50 / 97
(第二部)第四章 光と闇
05 赤い月
しおりを挟む
油断なく剣を構えた樹は、赤い月を見て顔をしかめた。
「変な空間と重なってるな……」
樹の精霊としての感覚が、異変の正体を伝えてくる。
今までいた場所を不穏な気配が塗り替えてしまった。まるで完成された絵の上から、別の絵の具で強引に塗りつぶすように。
いつもの夜空ではない深い闇の空に赤い月。
月の光は普通、精霊に力を与えるものだが、この赤い月の光は違う。まるで生命力を削ぐような不気味な光だ。
「うぎゃああ、お月様が真っ赤ですぅ!」
「ゆゆゆ幽霊?!」
後ろで起き出してきたのか、ソフィーと英司の声がする。
樹は振り返らずに指示を出した。
「ソフィー、英司、テントを片してくれ。緊急事態だ。詩乃さん、王子様を見ておいてくれ」
冷静な樹の指示に、我に返った他の面々が動き出す。
樹は一定の距離の外で足踏みしている白い人影を睨んだ。寄るなという無言の気合いを感じているのか寄ってこないが、気を抜くと近付いてきそうな雰囲気だ。
『大丈夫か、イツキや』
「アウル」
テントの屋根にとまっていたフクロウが、肩に飛び降りてくる。
『あれらは命を持たぬ死霊という魔物じゃ。この空間は命持たぬ彼等に有利なものとなっておる。ここでは生命を司る精霊であるお前の力は弱くなるのじゃ』
「道理で身体が重い……」
思ったほど力が出ない訳だと樹は納得する。
「レイスかあ。俺の苦手な魔物だぜ」
「英司は怖がりだよね」
「ほっとけ」
手早くテントを畳んだ英司が隣に来て呟く。
幼なじみの詩乃が突っ込みを入れたが、軽口で答える英司の顔は引きつっていた。本気で怖いらしい。
『エイジの霊力は水の属性だからのう』
「属性?」
『霊力の高い人間には属性があるのじゃ。水の属性の霊力は闇を引き寄せる』
「智輝は幽霊とか気にしそうにないよな」
『火の属性の霊力の持ち主じゃからのう。水とは逆で闇の気配を寄せないんじゃ』
フクロウはのんびり解説する。
会話しているのはアウルと樹だが、脇で聞いている英司は自分のことなので嫌そうな顔をしている。
「俺のことはもういいから! そういう樹は属性は何なんだよ?」
『イツキの属性はのう』
フクロウが答えかけたところで、森がざわめく。
木陰から新たな魔物が出現した。
動く白骨死体、手に錆びた剣を持っている。
「スケルトン……アンデット祭だな」
「感心してる場合か!」
おお、と初めて見たモンスターを興味深そうに眺める樹に、英司が突っ込みを入れた。
『先ほどの属性の話じゃが、この空間では特定の属性が強くなり、特定の属性が弱くなるようになっておる。エイジの水の属性は強くも弱くもならんで普通に使えるはずじゃ』
「よし。じゃあ突破しろ英司」
「あの数相手にか?!」
動揺した英司が指す先に、徐々に数を増やしているレイスとスケルトン。世界樹の剣を構える樹の間合いの外からじわじわ圧迫しつつある。
「まずはこの空間を出ないとな。そうすれば僕の力で一掃できる」
『オレイリアを封鎖するエルフの結界の壁近くまで行けばよい。そこが空間の区切り目じゃ。わしが案内しよう』
フクロウは樹の肩から舞い上がって空中で羽ばたく。
樹は仲間達を振り返った。
「これからちょっと走るけど、魔物に襲われる心配はしなくて良い。英司が何とかしてくれるから」
「おいっ」
「頑張れ」
ポンと肩を叩くと英司は「あー、くそ!」と嘆いて諦めた。
聞いていた詩乃が目を丸くする。
「え、英司があの幽霊と戦うの? 大丈夫?!」
「大丈夫って何が?」
「樹君は精霊だって言うし普通じゃないのは分かるけど、英司は普通の人じゃない。幽霊怖がってるのに」
樹はげっそりした表情の英司と目を合わせる。そういえば英司は勇者だった黒歴史について詩乃には隠していた。
二人は目線だけで会話する。
……いつまで秘密にするんだ?……うるさい今さら話せるかよ……仕方ないな。
「エイジさんは強いゆ、もがっ」
「詩乃さん、気にしなくて大丈夫だから」
樹は勝手にバラそうとしているソフィーの口を抑えると、にっこり微笑んだ。
どう見ても何か隠してる。追及しようとした詩乃だが、英司が荷物を樹に押し付けて、手ぶらで魔物に向かって歩き出したので言葉を飲んだ。
「……リリス、力を貸してくれ」
低く呟く英司の周囲に微細な光の泡が浮かび、巫女姿の水の精霊リリスが姿を現す。六枚の光の翅を広げて、精霊は彼の背を守るように両腕を広げた。精霊の輪郭は神秘的に光り輝いている。
『あなたのためなら、いつでも、どこまでも……』
微笑んだリリスの姿が半透明になって消える。
同時に、英司の両手に氷の刃を持つ細剣が出現した。
「凍てつけっ、氷雨!」
英司が円を描くように双剣を振るうと、冷気が煌めいて収束する。
精霊演舞の上級二種、舞踊。
英司の周囲に生じた無数の氷柱が雨のように魔物へ向かって降った。氷柱に当たったスケルトンは凍りついたが、もやの塊であるレイスは攻撃を素通りしている。
何事も無かったかのように漂うレイスに、英司は踏み込んで第二撃を放つ。
「切り裂け、雪風!」
冷気のかまいたちが実体の無いレイスを押し返した。
凍ったスケルトンが砕けて崩れ落ちる。
魔物の群れに風穴が開く。
英司の精霊魔法を目の当たりにして、詩乃と王子が目を丸くした。
「今だ! 走って、焦らなくていいから」
樹は呆然とする詩乃と王子に、英司の後に続くように促す。
子供がいるので早く走れないが、樹も英司も焦ってはいなかった。樹には奥の手がいくつかある。精霊の特権として本体の近くへ一瞬で転移できるのもその一つだ。つまり世界樹にいつでも戻れる。英司にしても勇者時代で危機には慣れているからか、覚悟を決めた後の行動に淀みは無かった。
魔物を斬り倒して道を切り開く英司の後を、詩乃達が追い、最後尾で樹がそれでも近付く魔物を世界樹の剣で切り払う。
詩乃の足元では、頭にイタチを乗せた猫が走っている。
一行は、上空をぼんやり光って飛ぶフクロウを目印に進んだ。
やがてフクロウが飛ぶ先に光の壁が見えてくる。
「……こっちだ、坊や達!」
光の壁の向こうで、灰色のスカートに紺色のローブを羽織った銀髪のエルフが手を振る。
「セリエラさん!」
「おばあ様!」
銀髪のエルフは以前の旅で世話になったソフィーの祖母、セリエラだった。樹達はセリエラの手招く方向に進み、光の壁を越える。
視界が白く染まった。
「変な空間と重なってるな……」
樹の精霊としての感覚が、異変の正体を伝えてくる。
今までいた場所を不穏な気配が塗り替えてしまった。まるで完成された絵の上から、別の絵の具で強引に塗りつぶすように。
いつもの夜空ではない深い闇の空に赤い月。
月の光は普通、精霊に力を与えるものだが、この赤い月の光は違う。まるで生命力を削ぐような不気味な光だ。
「うぎゃああ、お月様が真っ赤ですぅ!」
「ゆゆゆ幽霊?!」
後ろで起き出してきたのか、ソフィーと英司の声がする。
樹は振り返らずに指示を出した。
「ソフィー、英司、テントを片してくれ。緊急事態だ。詩乃さん、王子様を見ておいてくれ」
冷静な樹の指示に、我に返った他の面々が動き出す。
樹は一定の距離の外で足踏みしている白い人影を睨んだ。寄るなという無言の気合いを感じているのか寄ってこないが、気を抜くと近付いてきそうな雰囲気だ。
『大丈夫か、イツキや』
「アウル」
テントの屋根にとまっていたフクロウが、肩に飛び降りてくる。
『あれらは命を持たぬ死霊という魔物じゃ。この空間は命持たぬ彼等に有利なものとなっておる。ここでは生命を司る精霊であるお前の力は弱くなるのじゃ』
「道理で身体が重い……」
思ったほど力が出ない訳だと樹は納得する。
「レイスかあ。俺の苦手な魔物だぜ」
「英司は怖がりだよね」
「ほっとけ」
手早くテントを畳んだ英司が隣に来て呟く。
幼なじみの詩乃が突っ込みを入れたが、軽口で答える英司の顔は引きつっていた。本気で怖いらしい。
『エイジの霊力は水の属性だからのう』
「属性?」
『霊力の高い人間には属性があるのじゃ。水の属性の霊力は闇を引き寄せる』
「智輝は幽霊とか気にしそうにないよな」
『火の属性の霊力の持ち主じゃからのう。水とは逆で闇の気配を寄せないんじゃ』
フクロウはのんびり解説する。
会話しているのはアウルと樹だが、脇で聞いている英司は自分のことなので嫌そうな顔をしている。
「俺のことはもういいから! そういう樹は属性は何なんだよ?」
『イツキの属性はのう』
フクロウが答えかけたところで、森がざわめく。
木陰から新たな魔物が出現した。
動く白骨死体、手に錆びた剣を持っている。
「スケルトン……アンデット祭だな」
「感心してる場合か!」
おお、と初めて見たモンスターを興味深そうに眺める樹に、英司が突っ込みを入れた。
『先ほどの属性の話じゃが、この空間では特定の属性が強くなり、特定の属性が弱くなるようになっておる。エイジの水の属性は強くも弱くもならんで普通に使えるはずじゃ』
「よし。じゃあ突破しろ英司」
「あの数相手にか?!」
動揺した英司が指す先に、徐々に数を増やしているレイスとスケルトン。世界樹の剣を構える樹の間合いの外からじわじわ圧迫しつつある。
「まずはこの空間を出ないとな。そうすれば僕の力で一掃できる」
『オレイリアを封鎖するエルフの結界の壁近くまで行けばよい。そこが空間の区切り目じゃ。わしが案内しよう』
フクロウは樹の肩から舞い上がって空中で羽ばたく。
樹は仲間達を振り返った。
「これからちょっと走るけど、魔物に襲われる心配はしなくて良い。英司が何とかしてくれるから」
「おいっ」
「頑張れ」
ポンと肩を叩くと英司は「あー、くそ!」と嘆いて諦めた。
聞いていた詩乃が目を丸くする。
「え、英司があの幽霊と戦うの? 大丈夫?!」
「大丈夫って何が?」
「樹君は精霊だって言うし普通じゃないのは分かるけど、英司は普通の人じゃない。幽霊怖がってるのに」
樹はげっそりした表情の英司と目を合わせる。そういえば英司は勇者だった黒歴史について詩乃には隠していた。
二人は目線だけで会話する。
……いつまで秘密にするんだ?……うるさい今さら話せるかよ……仕方ないな。
「エイジさんは強いゆ、もがっ」
「詩乃さん、気にしなくて大丈夫だから」
樹は勝手にバラそうとしているソフィーの口を抑えると、にっこり微笑んだ。
どう見ても何か隠してる。追及しようとした詩乃だが、英司が荷物を樹に押し付けて、手ぶらで魔物に向かって歩き出したので言葉を飲んだ。
「……リリス、力を貸してくれ」
低く呟く英司の周囲に微細な光の泡が浮かび、巫女姿の水の精霊リリスが姿を現す。六枚の光の翅を広げて、精霊は彼の背を守るように両腕を広げた。精霊の輪郭は神秘的に光り輝いている。
『あなたのためなら、いつでも、どこまでも……』
微笑んだリリスの姿が半透明になって消える。
同時に、英司の両手に氷の刃を持つ細剣が出現した。
「凍てつけっ、氷雨!」
英司が円を描くように双剣を振るうと、冷気が煌めいて収束する。
精霊演舞の上級二種、舞踊。
英司の周囲に生じた無数の氷柱が雨のように魔物へ向かって降った。氷柱に当たったスケルトンは凍りついたが、もやの塊であるレイスは攻撃を素通りしている。
何事も無かったかのように漂うレイスに、英司は踏み込んで第二撃を放つ。
「切り裂け、雪風!」
冷気のかまいたちが実体の無いレイスを押し返した。
凍ったスケルトンが砕けて崩れ落ちる。
魔物の群れに風穴が開く。
英司の精霊魔法を目の当たりにして、詩乃と王子が目を丸くした。
「今だ! 走って、焦らなくていいから」
樹は呆然とする詩乃と王子に、英司の後に続くように促す。
子供がいるので早く走れないが、樹も英司も焦ってはいなかった。樹には奥の手がいくつかある。精霊の特権として本体の近くへ一瞬で転移できるのもその一つだ。つまり世界樹にいつでも戻れる。英司にしても勇者時代で危機には慣れているからか、覚悟を決めた後の行動に淀みは無かった。
魔物を斬り倒して道を切り開く英司の後を、詩乃達が追い、最後尾で樹がそれでも近付く魔物を世界樹の剣で切り払う。
詩乃の足元では、頭にイタチを乗せた猫が走っている。
一行は、上空をぼんやり光って飛ぶフクロウを目印に進んだ。
やがてフクロウが飛ぶ先に光の壁が見えてくる。
「……こっちだ、坊や達!」
光の壁の向こうで、灰色のスカートに紺色のローブを羽織った銀髪のエルフが手を振る。
「セリエラさん!」
「おばあ様!」
銀髪のエルフは以前の旅で世話になったソフィーの祖母、セリエラだった。樹達はセリエラの手招く方向に進み、光の壁を越える。
視界が白く染まった。
1
お気に入りに追加
3,236
あなたにおすすめの小説
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
BLゲームに転生した俺、クリアすれば転生し直せると言われたので、バッドエンドを目指します! 〜女神の嗜好でBLルートなんてまっぴらだ〜
とかげになりたい僕
ファンタジー
不慮の事故で死んだ俺は、女神の力によって転生することになった。
「どんな感じで転生しますか?」
「モテモテな人生を送りたい! あとイケメンになりたい!」
そうして俺が転生したのは――
え、ここBLゲームの世界やん!?
タチがタチじゃなくてネコはネコじゃない!? オネェ担任にヤンキー保健医、双子の兄弟と巨人後輩。俺は男にモテたくない!
女神から「クリアすればもう一度転生出来ますよ」という暴言にも近い助言を信じ、俺は誰とも結ばれないバッドエンドをクリアしてみせる! 俺の操は誰にも奪わせはしない!
このお話は小説家になろう、カクヨムでも掲載しています。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。