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第19話 事故物件4
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Side 田嶋彰
和人に連絡した所、さっそく今日例の人物がやってくるそうだ。
正直胡散臭いのは今も変わらない。
だが、和人の奥さんである沙織さんは太鼓判を押したそうだ。
とはいえ、目に見えないものをどう信じればいいのか疑問は尽きないが、実際のあの103号室で普通ではない事が起きているのは事実だ。
多少胡散臭くてもちゃんと効果が出ればいいのだが、この手の輩は揃ってもう大丈夫でしょうなんて無責任なことを必ず言う。
そうそう胡散臭いといえば今回の謝礼もそうだ。
20万と言っていたが、本当にそんなに安いのか?
自殺者の部屋をお払いする業者だってもう少し金額は高い。
であれば普通に霊を払うという事を考えるともっと金額は高くなりそうなものだ。
まぁ安い分には構わないが、変な壷やアクセサリーなんか売って来ないだろうな?
「あ、あの田嶋さん、お客様が……」
「あぁ来ましたか」
名刺を内ポケットに入れ、不動産の入り口まで移動する。
そして、そこにいた人物を見て本当に驚いてしまった。
身長は約2mだろうか。新品と思われる青いスーツを着た銀髪の男がいた。
やや無造作にオールバックになっている銀髪、青い瞳、日本人とは違う白い肌、ブランド物のスーツを着こなし、腕にはロレックスか。
事前に日本語が上手い外人だと聞いていたが、どうみてもモデルか、ハリウッドスターにしか見えない。
「お待たせしました。私が田嶋です。……勇実礼土さん、でよろしいですかな?」
「はい、和人さんからの紹介で来ました、勇実礼土です。どうぞよろしく」
「……失礼、ご職業はモデルとかではないのですよね?」
思わず失礼なことを聞いてしまった。
私の勝手なイメージでは十字架のネックレスを付け、聖書でも持っているカトリックのようなイメージだったのだが、まさかこのような人物が来るとは……
「一応、霊能力者として活動をしておりますね」
「失礼しました。では奥の方へ」
失態だ。
これは気を引き締めた方がいいだろう。
私は勇実氏を案内しつつ、寺岡さんに目線を送り飲み物を出すように指示を出す。
寺岡さんがお茶を指差したが、それを見て私は首を横に振った。
経験で分かるのだ。
この手のタイプはお茶よりもコーヒーを好む。
私の言いたいことが分かったのか、寺岡さんがコーヒーを指差したため、私は頷きながら彼を奥へ案内した。
部屋に入る。
事前にエアコンをつけていたため、かなり涼しい。
勇実氏をソファーに座らせ、私はさらに自分の失態に気がついた。
そう名刺交換がまだだった。
通常であれば、最初のタイミングで行うか、座る前に行うべきだったのだが、仕方ない。
内ポケットに入れた名刺入れを取り出そうとすると勇実氏の視線を感じた。
どうした? 何故見ている?
海外ではあまり名刺を交換する習慣はないのだろうか。
その辺りが疎いため、判断が出来ない。
だが、既に腕を内ポケットに入れている。ここから何も出さず手を引き抜くのはあまりにも間抜けだ。
仕方なくそのまま、名刺入れを取り出し、予め名刺入れのケースに挟んでいた自分の名刺を勇実氏に向かって渡した。
「改めて、私は田嶋不動産の田嶋彰と申します」
「あぁ申し訳ありません。実は名刺は持っておらず……」
そうなのか。
やはりそういう習慣がないのかもしれないな。
「おや、そうなのですか」
「ッ! え、ええ」
何か気に障ったのだろうか。
ますます勇実氏の目線が鋭さを増している。
どうしてもこういうハリウッドスターみたいな男性が目を細めると妙に落ち着かない。
銃とか出してこないだろうな。
そう気まずい空間を感じているとノックの音が聞こえる。
寺岡さんがコーヒーを持ってきてくれたようだ。
「し、失礼します。コーヒーをお持ちしました」
寺岡さんもかなり緊張しているようだ。
無理もない。正直があのレベルの容姿をモニター越しに見る事があっても間近で見る機会なんてそうそうないのだ。
慣れない相手のためか私も喉が異常に渇いている。
少し口の中を湿らせておくとしよう。
目の前のアイスコーヒーに手を伸ばしそれを一口飲む。
すると勇実氏の視線が更に強くなった。
何故かと思いすぐに私は思い当たる。
インスタントコーヒーが気にいらないようだ。
なるほど、それもそうか。
全身ブランド物を身につけている勇実氏のことだ。
コーヒーにも並々ならぬ拘りがあるのだろう。
とはいえ、流石にインスタントコーヒーしかない。
精々自分が趣味で飲む紅茶の茶葉しかないのが痛いな。
今度からもう少し良いコーヒーを用意しておくか。
だが私の気持ちは杞憂だったようだ。
恐らく気を使ったのだろう。
勇実氏がコーヒーを一気飲みしていた。
「いやあ、俺はコォーヒーが大好きでしてね、ありがとうございます」
「はぁ」
気を使われてしまったようだ。
まだ目の前の男がどういう人間か分からない。
だが人に気を使える人間ではあるようだ。
それか、案外インスタントコーヒーを気に入ってくれたのかも知れないな。
「……ご馳走様です」
「――ふむ、寺岡さん、お代わりを」
「は、はい! すぐに!!!」
それから仕事の話に入った。
警察ではないため、被害者、といっていいのか分からないが、住んでいた住民の個人情報は与えられない。だが、勇実氏はどうやら以前ゴミ屋敷だった家のことが気になるようだ。
まぁそうだろう。
素人ながら私も何かあればそれだと思う。
本当に呪いなんてものが存在するのか分からない。
だが、人間が現代でも解明出来ない力があるのは間違いないのだろう。
だからだ。
思わず興味本位で聞いてしまった。
勇実氏の力が見たいと。
「貴方の力を私に証明する事は出来ますか?」
さて、この男はなんて返す。
私の守護霊から幼少期の頃の話でも聞きだすか?
バーナム効果なんてありきたりな話術でも披露するのだろうか。
それともこの部屋に霊がいるなどこちらでは確認がしようがない事を話し出すか?
そうだ、私は勇実氏の事を本当に見くびっていたのだろう。
きっとこの日のことは忘れることはない。
「実に容易いことです」
はじめて見る勇実氏の笑顔。
とても美しくも恐ろしい顔だった。
勇実氏は右手をゆっくりと上げ、まるで映画のワンシーンのように指を鳴らした。
するとどうだろうか。
「――ッ! こ、これは」
勇実氏の目の前にあるコーヒーカップが割れたのだ。
ケーキを斬るかのように4分割に割れ、そこからコーヒーがこぼれている。
何かの手品?
いやあり得ない。あれはこちらが用意したコーヒーカップだ。
それに直前まで普通に飲んでいた。
では、手で触れた瞬間に斬った?
それこそあり得ない。
素手でどうやってあのように綺麗にカップを斬る事が出来る。
仮に斬ったとしてそれまで割れていなかったのだ、どう考えてもおかしい。
「――手に取っても?」
「ええ、どうぞ。手を切らないようにご注意を」
恐る恐る割れたカップを手に取った。
驚きを隠せない。
断面が綺麗過ぎる。まるで最初から割れていたと錯覚するほどに綺麗な切り口だ。
これを何の道具も使わず、実行する事は可能なのか?
不可能だ。
本当に、この世界には人間では解明出来ない力がある。
「お見それしました。どうやったかお伺いしても?」
「簡単です。俺には霊を祓う力がある。それを利用すればこの程度造作もない」
そういうと更に勇実氏は指を鳴らす。
すると、手に持っていたカップが更に半分に斬れた。
――なるほど、これは本物のようだ。
手の震えを隠すのが難しい。
正直に言おう。
珠ハイツの件が仮に失敗しても彼と縁が結べただけで20万円は安い金額だ。
Side 勇実礼土
あかん。
マジでやばい。
田嶋が割れたカップを手に震えている。
これは間違いない。
絶対怒ってる。
ぜぇぇえったいおこってる。
いや、力を見せろっていったの貴方だからね!?
俺のせいじゃないからね!?
くそぉ、これ報酬から天引きされるのか?
「……勇実さん」
「な、なんでしょうか」
「よろしくお願いいたしますね」
くそ、俺は……弱いッ!!!
和人に連絡した所、さっそく今日例の人物がやってくるそうだ。
正直胡散臭いのは今も変わらない。
だが、和人の奥さんである沙織さんは太鼓判を押したそうだ。
とはいえ、目に見えないものをどう信じればいいのか疑問は尽きないが、実際のあの103号室で普通ではない事が起きているのは事実だ。
多少胡散臭くてもちゃんと効果が出ればいいのだが、この手の輩は揃ってもう大丈夫でしょうなんて無責任なことを必ず言う。
そうそう胡散臭いといえば今回の謝礼もそうだ。
20万と言っていたが、本当にそんなに安いのか?
自殺者の部屋をお払いする業者だってもう少し金額は高い。
であれば普通に霊を払うという事を考えるともっと金額は高くなりそうなものだ。
まぁ安い分には構わないが、変な壷やアクセサリーなんか売って来ないだろうな?
「あ、あの田嶋さん、お客様が……」
「あぁ来ましたか」
名刺を内ポケットに入れ、不動産の入り口まで移動する。
そして、そこにいた人物を見て本当に驚いてしまった。
身長は約2mだろうか。新品と思われる青いスーツを着た銀髪の男がいた。
やや無造作にオールバックになっている銀髪、青い瞳、日本人とは違う白い肌、ブランド物のスーツを着こなし、腕にはロレックスか。
事前に日本語が上手い外人だと聞いていたが、どうみてもモデルか、ハリウッドスターにしか見えない。
「お待たせしました。私が田嶋です。……勇実礼土さん、でよろしいですかな?」
「はい、和人さんからの紹介で来ました、勇実礼土です。どうぞよろしく」
「……失礼、ご職業はモデルとかではないのですよね?」
思わず失礼なことを聞いてしまった。
私の勝手なイメージでは十字架のネックレスを付け、聖書でも持っているカトリックのようなイメージだったのだが、まさかこのような人物が来るとは……
「一応、霊能力者として活動をしておりますね」
「失礼しました。では奥の方へ」
失態だ。
これは気を引き締めた方がいいだろう。
私は勇実氏を案内しつつ、寺岡さんに目線を送り飲み物を出すように指示を出す。
寺岡さんがお茶を指差したが、それを見て私は首を横に振った。
経験で分かるのだ。
この手のタイプはお茶よりもコーヒーを好む。
私の言いたいことが分かったのか、寺岡さんがコーヒーを指差したため、私は頷きながら彼を奥へ案内した。
部屋に入る。
事前にエアコンをつけていたため、かなり涼しい。
勇実氏をソファーに座らせ、私はさらに自分の失態に気がついた。
そう名刺交換がまだだった。
通常であれば、最初のタイミングで行うか、座る前に行うべきだったのだが、仕方ない。
内ポケットに入れた名刺入れを取り出そうとすると勇実氏の視線を感じた。
どうした? 何故見ている?
海外ではあまり名刺を交換する習慣はないのだろうか。
その辺りが疎いため、判断が出来ない。
だが、既に腕を内ポケットに入れている。ここから何も出さず手を引き抜くのはあまりにも間抜けだ。
仕方なくそのまま、名刺入れを取り出し、予め名刺入れのケースに挟んでいた自分の名刺を勇実氏に向かって渡した。
「改めて、私は田嶋不動産の田嶋彰と申します」
「あぁ申し訳ありません。実は名刺は持っておらず……」
そうなのか。
やはりそういう習慣がないのかもしれないな。
「おや、そうなのですか」
「ッ! え、ええ」
何か気に障ったのだろうか。
ますます勇実氏の目線が鋭さを増している。
どうしてもこういうハリウッドスターみたいな男性が目を細めると妙に落ち着かない。
銃とか出してこないだろうな。
そう気まずい空間を感じているとノックの音が聞こえる。
寺岡さんがコーヒーを持ってきてくれたようだ。
「し、失礼します。コーヒーをお持ちしました」
寺岡さんもかなり緊張しているようだ。
無理もない。正直があのレベルの容姿をモニター越しに見る事があっても間近で見る機会なんてそうそうないのだ。
慣れない相手のためか私も喉が異常に渇いている。
少し口の中を湿らせておくとしよう。
目の前のアイスコーヒーに手を伸ばしそれを一口飲む。
すると勇実氏の視線が更に強くなった。
何故かと思いすぐに私は思い当たる。
インスタントコーヒーが気にいらないようだ。
なるほど、それもそうか。
全身ブランド物を身につけている勇実氏のことだ。
コーヒーにも並々ならぬ拘りがあるのだろう。
とはいえ、流石にインスタントコーヒーしかない。
精々自分が趣味で飲む紅茶の茶葉しかないのが痛いな。
今度からもう少し良いコーヒーを用意しておくか。
だが私の気持ちは杞憂だったようだ。
恐らく気を使ったのだろう。
勇実氏がコーヒーを一気飲みしていた。
「いやあ、俺はコォーヒーが大好きでしてね、ありがとうございます」
「はぁ」
気を使われてしまったようだ。
まだ目の前の男がどういう人間か分からない。
だが人に気を使える人間ではあるようだ。
それか、案外インスタントコーヒーを気に入ってくれたのかも知れないな。
「……ご馳走様です」
「――ふむ、寺岡さん、お代わりを」
「は、はい! すぐに!!!」
それから仕事の話に入った。
警察ではないため、被害者、といっていいのか分からないが、住んでいた住民の個人情報は与えられない。だが、勇実氏はどうやら以前ゴミ屋敷だった家のことが気になるようだ。
まぁそうだろう。
素人ながら私も何かあればそれだと思う。
本当に呪いなんてものが存在するのか分からない。
だが、人間が現代でも解明出来ない力があるのは間違いないのだろう。
だからだ。
思わず興味本位で聞いてしまった。
勇実氏の力が見たいと。
「貴方の力を私に証明する事は出来ますか?」
さて、この男はなんて返す。
私の守護霊から幼少期の頃の話でも聞きだすか?
バーナム効果なんてありきたりな話術でも披露するのだろうか。
それともこの部屋に霊がいるなどこちらでは確認がしようがない事を話し出すか?
そうだ、私は勇実氏の事を本当に見くびっていたのだろう。
きっとこの日のことは忘れることはない。
「実に容易いことです」
はじめて見る勇実氏の笑顔。
とても美しくも恐ろしい顔だった。
勇実氏は右手をゆっくりと上げ、まるで映画のワンシーンのように指を鳴らした。
するとどうだろうか。
「――ッ! こ、これは」
勇実氏の目の前にあるコーヒーカップが割れたのだ。
ケーキを斬るかのように4分割に割れ、そこからコーヒーがこぼれている。
何かの手品?
いやあり得ない。あれはこちらが用意したコーヒーカップだ。
それに直前まで普通に飲んでいた。
では、手で触れた瞬間に斬った?
それこそあり得ない。
素手でどうやってあのように綺麗にカップを斬る事が出来る。
仮に斬ったとしてそれまで割れていなかったのだ、どう考えてもおかしい。
「――手に取っても?」
「ええ、どうぞ。手を切らないようにご注意を」
恐る恐る割れたカップを手に取った。
驚きを隠せない。
断面が綺麗過ぎる。まるで最初から割れていたと錯覚するほどに綺麗な切り口だ。
これを何の道具も使わず、実行する事は可能なのか?
不可能だ。
本当に、この世界には人間では解明出来ない力がある。
「お見それしました。どうやったかお伺いしても?」
「簡単です。俺には霊を祓う力がある。それを利用すればこの程度造作もない」
そういうと更に勇実氏は指を鳴らす。
すると、手に持っていたカップが更に半分に斬れた。
――なるほど、これは本物のようだ。
手の震えを隠すのが難しい。
正直に言おう。
珠ハイツの件が仮に失敗しても彼と縁が結べただけで20万円は安い金額だ。
Side 勇実礼土
あかん。
マジでやばい。
田嶋が割れたカップを手に震えている。
これは間違いない。
絶対怒ってる。
ぜぇぇえったいおこってる。
いや、力を見せろっていったの貴方だからね!?
俺のせいじゃないからね!?
くそぉ、これ報酬から天引きされるのか?
「……勇実さん」
「な、なんでしょうか」
「よろしくお願いいたしますね」
くそ、俺は……弱いッ!!!
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