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抱き枕から腕まくら【ゼン】
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今日はちゃんと定時に切り上げ、コンビニで適当に夕飯とトナミが食べられそうなものを見繕い、家に帰ると室内は真っ暗だった。
「トナミー?」
小声で名前を呼んでみる。が、反応はない。
寝ていたら申し訳ないと思いつつ、何も見えないので部屋の電気をつける。
トナミはベッドで丸くなって毛布を頭から被り寝ていた。
…………息苦しそう
一回起こして体調を確認しようとベッドに近づく。なるべく驚かせないようにベッドの縁に腰を下ろし、優しく声をかける。
「トナミ? 具合はどうだ?」
こんなに近くから声をかけているのに反応がない。もしかしたら、相当具合が悪くなってしまったのかと思い、一瞬の躊躇の後毛布を捲る。
「トナミ?」
トナミは起きていた。しかも何故か俺を睨んでいる。俺が捲った毛布をまた頭から被ろうともがいたが、オレが押さえているため叶わなかった。
「そんなに具合悪いのか?」
「ゼンの顔見たら悪くなった」
「ハァ?」
他人を不快にさせない程度の身だしなみにはなっているはずだ。…………多分。
「オレ個人の問題だからほっといていいよ」
「そういう訳にはいかないだろ……あ、熱測ったか? 体温計は確かこの辺に……」
机の上の棚から体温計を出し、トナミに差し出す。一応受け取ってくれたが、眉間には深く皺が寄っている。
「なにこれ? ウサギ?」
「え……?」
言われて体温計を見てみると、確かにピンクのうさぎのシールが貼ってあった。俺が体調を崩すと、芽依がよく看病しに来てくれた。おそらくその時に貼った物だろう。俺も知らなかった芽依の痕跡に少しだけ動揺してしまう。
「別に何が貼ってあってもいいだろ」
「いい、いらない。具合悪くない」
「じゃあなんでそんな態度なんだよ」
「それは……」
トナミは大きく瞳を泳がせた。
「……あんな紹介のされ方、されるとは思わなかったから……」
言われてハッとする。あの時は弘也に痺れを切らしていたとは言え、確かに碌な説明もないまま、トナミを見せ物のように紹介してしまった。トナミが気分を悪くするのも無理はない。
加えてそれを本人の口から説明させるなんて無神経にも程がある。
「ごめん! そんなつもりじゃなかったんだけど……」
俺が本気で謝ると、トナミはムスッとした顔で俺を見た。細められた目がなんだか怖い。
「それにさ、弘也ってゲイでしょ?」
「え、そうだけど……?」
思わぬ方向からの質問に呆気に取られる。
と、同時に俺の中に一つの仮説が持ち上がった。
もしかしたら、トナミくらい顔が良いと男からも言い寄られた事があるのかもしれない。弘也は本気で言ったわけではなかったが、トナミは男からそういう目で見られるのが冗談でも嫌だったのではないだろうか。
もしそうなら本当に申し訳ないことをしてしまったと思った。弘也が近くにいる分、そういうことに関して人一倍気をつけているつもりでいたが、配慮が足りなかった。
「本当にごめん! 嫌な思いさせたよな……」
「嫌な思いっていうか……」
「なんでもトナミの言うこと聞いてやるから」
「え、なんでも?」
「ん? うん」
トナミは途端に機嫌を直し、目を輝かせた。あまりの温度差に置いてけぼりになる。
……まずいこと言った気がする。
もうこうなってしまったら後の祭りだ。自分で提案した以上、発言に責任は持たなくてはいけない。
「じゃあ、枕買いに行くまでオレの抱き枕になって!」
「…………は?」
「やっぱりタオル丸めたやつじゃ疲れが取れないんだよね~オレ、包み込まれるくらい大きな抱き枕を抱えて寝たい派!」
「知るか」
「なんでも言うこと聞くっていうのは嘘だったんですか?」
「う、」
さすがに撤回はさせて貰えなさそうだと思った俺は、今日の夜だけ許可を出し、明日すぐに枕を買いに行こうとトナミと約束した。
「じゃあ失礼しまーす」
何故か弾んだ声で、トナミは俺の横に横たわった。
あの後、食事を終えて、寝る準備を始めたトナミはヤケに上機嫌だった。寝落ちを期待して長風呂をしても、出てきたらしっかりと起きていた。
これ以上は粘れない。
俺は覚悟を決め、仰向けになった。
「え、こっち向いてくれないの?」
「向くわけないだろ」
本当はトナミに背中を向けて寝ようかと思っていたが、背後から抱きつかれたら、それはそれで何とも言えない気持ちになりそうで、結局仰向けに落ち着いた。
同じシャンプーを使っているはずなのに、どこからか違う匂いがしてくる。
「まぁいいや」
トナミはゴネたりせずに、俺の脚に自信の脚を絡めてきた。
驚いて腰が浮くと、笑われた。
「やっぱりゼンの体型憧れるなぁ~」
「え?」
「男! って感じじゃん。オレもこんな感じになりたい」
「それは……どうなんだろうな……」
俺の身体にトナミの顔がくっ付いているのを想像して微妙な気持ちになる。是非トナミには今のままでいて欲しいと思った。
「なにかスポーツやってた?」
「あー、中学までは野球やってた。高校からは美術部だったけど」
「野球少年似合い過ぎ」
何が面白かったのか、トナミは笑った。
「でも確かに肩周りもしっかりしてるよね」
トナミは興味深そうに俺の肩を触った。少しくすぐったくて身を捩る。
「あ、もしかして、ゼンってやっぱりくすぐり弱い?」
答えるよりも先にトナミの手が容赦なく伸びてくる。隠していた弱点を見破られた俺はなんとか逃れようと抵抗する。しかし狭いベッドの中では俺に逃げ場は無い。
「あーもう!」
俺はトナミを転がすと背後から腕ごと羽交締めにした。流石のトナミも動きを止める。
「もう寝ろ」
「これじゃどっちかっていうと、オレが抱き枕にされてるんですが……」
「自分のせいだろ」
暴れられるかと思ったが、まさかのトナミはそのまま俺の腕の中で寝てしまった。
「嘘だろ……?」
世界中探しても背後から男に羽交締めされたままスヤスヤ眠れるやつはトナミしかいないと思った。
起こさないように腕を抜こうと試みたが上手くいかず、結局腕枕のような状態で落ち着いてしまった。
マジか。
男に腕枕する日が来るなんて。
俺はなんだか気まずくなって盗み見るようにトナミの顔を見た。
女の子みたいな可愛い顔。こんなに可愛い顔なら血迷ってしまう男もいるだろなと一瞬考えてしまい、首を振ってかき消す。
トナミは歴とした男で、いくら可愛くても女の子ではない。男なのに、女なのに、と考えてしまうのは本当によくないな、と俺は考えを改めた。
体温が低いトナミの脚が、俺の熱が移ったのか僅かに温かみを帯びてきて、それに安心感を覚えた俺はそのまま瞳を閉じた。
「トナミー?」
小声で名前を呼んでみる。が、反応はない。
寝ていたら申し訳ないと思いつつ、何も見えないので部屋の電気をつける。
トナミはベッドで丸くなって毛布を頭から被り寝ていた。
…………息苦しそう
一回起こして体調を確認しようとベッドに近づく。なるべく驚かせないようにベッドの縁に腰を下ろし、優しく声をかける。
「トナミ? 具合はどうだ?」
こんなに近くから声をかけているのに反応がない。もしかしたら、相当具合が悪くなってしまったのかと思い、一瞬の躊躇の後毛布を捲る。
「トナミ?」
トナミは起きていた。しかも何故か俺を睨んでいる。俺が捲った毛布をまた頭から被ろうともがいたが、オレが押さえているため叶わなかった。
「そんなに具合悪いのか?」
「ゼンの顔見たら悪くなった」
「ハァ?」
他人を不快にさせない程度の身だしなみにはなっているはずだ。…………多分。
「オレ個人の問題だからほっといていいよ」
「そういう訳にはいかないだろ……あ、熱測ったか? 体温計は確かこの辺に……」
机の上の棚から体温計を出し、トナミに差し出す。一応受け取ってくれたが、眉間には深く皺が寄っている。
「なにこれ? ウサギ?」
「え……?」
言われて体温計を見てみると、確かにピンクのうさぎのシールが貼ってあった。俺が体調を崩すと、芽依がよく看病しに来てくれた。おそらくその時に貼った物だろう。俺も知らなかった芽依の痕跡に少しだけ動揺してしまう。
「別に何が貼ってあってもいいだろ」
「いい、いらない。具合悪くない」
「じゃあなんでそんな態度なんだよ」
「それは……」
トナミは大きく瞳を泳がせた。
「……あんな紹介のされ方、されるとは思わなかったから……」
言われてハッとする。あの時は弘也に痺れを切らしていたとは言え、確かに碌な説明もないまま、トナミを見せ物のように紹介してしまった。トナミが気分を悪くするのも無理はない。
加えてそれを本人の口から説明させるなんて無神経にも程がある。
「ごめん! そんなつもりじゃなかったんだけど……」
俺が本気で謝ると、トナミはムスッとした顔で俺を見た。細められた目がなんだか怖い。
「それにさ、弘也ってゲイでしょ?」
「え、そうだけど……?」
思わぬ方向からの質問に呆気に取られる。
と、同時に俺の中に一つの仮説が持ち上がった。
もしかしたら、トナミくらい顔が良いと男からも言い寄られた事があるのかもしれない。弘也は本気で言ったわけではなかったが、トナミは男からそういう目で見られるのが冗談でも嫌だったのではないだろうか。
もしそうなら本当に申し訳ないことをしてしまったと思った。弘也が近くにいる分、そういうことに関して人一倍気をつけているつもりでいたが、配慮が足りなかった。
「本当にごめん! 嫌な思いさせたよな……」
「嫌な思いっていうか……」
「なんでもトナミの言うこと聞いてやるから」
「え、なんでも?」
「ん? うん」
トナミは途端に機嫌を直し、目を輝かせた。あまりの温度差に置いてけぼりになる。
……まずいこと言った気がする。
もうこうなってしまったら後の祭りだ。自分で提案した以上、発言に責任は持たなくてはいけない。
「じゃあ、枕買いに行くまでオレの抱き枕になって!」
「…………は?」
「やっぱりタオル丸めたやつじゃ疲れが取れないんだよね~オレ、包み込まれるくらい大きな抱き枕を抱えて寝たい派!」
「知るか」
「なんでも言うこと聞くっていうのは嘘だったんですか?」
「う、」
さすがに撤回はさせて貰えなさそうだと思った俺は、今日の夜だけ許可を出し、明日すぐに枕を買いに行こうとトナミと約束した。
「じゃあ失礼しまーす」
何故か弾んだ声で、トナミは俺の横に横たわった。
あの後、食事を終えて、寝る準備を始めたトナミはヤケに上機嫌だった。寝落ちを期待して長風呂をしても、出てきたらしっかりと起きていた。
これ以上は粘れない。
俺は覚悟を決め、仰向けになった。
「え、こっち向いてくれないの?」
「向くわけないだろ」
本当はトナミに背中を向けて寝ようかと思っていたが、背後から抱きつかれたら、それはそれで何とも言えない気持ちになりそうで、結局仰向けに落ち着いた。
同じシャンプーを使っているはずなのに、どこからか違う匂いがしてくる。
「まぁいいや」
トナミはゴネたりせずに、俺の脚に自信の脚を絡めてきた。
驚いて腰が浮くと、笑われた。
「やっぱりゼンの体型憧れるなぁ~」
「え?」
「男! って感じじゃん。オレもこんな感じになりたい」
「それは……どうなんだろうな……」
俺の身体にトナミの顔がくっ付いているのを想像して微妙な気持ちになる。是非トナミには今のままでいて欲しいと思った。
「なにかスポーツやってた?」
「あー、中学までは野球やってた。高校からは美術部だったけど」
「野球少年似合い過ぎ」
何が面白かったのか、トナミは笑った。
「でも確かに肩周りもしっかりしてるよね」
トナミは興味深そうに俺の肩を触った。少しくすぐったくて身を捩る。
「あ、もしかして、ゼンってやっぱりくすぐり弱い?」
答えるよりも先にトナミの手が容赦なく伸びてくる。隠していた弱点を見破られた俺はなんとか逃れようと抵抗する。しかし狭いベッドの中では俺に逃げ場は無い。
「あーもう!」
俺はトナミを転がすと背後から腕ごと羽交締めにした。流石のトナミも動きを止める。
「もう寝ろ」
「これじゃどっちかっていうと、オレが抱き枕にされてるんですが……」
「自分のせいだろ」
暴れられるかと思ったが、まさかのトナミはそのまま俺の腕の中で寝てしまった。
「嘘だろ……?」
世界中探しても背後から男に羽交締めされたままスヤスヤ眠れるやつはトナミしかいないと思った。
起こさないように腕を抜こうと試みたが上手くいかず、結局腕枕のような状態で落ち着いてしまった。
マジか。
男に腕枕する日が来るなんて。
俺はなんだか気まずくなって盗み見るようにトナミの顔を見た。
女の子みたいな可愛い顔。こんなに可愛い顔なら血迷ってしまう男もいるだろなと一瞬考えてしまい、首を振ってかき消す。
トナミは歴とした男で、いくら可愛くても女の子ではない。男なのに、女なのに、と考えてしまうのは本当によくないな、と俺は考えを改めた。
体温が低いトナミの脚が、俺の熱が移ったのか僅かに温かみを帯びてきて、それに安心感を覚えた俺はそのまま瞳を閉じた。
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