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綺麗好きの野望
第8話 目的地は一緒
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アイーダの提案に乗り、ネーヴェはしばらく王様稼業を休むことにした。
虫の魔物の災いから数年経ち、国内の情勢も落ち着いている。水道の事業も臣下に任せているので、数か月休んでも問題ない。
ネーヴェは侍従長や臣下と話し合い、国王は遠くの別荘地で静養すると発表する。
「そういう訳で、私が留守の間、よろしくお願いいたします」
執務室に宰相のラニエリを呼びつけ、留守番を命じた。
「いったい、どこへ行かれるおつもりですか。私に教えてくださっても」
ラニエリは眼鏡を指で押さえながら、不満そうに言う。
それに、ネーヴェは冷笑を返してみせた。
「あら、それならラニエリ様も、私に行先を教えてくださる必要がありますわ。ちょうど一か月ほど前、聖堂に出入りされていたと噂で聞いたのですが。何をしに行かれましたか?」
シエロの休眠に関わっているのではないかと、ほのめかす。
言いたくない事情だったようで、ラニエリは眉根を寄せて黙り込んだ。
予想が当たっていたことに、ネーヴェは憤りを覚える。そちらがその気なら、こちらも遠慮なく、仕返しさせていただきますわ。
「話は変わるのですが、私の元に、文官や兵士から陳情が上がっています。いつもラニエリ様が王城に泊まり込みされているので、自分たちは家に帰れないと」
「……なんですって?」
「家に帰る理由があればよろしいのでは。ラニエリ様も良い年齢ですし、妻をめとりあそばせ」
ネーヴェが合図すると、侍従長が釣書の山を持ってきた。
ラニエリへの見合いの申し込み書だ。
「時間は与えて差し上げますわ。どれか選んでください」
「~~~っ!!」
ラニエリは顔を引きつらせる。
君主が臣下に見合いを手配するのは、ごく普通のことだ。国王の命令に背くことは難しい。釣書を受け取って帰る選択肢しかないのだ。
ネーヴェが就任したばかりの女王だと油断し、まさか自分に見合いを勧められると思ってもみなかったらしい。
「……検討させていただきます」
悔しそうな顔で、釣書をひっつかみ、ラニエリは立ち去った。
その背中を見送り、ネーヴェは溜飲が下がる。
仕事が終わったタイミングを見計らい、近衛騎士のフルヴィアが近寄って声を掛けてくる。
「準備は整ってございます。ですが、聖堂に寄らなくてもよろしいので? 中に入れずとも、門の近くまでは行くことができますが」
「必要ありません」
その日の夜半、ネーヴェは王城の裏門から馬車に乗り、郊外に出かけた。
目的地は、聖堂―――ではなく、郊外にあるオリーブ畑だ。
いつかシエロと一緒にデートした場所でもある。
真っ暗な道を馬車に乗って進み、目的地にたどり着く。
夜風に涼みたいと言って、部下も連れず、一人で馬車の外に出た。
初夏の夜の風は、暖かく湿っている。
月光に揺れるオリーブの木々の間を、一人で散歩する。
「ちょっと、不在が長すぎるんじゃありませんの」
誰も聞いていないのをいいことに、愚痴をこぼす。
最近、思い出したのだが、シエロは以前「もしかしたら、しばらく王城に出仕できないかもしれない」と言っていたのだ。あまりにも自然に漏らした言葉だったので、すっかり忘れていた。
彼が帰ってこないとは思っていない。
だが、いつ帰ってくるか分からないのに、待つのは苦しい。
だから、ネーヴェも旅に出ることに決めた。
待つなんて、自分の柄じゃない。
「ラルク様の、馬鹿……!!」
彼の真の名前で愚痴をこぼすと、少し気が晴れた。
答えが返ってくるとは思っていなかった。
「―――誰が、馬鹿だと?」
白い羽毛が、雪のように舞い落ちる。
空を見上げると、満月を背にした片翼の天使が、こちらを真っすぐ見据えていた。
「シエロ様?!」
「王城に会いにいくつもりだったが、なぜ、こんなところにいる」
彼は悠々と降りてきて、不思議そうにネーヴェをのぞきこんだ。
ネーヴェは思わぬ再会に、こみ上げる想いでいっぱいいっぱいになる。順序だてて話せず、感情のまま口走った。
「シエロ様が悪いんですのよ。どうして、一言もなく、失踪するんですの?!」
「それは……」
「聖堂がどうなっているか、本当に心配して」
「泣いているのか?」
シエロが困惑した表情で、指を伸ばして、ネーヴェの瞳の下をぬぐった。
彼に指摘され、はじめてネーヴェは自分の涙を知る。
「参ったな……」
一方のシエロは、こちらを見上げるネーヴェの涙に動揺していた。
天使に対する敬愛と違う、自分個人に向けられた心配。ただ傍にいて欲しいと願う、恋人の想い。それらは二百年以上生きてきたのに、生まれて初めて知る温かさだ。
混乱して、前置きなしに要件を切り出してしまう。
「一緒に来るか」
「は?」
「ちょうど、国外に出かけようと思っていた」
もともとネーヴェを連れていくつもりはなかった。
国王と天使が同時に、国外に出るなどあってはならないことだからだ。
しかし、シエロはネーヴェの涙を見て、理屈ではなく離れがたく感じていた。
「ふざけないでください!」
ネーヴェは、そんなシエロをきっと睨む。
「私が、あなたに付いていくんじゃない! あなたが私に付いてくるのですわ!」
「何?」
「ちょうど、石鹸作りについて帝国に情報収集に行くところだったんですの。シエロ様、付いてきてくださいな」
呆気にとられる男の顔を見て、ネーヴェは痛快な気持ちになる。
ややあって、シエロは面白そうに微笑んだ。
「そうか。目的地は一緒か」
「ええ」
「なら、一緒に行くか」
男の腕が、ネーヴェの体を強く抱きしめる。
それに逆らわず、自分も彼の肩に手を伸ばして抱き着きながら、ネーヴェは「はい」と頷く。もはや、どちらが主導権を握るかは、どうでもいい。二人で一緒にいられるなら、どちらでもよかった。
虫の魔物の災いから数年経ち、国内の情勢も落ち着いている。水道の事業も臣下に任せているので、数か月休んでも問題ない。
ネーヴェは侍従長や臣下と話し合い、国王は遠くの別荘地で静養すると発表する。
「そういう訳で、私が留守の間、よろしくお願いいたします」
執務室に宰相のラニエリを呼びつけ、留守番を命じた。
「いったい、どこへ行かれるおつもりですか。私に教えてくださっても」
ラニエリは眼鏡を指で押さえながら、不満そうに言う。
それに、ネーヴェは冷笑を返してみせた。
「あら、それならラニエリ様も、私に行先を教えてくださる必要がありますわ。ちょうど一か月ほど前、聖堂に出入りされていたと噂で聞いたのですが。何をしに行かれましたか?」
シエロの休眠に関わっているのではないかと、ほのめかす。
言いたくない事情だったようで、ラニエリは眉根を寄せて黙り込んだ。
予想が当たっていたことに、ネーヴェは憤りを覚える。そちらがその気なら、こちらも遠慮なく、仕返しさせていただきますわ。
「話は変わるのですが、私の元に、文官や兵士から陳情が上がっています。いつもラニエリ様が王城に泊まり込みされているので、自分たちは家に帰れないと」
「……なんですって?」
「家に帰る理由があればよろしいのでは。ラニエリ様も良い年齢ですし、妻をめとりあそばせ」
ネーヴェが合図すると、侍従長が釣書の山を持ってきた。
ラニエリへの見合いの申し込み書だ。
「時間は与えて差し上げますわ。どれか選んでください」
「~~~っ!!」
ラニエリは顔を引きつらせる。
君主が臣下に見合いを手配するのは、ごく普通のことだ。国王の命令に背くことは難しい。釣書を受け取って帰る選択肢しかないのだ。
ネーヴェが就任したばかりの女王だと油断し、まさか自分に見合いを勧められると思ってもみなかったらしい。
「……検討させていただきます」
悔しそうな顔で、釣書をひっつかみ、ラニエリは立ち去った。
その背中を見送り、ネーヴェは溜飲が下がる。
仕事が終わったタイミングを見計らい、近衛騎士のフルヴィアが近寄って声を掛けてくる。
「準備は整ってございます。ですが、聖堂に寄らなくてもよろしいので? 中に入れずとも、門の近くまでは行くことができますが」
「必要ありません」
その日の夜半、ネーヴェは王城の裏門から馬車に乗り、郊外に出かけた。
目的地は、聖堂―――ではなく、郊外にあるオリーブ畑だ。
いつかシエロと一緒にデートした場所でもある。
真っ暗な道を馬車に乗って進み、目的地にたどり着く。
夜風に涼みたいと言って、部下も連れず、一人で馬車の外に出た。
初夏の夜の風は、暖かく湿っている。
月光に揺れるオリーブの木々の間を、一人で散歩する。
「ちょっと、不在が長すぎるんじゃありませんの」
誰も聞いていないのをいいことに、愚痴をこぼす。
最近、思い出したのだが、シエロは以前「もしかしたら、しばらく王城に出仕できないかもしれない」と言っていたのだ。あまりにも自然に漏らした言葉だったので、すっかり忘れていた。
彼が帰ってこないとは思っていない。
だが、いつ帰ってくるか分からないのに、待つのは苦しい。
だから、ネーヴェも旅に出ることに決めた。
待つなんて、自分の柄じゃない。
「ラルク様の、馬鹿……!!」
彼の真の名前で愚痴をこぼすと、少し気が晴れた。
答えが返ってくるとは思っていなかった。
「―――誰が、馬鹿だと?」
白い羽毛が、雪のように舞い落ちる。
空を見上げると、満月を背にした片翼の天使が、こちらを真っすぐ見据えていた。
「シエロ様?!」
「王城に会いにいくつもりだったが、なぜ、こんなところにいる」
彼は悠々と降りてきて、不思議そうにネーヴェをのぞきこんだ。
ネーヴェは思わぬ再会に、こみ上げる想いでいっぱいいっぱいになる。順序だてて話せず、感情のまま口走った。
「シエロ様が悪いんですのよ。どうして、一言もなく、失踪するんですの?!」
「それは……」
「聖堂がどうなっているか、本当に心配して」
「泣いているのか?」
シエロが困惑した表情で、指を伸ばして、ネーヴェの瞳の下をぬぐった。
彼に指摘され、はじめてネーヴェは自分の涙を知る。
「参ったな……」
一方のシエロは、こちらを見上げるネーヴェの涙に動揺していた。
天使に対する敬愛と違う、自分個人に向けられた心配。ただ傍にいて欲しいと願う、恋人の想い。それらは二百年以上生きてきたのに、生まれて初めて知る温かさだ。
混乱して、前置きなしに要件を切り出してしまう。
「一緒に来るか」
「は?」
「ちょうど、国外に出かけようと思っていた」
もともとネーヴェを連れていくつもりはなかった。
国王と天使が同時に、国外に出るなどあってはならないことだからだ。
しかし、シエロはネーヴェの涙を見て、理屈ではなく離れがたく感じていた。
「ふざけないでください!」
ネーヴェは、そんなシエロをきっと睨む。
「私が、あなたに付いていくんじゃない! あなたが私に付いてくるのですわ!」
「何?」
「ちょうど、石鹸作りについて帝国に情報収集に行くところだったんですの。シエロ様、付いてきてくださいな」
呆気にとられる男の顔を見て、ネーヴェは痛快な気持ちになる。
ややあって、シエロは面白そうに微笑んだ。
「そうか。目的地は一緒か」
「ええ」
「なら、一緒に行くか」
男の腕が、ネーヴェの体を強く抱きしめる。
それに逆らわず、自分も彼の肩に手を伸ばして抱き着きながら、ネーヴェは「はい」と頷く。もはや、どちらが主導権を握るかは、どうでもいい。二人で一緒にいられるなら、どちらでもよかった。
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