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本編・第三部

226 背を、向けた。(中)

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 昂った気持ちが少し落ち着いた頃。ゆっくりと大きく息を吐いて、マスターがもとに戻してくれた椅子に手をかけた。すると、マスターが席を立って、店の入り口に向かって足を向ける。

「……」

 椅子の背もたれに手をかけて、立ったままでマスターの動きを眺めていると、マスターが扉に掛けてある『open』と記された黒板調のパネルを『closed』にひっくり返した。そのまま先ほどまで腰をおろしていた椅子に戻り、すとん、と座り込んでいく。


 俺の話を。他の客を巻き込むことなく、一対一で。腰を据えて聞く、と。マスターが無言で伝えてくれる。


 マスターの……心配り。こういうところがあるからこそ、このひとの元に相談に訪れる人は増えるばかりなのだろう、と。なぜか今の俺は、ひどく冷静に分析した。

「……死んだあの子は、知香ちゃんと同じことを俺に言った。ゼロから、始めようって」

 ゆっくりと。マスターが戻してくれた椅子に腰をおろしながら、小さく呟いた。なるほどなぁ、と。マスターが合点がいったと言うように、白髪交じりの髭を触っているのを視界の端で捉えた。

「それで……あそこまで知香ちゃんに執着してたのか」

 ぼうっと、カウンターの戸棚に並ぶ寸胴の瓶をピントが合わない視界で眺めながら。マスターのその言葉に、こくん、と首を縦に動かした。

「………生まれ変わりかと、思ったくらいだ。そんなこと、ないのにな」
 
 ゼロから始めよう、と言ったこと。
 俺と出会ったときに、俺の事が嫌いだと突き放したこと。
 あのアイスブルーの瞳が、俺を絡めとったあの光が。知香ちゃんの焦げ茶色の瞳に宿っていたこと。

 それらの全てが、ひどく懐かしくて。

 失ったと思ったモノが、奪われたと思ったモノが、この手に戻ってきたような気がしていた。

「知香ちゃんは、知香ちゃんだ。あの子は、あの子。……わかって、いたのになぁ……」

 ピントが合わない視界。なんだか、過去と今の境界で揺蕩っているようだ。


(……そうだね…過去と、今をグルグルと……行き来してるんだ、俺は)


 あの子を失ったと知った、あの日。あんなに苦しかった時間を、俺は知らない。この先だって、あの時以上の悲しみを思うことはない。そう、思っていたのに。

 ふわり、と。俺がついぞ手にすることが出来なかった、あの人のアーモンド色の髪が。曖昧な視界の目の前で揺らめいた気がした。

 俺に……優しくて、やわらかくて、あたたかくて……それでいて、哀しい想い出だけを置いていったMaisieを、『一瀬知香』という存在に。俺は知香ちゃんに、重ねていた。

 知香ちゃんと、この店で初めて巡り逢った、あの瞬間に。過去に囚われて、蹲って動けないでいる自分に気が付けていれば。


 そばにあったはずの幸せを。掴めていた、かも知れない、のに。


「知香ちゃんに……あなたは私を通して誰を見ているの?って言われたんだ」

 俺が、知香ちゃんの心を触ろうとした時。あの時、はっきりと。彼女は、俺が彼女にあの子を重ねている、と。それに気がついた。

 俺自身も気がついていなかった、その事実に気が付いた。

 込み上げて来る、数多の感情。それらを堪えきれず、思わず目を瞑りピントが合っていない視界を強制的に遮断した。カウンターに肘をついて、自分の手で己の頭を抱え込んでいく。

「愛されたかった。俺は、愛したら、それを失うから。奪われるから。……誰かに愛されたくて、たまらなかった」

 愛したら、失う。無意識のうちに、俺はそれを知っていた。

 だから―――俺を愛して、と。必死に叫んでいた。

 そんな俺を。あの人は見抜いた。見抜いたからこそ、愛することを思い出せ、と。あの時、俺を叱咤したんだ。

 ぽす、と。マスターの大きな手が、俺の背中をさすっている。

「……お前を置いていった、その人と同じ事を言った知香ちゃんに愛されたくて。必死に隠してきたそれを悟られたくなくて、ずっと……ひとりきりで。強がってたんだな、お前は」

 穏やかな声が頭上から降って来る。低く、それでいてあたたかい。

 あの子を知香ちゃんに重ねて、その愛が欲しかった。でも、それだけじゃなかった。

 Maisieを死なせた罪を……彼女の生まれ変わりのように思っている、知香ちゃんを護ることで。俺は、その罪を贖おうとしていた。

 それに気が付かせてくれたのも―――あの人、で。

「それを気がつかせてくれたひとがいたんだ。あなたは道化を演じている、って……」

 目を開けて、顔を上げて。背中をさすってくれているマスターに視線を向けた。声が震える。視界が歪む。

「でもね、マスター。俺、壊れたみたいなんだ。知香ちゃんに愛して欲しかった。心の奥底に、知香ちゃんに愛して欲しいと子どもみたいに叫んでいる自分がいた。でも、俺は昔から道化だったんだ。それに気が付いた人のことが、気が付かせてくれた人のことが、頭から離れない。俺は知香ちゃんが好きだったはずなのに。知香ちゃんに愛して欲しかったはずなのに」

 感情が、ぽろぽろとこぼれ落ちていく。落ちて、欠けていく。

 彼女に惹かれている可能性を打ち消すように、否定する材料を集めていた時に。アスファルトの坂道を転がり落ちて、欠けていった破片のように。心の中の感情が堰を切ったようにこぼれ落ちていく。

 感情がこぼれ落ちていく度に、俺の身体が軽くなっていくような気がした。心地よいとも、不快とも言えない。言葉にできない、訳の分からないその感覚に、まるで俺と言う全てが音を立てて崩れ落ちて、何もかもが無くなってしまうように思えた。

 迫り来る孤独感に耐えきれず、喘ぐように息をする。

 今まで意固地になって守ってきた、愛してほしいと叫ぶ自分を抑え込んでいた箍が、ぱちんと外れて。ホントウの感情が剥き出しになっていく。

「この世界にひとりきりでいたくない。痛いんだ。みんなみんな、失くしてしまって、こんなにも痛いんだ。だから、ずっと泣きたかった、でも泣けなかったんだ。本当は泣きたかったのに、泣けなくて、苦しかった。俺は、痛いんだ……だから、抱きしめてほしい、愛してほしい。お願いだから、俺を、この世界に、もうひとりにしないで、もう俺を置いていかないで。お願いだから、俺を愛して、俺を見て、ひとりは、もういやだ」

 脈絡のない言葉が、前後が繋がらない言葉が、ぽろぽろとこぼれ落ちていく。俺の身体なのに、俺のココロなのに。何一つ、俺には制御出来なくて。


 このココロを、誰かに伝えたかった。ずっとずっと、伝えたかった。


 父も、恋人も、仲間も、あまつさえ母も。みんな俺を置いていった。俺は、この世界に―――ひとりきり。


 真っ直ぐに俺を見つめているのは、琥珀色の瞳。もう二度と届かないはずの……あの人の、瞳。


 身体も、ココロも、感情も。言葉を吐き出すための唇も、喉も。全部が、震えている。


 やっぱり、俺は。壊れてしまった、んだ。


「俺………もう、どうしたらいいか、わからないんだ……」

「……」

 滲んだ熱い雫で歪んだ視界。痛くて、哀しくて、苦しくて、そして淋しくて。今はただ、溢れる雫をとめどなく落とすことしかできない。

 鼓動が速くて、早くて、痛くて。息ができない。苦しい。ついさっきまで、あんなに痛覚が欲しいと願っていたのに。粗陋に生きているとわかるだけの痛みが欲しいと思っていたのに。実際に痛みを感じると、痛いと思うと。苦しくて、切なくて、全部全部、潰れそうで。

 カウンターについていた肘を外して、両方の手のひらを自分の胸の前で広げて。その手のひらを見つめる。

「俺は、どうしようもなく莫迦なんだ。……もう、手が届かないひとになってしまってから、俺が昔からずっと道化を演じているって気が付かせてくれた、その人に惹かれてる自分に気付いたんだ」

 幸せは、すぐそばにあったのに。彼女が言うように、俺は悲しみを欲張って抱え込んでいたから。
 群青色に染まる夜が綺麗だと。そばにある些細な出来事が幸せなのだ、と。

 手を伸ばせば……俺の手は届いたはずの彼女。そんな大切なものが、そばにあった、のに。失ったものに、それを取り戻すことに、執着して。幸せがそばにあったことにすら、気が付けなくて。

 広げたこの両手には、何も―――掴め、なくて。

 堪えきれない涙が、広げた手のひらに。ぱたぱたと落ちていく。俺からこぼれ落ちた雫は、熱いのに。すぐに冷えていく。冷たくなった雫が重力に逆らわずに、手のひらを滑り落ちていって、俺のジーンズに吸い込まれていく。

 今までどんなに頑張っても泣けなかったのに。泣けたのは、知香ちゃんの心を触ろうとした夜と、意識のない知香ちゃんに向かって……俺はこれからどうしたらいいのかを問いかけた夜、だけだったのに。

 どうして俺は。涙が熱いと思えるのだろう。Maisieは痛覚も感触も、何も感じられないのに。

 どうして俺は。息ができない、だから苦しいと思えるのだろう。Maisieは、そんなことさえ、感じられないのに。

 どうして俺は―――知って、しまったんだろう。俺には手に入れられない幸せで、この世界は満ち溢れている、ということを。そんなこと、こんな残酷なこと、知らないままでいたかった。

 そうしたら、あの子に出会ったあの日に、あの子を囲む人の輪から踵を返したのに。

 そうしたら、俺は、知香ちゃんに―――――あの人に。出逢うこともなく、こんなにも、壊れずに……済んだのに。

 喉が痙攣する。呼吸が乱れて、出したくもない嗚咽が溢れていく。息が上手くできなくて、心臓に火がついたみたいに感じている。

 そっと。慰めるようにさすっていた、俺の背中に置かれたマスターの手が離れていく。

 行かないで、と。咄嗟に喉元まで出かかった。俺がこんな子どものような感情をこぼしたから。俺は、マスターを好いているから。

 マスターは、俺から去っていく。奪われて、いく。

 俺が好意を寄せるモノは全て失う。男だろうと、女だろうと、肉親だろうと、そうでなかろうと。

(……奪われていく、モノに…例外は、ない、んだ…)

 そんな風にぼやけた思考の中で考えていると、ふたたび。マスターの口から、思いもよらない言葉が俺に向けられた。



「………俺の両親も。お前のその大切な人と同じ。俺の両親は、あのテロをきっかけとした戦争で死んだ」



 無感動で、無感情で、無機質な声が。淡々と俺に降って来る。

 唐突に降ってきた言葉の意味を理解するのに、しばらくの時間を要した。

 マスターの、両親。それは―――あの人の、両親、ということで。その結論に辿り着いた瞬間、ひゅっと息を飲んで、弾かれたように顔が上がった。

「俺も悔いた。後悔しまくった。俺が死ねばよかったと何度思ったことか。あのテロが起きた時点で日本に帰るように言えばよかった。それが正しい選択だったんだ」

 光が差し込まない場所にある、マスターの横顔。白髪混じりの髪と口元の髭。だらんと下げられた両手。真っ直ぐに、カウンターの戸棚を見つめているその横顔からは何も感じ取れない。

「今生きている俺は偽物なんじゃないかとさえ思った。本当は死んだのは俺で、生きていた両親が泣いて願ってくれて、怪しい錬金術でも黒魔術でもなんでもやって。その願いが通じて、白と黒が反転した世界に、俺はそんな歪な世界に生きているんじゃないか……とさえ思った」

 逆流する世界。逆行する記憶。

 ホントウの俺は、死んだことにさえ気が付かず、今も日常という夢を見ているのでは、と。俺も何度も思った。

 けれど、それは、あり得るはずのない事象。あり得るはずのない、願いでしかない。

「俺は何のために生きているのだろう、ってな。……とかく虚しさが心を支配する日々だった。この店にいて客の相談に乗っていても、俺は当たり障りのねぇことしか返答できなくなった。親が死んだとて客の注文は待ってくれない。葬儀の間に積み上げられた注文表に沿って豆を焼いていても……悲しい気持ちで、俺は何のために生きるのか、と。そう呟くことが癖になってしまった」

 ぽつり、と。無機質だった声色に、唐突に寂しさが纏わりついた。

 言葉に纏わりついた寂しさ。それを感じ取って、思わずゆっくりと瞠目した。


 光が降り注がない場所で。蹲って、歩けなくなっていたのは―――俺だけじゃ、なかった。


「俺は、幸いにもひとりじゃなかった。妹が、いた。家族が、いた。だから……立ち直れた」

 ふい、と。戸棚を見つめていた琥珀色の瞳が、俺に真っ直ぐに向けられる。その瞳には、憎しみも悲しみも、何もない。

「俺はお前の家族だ。この店に縁があって繋がった人間は、みんな俺の家族だ。だからお前はひとりじゃない。大丈夫」

 思わず呼吸が止まった。この場所で繋がった、赤の他人の俺を。『家族』だ、と。マスターは、一片の迷いもなく……そう、言ってくれている。


 あまつさえ。肉親を理不尽に殺された、というのに。俺と同じ傷を、負っているはずなのに。

 俺を真っ直ぐに見据えている、琥珀色の瞳には。この残酷な世界を憎む、という感情が。彼の心の奥底に潜む感情の中には―――カケラも、見当たらない。

 その、琥珀色の瞳には。ただただ、『』、という強い意志が、あった。


「何のために生きるか。これは、人生で一番素晴らしい問いじゃねぇか。……何をすれば真の満足を得られるか?一体、何が俺の人生で重要なのか?これほど素晴らしい自問自答はない、と思ったんだ」

 だらりと力なく下げられていたマスターの手が、俺の両肩に触れた。そうして、ぐっと。信じられないほど強い力で、掴まれる。


「マサ。お前はどう生きる。何のために生きる?」


 ゆらゆらと。掴まれた強い腕で。身体を大きく揺さぶられていく。


 頭の中が真っ白になった。見えるのは琥珀色の瞳の、輪郭だけ。世界は白くぼやけて、全てが曖昧。

 そんな淡く儚い、白い世界の中で。マスターの強い瞳が、俺を貫いていた。

 ホントウの世界の俺に、マスターが触れているのは、俺の両肩でしかないはずなのに。

 その手のひらの、あたたかさと、強さは。



 心の奥底で、蹲ったまま動けなくなっている俺を。



 半ば強引に立ち上がらせてくれるだけの―――そんな強さと温もりを、持っていた。
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