俺様エリートは独占欲全開で愛と快楽に溺れさせる

春宮ともみ

文字の大きさ
上 下
145 / 273
本編・第三部

172

しおりを挟む
「お疲れさまです先輩っ」

「三木ちゃん、今日もお疲れさま~」

 終業を迎え、明らかに浮き足だった様子の三木ちゃんに思わず苦笑いがもれる。お花見歓迎会の帰りに、智の車の後部座席で舞い上がっていた三木ちゃんの姿を思い返すと、普段は智に独占されている『私』を、平日だけとはいえしばらくの間独占できる事が本当に嬉しいのだろう。

 三木ちゃんが手早く制服から私服に着替えていく。それに倣って私もベストの前ボタンに手をかけた。すると、鼻腔の奥にふんわりと広がるような上品で甘い香りが漂った。きっと誰かの香水の香りなのだろう、と察して更衣室の入り口に視線を向けると、二重の大きな瞳と視線がかち合う。

「……あ。主任、三木さん。今日もお疲れさまでした」

 加藤さんがぺこりと頭を下げた。艶ある長い黒髪が揺れて、先ほどの甘い香りがふたたび漂っていく。その香りは、『』を連想させるようなとても落ち着く香りだった。

 加藤さんはこれまで香水をつけていたような記憶が無くて。小さな疑問を口にする。

「加藤さんって、今まで香水つけてたっけ?」

 するり、と、スカートを履きかえながら、ロッカーを開いた加藤さんに視線を向けた。私の問いに、加藤さんは少しだけ焦ったように自分の右腕を鼻のあたりに寄せて、すんっと鼻をすすった。

「つけすぎでしょうか?すみません……」

 そう呟いて、二重の大きな瞳が後悔したようにふるりと揺れた。きっと彼女は、私の一言がつけすぎを指摘したのだと解釈したのだろう。その様子に、顔の前で違うのと手を振りつつ上ずった声で加藤さんの考えを否定する。

「良い香りだなって思って。なんていう香水?」

 私のその声に、加藤さんが明らかにほっとしたような表情を浮かべた。その様子に私も胸をなでおろす。嫌味を言うつもりは毛頭なかったけれど、今の言い方は確かに嫌味に取れなくもない。放った言葉は取り戻せない。そう考えると、小さな後悔の波が押し寄せてくる。言葉って難しいなぁと心の中でひとりごちた。

「先日、初任給だったので……憧れだった香水を買ったんです」

 加藤さんがロッカーの中の鞄をゴソゴソと漁って、小さな小瓶を取り出した。加藤さんの手の中にある小さな小瓶に視線を向けた三木ちゃんが、あっと声を上げる。

「これ、すっごい人気のやつ!加藤、どこで買ったの?私ずっと探してたのよ!」

 三木ちゃんが勝気な瞳に爛々とした光を宿して、食い気味に加藤さんに迫っている。その様子はまるで、合コンの話しを持ちかけてきた小林くんに、先輩も一緒に参加出来ないのかと詰め寄っていた姿に似ていて。なんだか懐かしいなぁと笑みが漏れる。

「こらこら三木ちゃん、加藤さん困ってるわよ?」

 そう口にしながら、すっかり困り眉をしている加藤さんと爛々とした瞳の三木ちゃんの間に割って入っていく。三木ちゃんもハッと我に返ったようで、加藤さんに「ごめん」と小さく謝った。加藤さんは三木ちゃんのその声に、「大丈夫です」と笑いかけて言葉を続けた。

「親戚が個人代行輸入をしていて、無理を言って取り寄せてもらったんです」

 そう言いながら手に持った小瓶を私たちに見せてくれる。その小瓶は雫型で、切子のような繊細な細工が目に入る。全体的に磨り硝子加工が施されていて、中には黄色っぽい液体が入っていた。
 外側のラベルには、ブランドにあまり詳しくない私でも知っている世界的に有名なブランドのロゴマークが入っている。そのロゴマークの下には筆記体で小さく『Osmanthus』と記されていて。

「……オスマンサス…えっと、金木犀の香り?」

 その筆記体を拙く発音する。

 なるほど。甘いのに過剰に甘ったるくない、それでいて上品なこの香りは、確かに金木犀の香りだ。

 私の呟きに、三木ちゃんが溌剌な声で「そうです!」と声をあげた。

「最近、女優さんの間で口コミで広がっているらしくて有名なんですよぅ!加藤ってばそんな親戚がいて羨ましいっ」

 その言葉の通り、三木ちゃんは加藤さんに羨ましそうな視線を向けている。そうして、はぁっと大きくため息をついた。

「私の親戚にも商社勤めている人いますけど、極東商社うちと同じで食品の取り扱いしてるんです……そういう面では頼れないから、本当に加藤が羨ましいわ」

 むぅ、と、三木ちゃんが不機嫌な様子で眉根を寄せた。
 三木ちゃん、あなた綺麗な顔をしてるのだから、そんな顔、本当に似合わないと思うのだけど……!

 すると、加藤さんが三木ちゃんに向き直って。

「今度、違う要件でまた取り寄せを依頼するつもりなので、その時でよければ親戚に頼んでおきましょうか?」

 こてん、と首を傾げながら加藤さんが言葉を紡いだ。さらりと黒髪が揺れて、先ほどと同じ上品な香りが漂っていく。

「えっ、いいの!?ぜひお願いするわ!!」

 三木ちゃんがふたたび勝気な瞳に光を取り戻して、ぱぁぁっと笑顔になった。

 後輩ふたりがこうやって仲良くなるのは私としても喜ばしい。上下関係がなぁなぁになるのもどうかと思うけれど、いがみ合っているよりは断然いい関係だ。

(……ほんと、これからもずっといい関係で仕事ができますように…)

 心の中で小さく呟いて、着替え終わったロッカーをパタリと閉じた。










「今日は先輩が泊まりに来るからと思って、実家からいろいろ取り寄せて腕によりをかけた夕食を準備してるんですっ」

 オフィスビルを出た後、三木ちゃんの家に向かう道中で、楽しそうな笑みを浮かべ白い歯を見せて三木ちゃんが笑う。明らかに音符が飛んでいるその様子に、私も自然と笑みがこぼれた。

「楽しみにしてる。お返しに食後のコーヒーは任せて?」

 三木ちゃんはご実家が料亭で、三木ちゃんも時折手伝いに行っていると聞いている。お花見歓迎会の時の仕出し弁当はとても美味しかった。三木ちゃんの手料理が食べられると思うと、とても楽しみだ。

 その代わりに。練習中ではあるけれども、少しは上達したと思われるハンドドリップでコーヒーを淹れてあげようと考えて、自宅からドリッパーなどを一式持ち出してきた。これがお返しになるかどうかはわからないけれど、少しでも三木ちゃんに感謝の気持ちが伝わればいい。

 そうぼんやり考えつつ、三木ちゃんと他愛もない話をしながら歩いていると、あっという間に三木ちゃんの自宅のマンション前に到着した。

 三木ちゃんが郵便受けを開いて確認している様子を眺めていると、郵便受けの中に入っていた白い封筒を手に持って。

「あぁ~…そうだったぁ……」

 三木ちゃんが、しまった、とでもいうように左手を頭に添え、がっくりしたような声をあげる。その様子に、どうしたんだろう、と小首を傾げた。

「先輩~……6月26日の早出って、確か私が担当でしたよね…?」

 三木ちゃんが沈鬱な表情で少し後ろに立っている私を振り返った。訊ねられた問いに、ちょっと待ってねと声を上げて、鞄から手帳を取り出す。パラパラと捲って、2ヶ月先の6月のスケジュールを確認する。

「……うん、三木ちゃんになってるね。なにかあった?」

 月曜日は土日を挟んで書類が嵩む。だから、管理職以外のメンバーで早出担当を決めて順繰りに回していっているのだ。三木ちゃんが気にしている6月26日はちょうど三木ちゃんの担当で。

「出来ればで構わないんですが……その前の日の25日、再従兄弟はとこの結婚式なんです……」

 三木ちゃんが勝気な瞳を翳らせて私を見つめる。
 今、三木ちゃんが手に持っている白い封筒は、きっとその結婚式の招待状だ。

 彼女が言いたいことを察して、三木ちゃんよりも先に言葉を紡いだ。

「その前の週が私だから、交代する?」

 前日に結婚式があるから、早出を交代してほしい、ということだろう。親戚の結婚式ともなれば相当呑まされるに違いないだろうから、その結果、二日酔いになっている可能性もある。寝飛ばして早出を遅刻するより、事前に交代しておいたほうがいい。

 前日の25日は智の誕生日だけれども、浅田さんの結婚式があると言っていた。そうと知る前は、25日に少しだけ遠方に食事に行こうと思っていたから26日は予定を空けておきたかったけれど、智もその日結婚式に出席するとわかった今、26日が早出でも構わないな、と考えて、三木ちゃんに交代しようかと申し出る。

 さすがは6月、ジューンブライド。ジンクスにあやかりたいカップルは大勢いて、きっと結婚式場は大忙しなのだろう。

「すみません~~……お願いします」

 三木ちゃんが私の言葉を受けて、少しだけ泣きそうな顔でぺこりと頭を下げた。肩のあたりで切り揃えられた明るい髪がふわりと揺れる。

「ん~ん、いいの。私も代わって欲しい時は三木ちゃんに言うね?」

 こういう時はお互い様だ。私も今度、何かある時は三木ちゃんに代わってもらおうと考えて、いたずらっぽい笑みを意識して彼女に向ける。すると、「もちろんです!」という元気な声が響いた。

 そうして、ふたりで三木ちゃんの部屋まで階段を登り上がっていく。

「お邪魔します……」

「は~い、どうぞ」

 三木ちゃんが軽い音を立てて玄関を開ける。その背中を追って、三木ちゃんの家に足を踏み入れた。

 1LDKのとてもシンプルな部屋。リビングにはローテーブルとソファ。リビングの隅に私の荷物を置かせて貰い、夕食の準備で何か手伝えることが無いか訊ねようと息を小さく吸い込むと、三木ちゃんの勝気な瞳と視線が交差する。

「先輩、夕食の準備よりも先に、返信ハガキ書いちゃってもいいですか?」

 三木ちゃんが私の方を窺うように視線を向けて、こてん、と首を小さく傾げた。
 こういうのは後回しにするよりも先に書いてしまっていた方がいい。仕事上でも、提出物は早めに書いて出すように指導したのは紛れもなく私。にこっと笑いながら「どうぞどうぞ」と声をあげた。

 三木ちゃんは私にふたたび笑顔を向けながら、そのローテーブルに封筒を置いて、テーブルの上のペン立てからハサミを取り出して慎重に封を開封していく。

「……あ~あ。こうして返信ハガキを出すのは、再従兄弟の結婚式よりもの方が先だと思ってたのにぃ~」

 三木ちゃんがそう口にして、開封した白い封筒から招待状を引っ張り出し、空になった封筒で口元を隠して。揶揄うように私に視線を向けた。

 その言葉に、智があの日電車の中で口にしたタイムリミットのことを思い出し、顔がぼんっと音を立てて赤くなるのを自覚する。

「ちょっ、ちょっと三木ちゃんっ!そんな風に言わないでよっ」

 急に私の話題になり、心臓がバクバクと大きく鼓動を刻んでいるのを感じる。真っ赤になった私のその表情を見て、三木ちゃんがまるで小悪魔のように、「うふふ」と。とても可愛らしく、笑った。



しおりを挟む
感想 96

あなたにおすすめの小説

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜

Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。 渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!? 合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡―― だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。 「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき…… 《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》

独占欲強めな極上エリートに甘く抱き尽くされました

紡木さぼ
恋愛
旧題:婚約破棄されたワケアリ物件だと思っていた会社の先輩が、実は超優良物件でどろどろに溺愛されてしまう社畜の話 平凡な社畜OLの藤井由奈(ふじいゆな)が残業に勤しんでいると、5年付き合った婚約者と破談になったとの噂があるハイスペ先輩柚木紘人(ゆのきひろと)に声をかけられた。 サシ飲みを経て「会社の先輩後輩」から「飲み仲間」へと昇格し、飲み会中に甘い空気が漂い始める。 恋愛がご無沙汰だった由奈は次第に紘人に心惹かれていき、紘人もまた由奈を可愛がっているようで…… 元カノとはどうして別れたの?社内恋愛は面倒?紘人は私のことどう思ってる? 社会人ならではのじれったい片思いの果てに晴れて恋人同士になった2人。 「俺、めちゃくちゃ独占欲強いし、ずっと由奈のこと抱き尽くしたいって思ってた」 ハイスペなのは仕事だけではなく、彼のお家で、オフィスで、旅行先で、どろどろに愛されてしまう。 仕事中はあんなに冷静なのに、由奈のことになると少し甘えん坊になってしまう、紘人とらぶらぶ、元カノの登場でハラハラ。 ざまぁ相手は紘人の元カノです。

あいにくですが、エリート御曹司の蜜愛はお断りいたします。

汐埼ゆたか
恋愛
旧題:あいにくですが、エリート御曹司の蜜愛はお受けいたしかねます。 ※現在公開の後半部分は、書籍化前のサイト連載版となっております。 書籍とは設定が異なる部分がありますので、あらかじめご了承ください。 ――――――――――――――――――― ひょんなことから旅行中の学生くんと知り合ったわたし。全然そんなつもりじゃなかったのに、なぜだか一夜を共に……。 傷心中の年下を喰っちゃうなんていい大人のすることじゃない。せめてもの罪滅ぼしと、三日間限定で家に置いてあげた。 ―――なのに! その正体は、ななな、なんと!グループ親会社の役員!しかも御曹司だと!? 恋を諦めたアラサーモブ子と、あふれる愛を注ぎたくて堪らない年下御曹司の溺愛攻防戦☆ 「馬鹿だと思うよ自分でも。―――それでもあなたが欲しいんだ」 *・゚♡★♡゚・*:.。奨励賞ありがとうございます 。.:*・゚♡★♡゚・* ▶Attention ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。