冷酷王の知られざる秘密

あげは凛子

文字の大きさ
上 下
39 / 58

39

しおりを挟む
「これは難しいのか?」

「ううん。コーヒーリキュール入れて牛乳入れて、そこにもうちょっとコーヒー足すだけ」

「簡単だな。城でもやってみよう」



 そう言ってオズワルドは立ち上がると、おもむろに私に近づいてきて無理やり上を向かせてキスしてくる。その行動はあまりにも自然で突然で、思わず私は持っていたタオルを落とした。



「ん……ど、したの?」

「そろそろ礼を貰おうと思って」

「珍しいね、オズワルドからしてくるの」

「そうか? そのシャツにやられたのかもな」



 言いながらオズワルドがシャツの上から胸を揉み始めた。布越しに触れたオズワルドの手は熱い。



「あ、ん……っふ」



 思わず仰け反って喘ぐ私を、オズワルドは私が座っているソファごと無理やり自分の方に向け、私の足の間に深く膝をついた。そのせいで私の陰核はオズワルドの膝に押し潰されて思わず声が出る。



「あんっ!」



 どろりとした感覚を下着の中に感じながらオズワルドの首に手を回すと、オズワルドは私を立たせて腰を引き寄せた。そして耳元で囁く。



「細い腰だな」

「あっん、ちょ、くすぐった……あっ!」



 まさぐるように腰からお尻を撫でられ、私はオズワルドにしがみついた。お腹の辺りに既に固くなっているオズワルドの屹立を感じた私は、ズボンの上から指先でそれをそっと撫でるとオズワルドはビクリと身体を震わせる。



「っ……はぁ、どうしてお前の手つきはそんなにいやらしいんだ」

「そういうお仕事をしていたからだけど、オズワルド程感じてくれる人は居なかったよ」



 身体の相性がどこまでも最高な私達は、お互いの些細な行動にまで感じてしまう。ただ抱き合っているだけで胸が高鳴るのだ。

 私達はそのまま寝室に行き、互いの服を脱がせあった。裸になって抱き合うだけで肌が粟立ち軽くイきそうになる。



「ん、ぁ……オズワルド、気持ちいい……」

「ああ、俺もだ。まだ何もしていないのにな」

「うん」



 じわじわと互いの熱が移り始めた頃、私はようやくオズワルドから身体を離してオズワルドにキスをした。それを受けてオズワルドも口を開いて私を迎え入れてくれる。粘着質な音が次第に大きくなり、私達の間に銀色の糸がかかる。気がつけばいつの間にか私の口内が犯されそのまま私はオズワルドに押し倒された。



「そう言えば、あまりまともにヤッた事がないな」

「確かに」



 意外な事に私達はあれだけセックスをしていたのに、正常位でした事があまり無い。別に避けていた訳でもないけれど、激しいオズワルドとのセックスはついつい普段しないような体位になってしまう。



 オズワルドは私の上に跨ってまたキスをしてきた。そのキスはさっきまでのキスとは違って随分と優しい。



「あ、オズ……もっと……んっ……」

「っふ……はぁ、んむ……」



 息継ぎをするのも忘れて夢中で互いの唇を貪りながらもオズワルドが私の胸を揉みだした。乳首は既にピンと勃っていて、オズワルドの指先が当たる度に小さく身体が跳ねる。



 そんな私をさらに追い込むようにオズワルドは強めに胸を揉み、空いている方の手で下着の中の陰核に直接触れた。



「やぁっ!」



 一際大きな声を出した私を見下ろしてオズワルドは意地悪に微笑むと、私の乳首を口に含み、舌先で乳首をコロコロと転がし始める。かと思えばたまに甘く噛んだり指で摘まんだり弾いたりしている。



「あ、やぁっ、 噛んじゃやぁ!」

「好きなくせに、よく言う」

「ひゃんっ」



 オズワルドは胸を舐めるのを止めておもむろにまたキスをしてきたかと思うと、今度は私の耳を舐めたり甘噛みしてくる。



 その間もオズワルドの指先は固くなった陰核を摘み、弾く。円を描くように陰核を潰されると、それだけで達してしまいそうだ。



「あっ、やっ、ああん、だめっ、それ好きぃ」

「ああ、気持ち良いな。一度イッとけ」

「うん、うん! あぁっ、あぁぁぁ!」



 軽くイッた私がオズワルドの指の動きに合わせるように腰を動かすと、オズワルドは小さく笑う。

 私の中は既に自分の愛液でドロドロだ。オズワルドの指に腰を押し付けて私は涙目で言った。



「ねぇ、お願い……もう我慢できないよ」

「今イッたばかりだろう」

「でも、欲しいんだもん……」

「仕方ないな」



 そう言ってオズワルドが大きくなった屹立を蜜壺に少しずつ挿入してきた。媚壁を擦りながら最奥に辿り着くと、私の身体はそれを待ち望んでいたかのように震える。



 オズワルドはゆっくり動き始めたが、次第に激しくなり肌と肌がぶつかり合う音が響くようになった。



「あっ、あんっ、気持ちいいっ」

「はぁ……俺もだ」



 オズワルドは私の腰を掴むと、さらに激しく打ち付け始めた。その度に子宮を押し潰され、頭が真っ白になるほどの快感に襲われる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

死神令嬢は年上幼馴染からの淫らな手解きに甘く溶かされる

鈴屋埜猫
恋愛
男爵令嬢でありながら、時に寝食も忘れ日々、研究に没頭するレイネシア。そんな彼女にも婚約者がいたが、ある事件により白紙となる。 そんな中、訪ねてきた兄の親友ジルベールについ漏らした悩みを克服するため、彼に手解きを受けることに。 「ちゃんと教えて、君が嫌ならすぐ止める」 優しい声音と指先が、レイネシアの心を溶かしていくーーー

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

義兄の執愛

真木
恋愛
陽花は姉の結婚と引き換えに、義兄に囲われることになる。 教え込むように執拗に抱き、甘く愛をささやく義兄に、陽花の心は砕けていき……。 悪の華のような義兄×中性的な義妹の歪んだ愛。

処理中です...