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本編
諦めきれない初恋 ※イライアス視点 (1)
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時は少し遡る。
イライアス・ローデは、自室の豪奢なベッドの上で細くため息をついた。自分の隣には、幼なじみのジェシカ・ウォグホーンがスヤスヤと眠っている。
自分の幼なじみの無防備さは今に始まったことではないが、さすがにこれはちょっとひどい気がする。
「……十年以上片思いをしている俺を前に、よくもまあこんなに無防備になれるな」
つん、と柔らかい頬をつつくと、ジェシカは口をモゴモゴさせて幸せそうに微笑んだ。昼に食べたペスカトーレのことを思い出しているのかもしれない。
ジェシカとの初めてのデートは完璧だった。――プレイの後半を除いては。
前髪をかきあげたイライアスは、もう一度物憂げにため息をつく。
二週間前にダイナミクスが発現したジェシカは、今日が初めてのプレイだった。
最初のプレイは、DomとSubの信頼関係を大きく左右する。その上、ジェシカは恋愛に対して奥手であり、身持ちが堅い。無理に迫れば最悪トラウマになる可能性だってある。だからこそ、最初は優しく、少しずつ関係を進めていこうと思っていた。
しかし、その思いは簡単に打ち砕かれた。
(自分からキスをするなんて、反則だろう……)
未だにジェシカの唇の柔らかさが自分の唇に残っているような気がして、イライアスは思わず自分の唇に触れた。
夢にまで見たジェシカとのキスは、どこまでもたどたどしく、それでいて甘美だった。
不器用に応える舌は、ジェシカが不慣れであると如実に示していてあまりにいじらしく、とろんとした新緑色の瞳がうっすら涙を湛えているのも、絵画のように美しかった。
先走ってしまった自覚もある。DomとSubのプレイは、互いの信頼関係があってこそ成り立つ。どちらかが無理をしても良い関係は作れない。そんなこと、当然わかっている。
しかし、ずっと好きだった幼なじみが自分のキスに応えてくれていることが嬉しくて、止められなかった。
「さあ、次はどこまで理性が保てるかな……」
自分の隣で安心しきった顔で眠るジェシカを見て、イライアスは苦笑した。
この幼なじみは、いついかなる時でもイライアスの感情を揺さぶってくるから恐ろしい。それは、ずっと昔からそうだ。
ジェシカの燃える夕日のように美しい髪を撫でながら、イライアスは昔を思い出す。
両親の仲は、昔から最低だった。
それもそのはず、イライアスの両親のダイナミクスは、父親はDom、そして母親はNormal。両家が本人たちの意志に関係なく決定した、典型的な政略結婚だ。
父親であるローデ伯爵は、王宮に絶大な力を持ち、宰相まで上り詰めた人物だ。Domの優遇政策を打ち出し、保守的な層から圧倒的な支持を得ていた。
しかし、栄華の一方で彼はDomとしての衝動に抗えず、男女問わず常に複数のSubを屋敷に常駐させ、その強すぎるダイナミクスを抑えてした。
Normalの母は、かつては社交界の華ともてはやされたのに、ずっと無視され続けた。家庭を顧みない父と結婚したことで不幸になったのだと、幼いイライアスでもわかった。
一度だけ、五歳のイライアスは禁じられていた父の部屋に過って入ってしまい、死んだように動かないSubとそれを見下ろす父を見てしまった。
その光景は、異様だった。
Subの女は明らかにサブドロップに陥っているのに、父は恍惚の表情を浮かべたまま、動かない。重苦しい空気が立ち込める部屋に、Subの女の苦しそうなゼエゼエという音がやけに響いていた。
イライアスが悲鳴を上げたため、異変に気づいた母が駆けつけ、サブドロップした女はすぐに医者に運び込まれたものの、その事件以来、イライアスはDomの父に強い嫌悪感を覚えるようになった。
(どうして、お父様はあんな酷いことができるんだ?)
ダイナミクスなんてものに振り回されて、他人を平気で不幸にする父が憎くて仕方がなかった。イライアスの母は、五歳のイライアスを連れて首都から実家にもどった。
田舎での暮らしは退屈ではあるものの、イライアスにとっては天国のような環境だった。少なくとも、四六時中ダイナミクスに振り回されて当たり散らす父のような存在はいない。
その上、田舎暮らしをさらに充実させたのは、ウォグホーン子爵家の存在だった。領地が近く、母親同士が仲が良いという理由で、ウォグホーン家にはしょっちゅうお世話になっていた。
貧しいが常に笑い声の絶えないウォグホーン子爵家は、イライアスにとって憧れそのものだった。ウォグホーン夫妻はおしどり夫婦で有名で、四人の子供たちもやっぷりと愛情をかけて育てられていた。
その中でも、同い年のジェシカ・ウォグホーンは、イライアスにとって眩しい存在だった。
豊かな赤銅色の髪に、明るい緑の眼。くるくるとよく変わる表情は、愛くるしい。見ていると飽きないし、なにより世界で一番かわいいとイライアスは思っていた。
同じくらい齢の令嬢たちなんて、大人びたイライアスにとって最悪だ。みんななにを言いたいかわからないまどろっこしいことばかり言う。歯に衣を着せようとしないジェシカのほうが、幾分と好感が持てる。
二人は一緒に成長し、かつて第一騎士団の伝説の騎士だったウォグホーン子爵に基礎からみっちり剣技を教わり、料理上手なウォグホーン夫人の料理を競うように食べた。
イライアスの初恋の相手がジェシカになるのは、ごく自然な流れだった。
(ジェシカとずっとこのまま、一緒にいられたら……)
ジェシカのすべてが、イライアスを魅了した。その上、成長すればするほど、ジェシカは年々愛らしくなっていく。
ジェシカが社交デビューをすれば、たくさんの男どもからアプローチを受けたに違いない。しかし、ウォグホーン子爵家は貧乏で、娘をデビュタントさせるだけの財力も権力もない。そうなれば、両親の伝手で結婚相手を探すことになり、自然に相手は限られてくる。幼なじみのイライアスも、もちろんその相手の一人に含まれているはずだった。
イライアスは伯爵家の嫡男だ。イライアスとの結婚であれば、子爵家のウォグホーン家にも箔が付く。この時ばかりは、ローデ家に産まれたことを感謝した。
イライアス・ローデは、自室の豪奢なベッドの上で細くため息をついた。自分の隣には、幼なじみのジェシカ・ウォグホーンがスヤスヤと眠っている。
自分の幼なじみの無防備さは今に始まったことではないが、さすがにこれはちょっとひどい気がする。
「……十年以上片思いをしている俺を前に、よくもまあこんなに無防備になれるな」
つん、と柔らかい頬をつつくと、ジェシカは口をモゴモゴさせて幸せそうに微笑んだ。昼に食べたペスカトーレのことを思い出しているのかもしれない。
ジェシカとの初めてのデートは完璧だった。――プレイの後半を除いては。
前髪をかきあげたイライアスは、もう一度物憂げにため息をつく。
二週間前にダイナミクスが発現したジェシカは、今日が初めてのプレイだった。
最初のプレイは、DomとSubの信頼関係を大きく左右する。その上、ジェシカは恋愛に対して奥手であり、身持ちが堅い。無理に迫れば最悪トラウマになる可能性だってある。だからこそ、最初は優しく、少しずつ関係を進めていこうと思っていた。
しかし、その思いは簡単に打ち砕かれた。
(自分からキスをするなんて、反則だろう……)
未だにジェシカの唇の柔らかさが自分の唇に残っているような気がして、イライアスは思わず自分の唇に触れた。
夢にまで見たジェシカとのキスは、どこまでもたどたどしく、それでいて甘美だった。
不器用に応える舌は、ジェシカが不慣れであると如実に示していてあまりにいじらしく、とろんとした新緑色の瞳がうっすら涙を湛えているのも、絵画のように美しかった。
先走ってしまった自覚もある。DomとSubのプレイは、互いの信頼関係があってこそ成り立つ。どちらかが無理をしても良い関係は作れない。そんなこと、当然わかっている。
しかし、ずっと好きだった幼なじみが自分のキスに応えてくれていることが嬉しくて、止められなかった。
「さあ、次はどこまで理性が保てるかな……」
自分の隣で安心しきった顔で眠るジェシカを見て、イライアスは苦笑した。
この幼なじみは、いついかなる時でもイライアスの感情を揺さぶってくるから恐ろしい。それは、ずっと昔からそうだ。
ジェシカの燃える夕日のように美しい髪を撫でながら、イライアスは昔を思い出す。
両親の仲は、昔から最低だった。
それもそのはず、イライアスの両親のダイナミクスは、父親はDom、そして母親はNormal。両家が本人たちの意志に関係なく決定した、典型的な政略結婚だ。
父親であるローデ伯爵は、王宮に絶大な力を持ち、宰相まで上り詰めた人物だ。Domの優遇政策を打ち出し、保守的な層から圧倒的な支持を得ていた。
しかし、栄華の一方で彼はDomとしての衝動に抗えず、男女問わず常に複数のSubを屋敷に常駐させ、その強すぎるダイナミクスを抑えてした。
Normalの母は、かつては社交界の華ともてはやされたのに、ずっと無視され続けた。家庭を顧みない父と結婚したことで不幸になったのだと、幼いイライアスでもわかった。
一度だけ、五歳のイライアスは禁じられていた父の部屋に過って入ってしまい、死んだように動かないSubとそれを見下ろす父を見てしまった。
その光景は、異様だった。
Subの女は明らかにサブドロップに陥っているのに、父は恍惚の表情を浮かべたまま、動かない。重苦しい空気が立ち込める部屋に、Subの女の苦しそうなゼエゼエという音がやけに響いていた。
イライアスが悲鳴を上げたため、異変に気づいた母が駆けつけ、サブドロップした女はすぐに医者に運び込まれたものの、その事件以来、イライアスはDomの父に強い嫌悪感を覚えるようになった。
(どうして、お父様はあんな酷いことができるんだ?)
ダイナミクスなんてものに振り回されて、他人を平気で不幸にする父が憎くて仕方がなかった。イライアスの母は、五歳のイライアスを連れて首都から実家にもどった。
田舎での暮らしは退屈ではあるものの、イライアスにとっては天国のような環境だった。少なくとも、四六時中ダイナミクスに振り回されて当たり散らす父のような存在はいない。
その上、田舎暮らしをさらに充実させたのは、ウォグホーン子爵家の存在だった。領地が近く、母親同士が仲が良いという理由で、ウォグホーン家にはしょっちゅうお世話になっていた。
貧しいが常に笑い声の絶えないウォグホーン子爵家は、イライアスにとって憧れそのものだった。ウォグホーン夫妻はおしどり夫婦で有名で、四人の子供たちもやっぷりと愛情をかけて育てられていた。
その中でも、同い年のジェシカ・ウォグホーンは、イライアスにとって眩しい存在だった。
豊かな赤銅色の髪に、明るい緑の眼。くるくるとよく変わる表情は、愛くるしい。見ていると飽きないし、なにより世界で一番かわいいとイライアスは思っていた。
同じくらい齢の令嬢たちなんて、大人びたイライアスにとって最悪だ。みんななにを言いたいかわからないまどろっこしいことばかり言う。歯に衣を着せようとしないジェシカのほうが、幾分と好感が持てる。
二人は一緒に成長し、かつて第一騎士団の伝説の騎士だったウォグホーン子爵に基礎からみっちり剣技を教わり、料理上手なウォグホーン夫人の料理を競うように食べた。
イライアスの初恋の相手がジェシカになるのは、ごく自然な流れだった。
(ジェシカとずっとこのまま、一緒にいられたら……)
ジェシカのすべてが、イライアスを魅了した。その上、成長すればするほど、ジェシカは年々愛らしくなっていく。
ジェシカが社交デビューをすれば、たくさんの男どもからアプローチを受けたに違いない。しかし、ウォグホーン子爵家は貧乏で、娘をデビュタントさせるだけの財力も権力もない。そうなれば、両親の伝手で結婚相手を探すことになり、自然に相手は限られてくる。幼なじみのイライアスも、もちろんその相手の一人に含まれているはずだった。
イライアスは伯爵家の嫡男だ。イライアスとの結婚であれば、子爵家のウォグホーン家にも箔が付く。この時ばかりは、ローデ家に産まれたことを感謝した。
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