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第1章 弱くてニューゲーム

やっと始まった

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取り敢えず、文句を言いたい。

聞いてくれよ…俺さ、胎児たいじから始まったんだぞ?
体感的には、眠っているのに意識がある感じだから、めちゃくちゃ暇だし、目がまだ良く見えないから真っ暗だし。

でもな、昨日聞いたんだが、1週間後に俺は、産まれるらしい。

ということで、スキップ!!!














~1週間後~

「オギャオギャオギャ」

あれ~?勝手に声が出るな~?
つーかサムッ!まじ死にそう...

「元気な男の子ですよ~良かったですね!奥様、旦那様!」

「あぁ..ああぁ...やっと出てきてくれたのですね…あなた、私達の子供ですよ...」

弱々しく喜んでいるのは、俺の母のサラだ。

「おお、よく頑張ったな!サラ!」

力強く励ましているのは、俺の父のガルムだ。

これらの情報は、俺が腹の中にいる時に、サラがよく言っていた。故に、この世界のことは、大方理解していた。

次いでに、元の世界の、いや...前世の記憶を頼りに、ステータスオープンと唱えたり、目を凝らしたりしていたのだが、一向に出てくることは無かった。

(あれ?でも外に出たから見れるかも?)

試しに唱えてみたが、やっぱり見えない。

(この世界は、道具に頼るほうかな...)

小さい時に読んだライトノベルでは、道具を使ってステータスを見たり、そういうスキルを使って見るような世界もあったな。

あっ...そろそろ眠気が...どうもこの時期は、眠くなるのが早い。

スースー



~sideサラ~

今、私は幸せの中にいます。
そして、隣で寝ている私の赤ちゃんは、きっと困惑しています。

「可愛い...ちょっと齧っちゃダメかしら?」

ダメだと分かっていても、結構本気で食べてしまいたい。

「ふふふ...おやすみ、可愛い坊や...」

名も無き赤ん坊は、今もただ、寝ているだけ。
早く名前を決めないと...


~main俺~

ふぁ~あよく寝た…

それにしても、何か知らんが身体の内側にある何かが流れているのが分かる。
どんな感じ?と問われれば、

流しそうめんみたいな...

と答えられそうなほど、体の中で、何かが巡っているのがわかる。

(血が巡ってんのが分かんのか?)



しばしの思考の末、考えついたのは、

(もしかして...魔力的な!?)

正解なのか、間違えなのか、教えてもらいたくても、教えてもらえない。

もどかしさで、悲しんでいると、頭をサラに撫でられた。

(あ~、眠い...)

おやすみなさい



##############################

どうも、最近暑いですね…

夏バテになり気味の最強願望者です。

転生ちょっと苦手です。

これからもよろしくお願いします。
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