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「ん、っふ」
「ぁん……む」

 徐々にキスは深くなっていく。それに伴って唾液が交じる音がどちらともなく漏れ始めた。

 私はオズワルドの首筋に指を這わせていくと、ボタンを一つ一つ外していく。そしてシャツの上から乳首にそっと触れた。

「ぅぁ」

 こんな事をされた事が無いのか、オズワルドは乳首に指先が触れる度に身体をビクつかせる。

「もしかして気持ち良いの?」
「わ、分からない」
「分からないの? 困ったわね。じゃあこれは?」
「うっ!」

 今度は乳首を強く摘み上げてみる。

 すると、オズワルドの下履きが徐々にせり上がりだした。どうやら感度はすこぶる良いようだ。

「敏感なのね、王様。今日は昨日とは逆に沢山イッてみましょうか」
「沢山? 無理に決まっているだろう?」
「それはどうかしら?」

 そう言って私はオズワルドの屹立を下履きの上から咥えこんだ。その行為にオズワルドが低く呻く。

 それを合図に私は甘く噛むようにオズワルドの屹立を食んでいたが、するりと下履きを脱がせ、直に口に含む。

「うぅ!」

 何かを堪えるようなオズワルドに私は言った。

「今日は我慢しないでいいわ。何度でもイッて。あ、その前に手の自由は奪うわね」

 昨日の麻紐を使ってオズワルドの手首を今日はベッドに括りつけた。そして露わになった屹立を手と口を使って扱き上げる。

 時々乳首や睾丸を揉んでやると、オズワルドはそれから逃げるように腰を引く。

「どうしたの? そんな気分にならないんでしょ?」
「そ、それはそう、だが……」
「でもあなたの屹立は少しも萎えない。それどころかどんどん熱くなってくわよ?」
「じ、自分でも分からないんだ! ぅあっ!」

 睾丸を口に含むと、オズワルドは声を上げる。そんな反応が嬉しくて私は裏すじを舐めあげ、亀頭を舌先で刺激してやった。

「ふぅ、うっ、うぅ」

 低い呻き声を上げながらオズワルドが腰を振り出した。亀頭からは先走りがじわじわと溢れてくる。

「気づいてる? この水音。恥ずかしいわね、こんな事でこんなにも先走りを出しちゃうなんて」
「う、うるさい!」
「そんな事言ってもいいの? それじゃあ私も、もう遠慮はしないから」

 そう言って私はオズワルドの屹立を思いっきり扱き始めた。先走りのおかげでとてもスムーズに扱くことが出来る。しばらくすると――。

「うぅっ!」

 ドピュ! っと昨日よりも随分少ない量の白濁液がオズワルドの屹立から噴き出した。オズワルドは苦しげに息を荒らげるが、私はそんなオズワルドに休む間も与えず亀頭を布で擦る。

「あぁっ! だ、駄目だ! い、今は止めてくれっ!」

 相当敏感になっているのか、少し触れただけでもオズワルドは身を捩って逃げようとするが、私はオズワルドを押さえつけて執拗に亀頭を布と手を使って扱き続けた。

「ひっ、っぐぅ!」

 どれぐらい擦り続けただろうか。オズワルドの屹立はパンパンに膨らみ、勢いよく潮が噴き出した。

 何か言いたげだが、その顔は複雑そうだ。その顔を見て私はとうとうオズワルドを縛っていた麻紐を解いた。

 それと同時にオズワルドはぐるりと体勢を変え、私をいとも容易く組み敷く。

「……覚悟は良いか?」

 形勢逆転だ、とばかりにオズワルドは私を見下ろして言う。それを見て私は挑発するように微笑んだ。

「あなたに私を満足させる事が出来るの?」
「さあな」

 そう言ってオズワルドは初っ端から力いっぱい私に腰を打ち付け始めた。

「あぁっ! そ、そこ駄目!」
「なるほど。お前の弱点はここか。それからここだな?」

 オズワルドはイキっぱなしになりながらも私の反応をちゃんと見ていたらしい。もうどこを突けば私が反応するかを知っている。

 パァン、パァンと天幕に肉同士がぶつかり合う音が響いた。それにかき消される事もなく、同じぐらい大きな水音も響き渡る。

 ぐちゅ、ぐちゃっ、ぶちゅっとオズワルドの屹立が抜き差しされる度に音は漏れ、オズワルドは焦点の合わない目で私を見下ろす。

「ああ、もうどうでも良いな。全部お前の中に出して良いんだろう?」
「そ、そうよ、ん、っふ、一滴、残らず、出して」
「そうか」

 私の言葉にオズワルドは深く頷くと、さらに激しく私の中を穿ち始めた。その間にもオズワルドの潮が絶えず発射される。

「あっ、あぁ、ん、んぅ」
「っふ、う、ぅっ、あ」

 二人の声がリズミカルに重なり、ようやく……。

「はっ、出すぞ!」
「い、イク! またイクっ!」

 とうとう二人は同時に達した。どうやら身体の相性は最高のようだ。

 オズワルドはぐったりと私に覆いかぶさってくると、肩で息をしながら少しだけ笑った。

「はは、まさか、また自分から女を抱ける、とはな」
「前は抱けてたの? ねぇ、重い」
「もちろん。我慢しろ。お前の肌は気持ちが良い。こうしてるだけでどうにかなりそうだ」
「……まだ勃つの? やっぱり勃たないなんて嘘なんじゃないの?」
「嘘じゃない。自分でも驚いている」

 言いながらオズワルドはようやく私の上から身体をどけると、仰向けにベッドに転がった。

「お前の技は凄いな。一体何事だ。もしかしてサキュバスか何かなのか?」
「サキュバスって……言ったでしょ? 前世でそういう仕事をしていたのよ」
「前世でも慰み者だったのか?」

 悪気なくそんな事を言うオズワルドに、私は身体を起こして逞しい胸の上に伸しかかった。

「失礼ね。望んで、自らその仕事をしていたのよ」
「軽いな」

 オズワルドは私の答えなど無視して淡々とそんな事を言う。何だかよく掴めない人だ。

「そう?」
「ああ。あと気安すぎないか」

 厚いオズワルドの胸板に乗り上げてオズワルドを見下ろす私にオズワルドが呆れたように言うが、生憎私には記憶が無いのだ。だからこの人がどんな人なのかもイマイチ分かっていない。

「そうでもないでしょ」
「あるだろ」

 話に聞くオズワルドは残酷で無慈悲だそうだが、私にとってはある日突然勃たなくなった可哀想な王様だ。

 オズワルドも私がそれを知っているという事でこんな無礼を許しているのかもしれない。

 私は何となくオズワルドの乳首に指先を這わせた。すると途端にオズワルドの身体がビクリと反応する。

「お前、まだ満足してないのか」
「うん」
「……なんて女だ」

 呆れたような顔をしたオズワルドは、初めて会った時よりもずっと魅力的だった。

 
 本来であれば、戦場で慰み者を誰かが独り占めするなどありえない。そして戦場にももちろん休暇はある。
 慰み者として戦場にやってきて二週間。

「あっ、やっ、許して! も、もう……あ、あぁぁ!」

 ここは慰み者のテントだ。私は今、二人の男に抱えられ、お尻の穴と前の穴の両方に逞しい屹立を埋められていた。

 この二人は今日は休暇のようで、朝からずっと女を抱き続けとうとう昼頃に私の番になった。時間は既に夜。物凄い精力だ。流石軍人である。

 この二人に抱き潰された女子達は可哀想に皆放心状態で戻ってきた。身体のあちこちに傷を作って。
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