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1章
49話
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「今回の方は少し心配な事があるのです。万が一何かが起こったら、先方の家に申し訳が立ちませんから」
「そ、そんな訳ありの方なのですか?」
「訳ありと言うと語弊がありますね。とにかく鏡は持っていきます。それではそろそろ出ますね」
「はい。行ってらっしゃいませ」
千尋が外套を羽織ると、楽は扉を開いて千尋が出るのを待ってくれる。どうやら楽は本気でこの家で執事をするつもりのようだ。
「お久しぶりです、千尋さま! 地上でのお勤めご苦労さまです!」
「ええ、お久しぶりです。いつも手間をかけますね」
「手間だなんてとんでもない! さぁ、こちらです。皆様、既にお待ちかねですよ!」
千尋が仕事の会合などでよく利用する店に到着すると、待っていたと言わんばかりに馴染みの店主が千尋を個室に案内してくれた。
案内されたのは店内の端っこの一番目立たない個室だ。
「すみません、遅れました」
千尋がそう言って引き戸を開けると、一番に声をかけてきたのは流星の運命の番の息吹だ。
複数の人と番関係を結ぶのが一般的な龍にしては珍しい、互いにたった一人しか番を持っていない、大変貴重な二人である。
「千尋! 遅かったな! 久しぶり!」
息吹は真っ白な髪を下ろしっぱなしにして、相変わらず口調が雑い。それでも龍人の中ではトップクラスの美人だった。整った顔立ちの流星とはお似合いだと巷では評判だ。
「あなたは相変わらず元気ですね。お久しぶりです」
「千尋くん、着替えるのに何時間かかるの? 俺たちの事忘れてるのかと思った」
「すみません」
まさか鈴が作ってくれた弁当をのんきに食べていたとは言えず千尋がお茶を濁すと、息吹の後ろから龍人にしては小柄な初がひょっこりと顔を出した。
「お久しぶりです、初」
息吹の背中に隠れるようにしてこちらを見上げる初に千尋が笑いかけると、初は何故か悲しそうな顔をしている。
「……千尋……少しやつれた?」
初は千尋を上から下まで眺めて、何故か目に涙を溜めながら言う。そんな初に千尋はゆっくりと首を振る。
「そうですか? そんな事は無いと思いますが」
久しぶりに会ったというのにそんな感想しか無いのかと思う反面、千尋も懐かしいとしか思わなくて思わず苦笑いを浮かべる。
そんな千尋にさらに初は言う。
「ううん、絶対にやつれた。可哀想……人間界は龍にはやっぱり合わないんだわ」
どうしても千尋は人間界で過ごす事によってやつれたのだと思い込みたいのか、初はこちらの話など聞いてはくれない。
こうなると初はどんどん悲観的になっていくので、千尋は話題を変えるべく地上で買った土産を取り出した。
「結構楽しいですけどね、人間界も。そうだ、忘れる前に皆さんにお渡ししておきますね。はい、これが流星のです」
そう言って千尋は持っていた袋から和紙に包まれた箱を流星に渡す。流星はそれを受け取って訝しげに千尋を見てきた。
「これ何? 千尋くんが何かくれるなんて、怖いんだけど」
「怖いというのは心外ですね。私だってたまには贈り物をしますよ。これは息吹に。そしてこれが初に」
「おー、ありがとな! 開けてもいいか?」
「もちろん」
千尋が答えるよりも前に息吹はガサガサと和紙を破ろうとした所を、神経質な流星に止められる。
「息吹、貸して。君がやると無駄にゴミが出るから」
「ありがと!」
「相変わらず仲良しですね」
いつまでも微笑ましい二人を見て千尋が微笑むと、流星と息吹は二人してじっとこちらを見てくる。
「千尋くんはもう少し俺たちを見習った方が良い」
「そうだな。それは本当にそうだぞ、千尋。お前がそんなだから皆がいっつも心配する羽目になるんだからな?」
「これでも他の人達とは差をつけているつもりなんですけどね。初、私が開けましょうか?」
「え? あ、ありがとう」
こんな事を千尋の方から言い出すのはとても珍しい事だ。きっと初もそう思ったのだろう。ポカンと口を開いて切れ長の目を丸くする。
「いいえ、どういたしまして」
そう言って包を丁寧に開けて中の箱を初に渡すと、初は嬉しそうに笑顔を浮かべた。
「千尋が何かくれるのは初めてじゃない?」
「そうでしたか?」
「そうよ! 私の誕生日さえ覚えていなような人なんだもの!」
「それは……反省しています」
素直にそんな事を言う千尋を見て友人たちは驚いた顔をしているが、千尋は心の中では全く別の事を考えていた。
そう言えば、鈴の誕生日はいつなのだろうか? 帰ったら聞いてみよう。
「千尋? どうかしたの?」
「え? ああ、いえ、何でもありません。少し考え事です」
「目の前に久しぶりに会った番が居るってのに考え事とはね! お前はやっぱり千尋だな!」
「息吹、それは褒めてないよ。初、いいじゃない。似合ってるよ」
「ありがとう、流星。どうかしら? 千尋」
初は嬉しそうに贈った簪を髪にさして微笑む。その笑顔を見て千尋は頷く。
「ええ、とてもお似合いです。それは今、街で一番流行っている簪だそうですよ」
「人間の街で流行っているの? いつの間にか人間はこんなお洒落をするようになっていたのね」
「ええ。人間も時代と共にちゃんと進化をしています。これからもっと発展するのでしょうね」
そんな事を言って目を細めた千尋に流星が不思議そうに言う。
「あれ? 千尋くん、そんなに人間思いだった?」
「何か千尋、雰囲気変わったか?」
「そうですか? 私だって流石に守護する種族の事は最低限心を砕いていますよ、いつも」
古くからの友人たちはいつだって千尋に言いたい放題だ。
けれど、言われた通り千尋は少し変わった。全ては鈴が屋敷にやってきてからだ。
「千尋は優しいのよ、二人共。そんな風に言わないで」
「ああ、悪い悪い! ところでこれ、何なんだ?」
頬を膨らませた初を見て息吹は話の流れを変えようとしたのか、強引に話題を変えた。
「ああ、それは腕時計と言います。外で時間を見るのに便利だそうですよ」
「へぇ、ありがとな。あんま時間なんか気にしたことないけど」
「千尋くんは時間を気にするようになったの?」
不思議そうに流星が腕時計を嵌めながら言うので、千尋はコクリと頷いた。
「ええ。とは言っても最近の話ですが」
「そうなの? 変な千尋。私達に時間なんてあってないような物なのに」
「そうなんですが、生活のリズムという物を作ると効率が良いということに気づいてしまったのですよ」
そう、何をするにも時間で区切ると効率が良い。鈴を見ていると余計にそう思う。特に食事を共にするようになって、気づけば千尋も自然に一日の時間を区切るようになっていた。
「へぇ、面白い考え方。時間を気にするなんて人間だけだと思ってた」
「私もそうだったんですけどね、新しく来た花嫁の方がそれはもう働き者なのですよ。彼女を見ていると、自然とそれに倣うようになってしまいました」
そう言って困ったように笑った千尋を見て流星と息吹は驚いていたが、初だけは顔を顰める。
「どうして? あなたがその人に合わせる必要は無いでしょ?」
「そうですね。ですが成り行きでその方と食事を共にするようになってからは、それに合わせて行動する事が多くなったのですよ」
「食事を共に? 人間と?」
「ええ。人間だからと侮るのは間違いだったと毎日思い知らされています」
元々千尋も初のように人間という種族に大して興味も無かったが、最近はそうは思わない。
たった一ヶ月と少しほどしか居ない少女一人にここまで自分の価値観を揺さぶられるとは思ってもいなかった。
「そ、そんな訳ありの方なのですか?」
「訳ありと言うと語弊がありますね。とにかく鏡は持っていきます。それではそろそろ出ますね」
「はい。行ってらっしゃいませ」
千尋が外套を羽織ると、楽は扉を開いて千尋が出るのを待ってくれる。どうやら楽は本気でこの家で執事をするつもりのようだ。
「お久しぶりです、千尋さま! 地上でのお勤めご苦労さまです!」
「ええ、お久しぶりです。いつも手間をかけますね」
「手間だなんてとんでもない! さぁ、こちらです。皆様、既にお待ちかねですよ!」
千尋が仕事の会合などでよく利用する店に到着すると、待っていたと言わんばかりに馴染みの店主が千尋を個室に案内してくれた。
案内されたのは店内の端っこの一番目立たない個室だ。
「すみません、遅れました」
千尋がそう言って引き戸を開けると、一番に声をかけてきたのは流星の運命の番の息吹だ。
複数の人と番関係を結ぶのが一般的な龍にしては珍しい、互いにたった一人しか番を持っていない、大変貴重な二人である。
「千尋! 遅かったな! 久しぶり!」
息吹は真っ白な髪を下ろしっぱなしにして、相変わらず口調が雑い。それでも龍人の中ではトップクラスの美人だった。整った顔立ちの流星とはお似合いだと巷では評判だ。
「あなたは相変わらず元気ですね。お久しぶりです」
「千尋くん、着替えるのに何時間かかるの? 俺たちの事忘れてるのかと思った」
「すみません」
まさか鈴が作ってくれた弁当をのんきに食べていたとは言えず千尋がお茶を濁すと、息吹の後ろから龍人にしては小柄な初がひょっこりと顔を出した。
「お久しぶりです、初」
息吹の背中に隠れるようにしてこちらを見上げる初に千尋が笑いかけると、初は何故か悲しそうな顔をしている。
「……千尋……少しやつれた?」
初は千尋を上から下まで眺めて、何故か目に涙を溜めながら言う。そんな初に千尋はゆっくりと首を振る。
「そうですか? そんな事は無いと思いますが」
久しぶりに会ったというのにそんな感想しか無いのかと思う反面、千尋も懐かしいとしか思わなくて思わず苦笑いを浮かべる。
そんな千尋にさらに初は言う。
「ううん、絶対にやつれた。可哀想……人間界は龍にはやっぱり合わないんだわ」
どうしても千尋は人間界で過ごす事によってやつれたのだと思い込みたいのか、初はこちらの話など聞いてはくれない。
こうなると初はどんどん悲観的になっていくので、千尋は話題を変えるべく地上で買った土産を取り出した。
「結構楽しいですけどね、人間界も。そうだ、忘れる前に皆さんにお渡ししておきますね。はい、これが流星のです」
そう言って千尋は持っていた袋から和紙に包まれた箱を流星に渡す。流星はそれを受け取って訝しげに千尋を見てきた。
「これ何? 千尋くんが何かくれるなんて、怖いんだけど」
「怖いというのは心外ですね。私だってたまには贈り物をしますよ。これは息吹に。そしてこれが初に」
「おー、ありがとな! 開けてもいいか?」
「もちろん」
千尋が答えるよりも前に息吹はガサガサと和紙を破ろうとした所を、神経質な流星に止められる。
「息吹、貸して。君がやると無駄にゴミが出るから」
「ありがと!」
「相変わらず仲良しですね」
いつまでも微笑ましい二人を見て千尋が微笑むと、流星と息吹は二人してじっとこちらを見てくる。
「千尋くんはもう少し俺たちを見習った方が良い」
「そうだな。それは本当にそうだぞ、千尋。お前がそんなだから皆がいっつも心配する羽目になるんだからな?」
「これでも他の人達とは差をつけているつもりなんですけどね。初、私が開けましょうか?」
「え? あ、ありがとう」
こんな事を千尋の方から言い出すのはとても珍しい事だ。きっと初もそう思ったのだろう。ポカンと口を開いて切れ長の目を丸くする。
「いいえ、どういたしまして」
そう言って包を丁寧に開けて中の箱を初に渡すと、初は嬉しそうに笑顔を浮かべた。
「千尋が何かくれるのは初めてじゃない?」
「そうでしたか?」
「そうよ! 私の誕生日さえ覚えていなような人なんだもの!」
「それは……反省しています」
素直にそんな事を言う千尋を見て友人たちは驚いた顔をしているが、千尋は心の中では全く別の事を考えていた。
そう言えば、鈴の誕生日はいつなのだろうか? 帰ったら聞いてみよう。
「千尋? どうかしたの?」
「え? ああ、いえ、何でもありません。少し考え事です」
「目の前に久しぶりに会った番が居るってのに考え事とはね! お前はやっぱり千尋だな!」
「息吹、それは褒めてないよ。初、いいじゃない。似合ってるよ」
「ありがとう、流星。どうかしら? 千尋」
初は嬉しそうに贈った簪を髪にさして微笑む。その笑顔を見て千尋は頷く。
「ええ、とてもお似合いです。それは今、街で一番流行っている簪だそうですよ」
「人間の街で流行っているの? いつの間にか人間はこんなお洒落をするようになっていたのね」
「ええ。人間も時代と共にちゃんと進化をしています。これからもっと発展するのでしょうね」
そんな事を言って目を細めた千尋に流星が不思議そうに言う。
「あれ? 千尋くん、そんなに人間思いだった?」
「何か千尋、雰囲気変わったか?」
「そうですか? 私だって流石に守護する種族の事は最低限心を砕いていますよ、いつも」
古くからの友人たちはいつだって千尋に言いたい放題だ。
けれど、言われた通り千尋は少し変わった。全ては鈴が屋敷にやってきてからだ。
「千尋は優しいのよ、二人共。そんな風に言わないで」
「ああ、悪い悪い! ところでこれ、何なんだ?」
頬を膨らませた初を見て息吹は話の流れを変えようとしたのか、強引に話題を変えた。
「ああ、それは腕時計と言います。外で時間を見るのに便利だそうですよ」
「へぇ、ありがとな。あんま時間なんか気にしたことないけど」
「千尋くんは時間を気にするようになったの?」
不思議そうに流星が腕時計を嵌めながら言うので、千尋はコクリと頷いた。
「ええ。とは言っても最近の話ですが」
「そうなの? 変な千尋。私達に時間なんてあってないような物なのに」
「そうなんですが、生活のリズムという物を作ると効率が良いということに気づいてしまったのですよ」
そう、何をするにも時間で区切ると効率が良い。鈴を見ていると余計にそう思う。特に食事を共にするようになって、気づけば千尋も自然に一日の時間を区切るようになっていた。
「へぇ、面白い考え方。時間を気にするなんて人間だけだと思ってた」
「私もそうだったんですけどね、新しく来た花嫁の方がそれはもう働き者なのですよ。彼女を見ていると、自然とそれに倣うようになってしまいました」
そう言って困ったように笑った千尋を見て流星と息吹は驚いていたが、初だけは顔を顰める。
「どうして? あなたがその人に合わせる必要は無いでしょ?」
「そうですね。ですが成り行きでその方と食事を共にするようになってからは、それに合わせて行動する事が多くなったのですよ」
「食事を共に? 人間と?」
「ええ。人間だからと侮るのは間違いだったと毎日思い知らされています」
元々千尋も初のように人間という種族に大して興味も無かったが、最近はそうは思わない。
たった一ヶ月と少しほどしか居ない少女一人にここまで自分の価値観を揺さぶられるとは思ってもいなかった。
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