70 / 159
第三部 魔界探索
70 リーシャンの回想<後編>
しおりを挟む
白い縫いぐるみのような、小さい竜の後ろ姿を見送って、俺は大丈夫かと心配していた。
――このクリスタルの体じゃ、一緒に付いて行ってやることもできない。
それは、異世界にセーブポイント転生して、二百年ほど経った頃のことだった。
アダマスという国は成立して百年あまりの小国であり、当時はそれほど有名でもなかった。
建国の英雄は寿命で没し、混迷の中、新たな世代の人間たちが、国を大きく成長させる術を模索していた。
俺も将来に不安を感じていた。
ちょうど石になってしまった事を受け入れ、地球に戻る事は叶わないと諦めかけていた頃だ。
この体は身動きできない石の身。
アダマス王国の行く末は、俺の行く末でもある。
――ええいっ、しみったれた思考はやめやめ。千里眼スキルであいつの状況を見よう。
俺はスキル「千里眼Lv.71」で白い竜を追跡した。
千里眼は、動かなくても数キロ範囲の状況を透視できる便利スキルだ。
ついでに白い竜を鑑定する。
『祝福の竜神リーシャン Lv.305』
普通の竜じゃなくて竜神だった。
しかも「Lv.100」を越えている。
この世界では「Lv.100」が上限らしい。
俺自身のレベルと、スキルレベル、レベルが設定される項目は二種類ある。
そのどれも上限は「Lv.100」のようで、それ以上は上がらない。
出会う人間を片っ端から鑑定していたが、アダマス建国の勇者以外、「Lv.100」を越えた人間を見たことが無かった。
この俺も数十年前に「Lv.100」になって以来、レベルが上がっていない。
レベル上限を越える条件は、称号かもしれないと、俺は推測していた。
ただの石が「Lv.100」以上なのは、どう見てもおかしいからな。
「ふふふっ、正義の味方、竜神リーシャン見参!」
「何っ?!」
例の太った男の後を付けていったリーシャンは、男の家の前で正体を現した。
神々しい白い竜の本性をさらす。
男は驚愕して後ずさりした。
「君みたいな悪人は、この僕が成敗してあげるよ!」
「い、嫌だ! 私は死にたくない! 誰か助けてくれえ」
男は悲鳴を上げて周囲に懇願する。
周囲の男の部下や通行人は、皆、散り散りになって逃げていった。
竜神リーシャンは恐怖する男を見下ろして、光のブレスを吐きかけようとする。
小さな悪は容赦なく滅ぼされた……と言いたいところだが、残念ながらそう簡単にことは済まなかった。
『くくく……我が力を貸してやろう。我が名は、邪神ウルテマ。地に潜みし古き神霊、光の神を憎むものなり』
急におどろおどろしい声がして、地面から黒い煙が立ち上った。
リーシャンの成敗の光線が、黒い煙にさえぎられる。
煙に巻かれた男の姿が変わった。
内側から膨張するように体が大きくなり、皮膚が黒く染まる。
目が赤くなり角と尻尾が生えた。
典型的な悪魔の恰好だ。
「力が、チカラがみなギルぅーっ!」
男は空に向かって吠える。
『デーモン Lv.300 ※邪神の加護により一定時間Lv上昇中』
リーシャンと同程度のレベルになってしまった。
俺は焦りをおぼえる。
これじゃリーシャンが危ない!
「グルアアッ!」
「はうっ」
デーモンがリーシャンに殴り掛かる。
男の変身に驚いたのか、リーシャンは呆然としていて、そのパンチをまともに受けた。
ふっとんだリーシャンの体が、近くの家に激突する。
当然、ぶつかった家は破壊され、瓦礫と化した。
とばっちりを食った民家の住民が逃げ惑う。
「僕は、邪神なんかに負けない!」
負けん気を刺激されたのか、リーシャンは立ち上がって反撃を開始した。
光のブレスと、デーモンの黒い炎が飛び交う。
戦いは街の中だ。
彼らが戦うたびに、街の建物が破壊される。
「ああっ、どうしてこんなことに!」
街の住民は為すすべなくうずくまり、怪獣大決戦を見上げるしかない。
「誰か助けてくれ……ああ、どうか、アダマスの聖なるクリスタルよ。我らを護りたまえ……」
俺は住民の声を聞いていた。
くそっ。
今の俺は単なる「守護石」でしかなく、「Lv.100」でリーシャンたちには敵わない。
それでもアダマスの民を、今まで俺を守ってくれた人々を、見捨てたりなんかできなかった。
――守りたい。俺の国、俺の守るべき人たちを。
大した力は無いけれども、全力で戦いに介入することを決意する。
天候を変える「落雷」スキルを使い、雨雲を呼び寄せた。
街の人にあてないよう注意しながら、雷撃をデーモンに浴びせる。
「この雷は……君なのかい?」
竜神リーシャンが雲を仰ぎ、俺を透かし見た気がした。
「伝わってくるよ、君の想いが。君はこの国の人たちを守りたいんだね」
リーシャンは落雷の間を飛び回りながら続ける。
「聖なるクリスタルに宿る意思、君はこの国の守護神にふさわしい。これから君のことを、聖晶神アダマントと呼んで良いかな?」
ちょっと待て。デーモンが暴れている最中なのに、そんな悠長なことを言ってる場合か?
それになんだよ聖晶神アダマントって、恥ずかしい。やべ、鳥肌が……。
しかし俺の憤慨を無視して、唐突にそのメッセージは視界に表示された。
『称号:聖晶神アダマントを獲得しました。レベル上限が解放されました』
上限解放、だと?
『称号の効果。大地属性の神クラスは、所有する土地の魔力を引き出すことができます』
唐突に、ステータス欄の魔力の横に「∞」のマークが付いた。
呆気に取られていた俺は、少し冷静になる。
このマークは確か無限を表している。ということは、魔力切れを気にせずに、がんがん魔法が撃てるってことだ。
俺は、落雷などのスキルをありったけデーモンに撃ち込んだ。
「クソッ、ワタシは、これからこの国の王にナルつもりダッタノニッッ!」
デーモンの横に浮かんでいたHPバーが赤く染まり、消失する。
恨み言を吐きながら、デーモンは塵になった。
戦いは終わった。
リーシャンが翼を広げると、街の上に浮かんだ黒雲が風に流されて散る。
綺麗な青空から、天使の梯子が街に射し込んだ。
「おお……奇跡が起きた。聖なるクリスタルが、我らを護ってくれたのだ!」
街の住民が泣いて喜んでいる。
リーシャンは青空を軽く旋回すると、小さな縫いぐるみサイズに変身してから、俺のいる教会に降りてきた。
「なんだかなー。僕が助けてあげるつもりだったんだけど、結局、僕が助けられちゃったね」
とことこと、俺の、クリスタルの前に歩いてきてリーシャンは残念そうに言った。
「君とアダマスの人たちの結びつきも分かっちゃったよ。これじゃ、僕の巣に来てくれないよね」
巣? いったい何の話だと俺は怪訝に思う。
リーシャンはぴょんぴょん飛び跳ねて言った。
「とりあえず、アダマント、僕と友達になってよ!」
……はい?
――このクリスタルの体じゃ、一緒に付いて行ってやることもできない。
それは、異世界にセーブポイント転生して、二百年ほど経った頃のことだった。
アダマスという国は成立して百年あまりの小国であり、当時はそれほど有名でもなかった。
建国の英雄は寿命で没し、混迷の中、新たな世代の人間たちが、国を大きく成長させる術を模索していた。
俺も将来に不安を感じていた。
ちょうど石になってしまった事を受け入れ、地球に戻る事は叶わないと諦めかけていた頃だ。
この体は身動きできない石の身。
アダマス王国の行く末は、俺の行く末でもある。
――ええいっ、しみったれた思考はやめやめ。千里眼スキルであいつの状況を見よう。
俺はスキル「千里眼Lv.71」で白い竜を追跡した。
千里眼は、動かなくても数キロ範囲の状況を透視できる便利スキルだ。
ついでに白い竜を鑑定する。
『祝福の竜神リーシャン Lv.305』
普通の竜じゃなくて竜神だった。
しかも「Lv.100」を越えている。
この世界では「Lv.100」が上限らしい。
俺自身のレベルと、スキルレベル、レベルが設定される項目は二種類ある。
そのどれも上限は「Lv.100」のようで、それ以上は上がらない。
出会う人間を片っ端から鑑定していたが、アダマス建国の勇者以外、「Lv.100」を越えた人間を見たことが無かった。
この俺も数十年前に「Lv.100」になって以来、レベルが上がっていない。
レベル上限を越える条件は、称号かもしれないと、俺は推測していた。
ただの石が「Lv.100」以上なのは、どう見てもおかしいからな。
「ふふふっ、正義の味方、竜神リーシャン見参!」
「何っ?!」
例の太った男の後を付けていったリーシャンは、男の家の前で正体を現した。
神々しい白い竜の本性をさらす。
男は驚愕して後ずさりした。
「君みたいな悪人は、この僕が成敗してあげるよ!」
「い、嫌だ! 私は死にたくない! 誰か助けてくれえ」
男は悲鳴を上げて周囲に懇願する。
周囲の男の部下や通行人は、皆、散り散りになって逃げていった。
竜神リーシャンは恐怖する男を見下ろして、光のブレスを吐きかけようとする。
小さな悪は容赦なく滅ぼされた……と言いたいところだが、残念ながらそう簡単にことは済まなかった。
『くくく……我が力を貸してやろう。我が名は、邪神ウルテマ。地に潜みし古き神霊、光の神を憎むものなり』
急におどろおどろしい声がして、地面から黒い煙が立ち上った。
リーシャンの成敗の光線が、黒い煙にさえぎられる。
煙に巻かれた男の姿が変わった。
内側から膨張するように体が大きくなり、皮膚が黒く染まる。
目が赤くなり角と尻尾が生えた。
典型的な悪魔の恰好だ。
「力が、チカラがみなギルぅーっ!」
男は空に向かって吠える。
『デーモン Lv.300 ※邪神の加護により一定時間Lv上昇中』
リーシャンと同程度のレベルになってしまった。
俺は焦りをおぼえる。
これじゃリーシャンが危ない!
「グルアアッ!」
「はうっ」
デーモンがリーシャンに殴り掛かる。
男の変身に驚いたのか、リーシャンは呆然としていて、そのパンチをまともに受けた。
ふっとんだリーシャンの体が、近くの家に激突する。
当然、ぶつかった家は破壊され、瓦礫と化した。
とばっちりを食った民家の住民が逃げ惑う。
「僕は、邪神なんかに負けない!」
負けん気を刺激されたのか、リーシャンは立ち上がって反撃を開始した。
光のブレスと、デーモンの黒い炎が飛び交う。
戦いは街の中だ。
彼らが戦うたびに、街の建物が破壊される。
「ああっ、どうしてこんなことに!」
街の住民は為すすべなくうずくまり、怪獣大決戦を見上げるしかない。
「誰か助けてくれ……ああ、どうか、アダマスの聖なるクリスタルよ。我らを護りたまえ……」
俺は住民の声を聞いていた。
くそっ。
今の俺は単なる「守護石」でしかなく、「Lv.100」でリーシャンたちには敵わない。
それでもアダマスの民を、今まで俺を守ってくれた人々を、見捨てたりなんかできなかった。
――守りたい。俺の国、俺の守るべき人たちを。
大した力は無いけれども、全力で戦いに介入することを決意する。
天候を変える「落雷」スキルを使い、雨雲を呼び寄せた。
街の人にあてないよう注意しながら、雷撃をデーモンに浴びせる。
「この雷は……君なのかい?」
竜神リーシャンが雲を仰ぎ、俺を透かし見た気がした。
「伝わってくるよ、君の想いが。君はこの国の人たちを守りたいんだね」
リーシャンは落雷の間を飛び回りながら続ける。
「聖なるクリスタルに宿る意思、君はこの国の守護神にふさわしい。これから君のことを、聖晶神アダマントと呼んで良いかな?」
ちょっと待て。デーモンが暴れている最中なのに、そんな悠長なことを言ってる場合か?
それになんだよ聖晶神アダマントって、恥ずかしい。やべ、鳥肌が……。
しかし俺の憤慨を無視して、唐突にそのメッセージは視界に表示された。
『称号:聖晶神アダマントを獲得しました。レベル上限が解放されました』
上限解放、だと?
『称号の効果。大地属性の神クラスは、所有する土地の魔力を引き出すことができます』
唐突に、ステータス欄の魔力の横に「∞」のマークが付いた。
呆気に取られていた俺は、少し冷静になる。
このマークは確か無限を表している。ということは、魔力切れを気にせずに、がんがん魔法が撃てるってことだ。
俺は、落雷などのスキルをありったけデーモンに撃ち込んだ。
「クソッ、ワタシは、これからこの国の王にナルつもりダッタノニッッ!」
デーモンの横に浮かんでいたHPバーが赤く染まり、消失する。
恨み言を吐きながら、デーモンは塵になった。
戦いは終わった。
リーシャンが翼を広げると、街の上に浮かんだ黒雲が風に流されて散る。
綺麗な青空から、天使の梯子が街に射し込んだ。
「おお……奇跡が起きた。聖なるクリスタルが、我らを護ってくれたのだ!」
街の住民が泣いて喜んでいる。
リーシャンは青空を軽く旋回すると、小さな縫いぐるみサイズに変身してから、俺のいる教会に降りてきた。
「なんだかなー。僕が助けてあげるつもりだったんだけど、結局、僕が助けられちゃったね」
とことこと、俺の、クリスタルの前に歩いてきてリーシャンは残念そうに言った。
「君とアダマスの人たちの結びつきも分かっちゃったよ。これじゃ、僕の巣に来てくれないよね」
巣? いったい何の話だと俺は怪訝に思う。
リーシャンはぴょんぴょん飛び跳ねて言った。
「とりあえず、アダマント、僕と友達になってよ!」
……はい?
52
お気に入りに追加
3,961
あなたにおすすめの小説
異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます
空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。
勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。
事態は段々怪しい雲行きとなっていく。
実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。
異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。
【重要なお知らせ】
※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。
※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
幼馴染の勇者が一般人の僕をパーティーに入れようとするんですが
空色蜻蛉
ファンタジー
羊飼いの少年リヒトは、ある事件で勇者になってしまった幼馴染みに巻き込まれ、世界を救う旅へ……ではなく世界一周観光旅行に出発する。
「君達、僕は一般人だって何度言ったら分かるんだ?!
人間外の戦闘に巻き込まないでくれ。
魔王討伐の旅じゃなくて観光旅行なら別に良いけど……え? じゃあ観光旅行で良いって本気?」
どこまでもリヒト優先の幼馴染みと共に、人助けそっちのけで愉快な珍道中が始まる。一行のマスコット家畜メリーさんは巨大化するし、リヒト自身も秘密を抱えているがそれはそれとして。
人生は楽しまないと勿体ない!!
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
転生者は冒険者となって教会と国に復讐する!
克全
ファンタジー
東洋医学従事者でアマチュア作家でもあった男が異世界に転生した。リアムと名付けられた赤子は、生まれて直ぐに極貧の両親に捨てられてしまう。捨てられたのはメタトロン教の孤児院だったが、この世界の教会孤児院は神官達が劣情のはけ口にしていた。神官達に襲われるのを嫌ったリアムは、3歳にして孤児院を脱走して大魔境に逃げ込んだ。前世の知識と創造力を駆使したリアムは、スライムを従魔とした。スライムを知識と創造力、魔力を総動員して最強魔獣に育てたリアムは、前世での唯一の後悔、子供を作ろうと10歳にして魔境を出て冒険者ギルドを訪ねた。
アルファポリスオンリー
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
神様 なかなか転生が成功しないのですが大丈夫ですか
佐藤醤油
ファンタジー
主人公を神様が転生させたが上手くいかない。
最初は生まれる前に死亡。次は生まれた直後に親に捨てられ死亡。ネズミにかじられ死亡。毒キノコを食べて死亡。何度も何度も転生を繰り返すのだが成功しない。
「神様、もう少し暮らしぶりの良いところに転生できないのですか」
そうして転生を続け、ようやく王家に生まれる事ができた。
さあ、この転生は成功するのか?
注:ギャグ小説ではありません。
最後まで投稿して公開設定もしたので、完結にしたら公開前に完結になった。
なんで?
坊、投稿サイトは公開まで完結にならないのに。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる