追放からはじまる異世界終末キャンプライフ

第一章

閑話 異世界の料理を少しだけ紹介

　ある日、ぼくたちが旅の途中で出会ったのは、一面に広がる花畑だ。その中には、異世界ならではの珍しい花々が咲き誇っていた。リリアが目を輝かせながら、「この中には食べられる花もあるんだよ」と教えてくれた。

　ぼくたちは花畑で、食用の花を収穫することにした。その中には、甘い香りがする「ハニーブロッサム」や、レモンのような爽やかな味わいがする「シトラスペタル」などがあった。

　夜になり、キャンプ場で花を使った料理に挑戦することにした。リリアはハニーブロッサムを使って、色とりどりのサラダを作った。シトラスペタルはアルフが手がけ、それを使って爽やかなドリンクを作った。

　一方、ぼくはその日獲れたラビット系のモンスターの肉と、先程拾った異世界の野菜「ゴールデン・ルーツ」を使って、煮込み料理に挑戦した。ゴールデン・ルーツは、黄金色をした細長い野菜で、甘みがあり栄養価も高いことで有名だ。

　ぼくたちはその晩、花畑で収穫した食材を使った料理を楽しみながら、異世界の自然の恵みに感謝した。ハニーブロッサムのサラダは、花の甘い香りが口いっぱいに広がり、シトラスペタルのドリンクは、レモンのような爽やかさが疲れを吹き飛ばしてくれた。そして、ゴールデン・ルーツの煮込み料理は、甘みが際立ち、肉との相性も抜群だった。

　さらに、近くで「ムーンシャインベリー」という夜光性の果実を見つけた。ムーンシャインベリーは、月明かりに照らされると美しい青白い光を放つ。それを使って、リリアがベリーソースを作り、アルフとぼくが焼いたパンケーキにかけて食べた。

　ムーンシャインベリーのベリーソースは、独特の甘さと酸味が絶妙なバランスで、パンケーキとの相性も抜群だった。夜のキャンプファイアーのもとで、光る果実を使った料理を楽しむ時間は、まさに異世界ならではの特別なひとときだった。