タケシくんはちょっとだけクサイ。〜ちょっとじゃねーよ!(# ゜Д゜)ゴルァ!〜

辻山登

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8 なんじゃそりゃ

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 理不尽すぎる。
 意味がわからなさすぎる。

 オレは言った。

「え??女神様はオレにあの世界を救えとおっしゃっていたではないですか!」


 しかし、女神様の言葉はさらに小馬鹿にしたようなものだった。


『オマエには世界を救う3人の手助けをしろと言っただけた。オマエにはそれ以上のことは命じておらぬ。』


 ……('A`)


「手助けをするにしても、特殊能力とか魔法とか使えないと援護なんてできませんよ。」



『能力や魔法は才能ある者が努力をしてようやく身に付けるものだ。それはお前の元いた世界でも同じことだろう。』


 …………(  ˙-˙ )


「ならば、オレはその3人にどんな手助けをすればよいのですか?」


『カバン持ちでもバイトで稼いで生活費支援でもなんでもいいから3人のためにオマエでもできることをやればよい。』


 …………(゚Д゚)


「なんじゃそりゃ?(草)」 


『そろそろ立ち去るが良い。もう二度と来るではないぞ。』


「ちょ、ま、あっちには魔物が!
 無理っすよ!
 すぐにまたこっち来ることになっちゃいますよ!」


『あー?努力してなんとかしなさい。世の中、自分を信じて努力する者だけが救われるのです。あと、次にまたこっちに来たら地獄行きだから。』

 
「(;゚д゚)ェ…」


 いや、もう、あれは今から努力して何とかなるような状況ではないのでは?

 ああ、この女神様、最初からオレを救う気も期待もミジンコのかけらほどもなかったのでは?


 …これは神様からの罰なのか?
 ……それともこの人ホントは悪魔で、異世界って地獄のことなんじゃね?




 またもやあのパイプオルガンの音が響き渡った。



 その音色があたり一面に広がる頃には、
 オレの意識は真っ白な空間から真っ暗な暗闇の中へと落ち込んでいった……







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