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閑話 レイチェル物語

第一話

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お気に入り100人突破記念企画としてレイチェルの物語を書きます。

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レイチェル物語

第一話 ~私の過去とご主人様~

私はレイチェル。
今は奴隷の身分です。
何故奴隷になったかと言うと、それは親の都合でした。
母は他の男性と出ていき、父は酒に溺れて、私に暴力を振るいました。
そして私は父の酒代として売られたのです。
もちろん私は父を呪いました。



父に売られて一ヶ月が立ちました。
私は売れ残り、元々痩せていたのが更に痩せ、暴力のせいで顔の見栄えも悪く、奴隷なので食事も二日に一回あるかどうかでした。。
私は苦しくなり、弱って、横になることが多くなりました。
それから何日立ったでしょうか。
それすら私には分からなくなっていました。
しかし、とある方が私を買いたいと言い、私は久しぶりに食事を取りました。

私を買ったのは和人と言う私より少し背が高い人でした。
私は十三歳のはずが身長が百三十五センチしかなくとてもひ弱でした。

和人「初めましてレイチェル。僕は和人だ。」

その後、ご主人様は奴隷紋を私に付けた。
ご主人様は私を連れて服と靴を買い、宿に戻りました。

和人「とりあえず、その怪我を何とかしようか。『母なる大地・万象・命を司るものよ。この者の傷を癒し、治したまえ。』」

ご主人様が何かを告げると私は淡い光に包まれ、今まで痛かった顔の痛みが急に無くなり、ご主人様は私に鏡で私の顔を見せてくれた。
そこには暴力を振われる前の私の顔があり、私は痛みから解放されたのを実感したら泣いてしまった。

泣き止んだ私はご主人様が何故私を買ったのか言おうとすると、私のお腹が鳴ります。
私はまた、殴られるのか思い、恥ずかしさと怖さで震えているとご主人様は頭を撫でて、「ご飯の後にしようか」と私に食事を取らせて下さいました。
私は初めに床に座ろうとしましたがご主人様が止めます。

和人「レイチェル、席に座ってこれは命令だ。」 

命令なら仕方ありません。
私は席に座りました。そしてご主人様は『麦粥』と『サイコロステーキ』を注文します。

しばらくすると私の前に麦粥が置かれ、ご主人様は「ゆっくりとお食べ」と言い、私に食事をくれます。暫く食べているとご主人様に呼ばれます。

和人「レイチェル、あ~ん。」

ご主人様がフォークでサイコロステーキを刺し、私に向けています。
とても困りました。ご主人様に物を食べさせて頂くなどあり得ないことであるからです。
しかし、ご主人様は食べることを命じられ、仕方なく食べました。

和人「お肉も食べて良いからね?」

私はとても良いご主人様に買われました。
服も靴も食事も寝るところも用意してくれる良いご主人様です。

しかし、冒険者の方が私に文句をつけ、殴られてしまいました。
痛かった。震えが止まらなくなり、怖くなった。
余りにも怖いのでご主人様を見ると今まで優しく温かい顔が見せたこともない冷徹の表情になっていました。
そして何かを呟くと、ご主人様は冒険者を蹴り飛ばし外へ追い出すと私が受けた以上の暴力を振るっていました。
そして私は分かってしまいました。
ご主人様は私を大切に思っており、傷付く事をする奴等を徹底的な排除するのだと。

その後衛兵の人達が聴取を受け、共に悪いとしてお咎めはなしとなりました。
ご主人様は私に濡れたタオルを当て、簡易な治療を行いました。

和人「レイチェル、さっきの続きだけどレイチェルを買ったのはレイチェルに大賢者の素質があるからなんだ。」

私は耳を疑いました。私にそんなのは無い。何故ならステータスに書かれてないから。

和人「ステータスに書かれてないのは強すぎる力は人をダメにしてしまう。だからそれ相当の実力を着けないと行けない。っと言うことで明日は『器合わせ』を僕としてもらうから今日はもうお休み。」

ご主人様に言われ私はご主人様が眠る布団の側の床に座ろうとするとご主人様に布団に入るよう言われる。
あぁ、夜伽か。奴隷なら当然か。
私はご主人様の待つ布団に入るとご主人様は腕で枕代わりとして、私の左の胸にもう片方の手を置き心の臓に近いリズムで軽く叩き眠りに誘います。
私は直ぐに眠りに付きました。

和人「お休み、レイチェル。」

ご主人様のその声を聞き、私はやはりこの方に買われ、幸せを感じていた。
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