐりと開け、イライアスを見る。イライアスもジェシカを見つめ返したが、やがてだんだん顔が赤くなり、右手で顔を覆いながら明後日の方を向いてしまった。かろうじて見えている形のいい耳は真っ赤だ。
「……すまない。今のは忘れてくれ」
「な、なんでイライアスが照れるのよ! とにかく、私はパーティーに行かない!」
「わかったよ」
その場はなんとなく甘酸っぱいような、いたたまれない雰囲気になる。そのうちに、重厚なローデ家の屋敷の門が見えてきて、二人はやや早足で歩を進めた。
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噂好きのヘレンたちは、ジェシカそっちのけで楽しそうにイライアスの婚約者候補をあげていく。
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「フィーナ様は他の方とご婚約したんじゃなかった? 婚約されていないご令嬢と言えば、セティーニ家のダフネ様とかじゃない? もしくは、リシュアル家のアンナ様とか。アンナ様はSubらしいし、イライアスと相性はいいわよね……」
「でも、貴族同士の結婚はDomもSubも関係ないっていうじゃない? 貴族なんて、ダイナミクスのパートナーと結婚相手は分けて考えるものだし、最終的には家門が一番重要視されるものよ。だとしたら、伯爵家のノトカー家やセティパニ家が有利でしょう」
次々と出てくる名家のお嬢さまの名前に、ジェシカは眩暈がした。貴族社会に疎いジェシカでも、聞いたことのある名前ばかりだ。つまり、それだけ有名で格式高い家門の令嬢しか、イライアスと釣り合わないということだ。
もちろん、結婚相手の候補の中に、ジェシカ・ウォグホーンの名前はない。当たり前だ。ウォグホーン子爵家はただの名ばかり貴族なのだから。
「わ、私行くね!」
ロッカーのドアをぱたんと閉めたジェシカは、もやもやした気持ちを抱えながら、話もそこそこに切り上げて更衣室から飛び出した。
騎士団本部の廊下を、ジェシカは早足で歩く。
(……そっか。イライアスと私って、すごく不釣り合いなんだ)
幼なじみとして物心ついた時からずっと一緒にいるため、身分差があると考えたことはなかった。けれど、冷静になって考えてみると、没落貴族の娘ジェシカと、名門貴族のイライアスが釣り合うわけがない。
そして、イライアスがジェシカをパートナーとしたのは、「幼なじみだったから」という、それだけの理由だ。ジェシカに特別な感情を抱いているわけではない。
幼なじみが急に遠い存在になってしまったようで、ジェシカは一抹の寂しさを覚えた。足元が、うっすら寒くなるような、そんな感覚に陥る。
人気のない廊下を通り過ぎると、イライアスは先ほどと全く同じ場所に立っていた。なんとなくずきりと痛む胸を無視して、ジェシカはイライアスに駆け寄る。
「ごめん、待たせて」
「……行くぞ」
心なしかむすっとした顔で、イライアスはさっさと歩きだす。その冷たい横顔は、相変わらず何を考えているのか分からない。
(この冷血漢が、あの甘々プレイをしてる人と同一人物だとは思えないわ……。まったく、よくこんなんで犬猿の仲の幼なじみをパートナーしたいと思ったわね)
ジェシカは内心苦笑したものの、考えてみればイライアスは一時的なパートナーだ。プレイ以外の時間に愛想よくする必要もないのかもしれない。
ローデ家の屋敷の方向へ歩き出した二人は、暮れなずむ城下町を並んで歩きながら、いつも通り今日あったことをぽつりぽつりと話しはじめた。
「今日は暑かったわね」
「ああ。ジェシカの今日の任務はどうだったんだ?」
「繁華街の喧嘩してた酔っ払いを数人しょっぴいたら一日が終わってたわよ。イライアスはどうだった?」
「今日は令嬢の護衛任務だったが、よりにもよってノトカー家のフィーナ嬢が相手で面倒だった。最近、俺を名指しで護衛に指定するから困っている。次の王族主催の舞踏会に一緒に行こうととにかくしつこく誘ってきた」
ジェシカの新緑色の瞳が揺れる。
(ノトカー家のフィーナ嬢って、さっき噂になっていた……)
イライアスの婚約者候補として真っ先に名前が挙がった人物だ。
ノトカー家は確かキラヤ王国の建国当初から、王家に忠誠を誓ってきた家系であり、代々宰相や大臣たちを排出している。格式高いローデ家の嫡男に相応しい家柄だ。
動揺を悟られないように、ジェシカは平静を保って相槌を打つ。
「大変だったわね。でも、相手は良い家門のお嬢さまでしょ? 付き合っていて損はないんじゃない?」
「誰と付き合うかくらい、自分で決められる。ジェシカに指図される筋合いはない」
妙に刺々しい一言に、ジェシカはムッとした顔をした。
「私はイライアスのことを思ってアドバイスをしたつもりだったのに!」
思わいつも通り突っかかってしまう自分に、ジェシカはひっそり自己嫌悪に陥る。
(……どうしてこんな可愛くない言い方しかできないのかしら)
ぎゅっと拳を握って俯いたジェシカに、イライアスは逡巡の後、口を開いた。
「すまない。キツい言い方をしてしまった。……実を言えば、次の舞踏会は、ジェシカと一緒に参加したいと思って断ったんだ」
「え、ええっ?」
突然の一言に、ジェシカは驚いてイライアスを見つめた。揶揄われたのかと思ったものの、夕陽で照らされたイライアスの顔から揶揄うような雰囲気は感じ取れない。
「次の舞踏会に一緒に行ってくれないか?」
真剣な瞳で見つめられ、狼狽えてしまう。家柄的に釣り合うノトカー家の令嬢ではなく、イライアスはジェシカを選んだのだ。信じられない。
一呼吸おいて、ジェシカはおそるおそる口を開いた。
「ほ、本気で私を誘ってくれているの……?」
「冗談を言ってるように見えるか?」
「でも、私は平民に毛が生えた程度の貴族だし、そもそもただの女騎士よ。舞踏会みたいなお貴族様たちが行く場所なんかにいけないわ。正式にデビュタントもしてないわけだし」
「じゃあ、今度の舞踏会をデビュタントにすればいい。ドレスは俺が送る」
「私を笑い者にしたいわけ? 私は剣は使えても、公式の挨拶とかマナーとかはほとんど忘れかけてる。ダンスだってちっとも踊れないんだから」
ジェシカのダンスが壊滅的だったことは、イライアスが一番よく知っているはずだ。幼い頃、貴族の嗜みとしてローデ伯爵夫人にダンスを習っていたが、その時の練習相手は決まってイライアスだったのだから。
「ジェシカのダンスが壊滅的だったのはよく覚えている。散々足を踏まれたからな。まあ、俺がリードすれば大丈夫だろう。いくらひどい踊りを踊っても、カバーくらいしてやる」
子供の頃、イライアスのダンスはいつも完璧だった。きっと、今だって本当にジェシカの下手なダンスもなんとかできてしまうだろう。
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きらびやかな世界に憧れはある。しかも、イライアスと一緒なら、多少失敗したとしてもうまくカバーしてくれるだろう。
しかし、じっくりと考えたジェシカは、ゆっくり首を振った。
「……舞踏会には行きたくないわ。私がイライアスのパートナーだって万が一みんなにバレたら、面倒なことになりそうだし」
「俺の隣に立つのが、そんなに嫌なのか?」
眉根をぎゅっと寄せたイライアスの空気がすうっと冷めた。ジェシカは苦笑して「怒らないでよ」と優しく言う。
「私がイライアスの隣に立つ資格がないって言いたいの。私みたいなガサツで、美しくもない女を連れてパーティーに行くなんて、恥ずかしいわよ。ローデ家の名に泥を塗ることになるわ」
「なにを言ってるんだ。ジェシカは美しいだろう」
「冗談言わないで。そんなお世辞、私には通用しないわよ」
「俺は本気だ」
信じられない一言に、ジェシカは口をあんぐりと開け、イライアスを見る。イライアスもジェシカを見つめ返したが、やがてだんだん顔が赤くなり、右手で顔を覆いながら明後日の方を向いてしまった。かろうじて見えている形のいい耳は真っ赤だ。
「……すまない。今のは忘れてくれ」
「な、なんでイライアスが照れるのよ! とにかく、私はパーティーに行かない!」
「わかったよ」
その場はなんとなく甘酸っぱいような、いたたまれない雰囲気になる。そのうちに、重厚なローデ家の屋敷の門が見えてきて、二人はやや早足で歩を進めた。
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