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仲間回収編
確認戦闘と言う謎のバトル
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「はぁ・・・マジで何なんだよ・・・」
現在、俺はエスカテーテ国の殺し合いを楽しむ場所、通称『コロシアム』にいる。
経緯はまぁ、あれだ。
俺が玉藻に「コイツが魔王なんだよな?」と聞いたのが原因だ。
魔王がそれを聞いて「確かめてみるか?」と言って、この場所を提案してきた。
「はぁ・・・マジで怠い」
結局、何だかんだで勝つんだろうなぁと思うのだが、幼女相手にチートで勝つような大人気なさを感じて気が引ける。
『舐めるなよ』と言われても、見てるだけで和むような容姿の持ち主だ。
逆に裏を感じるわ。
「妖狐族の長よ、そろそろ始めても良いかの?」
ほら、このボイスが駄目なんだ。
「はぁ・・・怨むなよ・・・」
「愚問!妾が誘った事よ!」
・・・卑猥に聞こえる俺の心よ・・・
★☆☆★
何だかんだで日が沈み切った。
「吸血鬼は夜の方が強い」って言われたら、夜まで待つしかないよな?
吸血鬼の癖に昼間にやろうとしていたステラもステラだが、その性格は嫌いじゃない。
「いやぁ、すまんなスザクよ。妾が誘った事、故に速く済ませようと思うたのだが」
「まあ、やるなら・・・な」
楽しく闘る為に、ここまで待ったんだから。
それなりに楽しませて欲しいな。
「それじゃあ闘るか。楽しい闘いを」
「さぁやろうぞ。文字通り伝説の闘いを」
・・・さっき、気が引けると言っただろう?
やっぱり、物凄く楽しみだ。
「それでは、妖狐族スザクと吸血姫ステラの確認試合を開始する!ルールは相手を戦闘不能、もしくは戦意喪失させた方の勝ちとする!」
つまり?それを守れば何してもOKと?
最高だ。今まで『殺すな』とか『程々に』とかめんどくさい条約があったからな・・・
初めて・・・本気を出せそうだ・・・
「結界魔法『解放//置換空間』」
雫の得意技の一つだ。
かなり自信があると見る。サムズアップが眩しい。
俺とステラの周りに半透明なガラスケースの様なドデカイ長方形の結界が展開された。
「なに?この中で収めろって?」
挑発気味に声を上げる。
やはり吸血姫、プライドが高いのだろうか。
直ぐに噛み付いてきた。
「ほざけ戦闘狂、お前に勝てぬとも死なぬ闘いにしてやる!」
あーはいはい、さっさと始めようぜ。
「戦闘!開始!!」
★☆★☆★
「・・・なぁ、聞いてもいいか?」
「なんじゃ?スリーサイズか?上から・・・」
「いや、世界一悲しくなる数字はいいから、何やってんの?」
あれ?味方方面から殺気が・・・雫さん?どうして般若を背負っていらっしゃるので?
「落ち着きなってー、雫ちゃんはちゃんとあるよー?」
「玉藻さん?死にたいならそう仰ってください。最短3時間で地獄を再現致しますので」
うん、俺なら3分でできる。
と、ステラが正座から立ち上がり、肩を鳴らし始めた。
「よし!準備は出来たぞ、さぁ来い!」
「気は引けるが・・・仕方ない!」
妖刀は使わない。
楽勝だからな。
だから、そうだな・・・
「お前、武器は?」
「妾か?妾の武器は血じゃ」
あぁ、吸血姫だけに?
じゃあ、俺はこれにしようかな。
「ほら!伝説ったら鎖鎌だよな?」
そう言って、空中から取り出したのは・・・
「・・・マジですか・・・」
「あ、はは、これはちょっと・・・笑えないかも?」
刃渡り2m、柄は1m強、そこから伸びる鎖は5m弱、その先に付いているのは、
「・・・ドラゴンの頭か・・・」
「伝説の武器、『竜殺なる鎖』だ。課金ガチャ7000回にてやっと手に入った武器でな!俺は無課金でやるって決めたから!!超絶頑張ったんだ!!」
血の涙を流し、数多くの無課金ユーザーを励ましてきた男は、その熱い想いを叫んだのだった・・・
現在、俺はエスカテーテ国の殺し合いを楽しむ場所、通称『コロシアム』にいる。
経緯はまぁ、あれだ。
俺が玉藻に「コイツが魔王なんだよな?」と聞いたのが原因だ。
魔王がそれを聞いて「確かめてみるか?」と言って、この場所を提案してきた。
「はぁ・・・マジで怠い」
結局、何だかんだで勝つんだろうなぁと思うのだが、幼女相手にチートで勝つような大人気なさを感じて気が引ける。
『舐めるなよ』と言われても、見てるだけで和むような容姿の持ち主だ。
逆に裏を感じるわ。
「妖狐族の長よ、そろそろ始めても良いかの?」
ほら、このボイスが駄目なんだ。
「はぁ・・・怨むなよ・・・」
「愚問!妾が誘った事よ!」
・・・卑猥に聞こえる俺の心よ・・・
★☆☆★
何だかんだで日が沈み切った。
「吸血鬼は夜の方が強い」って言われたら、夜まで待つしかないよな?
吸血鬼の癖に昼間にやろうとしていたステラもステラだが、その性格は嫌いじゃない。
「いやぁ、すまんなスザクよ。妾が誘った事、故に速く済ませようと思うたのだが」
「まあ、やるなら・・・な」
楽しく闘る為に、ここまで待ったんだから。
それなりに楽しませて欲しいな。
「それじゃあ闘るか。楽しい闘いを」
「さぁやろうぞ。文字通り伝説の闘いを」
・・・さっき、気が引けると言っただろう?
やっぱり、物凄く楽しみだ。
「それでは、妖狐族スザクと吸血姫ステラの確認試合を開始する!ルールは相手を戦闘不能、もしくは戦意喪失させた方の勝ちとする!」
つまり?それを守れば何してもOKと?
最高だ。今まで『殺すな』とか『程々に』とかめんどくさい条約があったからな・・・
初めて・・・本気を出せそうだ・・・
「結界魔法『解放//置換空間』」
雫の得意技の一つだ。
かなり自信があると見る。サムズアップが眩しい。
俺とステラの周りに半透明なガラスケースの様なドデカイ長方形の結界が展開された。
「なに?この中で収めろって?」
挑発気味に声を上げる。
やはり吸血姫、プライドが高いのだろうか。
直ぐに噛み付いてきた。
「ほざけ戦闘狂、お前に勝てぬとも死なぬ闘いにしてやる!」
あーはいはい、さっさと始めようぜ。
「戦闘!開始!!」
★☆★☆★
「・・・なぁ、聞いてもいいか?」
「なんじゃ?スリーサイズか?上から・・・」
「いや、世界一悲しくなる数字はいいから、何やってんの?」
あれ?味方方面から殺気が・・・雫さん?どうして般若を背負っていらっしゃるので?
「落ち着きなってー、雫ちゃんはちゃんとあるよー?」
「玉藻さん?死にたいならそう仰ってください。最短3時間で地獄を再現致しますので」
うん、俺なら3分でできる。
と、ステラが正座から立ち上がり、肩を鳴らし始めた。
「よし!準備は出来たぞ、さぁ来い!」
「気は引けるが・・・仕方ない!」
妖刀は使わない。
楽勝だからな。
だから、そうだな・・・
「お前、武器は?」
「妾か?妾の武器は血じゃ」
あぁ、吸血姫だけに?
じゃあ、俺はこれにしようかな。
「ほら!伝説ったら鎖鎌だよな?」
そう言って、空中から取り出したのは・・・
「・・・マジですか・・・」
「あ、はは、これはちょっと・・・笑えないかも?」
刃渡り2m、柄は1m強、そこから伸びる鎖は5m弱、その先に付いているのは、
「・・・ドラゴンの頭か・・・」
「伝説の武器、『竜殺なる鎖』だ。課金ガチャ7000回にてやっと手に入った武器でな!俺は無課金でやるって決めたから!!超絶頑張ったんだ!!」
血の涙を流し、数多くの無課金ユーザーを励ましてきた男は、その熱い想いを叫んだのだった・・・
応援ありがとうございます!
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みんなの感想(21件)
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久しぶりの投稿でしたので最初から読み直しました!
面白いし個人的に好きなタイプの小説です!
ふと思ったのですがギルドのランク?のところでアダマンタイトとダイヤモンドが出てきてたと思うのですが、アダマンタイトとは古代の貴石や鉱物の特に硬いものを表す言葉で、ダイヤモンドもその中に含まれていたと思うのですが...
意味が重複してませんか?
気になったので...
間違ってたらごめんなさい!
ご感想ご指摘ありがとうございます!
言い訳としては、この世界の設定で、鉱物などの名称は見た目ではなく魔力が宿っている量で判別致します。
その為、ダイヤモンドよりも魔力が多いのが、アダマンタイトという風にさせて頂きました。
本当は、こんなもんかな?と言う軽い気持ちで書いただけで、深い意味はありません。
こんな不甲斐ない作者ですが、精一杯書いていますので、これからもよろしくお願いします。
久しぶりの投稿待ってましたぁ♪
ご感想ありがとうございます。
なかなか投稿出来ずすみません。
これからも応援して頂けたら幸いです。
創世記って話のこの世界を創り出したとは私だ。って創り出したのはでは?面白いです!
ご感想ありがとうございます!
確かに、そう思うと神って自分意識高いですよねw
これからもよろしくお願いします。