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挿話
I want to be in Pegasus
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チリチリと音を鳴らして扉を開けた。
「兄さん? いるわよね?」
相変わらず照明が少ない店内。コツコツとヒールの音を鳴らしながら店内に入る。
喫茶店を閉め夜になると、コーヒー豆の焙煎を始める兄の行動パターンを読んでこの時間に店に足を運んだのだが、読み間違いだっただろうか。
兄が日中営む喫茶店は副業のようなもの。本業は周辺のレストランに卸すためのコーヒー豆の販売。喫茶店はあくまでもそちらの顧客に繋げるためのオプション。喫茶店はほとんど赤字だ。
私だったら喫茶店は畳んでしまうと思う。でも、赤字であったとしても喫茶店を畳まない兄はやっぱり人間というものが好きなのだと思う。たくさんの人間と触れ合い、たくさんの会話をする。それが心底好きらしい。
そう考えて、心の中でふっと息を漏らす。
……私もずっと、貿易営業で食べてきたから。あの人と別れ、あの人と関わるこの業界を去ろうとも思った。あの人がどんどん幸せになる姿を見るのが辛かったから。
けれど、人と触れ合い、人と会話して商売を成立させる、それがとてつもなく楽しいと感じていたからこそ、この業界を離れることなんて出来なかった。結局、私たちは似たもの兄弟なのだ。
焙煎をしていれば焙煎機が稼働しているはずなのに、今夜は稼働していない。どうしたのかと考えていると、店の奥から兄がひょっこりと顔を出した。
「……加奈子?」
幼い頃から双子のようにそっくりだと言われ続けていた琥珀色の瞳がそこにあった。兄の問いかけに大きく頷き、勝手知ったるという風にカウンター席に陣取った。
「この前頼んでたの、焼けてる?」
「焼けてる。なんか飲んで行くか」
「ん」
日中しかオープンしない喫茶店が閉店した後でも兄が淹れたコーヒーが飲めるのは身内特権だろう。
目の前にはタンザニアのモンデュール農園の豆が、オレンジ色の照明を浴びてツヤツヤと輝いている。
「じゃ、これ」
目の前の艶のある豆の瓶を指差しながら兄の琥珀色の瞳を見据えた。
「だろうなと思った」
兄が苦笑しながら私に視線を向ける。
ケトルに水をいれ、スイッチを入れる。コーヒーミルの大きな音と、ケトルがお湯を沸かす軽快な音が暗い店内に響く。
「……兄さん。タンザニアに行くの、ちょっと遅くなるかもしれない」
「んん?」
お湯が沸騰した音が響いて、兄がケトルからコーヒーポットにお湯を移し替える。
「邨上の成長は順調なのだけれど。周りがねぇ……」
兄がドリップポットを傾けながら少量のお湯を注ぎドリップしていく様子を、カウンターに片肘をついてぼうっと眺めた。粉になったコーヒー豆がゆっくり膨らんでいく。
黒々としたコーヒー豆を見ながら、あのテラついた髪が脳裏に浮かぶ。
あの子には『社長の命の恩人の息子』と濁したけれど。アレは、社長の……私生児、なのだ。だからこそ、仕事上の単なるミスでは処分が譴責などで終わり曖昧になっている。手が出しづらい。
いっそのこと、犯罪や不正などに手を染めてくれないかと心底思う。そうすれば、社長も庇えなくなるのだから。
「さとっちゃんに何かあったのか?」
兄がコーヒーサーバーから視線を外さずに声をあげた。
あの子がまさかこの店に通っているとは思っていなかった。あの子が三井商社に入社して、特徴的な私の瞳で兄と縁戚なのかと尋ねられた時は心底驚いたものだ。
兄は『さとっちゃん』と呼び、まるで自分の子どものように可愛がっている。だからこそ、兄もあの子に対する思い入れは深い。
「ん~、あの子の邪魔をしそうなヤツがひとり、ね。あの子がそれをどう乗り越えるのかまで見届けてから辞めることにするわ」
あの子が黒川の一件をどう処理するのか。それを見届けてからでないと、後ろ髪引かれたまま新たなステップに踏み出すのは憚られる。
「……結局、辞めることはさとっちゃんに告げずに辞めるのか」
「そうよ。私が辞めるとあの子に告げればあの子の成長を妨げてしまうわ。あの子は崖っぷちに追い込まれてからが強いの」
そう。あの子は崖っぷちに追い込まれてからが強い。
私が夢の部門を立ち上げた後に辞めたいという話を幹部にした際に、それならば私に変わる人材を作り上げてからにしてくれと条件を出された。
伸び盛りだったあの子を候補に挙げ、プロジェクトが立ち上がる頃に、あの子は一度、私と同じように挫折した。人生の全てを否定され、努力してきた全てを砕かれた。
しかも、同じ傷を負った一瀬さんがあの子の前に現れたところまで全く一緒で、不謹慎ながらも笑いが込み上げるほどあの子と私は一緒だと思ったものだ。
違ったのは。あの子と彼女は互いが負った傷を乗り越え、互いを信頼し、互いに頼りあっている、ということだった。彼らは、あの人と私の、ifの物語を紡いでいっている。
彼女のおかげであの子は更に伸びた。課長代理に昇進させたのは間違っていなかった。私に崖っぷちに追い込まれても、自らの夢を見つけ、そしてそれを実現しようと、私の期待に応えようと、必死に喰らいついてくる。
「だからと言ってなぁ。お前が辞めたら即座に幹部に取り立てられる形になるんだろう? 齢30歳のあいつには少々荷が重すぎやしないか」
自らの子どものように思っているからこそ、兄はあの子に大きく肩入れしている部分がある。
私に非難めいた視線を送りながら、かたり、と、私の前にコーヒーカップを置いた。コポコポ、と音を立てて、コーヒーが注がれていく。ポトリ、と、コーヒーサーバーからコーヒーカップに最後の雫が落ち、兄がサーバーを下げた。
「あの子には荷が重いくらいがちょうどいいのよ」
私がそう呟くと、兄が淹れたてのコーヒーがなみなみと注がれたコーヒーカップを、私の目の前に置いてくれる。視線だけでありがとうと伝えて、一口コーヒーを口に含んだ。
「私はペガサスでいたいの。だから、私は三井商社を辞めて面白いことをタンザニアで成し遂げる」
兄の琥珀色の瞳を見詰めながらゆっくりとコーヒーを飲み下していく。
とろり、と。舌に、纏わり付くような後味がある。深煎りなのにとてもすっきりした味わい。タンザニア産のコーヒーの特徴だ。
あの子と彼女の恋物語の顛末を見届けたいという気持ちもある。だからこそ。私は、ここであの子の前から姿を消すべきなのだ。
あの子は自ら口にした。早いところ幹部に上がると。その魂胆は、黒川のような膿みを出し切る、といったところだろう。
あの子が彼女と一緒に幸せになるために。あの子が、彼女と生きる人生のために、三井商社の社長を目指すように導くために、その道筋を作るために。私はあの子の前から姿を消す。それを機に、あの子はまた飛躍することができる。
…………あの子は、そういう子、なのだ。
「……お前は結局はペガサスにはなれねぇよ。“人間”に肩入れしすぎだ」
ふっと。兄がその琥珀色の瞳に愛情の光を灯し柔らかに笑いながら、白髪混じりの髭をゆっくり撫でた。
「………それもそうかもしれないわね」
少なくなったコーヒーの最後の一口を口にして、兄さんも同じよ、と。私もふっと笑みを漏らした。
「兄さん? いるわよね?」
相変わらず照明が少ない店内。コツコツとヒールの音を鳴らしながら店内に入る。
喫茶店を閉め夜になると、コーヒー豆の焙煎を始める兄の行動パターンを読んでこの時間に店に足を運んだのだが、読み間違いだっただろうか。
兄が日中営む喫茶店は副業のようなもの。本業は周辺のレストランに卸すためのコーヒー豆の販売。喫茶店はあくまでもそちらの顧客に繋げるためのオプション。喫茶店はほとんど赤字だ。
私だったら喫茶店は畳んでしまうと思う。でも、赤字であったとしても喫茶店を畳まない兄はやっぱり人間というものが好きなのだと思う。たくさんの人間と触れ合い、たくさんの会話をする。それが心底好きらしい。
そう考えて、心の中でふっと息を漏らす。
……私もずっと、貿易営業で食べてきたから。あの人と別れ、あの人と関わるこの業界を去ろうとも思った。あの人がどんどん幸せになる姿を見るのが辛かったから。
けれど、人と触れ合い、人と会話して商売を成立させる、それがとてつもなく楽しいと感じていたからこそ、この業界を離れることなんて出来なかった。結局、私たちは似たもの兄弟なのだ。
焙煎をしていれば焙煎機が稼働しているはずなのに、今夜は稼働していない。どうしたのかと考えていると、店の奥から兄がひょっこりと顔を出した。
「……加奈子?」
幼い頃から双子のようにそっくりだと言われ続けていた琥珀色の瞳がそこにあった。兄の問いかけに大きく頷き、勝手知ったるという風にカウンター席に陣取った。
「この前頼んでたの、焼けてる?」
「焼けてる。なんか飲んで行くか」
「ん」
日中しかオープンしない喫茶店が閉店した後でも兄が淹れたコーヒーが飲めるのは身内特権だろう。
目の前にはタンザニアのモンデュール農園の豆が、オレンジ色の照明を浴びてツヤツヤと輝いている。
「じゃ、これ」
目の前の艶のある豆の瓶を指差しながら兄の琥珀色の瞳を見据えた。
「だろうなと思った」
兄が苦笑しながら私に視線を向ける。
ケトルに水をいれ、スイッチを入れる。コーヒーミルの大きな音と、ケトルがお湯を沸かす軽快な音が暗い店内に響く。
「……兄さん。タンザニアに行くの、ちょっと遅くなるかもしれない」
「んん?」
お湯が沸騰した音が響いて、兄がケトルからコーヒーポットにお湯を移し替える。
「邨上の成長は順調なのだけれど。周りがねぇ……」
兄がドリップポットを傾けながら少量のお湯を注ぎドリップしていく様子を、カウンターに片肘をついてぼうっと眺めた。粉になったコーヒー豆がゆっくり膨らんでいく。
黒々としたコーヒー豆を見ながら、あのテラついた髪が脳裏に浮かぶ。
あの子には『社長の命の恩人の息子』と濁したけれど。アレは、社長の……私生児、なのだ。だからこそ、仕事上の単なるミスでは処分が譴責などで終わり曖昧になっている。手が出しづらい。
いっそのこと、犯罪や不正などに手を染めてくれないかと心底思う。そうすれば、社長も庇えなくなるのだから。
「さとっちゃんに何かあったのか?」
兄がコーヒーサーバーから視線を外さずに声をあげた。
あの子がまさかこの店に通っているとは思っていなかった。あの子が三井商社に入社して、特徴的な私の瞳で兄と縁戚なのかと尋ねられた時は心底驚いたものだ。
兄は『さとっちゃん』と呼び、まるで自分の子どものように可愛がっている。だからこそ、兄もあの子に対する思い入れは深い。
「ん~、あの子の邪魔をしそうなヤツがひとり、ね。あの子がそれをどう乗り越えるのかまで見届けてから辞めることにするわ」
あの子が黒川の一件をどう処理するのか。それを見届けてからでないと、後ろ髪引かれたまま新たなステップに踏み出すのは憚られる。
「……結局、辞めることはさとっちゃんに告げずに辞めるのか」
「そうよ。私が辞めるとあの子に告げればあの子の成長を妨げてしまうわ。あの子は崖っぷちに追い込まれてからが強いの」
そう。あの子は崖っぷちに追い込まれてからが強い。
私が夢の部門を立ち上げた後に辞めたいという話を幹部にした際に、それならば私に変わる人材を作り上げてからにしてくれと条件を出された。
伸び盛りだったあの子を候補に挙げ、プロジェクトが立ち上がる頃に、あの子は一度、私と同じように挫折した。人生の全てを否定され、努力してきた全てを砕かれた。
しかも、同じ傷を負った一瀬さんがあの子の前に現れたところまで全く一緒で、不謹慎ながらも笑いが込み上げるほどあの子と私は一緒だと思ったものだ。
違ったのは。あの子と彼女は互いが負った傷を乗り越え、互いを信頼し、互いに頼りあっている、ということだった。彼らは、あの人と私の、ifの物語を紡いでいっている。
彼女のおかげであの子は更に伸びた。課長代理に昇進させたのは間違っていなかった。私に崖っぷちに追い込まれても、自らの夢を見つけ、そしてそれを実現しようと、私の期待に応えようと、必死に喰らいついてくる。
「だからと言ってなぁ。お前が辞めたら即座に幹部に取り立てられる形になるんだろう? 齢30歳のあいつには少々荷が重すぎやしないか」
自らの子どものように思っているからこそ、兄はあの子に大きく肩入れしている部分がある。
私に非難めいた視線を送りながら、かたり、と、私の前にコーヒーカップを置いた。コポコポ、と音を立てて、コーヒーが注がれていく。ポトリ、と、コーヒーサーバーからコーヒーカップに最後の雫が落ち、兄がサーバーを下げた。
「あの子には荷が重いくらいがちょうどいいのよ」
私がそう呟くと、兄が淹れたてのコーヒーがなみなみと注がれたコーヒーカップを、私の目の前に置いてくれる。視線だけでありがとうと伝えて、一口コーヒーを口に含んだ。
「私はペガサスでいたいの。だから、私は三井商社を辞めて面白いことをタンザニアで成し遂げる」
兄の琥珀色の瞳を見詰めながらゆっくりとコーヒーを飲み下していく。
とろり、と。舌に、纏わり付くような後味がある。深煎りなのにとてもすっきりした味わい。タンザニア産のコーヒーの特徴だ。
あの子と彼女の恋物語の顛末を見届けたいという気持ちもある。だからこそ。私は、ここであの子の前から姿を消すべきなのだ。
あの子は自ら口にした。早いところ幹部に上がると。その魂胆は、黒川のような膿みを出し切る、といったところだろう。
あの子が彼女と一緒に幸せになるために。あの子が、彼女と生きる人生のために、三井商社の社長を目指すように導くために、その道筋を作るために。私はあの子の前から姿を消す。それを機に、あの子はまた飛躍することができる。
…………あの子は、そういう子、なのだ。
「……お前は結局はペガサスにはなれねぇよ。“人間”に肩入れしすぎだ」
ふっと。兄がその琥珀色の瞳に愛情の光を灯し柔らかに笑いながら、白髪混じりの髭をゆっくり撫でた。
「………それもそうかもしれないわね」
少なくなったコーヒーの最後の一口を口にして、兄さんも同じよ、と。私もふっと笑みを漏らした。
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