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本編・第二部
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長い沈黙のあと。小林くんが、ふっと、小さく笑って。
「…………やっと……やっと、前に、進めます。ありがとうございました」
ぺこり、と。小林くんが、乱暴な口調ではなく、しっかりとした口調で、頭を下げた。ゆっくりと、小林くんが視線を上げて。私に視線を合わせて、晴れやかに、笑った。
私は、その言葉で、その仕草で。小林くんの気持ちに、大きな区切りがついたと悟った。
(あなたの気持ちに、応えられなくて…ごめんね。…………私を、智を……勝たせてくれて、ありがとう)
晴れかな、澄んだ一重の瞳をじっと見つめながら、心の中でそう呟いて、ぎゅうと、空いた右手で自分のスカートを握りしめた。
小林くんは私から視線をはずし、口の端を釣り上げて。イタズラを思いついた子供のような笑みを浮かべながら、ゆっくりと智に視線を合わせた。
「……さっきの。ここに飛び込んでいく時の、あんた。……かっこよくて、かっこわるかったな」
小林くんのその言葉に。智が、ぶすっとした声で返答する。
「……悪かったな、かっこわるくてよ」
私からは、智の表情は見えない。でも、智が、苦い薬を飲み込んだような、そんな顰めっ面をしてるのだろう、と、容易に想像ができて。私と小林くんは思わず顔を見合わせてくすりと笑いあった。
「でも。あんただから、素直に一瀬さんを任せようと思えたんだ。……裏切んなよ。一瀬さんのことも、俺の想いも……片桐の想いも」
そう言葉を紡いで、立ったままの小林くんが腰を曲げて。座った状態の智と同じ目線まで、自分の顔を下げる。
「裏切ったら、殺す」
凛とした表情で、その整った顔に似つかわしくない物騒な言葉をサラッと口にした。綺麗でいて、仔犬のような顔立ちの小林くんからひどく物騒な単語が出てきたことに驚いて、私は思わず口をあんぐりと開けた。
「…………裏切らねぇ。絶対に」
智は、恋人繋ぎをしたままの私の手をぎゅっと握りしめながら、その言葉を紡ぐ。
しばらく、そのまま睨み合っていたふたりの拮抗を破ったのは、小林くんだった。 ふたたび、ふっと、口の端を釣り上げる。
「あんたにも言っといてやるよ。あんたには、不安そうな顔は似合わねぇ。俺に向けてた、あの不敵な……余裕かました、スカした顔してろ、ばーか。その顔が見てぇんだよ、俺は」
そう言葉を続けた小林くんが、くるりと振り返った。その背中が遠くなっていく。
私たちの間に、沈黙が訪れて。
「帰るか」
智が、小さく呟いた。
「うん……帰ろ」
私たちの、家に。ふたりで、帰る。
ゆっくりと、左を見上げると、大好きな……ダークブラウンの瞳と視線が交差して。
「ちゃんと……冷やさなきゃ。ここ」
智の額に右手を当てて。
「……世界一かっこいい、智の顔が、かっこわるくみえちゃうから」
そう、呟いて。くすくすと、笑いあった。
未だフラフラする身体を懸命に動かしながら、時に智の肩を借りて、お店のビルの階段を降りた。ビルの目の前には、智が手配してくれたタクシーが既に待機していた。そのタクシーの後部座席に乗り込む。
智がドライバーさんに自宅付近の住所を伝えて、ほうっとふたりで息をついて。私は、後ろに飛んでいくネオンの光をぼんやり眺めながら、さっきから考えていたことを口にした。
「ね、智。私、異動願い、出す」
「……は?」
智が呆けたような声を上げた。切れ長の瞳が驚愕に彩られて、口をあんぐりと開けて、真横の私を見ている。その表情が、なんだかおかしくて。ぷっと小さく吹き出した。
「片桐さんや小林くんと一緒に働いてると、嫌でしょ? だから」
ひとまず、一件落着……となった、と思う。だけど、こんなことになってしまって、それでも片桐さんと一緒に仕事をするのは……智が抱える憎しみの感情を考えたら、いくら通関部の仕事が大好きでも……このまま私のワガママを通して、通関部に在籍し続けることは、憚られた。
「私、総合職に転換したから。異動願い出せば、基本的にそれは通るはずなの。通関部の仕事は大好きだけど…智にこれ以上、嫌な想いをしてほしくない」
私の、素直な気持ち。智が真っ直ぐに私を迎えに来てくれたから、助けに来てくれたから。私だって、その想いに報いたい。
「だから。異動願いを、出す。どこに配属になるかは全くわからないけれど」
唖然とした智が、ようやく自分を取り戻して、ふっと笑った。
「もし、販売部配属になって営業やるなら。俺が持ってる知識、全部叩き込んでやる。俺の指導は、池野課長仕込みのスパルタだぞ?」
そうして、ニヤリ、と。ダークブラウンの瞳が、酷く意地悪に歪んだ。
「………知香の会社は、俺が今から立ち上げる新部門のライバル的存在になるからな。もし、知香が俺が今から成し遂げることの邪魔するようなら、徹底的に叩き潰す。俺は……社長になって、知香を社長夫人にしなきゃなんねぇんだから」
社長、夫人。その言葉の意味を、深く深く噛み締めて。
「……よろしくね。営業の先輩さん。そして……ウチの会社の、ライバルさん」
人生の、パートナーさん。その言葉を、口の中で、小さく呟いて。智の手を、ゆっくりと、握った。
ほぅ、と、ため息をついて。タクシーの窓から、空を見上げた。
今日の夜のような、真っ暗な曇天の夜に。辛くて、苦しくて、蹲って、涙をこぼしても。雲間に差し込む一筋の小さな光を掴んで、目がくらむような、目映い朝を連れて来てくれる。
そう。この手を取っている限り。この手を、離さない限り。
私に。私たちに。………明けない夜は、きっと、来ないのだから。
「…………やっと……やっと、前に、進めます。ありがとうございました」
ぺこり、と。小林くんが、乱暴な口調ではなく、しっかりとした口調で、頭を下げた。ゆっくりと、小林くんが視線を上げて。私に視線を合わせて、晴れやかに、笑った。
私は、その言葉で、その仕草で。小林くんの気持ちに、大きな区切りがついたと悟った。
(あなたの気持ちに、応えられなくて…ごめんね。…………私を、智を……勝たせてくれて、ありがとう)
晴れかな、澄んだ一重の瞳をじっと見つめながら、心の中でそう呟いて、ぎゅうと、空いた右手で自分のスカートを握りしめた。
小林くんは私から視線をはずし、口の端を釣り上げて。イタズラを思いついた子供のような笑みを浮かべながら、ゆっくりと智に視線を合わせた。
「……さっきの。ここに飛び込んでいく時の、あんた。……かっこよくて、かっこわるかったな」
小林くんのその言葉に。智が、ぶすっとした声で返答する。
「……悪かったな、かっこわるくてよ」
私からは、智の表情は見えない。でも、智が、苦い薬を飲み込んだような、そんな顰めっ面をしてるのだろう、と、容易に想像ができて。私と小林くんは思わず顔を見合わせてくすりと笑いあった。
「でも。あんただから、素直に一瀬さんを任せようと思えたんだ。……裏切んなよ。一瀬さんのことも、俺の想いも……片桐の想いも」
そう言葉を紡いで、立ったままの小林くんが腰を曲げて。座った状態の智と同じ目線まで、自分の顔を下げる。
「裏切ったら、殺す」
凛とした表情で、その整った顔に似つかわしくない物騒な言葉をサラッと口にした。綺麗でいて、仔犬のような顔立ちの小林くんからひどく物騒な単語が出てきたことに驚いて、私は思わず口をあんぐりと開けた。
「…………裏切らねぇ。絶対に」
智は、恋人繋ぎをしたままの私の手をぎゅっと握りしめながら、その言葉を紡ぐ。
しばらく、そのまま睨み合っていたふたりの拮抗を破ったのは、小林くんだった。 ふたたび、ふっと、口の端を釣り上げる。
「あんたにも言っといてやるよ。あんたには、不安そうな顔は似合わねぇ。俺に向けてた、あの不敵な……余裕かました、スカした顔してろ、ばーか。その顔が見てぇんだよ、俺は」
そう言葉を続けた小林くんが、くるりと振り返った。その背中が遠くなっていく。
私たちの間に、沈黙が訪れて。
「帰るか」
智が、小さく呟いた。
「うん……帰ろ」
私たちの、家に。ふたりで、帰る。
ゆっくりと、左を見上げると、大好きな……ダークブラウンの瞳と視線が交差して。
「ちゃんと……冷やさなきゃ。ここ」
智の額に右手を当てて。
「……世界一かっこいい、智の顔が、かっこわるくみえちゃうから」
そう、呟いて。くすくすと、笑いあった。
未だフラフラする身体を懸命に動かしながら、時に智の肩を借りて、お店のビルの階段を降りた。ビルの目の前には、智が手配してくれたタクシーが既に待機していた。そのタクシーの後部座席に乗り込む。
智がドライバーさんに自宅付近の住所を伝えて、ほうっとふたりで息をついて。私は、後ろに飛んでいくネオンの光をぼんやり眺めながら、さっきから考えていたことを口にした。
「ね、智。私、異動願い、出す」
「……は?」
智が呆けたような声を上げた。切れ長の瞳が驚愕に彩られて、口をあんぐりと開けて、真横の私を見ている。その表情が、なんだかおかしくて。ぷっと小さく吹き出した。
「片桐さんや小林くんと一緒に働いてると、嫌でしょ? だから」
ひとまず、一件落着……となった、と思う。だけど、こんなことになってしまって、それでも片桐さんと一緒に仕事をするのは……智が抱える憎しみの感情を考えたら、いくら通関部の仕事が大好きでも……このまま私のワガママを通して、通関部に在籍し続けることは、憚られた。
「私、総合職に転換したから。異動願い出せば、基本的にそれは通るはずなの。通関部の仕事は大好きだけど…智にこれ以上、嫌な想いをしてほしくない」
私の、素直な気持ち。智が真っ直ぐに私を迎えに来てくれたから、助けに来てくれたから。私だって、その想いに報いたい。
「だから。異動願いを、出す。どこに配属になるかは全くわからないけれど」
唖然とした智が、ようやく自分を取り戻して、ふっと笑った。
「もし、販売部配属になって営業やるなら。俺が持ってる知識、全部叩き込んでやる。俺の指導は、池野課長仕込みのスパルタだぞ?」
そうして、ニヤリ、と。ダークブラウンの瞳が、酷く意地悪に歪んだ。
「………知香の会社は、俺が今から立ち上げる新部門のライバル的存在になるからな。もし、知香が俺が今から成し遂げることの邪魔するようなら、徹底的に叩き潰す。俺は……社長になって、知香を社長夫人にしなきゃなんねぇんだから」
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「……よろしくね。営業の先輩さん。そして……ウチの会社の、ライバルさん」
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ほぅ、と、ため息をついて。タクシーの窓から、空を見上げた。
今日の夜のような、真っ暗な曇天の夜に。辛くて、苦しくて、蹲って、涙をこぼしても。雲間に差し込む一筋の小さな光を掴んで、目がくらむような、目映い朝を連れて来てくれる。
そう。この手を取っている限り。この手を、離さない限り。
私に。私たちに。………明けない夜は、きっと、来ないのだから。
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