上 下
171 / 273
本編・第三部

【幕間】長すぎた夜を越えて、迎えた朝には。

しおりを挟む
 パチャリ、と。湯船に張られたお湯を叩くように、自分の腕を湯面におろした。手のひらにお湯を掬って、顔を洗う。

「……」

 ゴールデンウィーク最終日の夕方。真梨さんの都合がようやく空いた。長期休暇期間中、ということもあり、真梨さんの実家の料亭は忙しそうだった。

 初めて足を踏み入れた真梨さんの自宅。1LDKのとてもシンプルな部屋。リビングにはローテーブルとソファだけ。真梨さんはその見た目から派手に思われがちで、それは昨年、配属された通関部での初めての挨拶の時に、俺が真梨さんに抱いた第一印象でもあった。気が強いような口調ということも相まって、俺と違って口が達者で華やかな友好関係を築いてきた人なのだろう、と。

 年が明けてから偽りの関係を持ってしまって、それから色々あって、こうして恋人関係になった。彼女に抱く印象は日々刻々と変化していく。

(……知らなかったなぁ…)

 会社では自分の意見を押し通すようにみえて、それは噛み砕いていけば他人のためであることとか。
 それを隠すためにあえて強気な態度を崩さないようにしていることとか。
 派手好きなようにみえて、実は洋服も家具も持ちものも、シンプルなものを揃えてある、とか。

 真梨さんがひとりで野外フェスに行くのが好きなのは、ある意味そうやって日々押し込めている自分を解放できる瞬間だから、なのかもしれない。

 たぶん、というか恐らく。とんでもなく鈍い真梨さん自身は、きっとそれにすら気がついていないのだろうけれど。


(……知らなかった)


 知らなかったことを知っていく。知れば知るほど、真梨さんに惹かれていく。俺はきっと、一瀬さんへの閉じ込めた想いを、胸の奥に大事にしている宝箱を、後生大事に、それこそ一生抱えていくのだろう、なんて思っていたけれど、それすら、軽く超えていくほどに。


 知れば知るほど、真梨さんという存在に。俺は、溺れていっているような。そんな気がする。


(……今年の真梨さんの誕生日。野外フェスのチケットをプレゼントしよう)

 今年の真梨さんの誕生日は、運が良く土曜日だ。彼女は8月5日生まれ。何かしらの野外フェスが開催されているはずだろう。今からあと3ヶ月もあるけれど、俺はこれまで野外フェスというものに全くと言っていいほど縁がなかった。今から調べ始めておけばきっと、万全なプレゼントが用意出来るだろう。彼女はひとりで行きたがるだろうから、もちろん、用意するのは彼女の分だけ。

 そんなことをつらつらと考えていたら、手足の先はおろか身体の芯まで暖まったように感じる。そろそろ上がらないとのぼせてしまいそうだ。パチャリ、と水音を立てて湯船から立ちあがり、脱衣所へ続くドアを開いた。

 洗面台の前に真梨さんが用意してくれていた真っ白なバスタオル。それを手に取って、濡れそぼった髪をガシガシと拭いた。手早く身体を拭きあげて、一晩分の下着と寝間着が入った足元の紙袋から取り出し全てを身につけていく。

 じっとりと、汗ばんでいく。不快な汗ではなく、ある種の爽快感を孕んだ汗。首にかけたバスタオルで額に浮かんだその汗を拭いながら、真新しい、買ったばかりと思われる紺色のスリッパにつま先を差し入れる。きっと、このバスタオルもスリッパも。俺のためにと準備してくれていたのだろう。その心配りに口元が綻ぶ。

 俺の家に真梨さんが泊まりに来る時は、俺はそんな気配りすら思いつかなかった。これまで叔母に押し付けられた友好関係をなぞるだけの人生だったからか、今まで他人を自宅に泊めたこともなくて。そんな当たり前の心配りすら、思考の片隅になかった。

 そこまで考えて、自分の世間知らずさを他人のせいにしようとしている自分に気が付き、思いっきり頭を振った。水を含んだ髪がパチリと頬に当たる。

(………世間知らずなのは、自分のせいだ)

 知ろうともしていなかった。自分の置かれた環境に嘆くばかりで、諦めて、流されて。そんな自分には、決別すると決めたのだ。


 自分のための人生を生きるために。
 俺の生命が尽きる時に、後悔しないために。
 ……真梨さんと。ふたりで、幸せになるために。


(……今度までに、真梨さん専用の何かを買っておこう…)

 少しだけ申し訳なさを感じながら、脱衣所のドアを押し開いた。









 スリッパの音を立てて廊下のフローリングを歩く。真梨さんはカウンターキッチンで明日の朝食の下準備をしていたようだった。連休中、実家の料亭の手伝いをして嫌というほど料理を作っただろうに、夕食も手の込んだ和食だった。明日の朝食くらいは手抜きしたっていいだろうに。真梨さんは本当に料理が好きなのだろうな、と、ぼんやり考えつつ、布巾を手に持っている真梨さんに声をかけた。

「お風呂、ありがとうございました」

「あら、もう上がった……の、」

 俺の声に、真梨さんが驚いたように勝気な瞳を大きく見開いて、寝間着で身につけているTシャツの襟首の付近を凝視している。真梨さんのその視線の先にある傷痕のことを思い出して、しまった、と小さく後悔した。

 すう、と。音を立てて、指先から温度が消えていく。

「あ~……すんません」

 驚いている真梨さんから視線を外す。そっとTシャツの襟首を引き上げて、鎖骨の真下から横隔膜の付近まで走る手術痕を隠した。

 5月に入ったから、寝間着を半袖のものにしたのだった。そして……今夜持ってきた寝間着は、首元が緩いもの。真梨さんが俺の家に泊まりに来る時は、気がけて喉元まで隠れる寝間着を選んでいたのに。昨年の秋以来久しぶりに着るから、すっかり忘れ去っていた。

 そういえば。偽りの関係でいた頃。真梨さんを一瀬さんに重ねて抱いていたときは、彼女は絶対に俺の方を向かなかった。背中しか、向けなかった。それ以降、をしていない。だから、真梨さんがこの手術痕を見るのは初めてだろう。

「……俺は生まれた時、心室中隔欠損しんしつちゅうかくけっそん、だったらしいです。心臓って…こう、ふたつの部屋があって」

 固まったままの真梨さんに説明するように、両手で拳を握って、その拳を目の前でくっつけた。

「このくっついている部屋の、真ん中の壁に穴が空いてる、という…先天的なもので。8割の患者は成長とともに穴が塞がるんですが、俺は塞がらなくて……2歳の時に、こう、絆創膏みたいなのをくっつける手術をしました」

 そう。その手術が成功したのを見届けて―――その帰り道に。両親は、交通事故で死んだ。暗くなる気持ちを追い払うように努めて平静を意識しながらも、目の前の真梨さんではなく左手のリビングに置いてあるテレビに視線を向けた。組んだ拳を解いてぺこり、と頭を下げ、ふたたび胸元の襟首を引き上げる。

「なので今は健康ですよ。ですが、やっぱりこのケロイドは見た目グロいですし、真梨さんになるべく見せないようにします。嫌な思いをさせてすみません」

 九十銀行頭取の甥。そして、次期頭取、という俺の肩書きに惹かれて言い寄ってきた歴代の遊び相手セフレ達の反応を鑑みるに、女性にとってはこの縦に真っ直ぐに走る手術痕はひどく衝撃的なものらしい。この引き攣れた手術痕が気持ち悪いからと関係を切られたこともあった。

 真梨さんからそういう反応をされるかもしれない、と思うと……真梨さんに視線を合わせることすら、怖かった。

(………別れる、って…言われるかな……)

 口が達者なはずの真梨さんが、さっきからずっと無言だ。言いようのない感情が湧き上がってきて、鼓動が速くなる。

 身体の真正面にある、手術痕。
 に、絶対的に見える位置にある、歪な痕。

 次に告げられる、予想した言葉を聞きたくない。また、俺は―――長い夜に逆戻りするのか。

 居た堪れなくなって、逃げるようにくるりと踵を返し、視線を向けていたリビングに足を踏み出した、その瞬間。

 視界の端で、ふわり、と。真梨さんの明るい髪が揺れて。リビングに行こうとしていた身体が、くんっとつんのめる。

 振り返ると、真梨さんが俺のTシャツの裾を引っ張っていた。ブラックのアイライナーに彩られた勝気な瞳が、俺を真っ直ぐに貫いている。真梨さんの華奢な指先に、上着の裾を掴まれているだけ、なのに。

 身動きが、全く、取れない。


「あんたが今までそれで何を言われたかは知らないけど、あんたが生きようとした証明でしょう?隠すんじゃなくて誇りなさいよ」


 真梨さんが、その言葉を紡ぎながら、クイっと顎を動かした。それ、というのが、俺の胸の手術痕のことを指している、ということに気がつくまで。数十秒ほど、時間を要した。

 赤く、ふっくらした唇が。ゆっくりと、俺に言い聞かせるかのように。言葉を紡いでいく。


「その傷痕は。達樹という存在の、証明よ」

「……っ、」


 考えもしていない一言に、ヒュッと息を飲んだ。

 俺という。存在の、証明。初めて、そんなことを言われた。

(…………存在の…証明)
 
 たった、それだけの一言なのに。強烈なボディーブローを貰ったような気がする。

 なんというか。偽りの関係が始まった、あの夜に。頬を叩かれて、俺のことが好きだと言われて以来の……衝撃的な一言。

 じわり、と。身体の奥から熱くなる。込み上げるようなその感覚を押し殺すように、緩む口元を腕で隠すように動かした。

「……真梨さんって。ほんと、急にぶっ込んできますよね」

 ぽつり、と。顔の下半分を隠して、彼女から視線を外したまま、正直な気持ちを吐き出した。



 彼女は、本当に。俺の予想の斜め上をいく人だ。いつだって、俺の想像を超えた言葉を俺にくれる。
 俺が欲しくて欲しくて仕方なかった、渇望していた言葉たちを。真梨さんは、躊躇いもなく……無意識に。俺に、くれる。



 俺は―――無意識な彼女に、堕とされていく。



 俺の言葉に、勝気な瞳を数度瞬かせて。真梨さんが呆けたような表情を浮かべている。


 彼女は、きっと。無自覚だ。

 だけれど。
 


(……そこが…きっと。俺は、好きなんだ)



 真梨さんの、訳が分からない、とでもいうような、呆気にとられたような表情が、なんだかおかしくて。するりと腕を下ろして、真梨さんに視線を向けた。

「……このまま、鈍感な真梨さんでいてください」

 苦笑しながら紡いだ俺の一言に、真梨さんが耳まで赤くなっていく。思わず、真梨さんを見つめる目を細めながら、ふっと笑みがこぼれた。

「……ッ、私もっ、お風呂っ、入ってくるからっ」

 顔を真っ赤にしたまま、真梨さんが俺の上着から手を離して、くるりと身体を脱衣所の方へ反転させた。パタパタと、真梨さんの赤いスリッパが音を立てている。

 ふ、と。その音が止まった。真梨さんが、脱衣所のドアに手をかけて、立ち止まっている。

「………明日。私、早出担当だから!」

 身体の奥から絞り出すような、そんな震えた声が廊下に響いた。そうして、パタン、と。脱衣所のドアが開かれて、真梨さんの背中が消えていく。

「……?」

 早出担当。通関部は、月曜日は土日を挟んで書類が嵩むから、管理職以外のメンバーで早出担当を決めて順繰りに回していっていた。その順番が、明日なのだ、と。真梨さんは俺に、そう告げた。その真意が読めず、真梨さんが消えていった脱衣所のドアを見つめて首を小さく傾げる。

(……明日は早起きに付き合え、ってことかな)

 そう考えて、ふい、と。リビングのローテーブルに視線を移して。思わず、呼吸が止まった。

「………」

 キラリ、と。銀の光が、リビングの照明に、煌めいている。雪のモチーフがついた、キーホールダーの先に。

「……ふっ…」

 ゆっくりと、リビングのローテーブルに近づいて。その銀の光を、手に取った。


 真梨さんは。自分は早出だから、先に家を出る。戸締りを頼みたいから、これを渡すわね、と。そう、言いたいのだろう。


 やっぱり。真梨さんは、ちっとも素直じゃないし、鈍感だ。

「………そういう、素直じゃなくて、無自覚に俺の斜め上を行くところが……途方もなく可愛いって思ってるってこと。このままずっと…気がつかないでいてくださいね……」

 俺用に誂えられた、この家の合鍵にそっと口付けながら。小さく、呟いた。




しおりを挟む
感想 96

あなたにおすすめの小説

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

冷徹上司の、甘い秘密。

青花美来
恋愛
うちの冷徹上司は、何故か私にだけ甘い。 「頼む。……この事は誰にも言わないでくれ」 「別に誰も気にしませんよ?」 「いや俺が気にする」 ひょんなことから、課長の秘密を知ってしまいました。 ※同作品の全年齢対象のものを他サイト様にて公開、完結しております。

狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜

羽村美海
恋愛
 古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。  とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。  そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー  住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……? ✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦ ✧天澤美桜•20歳✧ 古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様 ✧九條 尊•30歳✧ 誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭 ✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦ *西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨ ※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。 ※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。 ※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。 ✧ ✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧ ✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧ 【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~

泉南佳那
恋愛
 イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!  どうぞお楽しみいただけますように。 〈あらすじ〉  加藤優紀は、現在、25歳の書店員。  東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。  彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。  短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。  そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。  人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。  一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。  玲伊は優紀より4歳年上の29歳。  優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。  店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。    子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。  その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。  そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。  優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。  そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。 「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。  優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。  はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。  そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。  玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。  そんな切ない気持ちを抱えていた。  プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。  書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。  突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。  残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。