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番外編/SS
Sweet Sweet Strawberry.
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恋愛大賞エントリー記念に番外編を掲載いたします。
こちらのエピソードは時系列で言えばプロポーズ前(本編終章「251話」と「252話」の間)のエピソードとなります。お楽しみいただけましたら幸いです!
- - - - - - - - -
「ん゛んん~~~……」
眉を寄せて硝子天板のテーブルに広げたカタログと睨めっこしていると、思っていたよりも変な声が出た。私のそんな様子に、夕食後のコーヒーを淹れてくれていた智がカウンターキッチンの向こう側で思いっきり苦笑している。
目の前に広がっているのは、智が持って帰ってきたクリスマスケーキのカタログ。フルーツたっぷりのケーキ、チョコレートでコーティングされたザッハトルテ、それにアイスケーキ。どれもこれも美味しそうで次から次に目移りしてしまう。
このカタログは、今年6月から本格稼働を始めた三井商社の新部門・企画開発部の繋がりで取引がある百貨店……南里くんの実家である、あの高級百貨店のもの。今日の商談で訪問した際にぜひウチで買ってください、というお願いがあったらしい。
「知香。無理にとは言わないということだったから、絶対そのカタログから選ばなきゃいけないってワケじゃねぇから。ケーキ屋で買ってきてもいいし」
智が苦笑しつつ淹れたてのコーヒーが入ったマグカップを持ってリビングに戻ってきた。オレンジを彷彿とさせるような香りが鼻腔をくすぐって、コトリ、と、智と色違いの私のマグカップがテーブルの上に置かれる。
「ううん。この百貨店、私の後輩の実家でもあるから。どうせならここのを買いたいな」
私はそう言葉を紡いで、同じソファに沈み込んだ智を見上げた。智が口にしたようにこの街のケーキ屋さんのクリスマスケーキでもいいのだろうけれど、智のお客さんでもある南里くんの実家からのお願いだ。こうしてカタログを貰ってきたのも何かのご縁だろうから、せっかくならこのカタログから選びたい。
視線が絡まったダークブラウンの瞳が、やわらかく細められる。
「あぁ、そーいやそう言ってたな。じゃ、今年はここのケーキ頼むか」
智が手に持ったマグカップに口付けつつ、私が見ていたカタログに視線を落とした。私も智が目の前に置いてくれたマグカップに手を伸ばしていく。
「……ん。やっぱりブラックバーンが一番美味い」
ぽつり、と。智が小さく呟いた。その声に小さく首を傾げると、智が嬉しそうに口元を綻ばせていく。
「俺が初めて知香をマスターの店に連れてった時。あん時、マスターに頼んでた豆があったんだが、生憎マスターが手に入れられなかったって話をしてたの、覚えてるか?」
智の柔らかい笑顔を眺めつつ紡がれた言葉を噛み砕いていくと、あの時の記憶がゆっくりと蘇ってくる。
「……あ、そういえば。そんな話ししてたね」
琥珀色の瞳と穏やかな笑顔を思い浮かべながら記憶の糸を手繰り寄せて、そういえばそんな話をしていたなぁと思い出す。あの時の会話を脳裏で反芻させつつ私は言葉を続けていく。
「確か、去年が不作で生産量が少なくって、買い付け出来なかった……って話しだったよね。で、今年は伝手が出来るから買い付けできる……って」
そこまで口にして、ピン、と来るものがあって。ふい、と、手元のマグカップに視線を落とす。
「……もしかして、これがそのブラックバーン?」
「正解」
智が私の声に即答した。その即答具合からするに、智はこのコーヒーを飲める日が来ることをずっとずっと心待ちにしていたのだろうと察した。コーヒーには目がない智が一番好きだと言っている銘柄。どんな味だろう、と、興味深々で私も口をつける。
口に滑り込んできた熱い液体。初めに感じるのは柑橘の風味。そして、チョコレートのような滑らかで甘いコク。マスターが手掛ける深煎りコーヒーは苦味が前面に出ることが多いのに、それとは正反対の甘さも感じられて濃厚で複雑な味わいだ。透明感がありながらも柔らかい香味が口の中に残る不思議な感覚が印象的。
「……美味しい…」
ほう、と吐息を吐き出しながら小さく呟くと、智も満足そうに微笑んだ。
「ブラックバーンはタンザニアの農園のひとつだ。今年はタンザニアに伝手が出来たらしくてな、マスターが去年買い付けられなかった分の挽回ってことで速攻で買い付けてくれた」
智は楽しそうに口元を緩ませながらそう口にし、ゆっくりと硝子天板のテーブルに広げたカタログを捲っていく。
「……これにするか。苺盛りだくさんのタルト」
「ん?」
智が指差したカタログの写真は、鮮やかな赤い苺が敷き詰められたタルト。写真だけでもかなり唆られる。
「うん、いいね。これ美味しそう」
冬の苺は特に美味しい。そんな美味しい苺がこんなにたくさん乗っているタルトはさぞ美味しいだろうと想像すると口元が緩んでいく。なんだか嬉しくなって、視線を智が指差しているカタログから真横の智に向けた。
「ん。クリスマス当日は外食すっから、ケーキ買うなら日持ちするタルトがいいとは思ってたんだ」
智はカタログから視線を外さずにその言葉を口にした。紡がれた言葉に、一瞬、呼吸が止まる。
だって。今年のクリスマスは。智が口にしていた、タイムリミットの日。春先に浅田さんと智が電車の中で話していたのを私も聞いていたから……私も、それを知っている。
その日に外食。その後に何が起きるか、なんて―――一瞬で想像出来て。かぁっと耳まで赤くなった。
「………ん。じゃ、これで注文してもらっていい?っていうか、智って苺好きだったんだ」
跳ねる心臓を押さえて素知らぬ振りをしつつ、なんでも無いようにさらりと別の話題に切り替えた。こんなに苺盛り盛りのタルトを選ぶくらいだ。智は実は苺が好きなのだろうとなんとなく察する。
「ん?そうだな。フルーツで言えば冬の苺は特に甘くて好きだ」
智はふたたび手に持ったマグカップに口をつけながら、そう声を上げた。そうして、ふっと笑みを浮かべてその視線をカタログから私に向ける。
「……まぁ、でも。それより甘いフルーツ、知ってるからな、俺は。それには勝てねぇけど」
「え、今の時期の苺より甘いフルーツってあるの?」
私に向けられたダークブラウンの瞳を見つめて思わずパシパシと目を瞬かせた。
私は仕事で農産品の通関を担当しているから、農産品である苺の知識は少しだけだけれども持ち合わせている。冬の苺は春の苺よりかなり甘いのだ。寒い時期ほど実が太るのに時間がかかり、その分しっかりと養分が蓄積されて糖度が高くなり甘い実がなる。冬のしっかりと甘い苺よりも甘いフルーツって、ほかにあっただろうか。
「あ、もしかして葡萄とか、……っ!?」
脳裏に浮かんだ食べ物を口にしていると、智の大きくて熱い手に顎を取られて勢いよく唇を奪われる。
予想もしていなかったタイミングでキスが降ってきて。思わず息が止まって目を見開いた。
小さなリップ音とともに唇が離れる。ブラックバーン特有の甘い残り香が鼻腔をくすぐったような気がした。
「……苺よりも、甘いフルーツ」
目の前の智は。心底愉しそうに笑みを浮かべて、ゆっくりと。言葉を区切りながら、口を動かした。
私に真っ直ぐに向けられたその言葉の意味を理解した瞬間、顔がぼんっと音を立てて勢いよく赤くなる。
「~~~~~っ、智のっ、ばかっ!」
私の叫び声に。切れ長の瞳が……意地悪に歪んで。くくっと。喉の奥が鳴る音が、した。
こちらのエピソードは時系列で言えばプロポーズ前(本編終章「251話」と「252話」の間)のエピソードとなります。お楽しみいただけましたら幸いです!
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「ん゛んん~~~……」
眉を寄せて硝子天板のテーブルに広げたカタログと睨めっこしていると、思っていたよりも変な声が出た。私のそんな様子に、夕食後のコーヒーを淹れてくれていた智がカウンターキッチンの向こう側で思いっきり苦笑している。
目の前に広がっているのは、智が持って帰ってきたクリスマスケーキのカタログ。フルーツたっぷりのケーキ、チョコレートでコーティングされたザッハトルテ、それにアイスケーキ。どれもこれも美味しそうで次から次に目移りしてしまう。
このカタログは、今年6月から本格稼働を始めた三井商社の新部門・企画開発部の繋がりで取引がある百貨店……南里くんの実家である、あの高級百貨店のもの。今日の商談で訪問した際にぜひウチで買ってください、というお願いがあったらしい。
「知香。無理にとは言わないということだったから、絶対そのカタログから選ばなきゃいけないってワケじゃねぇから。ケーキ屋で買ってきてもいいし」
智が苦笑しつつ淹れたてのコーヒーが入ったマグカップを持ってリビングに戻ってきた。オレンジを彷彿とさせるような香りが鼻腔をくすぐって、コトリ、と、智と色違いの私のマグカップがテーブルの上に置かれる。
「ううん。この百貨店、私の後輩の実家でもあるから。どうせならここのを買いたいな」
私はそう言葉を紡いで、同じソファに沈み込んだ智を見上げた。智が口にしたようにこの街のケーキ屋さんのクリスマスケーキでもいいのだろうけれど、智のお客さんでもある南里くんの実家からのお願いだ。こうしてカタログを貰ってきたのも何かのご縁だろうから、せっかくならこのカタログから選びたい。
視線が絡まったダークブラウンの瞳が、やわらかく細められる。
「あぁ、そーいやそう言ってたな。じゃ、今年はここのケーキ頼むか」
智が手に持ったマグカップに口付けつつ、私が見ていたカタログに視線を落とした。私も智が目の前に置いてくれたマグカップに手を伸ばしていく。
「……ん。やっぱりブラックバーンが一番美味い」
ぽつり、と。智が小さく呟いた。その声に小さく首を傾げると、智が嬉しそうに口元を綻ばせていく。
「俺が初めて知香をマスターの店に連れてった時。あん時、マスターに頼んでた豆があったんだが、生憎マスターが手に入れられなかったって話をしてたの、覚えてるか?」
智の柔らかい笑顔を眺めつつ紡がれた言葉を噛み砕いていくと、あの時の記憶がゆっくりと蘇ってくる。
「……あ、そういえば。そんな話ししてたね」
琥珀色の瞳と穏やかな笑顔を思い浮かべながら記憶の糸を手繰り寄せて、そういえばそんな話をしていたなぁと思い出す。あの時の会話を脳裏で反芻させつつ私は言葉を続けていく。
「確か、去年が不作で生産量が少なくって、買い付け出来なかった……って話しだったよね。で、今年は伝手が出来るから買い付けできる……って」
そこまで口にして、ピン、と来るものがあって。ふい、と、手元のマグカップに視線を落とす。
「……もしかして、これがそのブラックバーン?」
「正解」
智が私の声に即答した。その即答具合からするに、智はこのコーヒーを飲める日が来ることをずっとずっと心待ちにしていたのだろうと察した。コーヒーには目がない智が一番好きだと言っている銘柄。どんな味だろう、と、興味深々で私も口をつける。
口に滑り込んできた熱い液体。初めに感じるのは柑橘の風味。そして、チョコレートのような滑らかで甘いコク。マスターが手掛ける深煎りコーヒーは苦味が前面に出ることが多いのに、それとは正反対の甘さも感じられて濃厚で複雑な味わいだ。透明感がありながらも柔らかい香味が口の中に残る不思議な感覚が印象的。
「……美味しい…」
ほう、と吐息を吐き出しながら小さく呟くと、智も満足そうに微笑んだ。
「ブラックバーンはタンザニアの農園のひとつだ。今年はタンザニアに伝手が出来たらしくてな、マスターが去年買い付けられなかった分の挽回ってことで速攻で買い付けてくれた」
智は楽しそうに口元を緩ませながらそう口にし、ゆっくりと硝子天板のテーブルに広げたカタログを捲っていく。
「……これにするか。苺盛りだくさんのタルト」
「ん?」
智が指差したカタログの写真は、鮮やかな赤い苺が敷き詰められたタルト。写真だけでもかなり唆られる。
「うん、いいね。これ美味しそう」
冬の苺は特に美味しい。そんな美味しい苺がこんなにたくさん乗っているタルトはさぞ美味しいだろうと想像すると口元が緩んでいく。なんだか嬉しくなって、視線を智が指差しているカタログから真横の智に向けた。
「ん。クリスマス当日は外食すっから、ケーキ買うなら日持ちするタルトがいいとは思ってたんだ」
智はカタログから視線を外さずにその言葉を口にした。紡がれた言葉に、一瞬、呼吸が止まる。
だって。今年のクリスマスは。智が口にしていた、タイムリミットの日。春先に浅田さんと智が電車の中で話していたのを私も聞いていたから……私も、それを知っている。
その日に外食。その後に何が起きるか、なんて―――一瞬で想像出来て。かぁっと耳まで赤くなった。
「………ん。じゃ、これで注文してもらっていい?っていうか、智って苺好きだったんだ」
跳ねる心臓を押さえて素知らぬ振りをしつつ、なんでも無いようにさらりと別の話題に切り替えた。こんなに苺盛り盛りのタルトを選ぶくらいだ。智は実は苺が好きなのだろうとなんとなく察する。
「ん?そうだな。フルーツで言えば冬の苺は特に甘くて好きだ」
智はふたたび手に持ったマグカップに口をつけながら、そう声を上げた。そうして、ふっと笑みを浮かべてその視線をカタログから私に向ける。
「……まぁ、でも。それより甘いフルーツ、知ってるからな、俺は。それには勝てねぇけど」
「え、今の時期の苺より甘いフルーツってあるの?」
私に向けられたダークブラウンの瞳を見つめて思わずパシパシと目を瞬かせた。
私は仕事で農産品の通関を担当しているから、農産品である苺の知識は少しだけだけれども持ち合わせている。冬の苺は春の苺よりかなり甘いのだ。寒い時期ほど実が太るのに時間がかかり、その分しっかりと養分が蓄積されて糖度が高くなり甘い実がなる。冬のしっかりと甘い苺よりも甘いフルーツって、ほかにあっただろうか。
「あ、もしかして葡萄とか、……っ!?」
脳裏に浮かんだ食べ物を口にしていると、智の大きくて熱い手に顎を取られて勢いよく唇を奪われる。
予想もしていなかったタイミングでキスが降ってきて。思わず息が止まって目を見開いた。
小さなリップ音とともに唇が離れる。ブラックバーン特有の甘い残り香が鼻腔をくすぐったような気がした。
「……苺よりも、甘いフルーツ」
目の前の智は。心底愉しそうに笑みを浮かべて、ゆっくりと。言葉を区切りながら、口を動かした。
私に真っ直ぐに向けられたその言葉の意味を理解した瞬間、顔がぼんっと音を立てて勢いよく赤くなる。
「~~~~~っ、智のっ、ばかっ!」
私の叫び声に。切れ長の瞳が……意地悪に歪んで。くくっと。喉の奥が鳴る音が、した。
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