タケシくんはちょっとだけクサイ。〜ちょっとじゃねーよ!(# ゜Д゜)ゴルァ!〜

辻山登

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0.5 プロローグ(# ゚Д゚)

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 幼馴染の彼女視点


 ❀❀❀❀❀❀



 私はマーガレット、今日から高校生
 学園行きのバスをバス停で待っている。

 今日から華のJKライフの始まりだ。

 苦労して念願の進学校に…
 私以外には誰も進学できないはずの超難関校に合格できたのだ。

 さあ、これから低能な中学時代の知り合いから離れ素敵な人たちと遊びに勉強に部活に恋に…!楽しめることを全部満喫したい。



 これから通う高校は県内随一の進学校。

 うちの中学校からは毎年一人いるかいないか。

 名門中の名門。

 私は中学生活を完璧にこなした。

 中学は学年トップの成績で卒業し、

 私ただ一人がこの学園に入学試験をトップで入学し、

 完璧な勝組として、新たな学園生活をスタートする!



 _______ハズだった。







 気がつけば学年末試験のトップに私の名前が無かった。

 気がつけば全国模試のトップに私の名前が無かった。

 気がつけば学園の入学試験のトップが私ではなかった。

 気がつけば学園の入学式の代表の挨拶は私では無かった。



 そう、気がつけばそこに、ヤツがいた。

 私の隣に、ヤツがいた。

 私の前に、タケシがいた。



 しかも、くさい、あいつは本当にめっちゃ臭い。

 たとえるなら1週間開けるのを忘れていた弁当箱を開けた時のような…

 人命も影響するような絶望的な悪臭。



 近くに来るな、いや、100m以上離れろ!
 てか、早く風呂入れ!





 そして、今日もこの同じバスにヤツは乗ってくるハズだ、







 ワタシは震える声で拳を握り締めながら小さくつぶやいた。







「タケシくん…タケシ…あいつだけは…(# ゚Д゚)」





 その時だ、後ろから、あの腐った弁当箱の臭いが漂ってきたのは___
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