追放からはじまる異世界終末キャンプライフ

第一章

第二十五話 中ボスの登場は突然に

　翌朝、ぼくたちは元気に目覚め、朝食を取った後、古代王国の地下神殿をさらに奥へ進んでいった。途中でモンスターたちと何度か戦いはあったが、それぞれのスキルを活用して勝利を収めていった。

　そして、とうとうぼくたちは広間にたどり着いた。
　広間の中央には、巨大な触手のような形状をしたモンスターがいて、その姿にリリアが驚いた。

「これは…触手の魔獣、テンタキュラスだわ！」

アルフも慎重に構える。「これは厄介そうだ。皆、気を引き締めて戦おう。」

ぼくはナイフを構え、リリアとアルフもそれぞれの武器を準備した。フェンも戦闘態勢に入っている。

　戦いが始まると、テンタキュラスは触手を激しく振り回して僕たちに襲いかかってきた。僕はすぐさま炎属性の攻撃で一部の触手を焼き切った。しかし、テンタキュラスはその触手を再生させ、さらに攻撃を続けてくる。

「埒らちが明かないな」

　アルフはリリアに向かって叫んだ。

「リリア、矢でサポートしてくれ！」

　リリアはうなずき、アルフの横に立って、矢を射続けて、着実にダメージを与えている。

　フェンも活躍してくれた。火の息吹を使ってテンタキュラスにダメージを与えると同時に、触手を焼き切った。一方、アルフは雷属性のスキルで、触手を操る本体にダメージを与え続けた。

　しかし、テンタキュラスはまだ倒れなかった。再生能力があるため、僕たちがどれだけ触手を切り裂いても、続々と新しい触手が生えてくるのだ。

「このままじゃ終わりがない！一気にやりきろう！」とぼくは叫んだ。

　ぼくたちは再び全力でテンタキュラスに攻撃を仕掛けた。ぼくは炎を連発し、アルフは雷の魔法で本体を攻撃し続け、リリアも風魔法で後方から支援した。フェンは火の息吹で触手を焼き切り続けた。

　ついに、ぼくたちの一斉攻撃がテンタキュラスの再生能力を上回り、その巨大な触手の魔獣は倒れていった。ぼくたちは一息ついて、勝利を喜んだ。

「やったぞ！みんな！」

　ぼくは皆に声をかけ、リリアとアルフも笑顔でうなずいた。フェンも喜んでいるように見えた。
　これで、古代王国の地下神殿の中ボス（おそらく）を倒し、奥へと進むことができるだろう。