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9.不思議な出会い2
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──結局あの後。
私がブラを拾って身に付ける間には、ドロンと囚人の男は消えていた。
正確には床下に姿を消しただけだけど、去り際にまた来ると言っていた通り、今日も来てくれた。
「今日は急に帰らないでくださいね」
「ああ。寝床にダミーを置いといたから、たぶん大丈夫だ」
なんとなくホッとした。
やっぱり一日中、何もすることがないより、話し相手がいるだけで気が楽になる。
「説明する前に、水を一杯くれないか。あと、できれば濡れたタオルをお願いしたい」
確かに、テーブルの上には陶器の水差しがあるし、その横の洗面器にはタオルが掛けてあった。
実は普通に遠くまで見えてるんじゃないかと思ってしまう。
「お水、ど、うぞ」
「ありがとう」
私は昨日の動揺と興奮冷めやらず、少しぎこちなくグラスを渡す。
チラチラ見て男の反応を確認。
美味しそうにグラスの水を飲む横顔をじっくりと見た。
(──んむむ)
よく見れば容貌もキリッとしていて、理知的に見える。金髪の髪を整え、無精髭を剃れば別人になりそうだった。
「タオルも、どうぞ」
「あっ⋯⋯」
私が持つ濡れタオルを、受け取ろうとする男の手が、スーッと下側の空を切る。
「はは、は⋯⋯ちょっと下に外れたね」
恥ずかしそうに微苦笑する男。
さっきすんなりとグラスを受け取れたのは、偶然、受け取る位置が合ったみたいな反応だった。
「で、やはりあの呪印は、魔力封じの改良版だと思う。憶測の域だが──ん? 何か顔に付いてる?」
「いえ。教えてくれるお礼に、私が顔を拭いて、髭を剃ってあげます」
「おお! 本当? 助かる」
わりと男の正直な感じの笑顔に、少し興味が湧いてきた。
口元をツルンツルンにしてみたい。
(ふふ、庭の草を刈るように楽しそう)
何より、こんな状態でも彼は理性があるし、女神を讃えている。
囚人でも悪い人じゃないのは分かる。
「優しいんだな」
「いえ、こんなことぐらいお安い御用です。それより動かないでください」
慎重に髭を剃る中──男は丁寧に説明してくれた。
聖なる力を封じ込める呪聖印。
淫紋の位置と同じ、下腹部の子宮の上くらいに施す。
補助的な発情や感度上昇などは、個人それぞれの影響らしく詳細は不明。
本質は羞恥心や被虐心を煽り、聖なる力道の強制的な遮断による悪影響を及ぼすということ。
解除には司祭など、高位の専門家が必要ということを教えてくれた。
「⋯⋯詳しいんですね⋯⋯あのう」
「まだ勉強中だけどね。ああ、ごめん。名乗ってなかった、俺はレオナール」
彼が爽やかな笑顔で名前を教えてくれる。
何だか嬉しくて私も笑顔になった。
(でも、発情とか感度上昇とか怖いな⋯⋯)
悩んでも仕方ないので、気をネガティブからポジティブに持ってく。
呪聖印が魔法封じなのは分かったし、ちゃんと解除方法もあってよかった。
「わ私はナディアといいますっ。レオナールさん」
「俺のことは呼び捨てでいいって──てて、ナディア? 待て待て待て待て」
「はい?」
「君はロンダルの聖女か? なぜ、囚人になってるんだ?」
「うぅ⋯⋯先日、いきなり王太子殿下に婚約破棄され⋯⋯」
「なんと!?」
「⋯⋯聖女の力を男爵令嬢に封印され、監禁されました⋯⋯疑問をぶつけたいのは⋯⋯私の方です」
また涙が溢れてしまう。
今の私みたいに、切れ味の悪い小刀。
彼の肌を傷つけないよう、気を使っていた右手の握力が限界だったのもあり、震える手で小刀を床に置いた。
刃先の弱められた小刀で時間がかかったけど、なんとか剃り終わっていた。
「⋯⋯悪い⋯⋯嫌なこと思い出させてしまったな」
「⋯⋯いえ」
彼はタオルで私の涙を拭くと、タオルを優しく手に置いた。
それから顔を洗い、乱れた髪を整えた。
「ありがとう。さっぱりした」
端正な顔立ちが現れ、痩せた輪郭は女性と見まごうほど繊細な感じがする。
「君も苦労してるんだな、泣かないで。魔法なら、ほら、香気」
「⋯⋯花のいい香り」
「簡単な生活魔法だけどね。気分転換には効くよ」
「もしかして魔術師? 精霊魔法使いなの?」
「いや、俺のは書物での医術知識と初歩的な魔法さ。でも精霊の力は分かる。たぶんナディアは風の適正を持っているよ」
「精霊、風、ぁう、浮く? 浮く浮く!!」
念じたわけでもなく──。
ふわりと風が浮遊したかと思えば、重い足枷があるにも関わらず、その場から私は宙に浮いた。
「すごいよ!」
「あ、あ、上見ないでくださいっ。レオナールもっと教えてください」
恐る恐る下を見ると、彼が見上げている。
丸見えなとこ、お尻を押さえ、裾を伸ばす。
「ごめん。俺から言い出したんだけど⋯⋯ナディアの魔力出量はどうなってるの?」
「あ、いえ、全然、普通です」
「どんな感じで魔法を発動してたの?」
「教本や魔導書を読んで、ボンッ、バーン、バババ」
「タハハハ、ほとんど魔力を練ってないよね。魔導書とかを読んだだけで即発動って凄いな」
レオナールは笑いながら私の手を取ると、手首が一瞬光った。そのまま、手を握り指をからめて繋ぐ。
「ちょっ⋯⋯」
恥ずかしくて体温が上昇したかと思ったら──血行とは違う、何かの循環を感じた。
「え!? これが、もしかして魔力の正しい循環なの?」
「そう。慣れると、今までロスしてた分も使えるようになるよ」
彼の手を通じて私の体内には温かい魔力が流れた。
魔力が身体中をくまなく巡り、お腹で貯まり、胸の辺りで纏まってくる。
「⋯⋯胸が熱い」
「より意識して集中力を高めると、発動も威力も違ってくると思う」
レオナールは教会の先生のように私の頭を撫でる。
子供扱い──
確かに教会で教わったような、ないようなあやふやな感じを思い出す。
でも今まで、普通に魔法が発動していたので気にしてなかった。
「君が生活魔法や神聖魔法の初歩をスッ飛ばして、高位の回復魔法を習得させられたのか分かったよ」
診断結果みたいに呟くレオナール。
確かに魔法は誰でも扱えるわけではない。それ相応の素養がいるという。
まして、詠唱や触媒など魔力に加えて知識も必要だった。
「ふうぅ、魔力開放。気持ちよかったです!」
爽快感に思わず微笑んで、吐息を漏らしてしまう。
約一時間くらい熱唱し続けたから、喉が渇いてしまい水をごくごく飲む。
「精霊回復魔法の次は、攻撃魔法を試したいわ。私、禁止されてたの」
「おい、生活魔法で室内を消音にしてるからと言っても、黒魔法より威力が劣るから」
「分かってます。それより、目の具合どうですか?」
「ああ。前より見える⋯⋯視力が少し回復してる」
「よかったぁ」
レオナールは目の前に広げた両手を見つめて、全身が脱力したかのように床に座り込んでいる。
でも、それは、ただ驚いて気の抜けた感じではない。自然と手をぐーぱーする掌握運動は、生きる気力を取り戻すような意志が感じられた。
「よし、もっと練度を高めればっ、全回復できそう」
「ナディア。ありがとう」
さっきといた髪はふわりとなびき、彼が顔を近づける、長い睫毛、灰色だった瞳が薄い青色になっていた。きっと完治すれば、青空のような優しい瞳になるだろう。
「あ、あの、接吻は強引に一度で裸を見られてしまい⋯⋯その、アレが少し擦れるみたいな⋯⋯で、でも聖女ですから、まだ⋯⋯」
「関係ない、綺麗だ」
「いえ、お世辞や気を遣わないでください」
つい甘い台詞に拒否反応を示してしまう。
(でも、な、何で私、必死に彼に身の潔白を説明してるんだろう?)
私が気まずい感じで、よろよろ離れたのを見て、レオナールがクスッと微笑む。
「俺は⋯⋯」
彼が何か話そうとした時──
ノック音が響いた。
私がブラを拾って身に付ける間には、ドロンと囚人の男は消えていた。
正確には床下に姿を消しただけだけど、去り際にまた来ると言っていた通り、今日も来てくれた。
「今日は急に帰らないでくださいね」
「ああ。寝床にダミーを置いといたから、たぶん大丈夫だ」
なんとなくホッとした。
やっぱり一日中、何もすることがないより、話し相手がいるだけで気が楽になる。
「説明する前に、水を一杯くれないか。あと、できれば濡れたタオルをお願いしたい」
確かに、テーブルの上には陶器の水差しがあるし、その横の洗面器にはタオルが掛けてあった。
実は普通に遠くまで見えてるんじゃないかと思ってしまう。
「お水、ど、うぞ」
「ありがとう」
私は昨日の動揺と興奮冷めやらず、少しぎこちなくグラスを渡す。
チラチラ見て男の反応を確認。
美味しそうにグラスの水を飲む横顔をじっくりと見た。
(──んむむ)
よく見れば容貌もキリッとしていて、理知的に見える。金髪の髪を整え、無精髭を剃れば別人になりそうだった。
「タオルも、どうぞ」
「あっ⋯⋯」
私が持つ濡れタオルを、受け取ろうとする男の手が、スーッと下側の空を切る。
「はは、は⋯⋯ちょっと下に外れたね」
恥ずかしそうに微苦笑する男。
さっきすんなりとグラスを受け取れたのは、偶然、受け取る位置が合ったみたいな反応だった。
「で、やはりあの呪印は、魔力封じの改良版だと思う。憶測の域だが──ん? 何か顔に付いてる?」
「いえ。教えてくれるお礼に、私が顔を拭いて、髭を剃ってあげます」
「おお! 本当? 助かる」
わりと男の正直な感じの笑顔に、少し興味が湧いてきた。
口元をツルンツルンにしてみたい。
(ふふ、庭の草を刈るように楽しそう)
何より、こんな状態でも彼は理性があるし、女神を讃えている。
囚人でも悪い人じゃないのは分かる。
「優しいんだな」
「いえ、こんなことぐらいお安い御用です。それより動かないでください」
慎重に髭を剃る中──男は丁寧に説明してくれた。
聖なる力を封じ込める呪聖印。
淫紋の位置と同じ、下腹部の子宮の上くらいに施す。
補助的な発情や感度上昇などは、個人それぞれの影響らしく詳細は不明。
本質は羞恥心や被虐心を煽り、聖なる力道の強制的な遮断による悪影響を及ぼすということ。
解除には司祭など、高位の専門家が必要ということを教えてくれた。
「⋯⋯詳しいんですね⋯⋯あのう」
「まだ勉強中だけどね。ああ、ごめん。名乗ってなかった、俺はレオナール」
彼が爽やかな笑顔で名前を教えてくれる。
何だか嬉しくて私も笑顔になった。
(でも、発情とか感度上昇とか怖いな⋯⋯)
悩んでも仕方ないので、気をネガティブからポジティブに持ってく。
呪聖印が魔法封じなのは分かったし、ちゃんと解除方法もあってよかった。
「わ私はナディアといいますっ。レオナールさん」
「俺のことは呼び捨てでいいって──てて、ナディア? 待て待て待て待て」
「はい?」
「君はロンダルの聖女か? なぜ、囚人になってるんだ?」
「うぅ⋯⋯先日、いきなり王太子殿下に婚約破棄され⋯⋯」
「なんと!?」
「⋯⋯聖女の力を男爵令嬢に封印され、監禁されました⋯⋯疑問をぶつけたいのは⋯⋯私の方です」
また涙が溢れてしまう。
今の私みたいに、切れ味の悪い小刀。
彼の肌を傷つけないよう、気を使っていた右手の握力が限界だったのもあり、震える手で小刀を床に置いた。
刃先の弱められた小刀で時間がかかったけど、なんとか剃り終わっていた。
「⋯⋯悪い⋯⋯嫌なこと思い出させてしまったな」
「⋯⋯いえ」
彼はタオルで私の涙を拭くと、タオルを優しく手に置いた。
それから顔を洗い、乱れた髪を整えた。
「ありがとう。さっぱりした」
端正な顔立ちが現れ、痩せた輪郭は女性と見まごうほど繊細な感じがする。
「君も苦労してるんだな、泣かないで。魔法なら、ほら、香気」
「⋯⋯花のいい香り」
「簡単な生活魔法だけどね。気分転換には効くよ」
「もしかして魔術師? 精霊魔法使いなの?」
「いや、俺のは書物での医術知識と初歩的な魔法さ。でも精霊の力は分かる。たぶんナディアは風の適正を持っているよ」
「精霊、風、ぁう、浮く? 浮く浮く!!」
念じたわけでもなく──。
ふわりと風が浮遊したかと思えば、重い足枷があるにも関わらず、その場から私は宙に浮いた。
「すごいよ!」
「あ、あ、上見ないでくださいっ。レオナールもっと教えてください」
恐る恐る下を見ると、彼が見上げている。
丸見えなとこ、お尻を押さえ、裾を伸ばす。
「ごめん。俺から言い出したんだけど⋯⋯ナディアの魔力出量はどうなってるの?」
「あ、いえ、全然、普通です」
「どんな感じで魔法を発動してたの?」
「教本や魔導書を読んで、ボンッ、バーン、バババ」
「タハハハ、ほとんど魔力を練ってないよね。魔導書とかを読んだだけで即発動って凄いな」
レオナールは笑いながら私の手を取ると、手首が一瞬光った。そのまま、手を握り指をからめて繋ぐ。
「ちょっ⋯⋯」
恥ずかしくて体温が上昇したかと思ったら──血行とは違う、何かの循環を感じた。
「え!? これが、もしかして魔力の正しい循環なの?」
「そう。慣れると、今までロスしてた分も使えるようになるよ」
彼の手を通じて私の体内には温かい魔力が流れた。
魔力が身体中をくまなく巡り、お腹で貯まり、胸の辺りで纏まってくる。
「⋯⋯胸が熱い」
「より意識して集中力を高めると、発動も威力も違ってくると思う」
レオナールは教会の先生のように私の頭を撫でる。
子供扱い──
確かに教会で教わったような、ないようなあやふやな感じを思い出す。
でも今まで、普通に魔法が発動していたので気にしてなかった。
「君が生活魔法や神聖魔法の初歩をスッ飛ばして、高位の回復魔法を習得させられたのか分かったよ」
診断結果みたいに呟くレオナール。
確かに魔法は誰でも扱えるわけではない。それ相応の素養がいるという。
まして、詠唱や触媒など魔力に加えて知識も必要だった。
「ふうぅ、魔力開放。気持ちよかったです!」
爽快感に思わず微笑んで、吐息を漏らしてしまう。
約一時間くらい熱唱し続けたから、喉が渇いてしまい水をごくごく飲む。
「精霊回復魔法の次は、攻撃魔法を試したいわ。私、禁止されてたの」
「おい、生活魔法で室内を消音にしてるからと言っても、黒魔法より威力が劣るから」
「分かってます。それより、目の具合どうですか?」
「ああ。前より見える⋯⋯視力が少し回復してる」
「よかったぁ」
レオナールは目の前に広げた両手を見つめて、全身が脱力したかのように床に座り込んでいる。
でも、それは、ただ驚いて気の抜けた感じではない。自然と手をぐーぱーする掌握運動は、生きる気力を取り戻すような意志が感じられた。
「よし、もっと練度を高めればっ、全回復できそう」
「ナディア。ありがとう」
さっきといた髪はふわりとなびき、彼が顔を近づける、長い睫毛、灰色だった瞳が薄い青色になっていた。きっと完治すれば、青空のような優しい瞳になるだろう。
「あ、あの、接吻は強引に一度で裸を見られてしまい⋯⋯その、アレが少し擦れるみたいな⋯⋯で、でも聖女ですから、まだ⋯⋯」
「関係ない、綺麗だ」
「いえ、お世辞や気を遣わないでください」
つい甘い台詞に拒否反応を示してしまう。
(でも、な、何で私、必死に彼に身の潔白を説明してるんだろう?)
私が気まずい感じで、よろよろ離れたのを見て、レオナールがクスッと微笑む。
「俺は⋯⋯」
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