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アイオライト

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出逢いは、マッチングアプリだった。
最初から、あぁ、この人いいな、安心する人だな、という印象の、紹介写真だった。
その人から、いいね、がきたから、すぐ、私も、いいね、をした。
マッチング成立して、連絡しあった。
その人が、私の部屋に来ることになった。
その人は、やっぱり、優しい人だった。 
一緒にいて、安心する人だなぁ、と思って、嬉しくなった。
私の緊張をほぐそうと、その人は、いろんな話をしてくれた。
時間は、あっという間に過ぎて、暗くなる前に、その人は、帰った。
その後も、ラインで、たくさん話した。
その人は、恋愛経験豊富な人。私は、恋愛したことがない人。
その人は、心の内を、見せたがらない人だった。
だから、私は、不安感が強くなって、寂しかった。
優しいのに、ミステリアス。
でも、大好きだった。
その人は、お互いを、よく知って、それから、好きになるか、決める。と、よく、言っていた。
でも、私は、すでに、好きだった。
そのくいちがいが原因なのか、その人は、ある時、お付き合いは、できない、と、言った。
私は、ショックだったけど、その人は、離れていくわけでもなく、側にいてくれた。
その人に触れていると、この上ない安心感が、私を包む。
離れられない。私は、お願いした。側にいてほしい、と。
その人は、私の願いを許してくれた。
逢いにきてくれたし、ラインも、たくさんした。
ただ、心は、私をいつも、寂しくさせた。
初めて、体を合わせた時、痛みより、その人が、気持ちよさそうにしているのが、愛しかった。
セフレか、別れか、聞かれて、セフレは、断った。
でも、その人を、うしなうのは、あまりに、辛すぎた。
私に、次に恋人ができるまで、ラインすることになった。
その人の優しさに、癒されて、まだ、幸せを感じている。
あなたへ。大好きです。
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