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本編・第三部
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自宅の最寄り駅で電車を降りてきょろきょろとホームを見渡す。そのまま改札を抜けても智の姿がなくて。買い物してるね、と、メッセージアプリに送信して、改札を抜けてすぐ目の前にあるスーパーで夕食の買い物を済ませて出口に向かう。
スーパーの自動ドアを抜けると、ちょうど智が改札に定期券を翳しているところだった。ふい、と片手をあげると、ダークブラウンの瞳と視線が交差する。
「おかえり」
「ん、ただいま」
ただいま、と、智がやわらかく声を発しながら、その切れ長の瞳が、すっと細められる。
「知香も決算だったんだろ? お疲れさん」
智がそう言葉を紡ぎながら、有無を言わさずさっと私の手から買い物袋をさらって行く。小さなことだけれど、その仕草に心底大事にされているということを改めて実感して、顔がにやける。
三井商社も、今日が決算日。決算にあたっての関連書類を三井商社宛てに郵送したことを口にすると、智が思い出したかのように声をあげた。
「そうだった。これから、6月の株主総会に向けて忙しくなるんだ。新部門のプレスリリースの原案を俺が作ることになっててな。ちょっと残業が増えると思う。夕食の準備とかで負担掛けるかもしれねぇ。土日は俺がやるから、勘弁してくれ、な」
すっと、智が手のひらを合わせて、ごめんというジェスチャーを私に向けた。その動作に、私からさらっていったスーパーの袋がガサガサと音を立てる。
これまで智が担ってきたのは新部門立ち上げの下準備。これから本格稼働に向けて今まで以上に忙しくなるだろう。智が日々快適にお仕事が出来るようにサポート出来たらいいなとぼんやり考えながら、地上に上がる階段を、ふたりで一緒に登りあがっていく。
階段の最後の一段を上り、地上に出て。今日の夕食は春野菜とあさりの蒸し物の予定だよ、と声をあげようとした瞬間、強く大きな風が吹き抜けていった。ざぁっと音を立てて、開花したての桜の花びらが散って、私たちの間をひらひらと舞っていく。大きな風に髪が煽られて、咄嗟に自分の頭に手を伸ばす。
「……春だなぁ」
智がぽつりと呟いた。斜め上を眺めている智の視線を追うと、ぽつぽつと咲き始めた桜の枝が吹き付けた風に揺れていた。そういえば、今年の桜は4月に入ってから満開になると言っていたことを思い出して。
「ね。明日か明後日……時間あったら、お花見行かない? お弁当持って」
まだ満開にはほど遠いだろうけれど。これから先、智が忙しくなるなら、明日か明後日くらいに……一緒に桜を眺めにいきたい。
「ん、いいな、それ。久しぶりに車で遠くまで出掛けようか」
私の提案に智がふうわりと……優しく微笑んだ。
こうやって、毎年……桜を智とみれたらいい。そんな幸せな想像をしながら、智と手を絡めて並んで自宅まで歩いた。
夕食を終えて洗濯物を畳んでいると、智が私の名前を呼んで、キッチンに手招きする仕草をしていた。きょとん、としながら智のそばに行くと、コーヒーをドリップするための一式セットが目の前に広がっていて。
「出張中、日記に書いて約束したろ? 淹れるコツ、教えてやるから」
「あ……」
決算に向けての忙しい日々ですっかり忘れてしまっていたけれど、ペーパードリップのコツを教えてくれる、と、日記に返事を貰っていたんだった。ちゃんと約束を果たそうとしてくれる智の温かさに、また顔が綻んでいく。
智がケトルをセットしながら、冷凍庫を開けてコーヒー豆が入った袋を取り出した。
「んっとな。まず、豆をミルで挽くんだが、できるだけ中挽き~中粗挽きに挽く。うちに置いているミルミキサーだと、15秒くらいがいい」
「15秒くらい」
智の言葉を私の奥深くまで飲み込むかのように、ゆっくりと繰り返した。智がコーヒー豆が入った袋を開けてメジャースプーンで掬い取って、ミルミキサーに注いでいく。そのまま目線だけで、回してみて、と私を見つめた。智の手からミルミキサーを受け取って、スイッチをいれる。
「そんで。お湯が湧いたら、コーヒーポットにお湯を移し替えて。こんな感じの、注ぎ口が細いのがおすすめ。あと、な。お湯って、一度移し替えるとお湯の温度が10度ほど下がる。沸騰したてよりはこれくらいの温度がいいんだ」
「なるほど」
慣れた手付きで、智が私が挽いたコーヒー豆をペーパーフィルターに移し替えて、サーバーにセットする。
「お湯を、こうして……中心から細く注いで、1分蒸らす」
くるくると、円を描くようにお湯が投下されていく。コーヒーの良い香りが漂って、コーヒー豆がふっくらと膨らんでいく。ことり、と、智がコーヒーポットをワークトップに置いた。
「……なんか、ハンバーグみたい」
ふっくらと膨らんだドリッパーのコーヒー豆を見つめて呟いた言葉に、智がぷっと噴き出した。
「知香のその発想、かわいいな」
そういいながら私の頭をゆっくり撫でていく。なんだか、子ども扱いされているようでちょっと不服。むぅ、と、口の先を尖らせる。私のその表情に、智がふっと笑い声を上げた。そうして、また視線をコーヒーサーバーに移していく。
「サーバーに数滴落ちるくらいで止めて、1分蒸らしたあとは、細く、お湯を真ん中に注いでいく。知香がハンバーグみたい、って表現したこの膨らみは、濾過層、っていうんだ。ここだけを通すように……粉の周縁部にはお湯を注がない」
智がコーヒーポットを片手に持ち、もう片方の手をキッチンのワークトップに置いて身体を支えていて。その姿でさえも、見惚れてしまうのだから、私がどれだけ智に溺れているのか……我ながら呆れてしまう。
(いやいや、疲れてるなか教えて貰ってるんだから)
心の内でぶんぶんと頭を振って、智がお湯を注ぐコーヒーサーバーに視線を向ける。
「……ずいぶん、ゆっくり注ぐんだね」
とてもじれったいような速度で、コーヒーポットの細い注ぎ口からお湯が落ちていく。時折、コーヒーポットを傾けて、注いでいくお湯を止めている。私の言葉に、智がサーバーから視線を動かさずに返答してくれた。
「ん。サーバーに落ちる速度と、ポットからお湯を注ぐ速度はなるべく同じのほうがいいんだ」
「へぇ……」
智の出張中、本を読みながら悪戦苦闘しながら淹れた時も思ったけれど、意外と気を遣うところが多くて驚いた。美味しく淹れられるようになるまで数をこなして練習するしかないのだろう。バリスタさんという専門職があるくらいだから、難しくて当たり前なのかもしれない。
「……はい。これで終わり」
そうして、智がサーバーからマグカップに淹れたてのコーヒーを移し替えて、私に差し出してくれた。一口、口付けて。
「……美味しい」
私の呟きに智が満足そうに笑って。
「俺の分は、知香が淹れてくれねぇ? ……今日の仕事頑張ったご褒美、ちょーだい?」
そう、智が色っぽく首を傾げた。その仕草が、今朝の智の、覚悟しとけ、というセリフを連想させて、心臓が大きく跳ねていく。
「……失敗したら、ごめん……」
跳ねた心臓に気がつかないフリをしながら、高い位置にあるダークブラウンの瞳を見つめた。
「ん……上出来。知香はコツ掴むのが早いな」
ドリップポットから少しずつお湯を注ぐところが一番難関だった。腕がひどくプルプルした。
悪戦苦闘しつつも隣で智にアドバイスされながら淹れたコーヒーは、我ながら上手に淹れられたような気がする。智も、淹れたてのコーヒーを一口含んで上手と褒めてくれて、心が踊った。
ふたりでソファに沈み込みながら、お互いがお互いのために淹れたコーヒーを口にする。それだけなのに、途方もなく幸せな感情が込み上げてくる。
「いつも食後のコーヒーは智に任せっきりだったから、これからは私が淹れるようにしていい?」
「ん、上手いこと淹れれるようになるには何度も練習するのが一番だからな」
智がそう呟いて、マグカップを一気に呷って……コトリ、と、硝子天板のローテーブルにマグカップを置いた。
「んじゃ。そろそろメインディッシュと行きますか」
「え? なに?」
くるり、と、私の方に智が身体を向けて。その動作に、紡がれた言葉に、きょとん、としていると。
智の大きな手が私の肩を引き寄せて、優しく口付けた。小さなリップ音が響くだけの軽く啄むようだった口付けが、どんどん深くなっていく。
「んん……! ……んんん……」
息も出来ないほどの、執拗な口付けに必死で応える。大きくて熱い手のひらで後頭部を固定されて、逃げられない。
智の舌が容赦なく入り混んでぴちゃぴちゃと水音が大きくなっていき、次第に思考が溶かされていく。その舌の動きの激しさに、智の寝間着代わりの黒いスエットに縋り付くかのようにぎゅう、と、握りしめた。
唇が離されて、つぅ、と、銀の糸が引いていく。ぷつん、と、銀の糸が途切れるその様子を溶かされた思考のままぼうっと眺めていると、智は私を軽々と抱き上げてベッドに横たえた。
ギシリとスプリングが軋む音がして、その音にはっと我に帰る。切れ長の瞳が深い情欲に染まって、ゆっくりと、愉しそうに、歪んでいく。
「……な、知香。今日1日で、俺に壊される覚悟、できた?」
そう言葉を紡いで、ふっと。智の口の端が、上がった。
スーパーの自動ドアを抜けると、ちょうど智が改札に定期券を翳しているところだった。ふい、と片手をあげると、ダークブラウンの瞳と視線が交差する。
「おかえり」
「ん、ただいま」
ただいま、と、智がやわらかく声を発しながら、その切れ長の瞳が、すっと細められる。
「知香も決算だったんだろ? お疲れさん」
智がそう言葉を紡ぎながら、有無を言わさずさっと私の手から買い物袋をさらって行く。小さなことだけれど、その仕草に心底大事にされているということを改めて実感して、顔がにやける。
三井商社も、今日が決算日。決算にあたっての関連書類を三井商社宛てに郵送したことを口にすると、智が思い出したかのように声をあげた。
「そうだった。これから、6月の株主総会に向けて忙しくなるんだ。新部門のプレスリリースの原案を俺が作ることになっててな。ちょっと残業が増えると思う。夕食の準備とかで負担掛けるかもしれねぇ。土日は俺がやるから、勘弁してくれ、な」
すっと、智が手のひらを合わせて、ごめんというジェスチャーを私に向けた。その動作に、私からさらっていったスーパーの袋がガサガサと音を立てる。
これまで智が担ってきたのは新部門立ち上げの下準備。これから本格稼働に向けて今まで以上に忙しくなるだろう。智が日々快適にお仕事が出来るようにサポート出来たらいいなとぼんやり考えながら、地上に上がる階段を、ふたりで一緒に登りあがっていく。
階段の最後の一段を上り、地上に出て。今日の夕食は春野菜とあさりの蒸し物の予定だよ、と声をあげようとした瞬間、強く大きな風が吹き抜けていった。ざぁっと音を立てて、開花したての桜の花びらが散って、私たちの間をひらひらと舞っていく。大きな風に髪が煽られて、咄嗟に自分の頭に手を伸ばす。
「……春だなぁ」
智がぽつりと呟いた。斜め上を眺めている智の視線を追うと、ぽつぽつと咲き始めた桜の枝が吹き付けた風に揺れていた。そういえば、今年の桜は4月に入ってから満開になると言っていたことを思い出して。
「ね。明日か明後日……時間あったら、お花見行かない? お弁当持って」
まだ満開にはほど遠いだろうけれど。これから先、智が忙しくなるなら、明日か明後日くらいに……一緒に桜を眺めにいきたい。
「ん、いいな、それ。久しぶりに車で遠くまで出掛けようか」
私の提案に智がふうわりと……優しく微笑んだ。
こうやって、毎年……桜を智とみれたらいい。そんな幸せな想像をしながら、智と手を絡めて並んで自宅まで歩いた。
夕食を終えて洗濯物を畳んでいると、智が私の名前を呼んで、キッチンに手招きする仕草をしていた。きょとん、としながら智のそばに行くと、コーヒーをドリップするための一式セットが目の前に広がっていて。
「出張中、日記に書いて約束したろ? 淹れるコツ、教えてやるから」
「あ……」
決算に向けての忙しい日々ですっかり忘れてしまっていたけれど、ペーパードリップのコツを教えてくれる、と、日記に返事を貰っていたんだった。ちゃんと約束を果たそうとしてくれる智の温かさに、また顔が綻んでいく。
智がケトルをセットしながら、冷凍庫を開けてコーヒー豆が入った袋を取り出した。
「んっとな。まず、豆をミルで挽くんだが、できるだけ中挽き~中粗挽きに挽く。うちに置いているミルミキサーだと、15秒くらいがいい」
「15秒くらい」
智の言葉を私の奥深くまで飲み込むかのように、ゆっくりと繰り返した。智がコーヒー豆が入った袋を開けてメジャースプーンで掬い取って、ミルミキサーに注いでいく。そのまま目線だけで、回してみて、と私を見つめた。智の手からミルミキサーを受け取って、スイッチをいれる。
「そんで。お湯が湧いたら、コーヒーポットにお湯を移し替えて。こんな感じの、注ぎ口が細いのがおすすめ。あと、な。お湯って、一度移し替えるとお湯の温度が10度ほど下がる。沸騰したてよりはこれくらいの温度がいいんだ」
「なるほど」
慣れた手付きで、智が私が挽いたコーヒー豆をペーパーフィルターに移し替えて、サーバーにセットする。
「お湯を、こうして……中心から細く注いで、1分蒸らす」
くるくると、円を描くようにお湯が投下されていく。コーヒーの良い香りが漂って、コーヒー豆がふっくらと膨らんでいく。ことり、と、智がコーヒーポットをワークトップに置いた。
「……なんか、ハンバーグみたい」
ふっくらと膨らんだドリッパーのコーヒー豆を見つめて呟いた言葉に、智がぷっと噴き出した。
「知香のその発想、かわいいな」
そういいながら私の頭をゆっくり撫でていく。なんだか、子ども扱いされているようでちょっと不服。むぅ、と、口の先を尖らせる。私のその表情に、智がふっと笑い声を上げた。そうして、また視線をコーヒーサーバーに移していく。
「サーバーに数滴落ちるくらいで止めて、1分蒸らしたあとは、細く、お湯を真ん中に注いでいく。知香がハンバーグみたい、って表現したこの膨らみは、濾過層、っていうんだ。ここだけを通すように……粉の周縁部にはお湯を注がない」
智がコーヒーポットを片手に持ち、もう片方の手をキッチンのワークトップに置いて身体を支えていて。その姿でさえも、見惚れてしまうのだから、私がどれだけ智に溺れているのか……我ながら呆れてしまう。
(いやいや、疲れてるなか教えて貰ってるんだから)
心の内でぶんぶんと頭を振って、智がお湯を注ぐコーヒーサーバーに視線を向ける。
「……ずいぶん、ゆっくり注ぐんだね」
とてもじれったいような速度で、コーヒーポットの細い注ぎ口からお湯が落ちていく。時折、コーヒーポットを傾けて、注いでいくお湯を止めている。私の言葉に、智がサーバーから視線を動かさずに返答してくれた。
「ん。サーバーに落ちる速度と、ポットからお湯を注ぐ速度はなるべく同じのほうがいいんだ」
「へぇ……」
智の出張中、本を読みながら悪戦苦闘しながら淹れた時も思ったけれど、意外と気を遣うところが多くて驚いた。美味しく淹れられるようになるまで数をこなして練習するしかないのだろう。バリスタさんという専門職があるくらいだから、難しくて当たり前なのかもしれない。
「……はい。これで終わり」
そうして、智がサーバーからマグカップに淹れたてのコーヒーを移し替えて、私に差し出してくれた。一口、口付けて。
「……美味しい」
私の呟きに智が満足そうに笑って。
「俺の分は、知香が淹れてくれねぇ? ……今日の仕事頑張ったご褒美、ちょーだい?」
そう、智が色っぽく首を傾げた。その仕草が、今朝の智の、覚悟しとけ、というセリフを連想させて、心臓が大きく跳ねていく。
「……失敗したら、ごめん……」
跳ねた心臓に気がつかないフリをしながら、高い位置にあるダークブラウンの瞳を見つめた。
「ん……上出来。知香はコツ掴むのが早いな」
ドリップポットから少しずつお湯を注ぐところが一番難関だった。腕がひどくプルプルした。
悪戦苦闘しつつも隣で智にアドバイスされながら淹れたコーヒーは、我ながら上手に淹れられたような気がする。智も、淹れたてのコーヒーを一口含んで上手と褒めてくれて、心が踊った。
ふたりでソファに沈み込みながら、お互いがお互いのために淹れたコーヒーを口にする。それだけなのに、途方もなく幸せな感情が込み上げてくる。
「いつも食後のコーヒーは智に任せっきりだったから、これからは私が淹れるようにしていい?」
「ん、上手いこと淹れれるようになるには何度も練習するのが一番だからな」
智がそう呟いて、マグカップを一気に呷って……コトリ、と、硝子天板のローテーブルにマグカップを置いた。
「んじゃ。そろそろメインディッシュと行きますか」
「え? なに?」
くるり、と、私の方に智が身体を向けて。その動作に、紡がれた言葉に、きょとん、としていると。
智の大きな手が私の肩を引き寄せて、優しく口付けた。小さなリップ音が響くだけの軽く啄むようだった口付けが、どんどん深くなっていく。
「んん……! ……んんん……」
息も出来ないほどの、執拗な口付けに必死で応える。大きくて熱い手のひらで後頭部を固定されて、逃げられない。
智の舌が容赦なく入り混んでぴちゃぴちゃと水音が大きくなっていき、次第に思考が溶かされていく。その舌の動きの激しさに、智の寝間着代わりの黒いスエットに縋り付くかのようにぎゅう、と、握りしめた。
唇が離されて、つぅ、と、銀の糸が引いていく。ぷつん、と、銀の糸が途切れるその様子を溶かされた思考のままぼうっと眺めていると、智は私を軽々と抱き上げてベッドに横たえた。
ギシリとスプリングが軋む音がして、その音にはっと我に帰る。切れ長の瞳が深い情欲に染まって、ゆっくりと、愉しそうに、歪んでいく。
「……な、知香。今日1日で、俺に壊される覚悟、できた?」
そう言葉を紡いで、ふっと。智の口の端が、上がった。
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