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終章
終劇
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「どういうことですか?」
アズラーイールの言葉には、先ほどまでのような余裕はなかった。
いら立ちを露わにし、ルークスを問い詰める。
「あんた、学外からアクセスしてるだろ。まあ、大体アクセス元は想像つくけどさ」
「遮断したと言うことですか」
「そういう事」
ルークスは軽く答える。
すでにアズラーイールの身体は八割がたブロックノイズに覆われ、自由の利かない状態に陥っているようだった。
「生方先生……何を血迷ったことを……」
「血迷ってはいないさ。俺の研究だ。俺の好きなようにやらせてもらうってだけだよ。なにより横槍は必要ない。俺は俺の研究を続けるだけだ」
「何のためにこのフィールドを与えたと思ってるんですか……、まあいいでしょう。今はあなたの好きなようにすればいい。
しかし、生方先生、趙先生。あなた方の研究は我々の監視下にある。そのことをお忘れなきように。
仮想空間では好きなようにふるまえるかもしれませんが、現実世界での我々は優しくはありません。
いいですか?あなた方には必ず協力していただ……」
アズラーイールはブロックノイズに飲み込まれてチリのように消えていった。
あまりにあっけない幕切れに、サトシとフリードリヒはしばらく言葉を失っていた。が、サトシが急に思い出したようにルークスに詰め寄る。
「なんでもっと早くやってくれないんですか?」
その声には多少の憤りをはらんでいた。
「これでもずいぶん急いでくれたと思うよ。なんせ1000倍速だからね」
「へ?どういうことです?」
「だから、守護天使が頑張ってくれたんだよ」
「さっき言ってたのは本当だったんですか?」
「当たり前だろ!嘘ついてどうするよ。あの状況で」
「じゃあ守護天使ってだれです?」
「この世界の外。要は現実世界にいる協力者だよ」
「まじっすか?でも。どうやって奴を消したんです?」
「一応このシステム、学内とスパコンだけをつないでセミクローズドで研究してるからね。で、奴は学外からの不正アクセスだったから、それを遮断してもらったんだよ。
ただ、それは現実世界からしかできないからね」
「それにしたって、もっと早くやることはできたんじゃねぇのか?」
フリードリヒも疲れ果てた表情でルークスの方へと詰め寄ってくる。
「まあ、そう言うな。お前らも「ユーザー」だからな。アクセス元が分からんと、それらもすべて遮断することになるからな。
『そして、誰もいなくなった……』なんて、洒落にもならん」
「フリードリヒさんたちは外部アクセスじゃなかったってことですか?」
「やつが、20号だの78号だのって言ってたろ?あれでデータだってある程度の確信が持てたんだよ。まあ、半信半疑だったから、正直賭けだったけどな」
サトシたちは、ルークスの行き当たりばったりな行動に危うさを感じたが、助けてもらった手前、これ以上問い詰めることを諦めた。
「にしても、大丈夫なのか?奴また不正アクセスしてくるんじゃないのか?」
フリードリヒの心配に、ルークスはにこやかに答える。
「いったんログアウトしちまえば、1000分の一の速度だからな、現実世界は。外で数秒おろおろしてるだけで、こっちでは1時間程度経っちまうよ」
「なるほど。そういうことか。にしても、お前はまずいんじゃねぇか?奴に心当たりがありそうだったじゃねぇか?
現実世界に戻って、ひと悶着あるんじゃねぇのか?」
「……ん~、……それは」
ルークスは口ごもる。
ルークスの見立てでは、アズラーイールの中の人物は政府関係者だ。
この実験設備が政府から支援を受けている以上、今回の件は何らかの処分が下る可能性が高い。
が、彼はその手のことに耐性を持っていた。
「まあ、何とかなるさ」
その言葉に、サトシもフリードリヒもそれ以上のことは確認せず、話題を変える。
「にしても、この世界どうなるんだ?奴にリセットされちまうのか?」
フリードリヒは周囲を見渡しながら独り言ちる。その問いかけにルークスがこともなげに答えた。
「大丈夫だよ。今までみたいに暮らせばいいさ」
「なんだよ。随分軽いな。なんか確信が、いや。得策があるのか?」
「まあ、さっきの話になるんだけどさ。どのみち俺はログアウトする必要があるしな。
で、外に出たら、この世界の処理速度を元に戻すよ」
「もとにって……」
フリードリヒはルークスとのやり取りを思い出す。
「260万倍ってことか?」
「ああ」
「そんなスピードだとお前観測できねえだろ!?それにログインも出来ねぇんじゃねぇか?」
「ログインはしないよ」
「しないって……」
サトシがルークスの目をじっと見つめる。そしてルークスの次の言葉を待つ。
「ああ、たぶん……」
何らかの処分が下って、研究ができなくなる。または、別の研究をさせられる可能性が高い。そう続けようとして、言葉を飲み込んだ。
おそらく、この世界に干渉することは金輪際できなくなるだろう。確信めいたものがルークスにはあった。
サトシは、ルークスのその表情を見て、すべてを悟った。
「じゃあ、これでお別れですか」
「そうだな。結構楽しかったよ。お前たちと遊べて」
「……」
フリードリヒもルークスになんと言葉をかけてよいか悩んでいた。
彼との付き合いは短い間ではあったが、そのやり取りを思い返していた。
「まあ、そうしんみりしてくれるな。な?俺にとっては貴重な体験だし、いい実験結果だと思ってるよ。ありがとう。
お前らに、何もしてやることができない分。せめてこの世界をこのまましばらくは平穏に残しておきたいと思ってるんだ」
その言葉をサトシとフリードリヒは黙って聞いていた。
「260万倍速なら、たぶん1000年くらいは問題なく過ごせると思うぜ。だから、頑張ってこの世界を発展させてくれよ。な?
……
もしかしたら、そのころに俺、もう一度ログインできるかもしれないしさ。それまでこの世界を……たのむ」
その言葉に、二人は大仰に頷くと
「わかったよ。次にお前がログインするまで、できる限り生きて語り継いでおくさ。お前の事」
「そんなに長生きするつもりなのかよ!?」
「俺も、なんか長生きできそうな気がしますよ。……待ってますから」
「……ああ。じゃあ、またな」
「はい」
「おう」
「あ、そうだ。エンリル……いや。趙博士。あんたどうするんだ?」
『……』
エンリルが無言でその場に現れる。悲しげな表情でルークスを眺めると、ぼそりとつぶやいた。
『わしは、もうこの世界の住人なんじゃ。すでに外の世界とのつながりは断っておる……』
その言葉に、生方はすべてを悟った。
「そうか。わかった。まあ、楽しかったよ。それに、あんたの研究成果、すげーありがたかった。また……会おう」
『……そうじゃな。いずれ』
「あ、そうだ。エリザたちはどうする?」
フリードリヒは会議室に残した面々のことを思い出す。
「いや。まあ、あいつらとはそれほど深い付き合いでもないし、それに、またしんみりするのも……ねぇ。
だから、ここでいいよ。たぶん会議室で俺の事見てるだろうしさ。
じゃ、またな!」
ルークスは、そういって別れを告げると上空に向かって宣言する。
「ログアウト」
目の前には、見慣れたHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の表示があった。
HMDを頭から外し机に置くと、うなじにつけたユニットも取り外す。
目の前にはにやけ顔の矢野君が居た。
「守護天使君ご苦労」
「高くつきますよ。生方先生。
……さ、何喰いますか?」
「給料日前だからなぁ……お手柔らかに頼むよ」
生方は、そういいながらPCのダイアログボックスを確認する。
演算速度を「阿吽」ベースとし、最高速でシミュレートできるよう設定した。
「そうはいきませんよ。俺、かなり良い働きしましたからね」
ウキウキの様子で部屋を出ようとする矢野君の横で、研究室の外線がけたたましく鳴り響く
「誰ですかねぇ。休みの日に」
そういいながら矢野君は条件反射で外線に出る。
「あ!それウチにかかった外線……」
生方のつぶやきなど無視して、仕事のできる男矢野は、見事な電話対応を披露する……はずだった。
「島根先端科学技術大が……」
そう言いかけたところで、矢野君の表情が固まった。
眼球がせわしなく動き回り、唇はわずかに震えている。
からくり人形のようにゆっくりとした動きで生方の方へと顔を向け、耳から受話器を外す。
そして右手に持った受話器を生方の方へと伸ばしながら
「生方先生……お電話……です」
『ああ、食事はお預けか……』
そんなことを考えながら生方は受話器を受け取った。
アズラーイールの言葉には、先ほどまでのような余裕はなかった。
いら立ちを露わにし、ルークスを問い詰める。
「あんた、学外からアクセスしてるだろ。まあ、大体アクセス元は想像つくけどさ」
「遮断したと言うことですか」
「そういう事」
ルークスは軽く答える。
すでにアズラーイールの身体は八割がたブロックノイズに覆われ、自由の利かない状態に陥っているようだった。
「生方先生……何を血迷ったことを……」
「血迷ってはいないさ。俺の研究だ。俺の好きなようにやらせてもらうってだけだよ。なにより横槍は必要ない。俺は俺の研究を続けるだけだ」
「何のためにこのフィールドを与えたと思ってるんですか……、まあいいでしょう。今はあなたの好きなようにすればいい。
しかし、生方先生、趙先生。あなた方の研究は我々の監視下にある。そのことをお忘れなきように。
仮想空間では好きなようにふるまえるかもしれませんが、現実世界での我々は優しくはありません。
いいですか?あなた方には必ず協力していただ……」
アズラーイールはブロックノイズに飲み込まれてチリのように消えていった。
あまりにあっけない幕切れに、サトシとフリードリヒはしばらく言葉を失っていた。が、サトシが急に思い出したようにルークスに詰め寄る。
「なんでもっと早くやってくれないんですか?」
その声には多少の憤りをはらんでいた。
「これでもずいぶん急いでくれたと思うよ。なんせ1000倍速だからね」
「へ?どういうことです?」
「だから、守護天使が頑張ってくれたんだよ」
「さっき言ってたのは本当だったんですか?」
「当たり前だろ!嘘ついてどうするよ。あの状況で」
「じゃあ守護天使ってだれです?」
「この世界の外。要は現実世界にいる協力者だよ」
「まじっすか?でも。どうやって奴を消したんです?」
「一応このシステム、学内とスパコンだけをつないでセミクローズドで研究してるからね。で、奴は学外からの不正アクセスだったから、それを遮断してもらったんだよ。
ただ、それは現実世界からしかできないからね」
「それにしたって、もっと早くやることはできたんじゃねぇのか?」
フリードリヒも疲れ果てた表情でルークスの方へと詰め寄ってくる。
「まあ、そう言うな。お前らも「ユーザー」だからな。アクセス元が分からんと、それらもすべて遮断することになるからな。
『そして、誰もいなくなった……』なんて、洒落にもならん」
「フリードリヒさんたちは外部アクセスじゃなかったってことですか?」
「やつが、20号だの78号だのって言ってたろ?あれでデータだってある程度の確信が持てたんだよ。まあ、半信半疑だったから、正直賭けだったけどな」
サトシたちは、ルークスの行き当たりばったりな行動に危うさを感じたが、助けてもらった手前、これ以上問い詰めることを諦めた。
「にしても、大丈夫なのか?奴また不正アクセスしてくるんじゃないのか?」
フリードリヒの心配に、ルークスはにこやかに答える。
「いったんログアウトしちまえば、1000分の一の速度だからな、現実世界は。外で数秒おろおろしてるだけで、こっちでは1時間程度経っちまうよ」
「なるほど。そういうことか。にしても、お前はまずいんじゃねぇか?奴に心当たりがありそうだったじゃねぇか?
現実世界に戻って、ひと悶着あるんじゃねぇのか?」
「……ん~、……それは」
ルークスは口ごもる。
ルークスの見立てでは、アズラーイールの中の人物は政府関係者だ。
この実験設備が政府から支援を受けている以上、今回の件は何らかの処分が下る可能性が高い。
が、彼はその手のことに耐性を持っていた。
「まあ、何とかなるさ」
その言葉に、サトシもフリードリヒもそれ以上のことは確認せず、話題を変える。
「にしても、この世界どうなるんだ?奴にリセットされちまうのか?」
フリードリヒは周囲を見渡しながら独り言ちる。その問いかけにルークスがこともなげに答えた。
「大丈夫だよ。今までみたいに暮らせばいいさ」
「なんだよ。随分軽いな。なんか確信が、いや。得策があるのか?」
「まあ、さっきの話になるんだけどさ。どのみち俺はログアウトする必要があるしな。
で、外に出たら、この世界の処理速度を元に戻すよ」
「もとにって……」
フリードリヒはルークスとのやり取りを思い出す。
「260万倍ってことか?」
「ああ」
「そんなスピードだとお前観測できねえだろ!?それにログインも出来ねぇんじゃねぇか?」
「ログインはしないよ」
「しないって……」
サトシがルークスの目をじっと見つめる。そしてルークスの次の言葉を待つ。
「ああ、たぶん……」
何らかの処分が下って、研究ができなくなる。または、別の研究をさせられる可能性が高い。そう続けようとして、言葉を飲み込んだ。
おそらく、この世界に干渉することは金輪際できなくなるだろう。確信めいたものがルークスにはあった。
サトシは、ルークスのその表情を見て、すべてを悟った。
「じゃあ、これでお別れですか」
「そうだな。結構楽しかったよ。お前たちと遊べて」
「……」
フリードリヒもルークスになんと言葉をかけてよいか悩んでいた。
彼との付き合いは短い間ではあったが、そのやり取りを思い返していた。
「まあ、そうしんみりしてくれるな。な?俺にとっては貴重な体験だし、いい実験結果だと思ってるよ。ありがとう。
お前らに、何もしてやることができない分。せめてこの世界をこのまましばらくは平穏に残しておきたいと思ってるんだ」
その言葉をサトシとフリードリヒは黙って聞いていた。
「260万倍速なら、たぶん1000年くらいは問題なく過ごせると思うぜ。だから、頑張ってこの世界を発展させてくれよ。な?
……
もしかしたら、そのころに俺、もう一度ログインできるかもしれないしさ。それまでこの世界を……たのむ」
その言葉に、二人は大仰に頷くと
「わかったよ。次にお前がログインするまで、できる限り生きて語り継いでおくさ。お前の事」
「そんなに長生きするつもりなのかよ!?」
「俺も、なんか長生きできそうな気がしますよ。……待ってますから」
「……ああ。じゃあ、またな」
「はい」
「おう」
「あ、そうだ。エンリル……いや。趙博士。あんたどうするんだ?」
『……』
エンリルが無言でその場に現れる。悲しげな表情でルークスを眺めると、ぼそりとつぶやいた。
『わしは、もうこの世界の住人なんじゃ。すでに外の世界とのつながりは断っておる……』
その言葉に、生方はすべてを悟った。
「そうか。わかった。まあ、楽しかったよ。それに、あんたの研究成果、すげーありがたかった。また……会おう」
『……そうじゃな。いずれ』
「あ、そうだ。エリザたちはどうする?」
フリードリヒは会議室に残した面々のことを思い出す。
「いや。まあ、あいつらとはそれほど深い付き合いでもないし、それに、またしんみりするのも……ねぇ。
だから、ここでいいよ。たぶん会議室で俺の事見てるだろうしさ。
じゃ、またな!」
ルークスは、そういって別れを告げると上空に向かって宣言する。
「ログアウト」
目の前には、見慣れたHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の表示があった。
HMDを頭から外し机に置くと、うなじにつけたユニットも取り外す。
目の前にはにやけ顔の矢野君が居た。
「守護天使君ご苦労」
「高くつきますよ。生方先生。
……さ、何喰いますか?」
「給料日前だからなぁ……お手柔らかに頼むよ」
生方は、そういいながらPCのダイアログボックスを確認する。
演算速度を「阿吽」ベースとし、最高速でシミュレートできるよう設定した。
「そうはいきませんよ。俺、かなり良い働きしましたからね」
ウキウキの様子で部屋を出ようとする矢野君の横で、研究室の外線がけたたましく鳴り響く
「誰ですかねぇ。休みの日に」
そういいながら矢野君は条件反射で外線に出る。
「あ!それウチにかかった外線……」
生方のつぶやきなど無視して、仕事のできる男矢野は、見事な電話対応を披露する……はずだった。
「島根先端科学技術大が……」
そう言いかけたところで、矢野君の表情が固まった。
眼球がせわしなく動き回り、唇はわずかに震えている。
からくり人形のようにゆっくりとした動きで生方の方へと顔を向け、耳から受話器を外す。
そして右手に持った受話器を生方の方へと伸ばしながら
「生方先生……お電話……です」
『ああ、食事はお預けか……』
そんなことを考えながら生方は受話器を受け取った。
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