25 / 74
第一部
25 アマテラスの機体はどこにある?
しおりを挟む
古神発掘学の学舎に行く前に、池のある中庭に通りかかった。
由緒正しい日本庭園の様式そのままに、苔むした岩石の間に小川が敷かれ、鯉の泳ぐ池に流れ込んでいる。
その池のほとりには、袴をはいた青年の銅像が佇んでいた。
「響矢、あの銅像」
「何?」
咲良が先を進もうとする俺を呼び止めた。
銅像の台座を指差す。
「久我透矢……え?」
もしかしてご先祖様?!
「解説はこの僕に任せてくれたまえ!」
「うわっ」
サツキの茂みから、さっき追い払った花山院が華麗に登場した。
まさか後を付けて来ていたのか。
「久我透矢は、開国を要求する米国の古神部隊が攻めてきた時、我が国の古神を復活させて戦った操縦者であり、天岩戸結界の創立者である!」
「……確か、鎖国をしていたんですっけ?」
「そうだ。太平の世が続く間、古神は必要とされず、忘れさられていた。しかし外つ国の侵略に抗するため、久我透矢の呼びかけに応え、古神はよみがえったのだ!」
花山院は胸を張って、俺のご先祖様の功績を讃える。
パラレル日本の歴史は、元いた世界の日本と基本的に同じ流れを辿っている。江戸幕府はキリスト教を禁止し、貿易を制限するために鎖国という政策を取った。ここまでは一緒だが、開国を要求しに来たのはペリーの黒船ではなく、古神だったようだ。
そしてパラレル日本は一応開国したが、海外の古神の襲撃を避けるため、天岩戸結界を作るに至った。
天岩戸結界のせいで、平和ながら海外との交流があまりなく、半鎖国状態で今まで続いてきたようだ。
一連の歴史の事件には、俺のご先祖様、久我家の防人も深く関わっているという。
「今、久我家に操縦者はいないが、日の本に危機が訪れた時には必ず、久我家の末裔が現れ、危機を救うと言われている!」
「……」
恵里菜さんが、久我家出身だと明かさない方が良い、と言った理由がよく分かった。
西園寺の、咲良の弟の方がまだマシだ。
伝説の勇者の末裔扱いされるとは、夢にも思わなかった。
「解説ありがとうございます、花山院先輩」
「うむ!」
「ところで、風の噂に聞きました。実はアマテラスの機体は、大鳳学院の敷地内にあるらしいですよ。花山院先輩は知っていますか?」
恵里菜さんに聞いた話だ。
久我家の先祖は、アマテラスの機体に乗ったことがある。
だからアマテラスの機体を久我家が保管していた可能性があった。
この大鳳学院の土地は、久我家の邸宅が建っていた場所だ。過去、資金繰りに苦慮した際に、久我家が売り飛ばしたものらしい。
――大神島にアマテラスが無いのなら、可能性があるのは久我家の所有地よ。アマテラスの機体はどこかに隠されているのかもしれない。
隠したのが久我家なら、探しだせるのは末裔である、あなただけ。
恵里菜さんは、俺にアマテラスの機体を探しだして欲しいと言った。
久我家出身であることを隠して大鳳学院に通うのは、アマテラスを見つけるためだ。
――アマテラスを敵に見つけられる前に、こちらで確保したいの。
俺はご先祖様の石像を見上げる。
優矢叔父さんは、アマテラスの機体について知らないと言っていた。銅像のご先祖様が、俺に当時の事を教えてくれたら、話は簡単なのだが。
「花山院先輩は、アマテラスの機体が学院の中にあるなら、どこだと思います?」
「弟様は、面妖なことを聞くのだな」
花山院は怪訝そうにしたが、それでも普通に答えてくれた。
「古神発掘学の者たちが懸命に探しているが、それらしき破片が出たという噂もない。まさか、機甲学の奴らが溜めているゴミの中に、尊いアマテラスの機体が混ざっている訳がないしな」
「ですよね」
「僕よりも古神発掘学の者に聞いた方が早いだろう」
銅像を通り過ぎ、俺たちは古神発掘学の学舎へ向かった。
鍬やシャベルが壁に立て掛けられている、農作業の雰囲気が強い学舎に辿り着く。
妙に人の気配がないな。
「頼もーう!」
花山院が、勝手に扉を押し開ける。
しかし中から応答は無かった。
扉の脇の黒板に、白いチョークで「本日は休講」と書かれている。
「今日は休みみたいですね」
「弟様がいらっしゃったのに、なんて不敬な奴らだ」
「いや事前に予約してないんだから、仕方ないですよね」
王様のようなことを言う花山院に突っ込む。
しかしこの先輩にずっと付いて来られるのは困るな。
「はぁー。今日は対戦もして疲れたし、もう帰ります」
「む。弟様、気をつけて帰るのだぞ」
さすがに学校の外まで付いて来ないだろう。
適当に理由を付けて花山院を振り切った。
「私もここまでのようだね」
門の前でサンドラが立ち止まった。
なんだかんだで、彼女はずっと俺たちと一緒にいたのだ。
「今日は楽しかったよ、ナリヤ。今度は私と、仮想霊子戦場で対戦してくれないかい?」
「うーん。サンドラとはちょっと」
対戦したら、彼女を撃墜したパイロットが俺だとバレそうな気がする。
「そうかい。じゃあ対戦せざるを得ない理由を、こちらで作ろうかね」
「……」
「冗談だよ! またね、ナリヤ!」
あながち冗談とも言えない目をしていたので、俺は無言を返してしまった。サンドラは笑って手を振る。
咲良が呼んだ馬車が来たので、俺は一緒に乗り込んだ。
「あれ? 帰りは歩きじゃないの?」
「寄りたいところがあるんだ」
行きは別々だったのに、と咲良は不思議そうだ。
俺は携帯を取り出してメッセージを打ち込んだ。
宛先は恵里菜さんだ。
「ちょっと、天照防衛特務機関の本部にお願いします」
天照防衛特務機関本部の敷地内にある拘置所に、弘は拘留されている。罪状は、テュポーンを奪って逃走したことと、機密情報の流出だ。天岩戸の地図データを敵に売ったのは、執事の佐藤さんなのだが、弘にも連帯責任がある。
「面会に来ました」
職員に挨拶しながら、廊下を進む。
面会用の部屋に案内され、弘と対面する。
数日ぶりだが、弘はイケメンだったのが嘘のように痩せて、無精髭が生えてやつれていた。
「弘、大丈夫か?」
あまりに弱った様子に、俺は思わず声を掛けた。
「村田……来てくれてありがとう」
弘は素直に礼を言う。
礼を言われたのは何年ぶりだろう。
俺はびっくりした。
「いや……お前が礼を言うなんて」
「そうか? ああ、そうだった。俺は傲慢だったかな」
弘はしょげかえった様子で両手を握ったり、開いたりしている。
「お前より強いと思うのが快感で、いつの間にか自分が特別だと、物語の主人公だと、すっかり錯覚していたんだ。異世界に来てもその感覚を引きずっていた。そのせいで勘違いしたんだ。俺は只の人間で、特別でも何でもないのに……」
「……」
「職員の人に言われたよ。敵に寝返って、私の家族を殺す、あるいは殺すことの手助けをするつもりだったのですか、と。俺は殺すも何も、そこまで考えていなかったから、指摘されて愕然とした。自分が考え無しだったことに、気付かされたよ」
懺悔する弘の言葉を聞きながら、ふと思う。
ロボットに乗って戦う。
それは誰かの命を奪うことだ。
俺は果たして、そこまでの覚悟をして、機体に乗っていたか。
「全部、村田の言う通りだった。せっかく村田は忠告してくれていたのに、俺は無視したんだな……」
いつもの自信満々な弘はそこにいなかった。
傷付いて、ショックを受けて弱っている、友人だった男がそこにいた。
「俺は全然駄目だ。アヤにも見捨てられるし、佐藤も救えなかった。俺は物語の主人公なんかじゃない。主人公は、お前だ、村田」
敗北の宣言。
しかし勝った側の俺は、釈然としない気持ちを感じている。
俺は、弘をこんな風に叩きのめしたかったのか。
頼りない目付きで、おずおずとこちらを見てくる弘。
ああ、そうか。
今の弘は、異世界に来るまでの俺と同じだ。
自分の行動が正しいと信じられず、おどおどして、自分の言葉は誰にも届かないと思っている。主役は自分ではないと、何もかもを諦めて……。
天秤の左右に俺たちは立っていた。
どちらかが沈むと、どちらかが上がる。
異世界で立場が変わり、俺は自分が特別だと思い上がっていなかったか。古神の操縦が簡単に出来るから、敵に勝って快楽を得ていた。
浮き沈みする天秤の上で、振り回されていただけなのに、とんだ勘違いだ。
「……ちがう」
「村田?」
「誰だって自分の人生の主人公だ、弘。お前は異世界に浮かれて間違っていたかもしれないけど、間違いは誰にでもある……だから、そんな弱気な顔をしないでくれ」
今度は天秤に振り回されない、正しい関係を築けるだろうか。
俺は、戸惑った顔をしている弘に、ためらいながら手を差しのべた。
由緒正しい日本庭園の様式そのままに、苔むした岩石の間に小川が敷かれ、鯉の泳ぐ池に流れ込んでいる。
その池のほとりには、袴をはいた青年の銅像が佇んでいた。
「響矢、あの銅像」
「何?」
咲良が先を進もうとする俺を呼び止めた。
銅像の台座を指差す。
「久我透矢……え?」
もしかしてご先祖様?!
「解説はこの僕に任せてくれたまえ!」
「うわっ」
サツキの茂みから、さっき追い払った花山院が華麗に登場した。
まさか後を付けて来ていたのか。
「久我透矢は、開国を要求する米国の古神部隊が攻めてきた時、我が国の古神を復活させて戦った操縦者であり、天岩戸結界の創立者である!」
「……確か、鎖国をしていたんですっけ?」
「そうだ。太平の世が続く間、古神は必要とされず、忘れさられていた。しかし外つ国の侵略に抗するため、久我透矢の呼びかけに応え、古神はよみがえったのだ!」
花山院は胸を張って、俺のご先祖様の功績を讃える。
パラレル日本の歴史は、元いた世界の日本と基本的に同じ流れを辿っている。江戸幕府はキリスト教を禁止し、貿易を制限するために鎖国という政策を取った。ここまでは一緒だが、開国を要求しに来たのはペリーの黒船ではなく、古神だったようだ。
そしてパラレル日本は一応開国したが、海外の古神の襲撃を避けるため、天岩戸結界を作るに至った。
天岩戸結界のせいで、平和ながら海外との交流があまりなく、半鎖国状態で今まで続いてきたようだ。
一連の歴史の事件には、俺のご先祖様、久我家の防人も深く関わっているという。
「今、久我家に操縦者はいないが、日の本に危機が訪れた時には必ず、久我家の末裔が現れ、危機を救うと言われている!」
「……」
恵里菜さんが、久我家出身だと明かさない方が良い、と言った理由がよく分かった。
西園寺の、咲良の弟の方がまだマシだ。
伝説の勇者の末裔扱いされるとは、夢にも思わなかった。
「解説ありがとうございます、花山院先輩」
「うむ!」
「ところで、風の噂に聞きました。実はアマテラスの機体は、大鳳学院の敷地内にあるらしいですよ。花山院先輩は知っていますか?」
恵里菜さんに聞いた話だ。
久我家の先祖は、アマテラスの機体に乗ったことがある。
だからアマテラスの機体を久我家が保管していた可能性があった。
この大鳳学院の土地は、久我家の邸宅が建っていた場所だ。過去、資金繰りに苦慮した際に、久我家が売り飛ばしたものらしい。
――大神島にアマテラスが無いのなら、可能性があるのは久我家の所有地よ。アマテラスの機体はどこかに隠されているのかもしれない。
隠したのが久我家なら、探しだせるのは末裔である、あなただけ。
恵里菜さんは、俺にアマテラスの機体を探しだして欲しいと言った。
久我家出身であることを隠して大鳳学院に通うのは、アマテラスを見つけるためだ。
――アマテラスを敵に見つけられる前に、こちらで確保したいの。
俺はご先祖様の石像を見上げる。
優矢叔父さんは、アマテラスの機体について知らないと言っていた。銅像のご先祖様が、俺に当時の事を教えてくれたら、話は簡単なのだが。
「花山院先輩は、アマテラスの機体が学院の中にあるなら、どこだと思います?」
「弟様は、面妖なことを聞くのだな」
花山院は怪訝そうにしたが、それでも普通に答えてくれた。
「古神発掘学の者たちが懸命に探しているが、それらしき破片が出たという噂もない。まさか、機甲学の奴らが溜めているゴミの中に、尊いアマテラスの機体が混ざっている訳がないしな」
「ですよね」
「僕よりも古神発掘学の者に聞いた方が早いだろう」
銅像を通り過ぎ、俺たちは古神発掘学の学舎へ向かった。
鍬やシャベルが壁に立て掛けられている、農作業の雰囲気が強い学舎に辿り着く。
妙に人の気配がないな。
「頼もーう!」
花山院が、勝手に扉を押し開ける。
しかし中から応答は無かった。
扉の脇の黒板に、白いチョークで「本日は休講」と書かれている。
「今日は休みみたいですね」
「弟様がいらっしゃったのに、なんて不敬な奴らだ」
「いや事前に予約してないんだから、仕方ないですよね」
王様のようなことを言う花山院に突っ込む。
しかしこの先輩にずっと付いて来られるのは困るな。
「はぁー。今日は対戦もして疲れたし、もう帰ります」
「む。弟様、気をつけて帰るのだぞ」
さすがに学校の外まで付いて来ないだろう。
適当に理由を付けて花山院を振り切った。
「私もここまでのようだね」
門の前でサンドラが立ち止まった。
なんだかんだで、彼女はずっと俺たちと一緒にいたのだ。
「今日は楽しかったよ、ナリヤ。今度は私と、仮想霊子戦場で対戦してくれないかい?」
「うーん。サンドラとはちょっと」
対戦したら、彼女を撃墜したパイロットが俺だとバレそうな気がする。
「そうかい。じゃあ対戦せざるを得ない理由を、こちらで作ろうかね」
「……」
「冗談だよ! またね、ナリヤ!」
あながち冗談とも言えない目をしていたので、俺は無言を返してしまった。サンドラは笑って手を振る。
咲良が呼んだ馬車が来たので、俺は一緒に乗り込んだ。
「あれ? 帰りは歩きじゃないの?」
「寄りたいところがあるんだ」
行きは別々だったのに、と咲良は不思議そうだ。
俺は携帯を取り出してメッセージを打ち込んだ。
宛先は恵里菜さんだ。
「ちょっと、天照防衛特務機関の本部にお願いします」
天照防衛特務機関本部の敷地内にある拘置所に、弘は拘留されている。罪状は、テュポーンを奪って逃走したことと、機密情報の流出だ。天岩戸の地図データを敵に売ったのは、執事の佐藤さんなのだが、弘にも連帯責任がある。
「面会に来ました」
職員に挨拶しながら、廊下を進む。
面会用の部屋に案内され、弘と対面する。
数日ぶりだが、弘はイケメンだったのが嘘のように痩せて、無精髭が生えてやつれていた。
「弘、大丈夫か?」
あまりに弱った様子に、俺は思わず声を掛けた。
「村田……来てくれてありがとう」
弘は素直に礼を言う。
礼を言われたのは何年ぶりだろう。
俺はびっくりした。
「いや……お前が礼を言うなんて」
「そうか? ああ、そうだった。俺は傲慢だったかな」
弘はしょげかえった様子で両手を握ったり、開いたりしている。
「お前より強いと思うのが快感で、いつの間にか自分が特別だと、物語の主人公だと、すっかり錯覚していたんだ。異世界に来てもその感覚を引きずっていた。そのせいで勘違いしたんだ。俺は只の人間で、特別でも何でもないのに……」
「……」
「職員の人に言われたよ。敵に寝返って、私の家族を殺す、あるいは殺すことの手助けをするつもりだったのですか、と。俺は殺すも何も、そこまで考えていなかったから、指摘されて愕然とした。自分が考え無しだったことに、気付かされたよ」
懺悔する弘の言葉を聞きながら、ふと思う。
ロボットに乗って戦う。
それは誰かの命を奪うことだ。
俺は果たして、そこまでの覚悟をして、機体に乗っていたか。
「全部、村田の言う通りだった。せっかく村田は忠告してくれていたのに、俺は無視したんだな……」
いつもの自信満々な弘はそこにいなかった。
傷付いて、ショックを受けて弱っている、友人だった男がそこにいた。
「俺は全然駄目だ。アヤにも見捨てられるし、佐藤も救えなかった。俺は物語の主人公なんかじゃない。主人公は、お前だ、村田」
敗北の宣言。
しかし勝った側の俺は、釈然としない気持ちを感じている。
俺は、弘をこんな風に叩きのめしたかったのか。
頼りない目付きで、おずおずとこちらを見てくる弘。
ああ、そうか。
今の弘は、異世界に来るまでの俺と同じだ。
自分の行動が正しいと信じられず、おどおどして、自分の言葉は誰にも届かないと思っている。主役は自分ではないと、何もかもを諦めて……。
天秤の左右に俺たちは立っていた。
どちらかが沈むと、どちらかが上がる。
異世界で立場が変わり、俺は自分が特別だと思い上がっていなかったか。古神の操縦が簡単に出来るから、敵に勝って快楽を得ていた。
浮き沈みする天秤の上で、振り回されていただけなのに、とんだ勘違いだ。
「……ちがう」
「村田?」
「誰だって自分の人生の主人公だ、弘。お前は異世界に浮かれて間違っていたかもしれないけど、間違いは誰にでもある……だから、そんな弱気な顔をしないでくれ」
今度は天秤に振り回されない、正しい関係を築けるだろうか。
俺は、戸惑った顔をしている弘に、ためらいながら手を差しのべた。
0
お気に入りに追加
236
あなたにおすすめの小説
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ゲームで第二の人生を!~最強?チート?ユニークスキル無双で【最強の相棒】と一緒にのんびりまったりハチャメチャライフ!?~
俊郎
SF
『カスタムパートナーオンライン』。それは、唯一無二の相棒を自分好みにカスタマイズしていく、発表時点で大いに期待が寄せられた最新VRMMOだった。
が、リリース直前に運営会社は倒産。ゲームは秘密裏に、とある研究機関へ譲渡された。
現実世界に嫌気がさした松永雅夫はこのゲームを利用した実験へ誘われ、第二の人生を歩むべく参加を決めた。
しかし、雅夫の相棒は予期しないものになった。
相棒になった謎の物体にタマと名付け、第二の人生を開始した雅夫を待っていたのは、怒涛のようなユニークスキル無双。
チートとしか言えないような相乗効果を生み出すユニークスキルのお陰でステータスは異常な数値を突破して、スキルの倍率もおかしなことに。
強くなれば将来は安泰だと、困惑しながらも楽しくまったり暮らしていくお話。
この作品は小説家になろう様、ツギクル様、ノベルアップ様でも公開しています。
大体1話2000~3000字くらいでぼちぼち更新していきます。
初めてのVRMMOものなので応援よろしくお願いします。
基本コメディです。
あまり難しく考えずお読みください。
Twitterです。
更新情報等呟くと思います。良ければフォロー等宜しくお願いします。
https://twitter.com/shiroutotoshiro?s=09
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ヴァーチャル美少女キャラにTSおっさん 世紀末なゲーム世界をタクティカルに攻略(&実況)して乗り切ります!
EPIC
SF
――Vtub〇r?ボイス〇イド?……的な美少女になってしまったTSおっさん Fall〇utな世紀末世界観のゲームに転移してしまったので、ゲームの登場人物に成りきってる系(というかなってる系)実況攻略でタクティカルに乗り切ります 特典は、最推し美少女キャラの相棒付き?――
音声合成ソフトキャラクターのゲーム実況動画が好きな、そろそろ三十路のおっさん――未知 星図。
彼はそれに影響され、自分でも音声合成ソフトで実況動画を作ろうとした。
しかし気づけば星図はそのゲームの世界に入り込み、そして最推しの音声合成ソフトキャラクターと一緒にいた。
さらにおまけに――彼自身も、何らかのヴァーチャル美少女キャラクターへとTSしていたのだ。
入り込んでしまったゲーム世界は、荒廃してしまった容赦の無い世紀末な世界観。
果たして二人の運命や如何に?
Vtuberとかボイスロイド実況動画に影響されて書き始めたお話です。
地球から追放されたけど、お土産付きで帰ってきます。
火曜日の風
SF
何となく出かけた飛行機旅行、それは偶然の重なり、仕組まれた偶然。
同じく搭乗している、女子高校生3人組、彼女達も偶然だろう。
目を開けたら、そこは宇宙空間でした。
大丈夫だ、テレポートができる。
そこで気づいてしまった、地球に戻れないという事実を。
地球から追放したは、どこの誰だ?
多少の犠牲を払いながら、地球に戻ってきたら、今度は地球がピンチでした。
~~~~
カテゴリーはSFになってます。が、現代ファンタジーかもしれません。
しかし、お話の展開はインドアの人間ドラマが8割ほどです。
バトルはラスボス戦まで、一切ありません!
超能力の使用もほぼありません・・・
ーーーー
※男女の営みの描写はありません、空白になって情事後から始まります。
なろう、ツギクル、カクヨム転記してます。
続きの第2部をなろうにて始めました。
底辺エンジニア、転生したら敵国側だった上に隠しボスのご令嬢にロックオンされる。~モブ×悪女のドール戦記~
阿澄飛鳥
SF
俺ことグレン・ハワードは転生者だ。
転生した先は俺がやっていたゲームの世界。
前世では機械エンジニアをやっていたので、こっちでも祝福の【情報解析】を駆使してゴーレムの技師をやっているモブである。
だがある日、工房に忍び込んできた女――セレスティアを問い詰めたところ、そいつはなんとゲームの隠しボスだった……!
そんなとき、街が魔獣に襲撃される。
迫りくる魔獣、吹き飛ばされるゴーレム、絶体絶命のとき、俺は何とかセレスティアを助けようとする。
だが、俺はセレスティアに誘われ、少女の形をした魔導兵器、ドール【ペルラネラ】に乗ってしまった。
平民で魔法の才能がない俺が乗ったところでドールは動くはずがない。
だが、予想に反して【ペルラネラ】は起動する。
隠しボスとモブ――縁のないはずの男女二人は精神を一つにして【ペルラネラ】での戦いに挑む。
迷子の僕の異世界生活
クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。
通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。
その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。
冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。
神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。
2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる