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第五部 晴天帰路
136 水面下に潜むもの
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心菜たちとの通話を切って、俺は溜め息を付いた。
「あいつ、絶対に俺の言い付け無視して特攻するよなあ」
マナウを襲っている霧の災害は災厄魔だった。
世界を滅ぼすと言われている災厄魔が相手だ。念のため撤退するように心菜たちに指示した俺だったが、あいつらが大人しく撤退する訳がない。
恋人の猪突猛進具合は把握している。
なので、夜鳥には予備の武器も持たせた。
使わずに済めば、それに越したことはないのだが。
「カナメ殿は、マナウに行かないのか?」
サナトリスが聞いてくる。
俺とサナトリスは、時空神殿を脱出して、災厄の谷に戻っていた。
「もう一体の災厄魔が召喚されるのを防いだ後に、すぐにマナウに向かうさ。クロノアは、ネフライトに火の災厄魔を召喚すると言ったんだな」
「ああ。既に準備は整っているとも言っていた」
ネフライトは、クロノアが守護する国だ。
自分が守護する国に災厄魔を召喚するだなんて、何を考えてるんだ、あいつ。
「カナメ殿。これからネフライトに向かうのか?」
「いや。災厄の谷の底へ行く。災厄魔をネフライトに転送するための、対になる魔方陣がそこにあるはずだ。そっちを壊す方が手っ取り早い」
ネフライトの街を壊す方法も検討したが、関係ない人たちを巻き込むのは可哀想だからな。未来では勢いで壊しちゃったけど。できるなら被害を極力減らしたい。
「災厄の谷底か。いったいどんな場所なのだろうな」
「クロノアが鼻歌まじりに通うところなんだ。そんな危険な場所とは思えない」
谷底を覗きこむ。
「……」
暗くて底の見えない暗闇の中から、かすかに少女の歌声が聞こえた気がした。
一方、マナウでは心菜たちも谷底に降りているところだった。
縄ばしごを崖の上から垂らして、一人ずつ梯子を伝って谷川の淵に降りる。高低差の激しい土地で、今は霧で見通しがきかない。梯子の手配も含め、降りるのには数時間掛かった。
「綺麗な川ですね!」
心菜が弾んだ声を上げる。
水の色は澄んだエメラルドブルーで、水流に削られた岩肌は白く輝いている。
「水の温度は……」
真は手を突っ込む前に、まず落ちていた枯れ枝を水に突っ込んだ。魔界で探索していた頃に、呪いの掛かった泉や毒の川に出くわした事があったからだ。用心するに越したことはない。
「普通の水だと思いますよ。えいっ」
「心菜ちゃん?!」
警戒して、なかなか水に触れない面々にしびれを切らしたのか、心菜はブーツを脱いで素足でジャブジャブ水に入った。
「大丈夫?!」
「ほわ~、温かいです~。ぬくぬくです」
「へ?」
真は慌てて自分も手を水に浸してみた。
「本当だ。温かい……」
一緒に来たイロハが、水を手のひらですくって驚いた顔になった。
「疑念。翡翠川の水は、真夏でも凍えるほど冷たいというのに、この温かさは何だ?!」
心菜は、なおもジャブジャブと水の中を歩いている。
水深は膝たけほどの深さらしい。
途中で立ち止まった。
「温かい水が流れているところと、冷たい水が流れているところがあります」
「……上流にさかのぼってみるか」
イロハによれば、マナウの谷川は溺れるほど深い場所は少ないらしい。
川底の石は丸みを帯びているが、素足だと石で怪我をする恐れがある。
一行は靴が水に濡れるのは我慢して、温水を辿り、流れをさかのぼった。
しばらく行くと他の川と合流しているところもあったが、水温を確かめて温かい水の流れる方向に進んでいく。
「……ここが行き止まりだ」
そこは、垂直にそそりたつ壁がぐるりと円を描く場所だった。
エメラルドブルーだった水の色が、円の内側で暗色に変じている。
暗い色の場所は、水深がある場所だと一目で分かった。
コポコポと深淵から温水が沸きだしている。
上空からは重く冷たい空気が覆い被さっているようで、温水に接する暖かい空気と上空の冷たい空気の間で、白い霧が生じていた。
「ここが霧の発生する場所か? この丸い淵はなんだ?! 私が知らない場所があるなんて」
イロハが動揺している。
「……!」
真は、足元を流れる水から微妙に伝わってくる振動に眉をひそめた。
何か生き物の気配がする。
「下がって、イロハさん!」
心菜がイロハを引っ張って下がらせた。
その瞬間、暗い淵の水が盛り上がり、ぬらぬらした蛇の胴体のような影が見えた。水の上に現れたのは一部だけだが、数百歳の大樹の幹を思わせる胴回りだった。
そいつは、真たちに気付いていないように、元通り水に潜って姿を消した。
「……一旦戻ろう」
相手は手の届かない水の下にいる。
それに枢の言葉を信じるなら、神の力も届かない災厄魔という怪物かもしれないのだ。
真たちは簡単な調査を終わらせると、その場を後にした。
一行は拠点にしているイロハの邸宅に戻り、濡れた服を着替えた。
イロハは落ち込んでいる。
「あんな魔物がマナウにいたのに、私は気付かなかった……」
「そもそも、なんでホルスの神器で霧を払えると思ったんだ?」
真は気になっていた事を聞いてみる。
「それはクロノアがそう言っていたから……」
「いや、クロノアは敵じゃん。騙されてるんじゃ」
「ハッ……言われてみると」
なぜ気付かない。
ここに来て真にも、イロハの天然具合が分かってきた。
なんだかズレている。
一生懸命だけど真面目すぎて空回っている。
「では、倒しに行きましょう!」
「ちょっと待て」
目をキラキラ輝かせる心菜に、真は待ったを掛けた。
「枢っちに、止めとけって言われただろーーっ!」
「制止すなわち逝けということなのだと、心菜は理解しました。武士道といふは死ぬ事と見つけたり……」
「違うーーっ」
枢が聞いていたら「心菜それは違う。原文は死ぬ覚悟で奉公しろと書いてあるだけで、死ねと言ってない」と反論しただろう。
だがここに枢はいないし、心菜の暴走を止められる者もいない。
「感謝! 共に戦ってくれるか!」
イロハも喜んでいる。
収拾が付かなくなってきた。
「だいたい、水の下にいる相手をどうやって引きずり出すんだよ」
真は苦々しく、能天気な二人の盲点を指摘する。
戦おうにも、敵は相当、深い場所に潜っていそうだった。
「僕が手を貸そうか」
その時、大地の頭からピョコンと白いウサギが顔を出した。
ウサギは海神スサノオの変化した姿だ。
「僕は、誘惑の盃というスキルを持っているんだ。敵を酒の匂いで誘き出すスキルだよ」
「よーし、スサノオさんのスキルで引きずり出して、一気に叩きましょう!」
「えいえいおー」
リーシャンが心菜の肩の上で調子を合わせる。
真は猛烈に嫌な予感がした。
「俺だけ戦線離脱……って訳には、いかないよな、やっぱ」
「あいつ、絶対に俺の言い付け無視して特攻するよなあ」
マナウを襲っている霧の災害は災厄魔だった。
世界を滅ぼすと言われている災厄魔が相手だ。念のため撤退するように心菜たちに指示した俺だったが、あいつらが大人しく撤退する訳がない。
恋人の猪突猛進具合は把握している。
なので、夜鳥には予備の武器も持たせた。
使わずに済めば、それに越したことはないのだが。
「カナメ殿は、マナウに行かないのか?」
サナトリスが聞いてくる。
俺とサナトリスは、時空神殿を脱出して、災厄の谷に戻っていた。
「もう一体の災厄魔が召喚されるのを防いだ後に、すぐにマナウに向かうさ。クロノアは、ネフライトに火の災厄魔を召喚すると言ったんだな」
「ああ。既に準備は整っているとも言っていた」
ネフライトは、クロノアが守護する国だ。
自分が守護する国に災厄魔を召喚するだなんて、何を考えてるんだ、あいつ。
「カナメ殿。これからネフライトに向かうのか?」
「いや。災厄の谷の底へ行く。災厄魔をネフライトに転送するための、対になる魔方陣がそこにあるはずだ。そっちを壊す方が手っ取り早い」
ネフライトの街を壊す方法も検討したが、関係ない人たちを巻き込むのは可哀想だからな。未来では勢いで壊しちゃったけど。できるなら被害を極力減らしたい。
「災厄の谷底か。いったいどんな場所なのだろうな」
「クロノアが鼻歌まじりに通うところなんだ。そんな危険な場所とは思えない」
谷底を覗きこむ。
「……」
暗くて底の見えない暗闇の中から、かすかに少女の歌声が聞こえた気がした。
一方、マナウでは心菜たちも谷底に降りているところだった。
縄ばしごを崖の上から垂らして、一人ずつ梯子を伝って谷川の淵に降りる。高低差の激しい土地で、今は霧で見通しがきかない。梯子の手配も含め、降りるのには数時間掛かった。
「綺麗な川ですね!」
心菜が弾んだ声を上げる。
水の色は澄んだエメラルドブルーで、水流に削られた岩肌は白く輝いている。
「水の温度は……」
真は手を突っ込む前に、まず落ちていた枯れ枝を水に突っ込んだ。魔界で探索していた頃に、呪いの掛かった泉や毒の川に出くわした事があったからだ。用心するに越したことはない。
「普通の水だと思いますよ。えいっ」
「心菜ちゃん?!」
警戒して、なかなか水に触れない面々にしびれを切らしたのか、心菜はブーツを脱いで素足でジャブジャブ水に入った。
「大丈夫?!」
「ほわ~、温かいです~。ぬくぬくです」
「へ?」
真は慌てて自分も手を水に浸してみた。
「本当だ。温かい……」
一緒に来たイロハが、水を手のひらですくって驚いた顔になった。
「疑念。翡翠川の水は、真夏でも凍えるほど冷たいというのに、この温かさは何だ?!」
心菜は、なおもジャブジャブと水の中を歩いている。
水深は膝たけほどの深さらしい。
途中で立ち止まった。
「温かい水が流れているところと、冷たい水が流れているところがあります」
「……上流にさかのぼってみるか」
イロハによれば、マナウの谷川は溺れるほど深い場所は少ないらしい。
川底の石は丸みを帯びているが、素足だと石で怪我をする恐れがある。
一行は靴が水に濡れるのは我慢して、温水を辿り、流れをさかのぼった。
しばらく行くと他の川と合流しているところもあったが、水温を確かめて温かい水の流れる方向に進んでいく。
「……ここが行き止まりだ」
そこは、垂直にそそりたつ壁がぐるりと円を描く場所だった。
エメラルドブルーだった水の色が、円の内側で暗色に変じている。
暗い色の場所は、水深がある場所だと一目で分かった。
コポコポと深淵から温水が沸きだしている。
上空からは重く冷たい空気が覆い被さっているようで、温水に接する暖かい空気と上空の冷たい空気の間で、白い霧が生じていた。
「ここが霧の発生する場所か? この丸い淵はなんだ?! 私が知らない場所があるなんて」
イロハが動揺している。
「……!」
真は、足元を流れる水から微妙に伝わってくる振動に眉をひそめた。
何か生き物の気配がする。
「下がって、イロハさん!」
心菜がイロハを引っ張って下がらせた。
その瞬間、暗い淵の水が盛り上がり、ぬらぬらした蛇の胴体のような影が見えた。水の上に現れたのは一部だけだが、数百歳の大樹の幹を思わせる胴回りだった。
そいつは、真たちに気付いていないように、元通り水に潜って姿を消した。
「……一旦戻ろう」
相手は手の届かない水の下にいる。
それに枢の言葉を信じるなら、神の力も届かない災厄魔という怪物かもしれないのだ。
真たちは簡単な調査を終わらせると、その場を後にした。
一行は拠点にしているイロハの邸宅に戻り、濡れた服を着替えた。
イロハは落ち込んでいる。
「あんな魔物がマナウにいたのに、私は気付かなかった……」
「そもそも、なんでホルスの神器で霧を払えると思ったんだ?」
真は気になっていた事を聞いてみる。
「それはクロノアがそう言っていたから……」
「いや、クロノアは敵じゃん。騙されてるんじゃ」
「ハッ……言われてみると」
なぜ気付かない。
ここに来て真にも、イロハの天然具合が分かってきた。
なんだかズレている。
一生懸命だけど真面目すぎて空回っている。
「では、倒しに行きましょう!」
「ちょっと待て」
目をキラキラ輝かせる心菜に、真は待ったを掛けた。
「枢っちに、止めとけって言われただろーーっ!」
「制止すなわち逝けということなのだと、心菜は理解しました。武士道といふは死ぬ事と見つけたり……」
「違うーーっ」
枢が聞いていたら「心菜それは違う。原文は死ぬ覚悟で奉公しろと書いてあるだけで、死ねと言ってない」と反論しただろう。
だがここに枢はいないし、心菜の暴走を止められる者もいない。
「感謝! 共に戦ってくれるか!」
イロハも喜んでいる。
収拾が付かなくなってきた。
「だいたい、水の下にいる相手をどうやって引きずり出すんだよ」
真は苦々しく、能天気な二人の盲点を指摘する。
戦おうにも、敵は相当、深い場所に潜っていそうだった。
「僕が手を貸そうか」
その時、大地の頭からピョコンと白いウサギが顔を出した。
ウサギは海神スサノオの変化した姿だ。
「僕は、誘惑の盃というスキルを持っているんだ。敵を酒の匂いで誘き出すスキルだよ」
「よーし、スサノオさんのスキルで引きずり出して、一気に叩きましょう!」
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