120 / 321
生方蒼甫の譚
呪い
しおりを挟む
「貴族から?」
難癖をつけてきてる貴族の事かな?と考えていると、どうやらそれを察したのか、ギルマスがこちらを睨みつけている。
わかってるよ。言わないから。大丈夫だって。
と思ったら、ギルマスが自分から何やら話し始めた。
「キース様、イパ様との件については一部この者にも伝えております。」
だれよ?イパ様って。
いや、なんとなく領主様がキース様なのは判ったけどさ。
「そうですか、お恥ずかしい限りです。イパ様はベローマの実質的な支配者です。このエンドゥもベローマとの交易無しには立ち行けないものですから。」
そう言えば、ここからほど近いところに王国領があったような……あまり興味がなかったのでよく知らんが。
そこの有力貴族からプレッシャーをかけられてるってことか。
「ところで、この町の鉱山とベローマの貴族とはどのような関係が?」
実際隣町の有力者がここまで幅を利かせる理由がよくわからん。なんか弱みでも握られてるのか?
「それにはこの町の成り立ちからご説明したほうが良いでしょう。もともとこの地には町がなく、荒廃した土地だったそうです。」
というわけで、領主様からの説明があった。要約すると
この荒廃した土地に周囲の街から追い出された人々が流れついて住み始めた。しかし、土地は毒に侵されており、狩猟しようにも動物もほとんどいないし、そんな土地だから作物すら育たず農業もままならない状況だったらしい。
人々は失意の中で細々と暮らしていたんだが、そんな時、一部の者が「山を掘れ」との神の啓示を受け、あの山を掘り始めたそうだ。
普通に考えれば、極限状態で頭がおかしくなっただけの様な気もするが、藁にもすがる思いだったんだろう。
で、いざ掘り出してみると、山からは希少な金属が豊富にザックザックと出てきて、近隣の街に高値で売れたそうだ。その時に、啓示を受けて人々をまとめ上げた人物こそ領主様の先祖だったらしい。
また、この山から掘り出される金属は非常に質が高く、王国においても珍重されたようで、先代の国王より爵位ももらったみたいだな。
まあ、子爵らしいから、相変わらずベローマの貴族には頭が上がらんらしい。なんせ、向こうは公爵なんだそうだ。
で話を戻すが、鉱山から採掘される鉱石の量が増えると問題も起きた。鉱石を精錬して周囲の街に売っていたんだが、その精錬作業で多量の毒物が流れ出た。まあ、金属あるあるだな。鉱毒ってやつだ。
周囲の街が大きくなり、取引量が増えてくると、この鉱毒の問題は大きくなっていった。町からは多くの病人や死者が出る。生活がままならない状態に陥ってきたらしい。
そんな時に手を差し伸べてくれたのが、ベローマの貴族だった。当時はそこまで権力を握っていたわけではなかったようだが、この町で採掘される鉱石をそのまま買い取ると言ってくれたらしい。
金属の状態なら高額で取引されるが、鉱石となると買いたたかれる。普通なら二束三文だ。だが、その貴族は比較的高額で買い取ると言ってくれたらしい。
しかし、それには条件があった。この鉱山の所有権を渡せというものだった。普通ならそんな申し出はすっぱり断るもんだが、この町の事情もある。精錬しなければ取引してくれるところは何処にもない。だからと言って、精錬すれば町の人々は鉱毒でじり貧だ。
加えて、そのベローマの貴族は好条件を出してきた。鉱山の所有権と、採掘量に応じた税をわずかばかり払えば今まで通り採掘に関しては何も干渉しないと言ってきた。
当時の領主様からすれば願ってもない申し出で、加えてデメリットもない。このことから所有権に関してはベローマの貴族に譲渡したそうだ。
まあ、なんでそんなまどろっこしい事をしたのかはよくわからないが、お互いwinwinの関係だったってことだろう。当時はね。
そして、そのまま今に至るってわけだ。
ところが、今回の騒動だ。領主としては鉱山再開に向けてマンティコア討伐依頼を出したいところだが、一応所有者であるベローマの貴族にも確認をしてみた。
当然、あっちの収入も減るわけだから、二つ返事で了解してくれるだろうと踏んでいたところ、まさかの討伐依頼却下と来た。
『なぜなのか?』と再三使者を送るが、回答はいつも『魔獣の討伐依頼に関しては許可しない』の一点張りだった。そこで、苦肉の策として『探索依頼』を出していると言う事らしい。
「結局イパ様が何をお考えなのかはわからずじまいなんですよ。有益な情報がなく申し訳ない。」
確かに領主様からしてもよくわからんのだろうな。
となると、後気になることと言えば……
「大変不躾な質問で恐縮ですが、領主様のお身体は、やはり鉱毒の関係ですか?」
明らかに体調が悪そうだ。さっきから鉱毒の話が出てるから、それかとも思ったが、町の他の奴らに体調悪そうなやつがいなかったからなぁ。
「おい!ルークス!!」
おっと、ギルマスに怒られた。まあ、不躾過ぎたか。
「いえ、構いません。もう少し私の体が丈夫であればこの町に貢献できるのでしょうが……代々当主は原因不明の病に侵されているのです。原因も不明で、当初は鉱毒かとも思われたのですが……」
「そうですか……」
とりあえず、ステータス確認してみるか。NPC相手にどこまで詳細なステータスが出るのかわからんが。
「キース 職業:領主 子爵 …… 損傷個所:肺(呪い) 」
あちゃぁ。呪いか。病気じゃないね。
「お気を悪くなさらないでいただきたいのですが、どうやら病気や毒の類ではなく『呪い』の様なのですが、何かお心当たりはありますか?」
「な!ルークス!!」
また怒られた。言い過ぎたかな。
「良いのです。
……そうですか。
やはり呪いですか。」
「やはり?と言いますと。」
「実は、父も夭逝しておりますが、父が無くなる直前の事です。私が町に出ていた時に、通りすがりの老人から声をかけられまして、そのようなことを言われのです。」
「具体的にはなんと?」
「先祖が住んでいた廃屋に原因がある。そこの邪神の呪いが原因だと。」
「その老人はどのような者でしたか?」
「そうですね。随分酒に酔っていたようでしたので、一緒に居た従者から『あのような者の意見に耳を貸してはならない』と言われたのですが、なにやら言葉に妙な説得力がありまして、それに……」
「それに?」
「木の板を持ち歩いて、時折それを眺めながら私に話しかけていたものですから、どうにも気になって、印象に残っているのです。」
「木の板ですか……」
難癖をつけてきてる貴族の事かな?と考えていると、どうやらそれを察したのか、ギルマスがこちらを睨みつけている。
わかってるよ。言わないから。大丈夫だって。
と思ったら、ギルマスが自分から何やら話し始めた。
「キース様、イパ様との件については一部この者にも伝えております。」
だれよ?イパ様って。
いや、なんとなく領主様がキース様なのは判ったけどさ。
「そうですか、お恥ずかしい限りです。イパ様はベローマの実質的な支配者です。このエンドゥもベローマとの交易無しには立ち行けないものですから。」
そう言えば、ここからほど近いところに王国領があったような……あまり興味がなかったのでよく知らんが。
そこの有力貴族からプレッシャーをかけられてるってことか。
「ところで、この町の鉱山とベローマの貴族とはどのような関係が?」
実際隣町の有力者がここまで幅を利かせる理由がよくわからん。なんか弱みでも握られてるのか?
「それにはこの町の成り立ちからご説明したほうが良いでしょう。もともとこの地には町がなく、荒廃した土地だったそうです。」
というわけで、領主様からの説明があった。要約すると
この荒廃した土地に周囲の街から追い出された人々が流れついて住み始めた。しかし、土地は毒に侵されており、狩猟しようにも動物もほとんどいないし、そんな土地だから作物すら育たず農業もままならない状況だったらしい。
人々は失意の中で細々と暮らしていたんだが、そんな時、一部の者が「山を掘れ」との神の啓示を受け、あの山を掘り始めたそうだ。
普通に考えれば、極限状態で頭がおかしくなっただけの様な気もするが、藁にもすがる思いだったんだろう。
で、いざ掘り出してみると、山からは希少な金属が豊富にザックザックと出てきて、近隣の街に高値で売れたそうだ。その時に、啓示を受けて人々をまとめ上げた人物こそ領主様の先祖だったらしい。
また、この山から掘り出される金属は非常に質が高く、王国においても珍重されたようで、先代の国王より爵位ももらったみたいだな。
まあ、子爵らしいから、相変わらずベローマの貴族には頭が上がらんらしい。なんせ、向こうは公爵なんだそうだ。
で話を戻すが、鉱山から採掘される鉱石の量が増えると問題も起きた。鉱石を精錬して周囲の街に売っていたんだが、その精錬作業で多量の毒物が流れ出た。まあ、金属あるあるだな。鉱毒ってやつだ。
周囲の街が大きくなり、取引量が増えてくると、この鉱毒の問題は大きくなっていった。町からは多くの病人や死者が出る。生活がままならない状態に陥ってきたらしい。
そんな時に手を差し伸べてくれたのが、ベローマの貴族だった。当時はそこまで権力を握っていたわけではなかったようだが、この町で採掘される鉱石をそのまま買い取ると言ってくれたらしい。
金属の状態なら高額で取引されるが、鉱石となると買いたたかれる。普通なら二束三文だ。だが、その貴族は比較的高額で買い取ると言ってくれたらしい。
しかし、それには条件があった。この鉱山の所有権を渡せというものだった。普通ならそんな申し出はすっぱり断るもんだが、この町の事情もある。精錬しなければ取引してくれるところは何処にもない。だからと言って、精錬すれば町の人々は鉱毒でじり貧だ。
加えて、そのベローマの貴族は好条件を出してきた。鉱山の所有権と、採掘量に応じた税をわずかばかり払えば今まで通り採掘に関しては何も干渉しないと言ってきた。
当時の領主様からすれば願ってもない申し出で、加えてデメリットもない。このことから所有権に関してはベローマの貴族に譲渡したそうだ。
まあ、なんでそんなまどろっこしい事をしたのかはよくわからないが、お互いwinwinの関係だったってことだろう。当時はね。
そして、そのまま今に至るってわけだ。
ところが、今回の騒動だ。領主としては鉱山再開に向けてマンティコア討伐依頼を出したいところだが、一応所有者であるベローマの貴族にも確認をしてみた。
当然、あっちの収入も減るわけだから、二つ返事で了解してくれるだろうと踏んでいたところ、まさかの討伐依頼却下と来た。
『なぜなのか?』と再三使者を送るが、回答はいつも『魔獣の討伐依頼に関しては許可しない』の一点張りだった。そこで、苦肉の策として『探索依頼』を出していると言う事らしい。
「結局イパ様が何をお考えなのかはわからずじまいなんですよ。有益な情報がなく申し訳ない。」
確かに領主様からしてもよくわからんのだろうな。
となると、後気になることと言えば……
「大変不躾な質問で恐縮ですが、領主様のお身体は、やはり鉱毒の関係ですか?」
明らかに体調が悪そうだ。さっきから鉱毒の話が出てるから、それかとも思ったが、町の他の奴らに体調悪そうなやつがいなかったからなぁ。
「おい!ルークス!!」
おっと、ギルマスに怒られた。まあ、不躾過ぎたか。
「いえ、構いません。もう少し私の体が丈夫であればこの町に貢献できるのでしょうが……代々当主は原因不明の病に侵されているのです。原因も不明で、当初は鉱毒かとも思われたのですが……」
「そうですか……」
とりあえず、ステータス確認してみるか。NPC相手にどこまで詳細なステータスが出るのかわからんが。
「キース 職業:領主 子爵 …… 損傷個所:肺(呪い) 」
あちゃぁ。呪いか。病気じゃないね。
「お気を悪くなさらないでいただきたいのですが、どうやら病気や毒の類ではなく『呪い』の様なのですが、何かお心当たりはありますか?」
「な!ルークス!!」
また怒られた。言い過ぎたかな。
「良いのです。
……そうですか。
やはり呪いですか。」
「やはり?と言いますと。」
「実は、父も夭逝しておりますが、父が無くなる直前の事です。私が町に出ていた時に、通りすがりの老人から声をかけられまして、そのようなことを言われのです。」
「具体的にはなんと?」
「先祖が住んでいた廃屋に原因がある。そこの邪神の呪いが原因だと。」
「その老人はどのような者でしたか?」
「そうですね。随分酒に酔っていたようでしたので、一緒に居た従者から『あのような者の意見に耳を貸してはならない』と言われたのですが、なにやら言葉に妙な説得力がありまして、それに……」
「それに?」
「木の板を持ち歩いて、時折それを眺めながら私に話しかけていたものですから、どうにも気になって、印象に残っているのです。」
「木の板ですか……」
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる