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◇おまけの話◇
結衣ちゃんの日常②
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そういう問題じゃないでしょうに。
「こっち、おいで」
手を引かれて階段を上がった先は、屋上の踊り場。
といっても屋上は解放されているわけではないので、誰も来ない。
「ここならいいでしょう?」
壁際に追い詰められて、涼真の腕の中に捉えられる。
てか、なんでそんなこと知ってんのっ?!
「ダメですから。絶対っ」
ふっ、と鼻先で笑われた。
「そんなこと言って……」
「ん……」
ぴったり身体を密着され抱きしめられて、深く唇を重ねられる。
今度は簡単には離れてくれなくて、何度も何度も角度を変えてキスをされた。
最初のうちこそバタバタしてみたものの、そんな抵抗は全て封じられてしまって、しかも結衣にとっても大好きな人なのだ。
甘いキスを何度となく受けて、身体の力も抜けそうだ。
「は……」
とその人の乱れる呼吸を聞いたら、胸がきゅんとする。
いつの間にか、結衣もしっかり涼真のシャツを握っていた。
「だめ……っ、……あ」
「すごくこうしたかった。壇上のあなたをみんなの前で、犯したらどんな声を上げるんだろうって想像したら、もう…我慢出来なくて」
熱をまとった瞳。
ちょっと、最近忘れてた。
……この人、筋金入りの変態だったよ‼︎
研修!研修だから!
「ここまでっ! ホントにダメです。休憩、終わりでしょう」
「全く可愛い顔して、可愛くないことを言いますね」
涼真は口ではそんなことを言っているが、顔は笑っている。
ふにっと結衣の唇を指で撫でて、先程までの乱れた姿なんて嘘のようにクールな表情でさらに結衣の頬を撫でる。
「落ち着いてから戻ってくださいね。今のあなた、色っぽ過ぎますから」
「御手洗行って、戻ります」
「そうしてください」
すっ、と指先であごを持ち上げられた。
「愛してますよ」
唇に軽いキス。
にこっと、笑って涼真は階段を降りていく。
っな……なにを……あ、遊ばれた‼︎
踊り場には胸をどきどきさせて、崩れ落ちる寸前の結衣がいたのだった。
研修を終えた結衣がホテルに戻ると、ロビーには当然の如く涼真がいる。
「結衣さん」
まるで、待ち合わせでもしていたかのようだが。
単なる待ち伏せなんで……。
最近、結衣は涼真のこの振る舞いに慣れてきたような気がする。
「涼真さん。お仕事、大丈夫ですか?」
「会社には今日は研修だって言ってありますから」
「よく分かりましたね、ホテル」
「だって研修の時は、ここって決まっていますよね」
まあ、そうなんですけど。
涼真がカードキーをひらりとして見せる。
「え?」
「部屋を取ったんです。来て? 結衣さん」
その言い方に結衣の心臓が跳ねる。
涼真が取ってくれていた部屋はセミスイートだった。
部屋にはウェルカムドリンクとして、シャンパンが置いてある。
「なんか、すごく特別な感じ」
「そうですね」
涼真が結衣のジャケットを脱がせてくれる。
「今日、講義の途中でジャケット脱ぐからドキッとしましたよ」
片手で抱き寄せられて、耳元で囁かれる。
「だって目の前に涼真さんいるし。なんか、変な汗出ちゃって」
「昼間したかったこと、してもいいですか?」
ワンピースから出ている腕をするっと撫でられた。
結衣の身体がぴくん、と反応してしまう。
「いい反応」
くすっと耳元を掠める笑い声。
「ん……ふっ……」
「結衣さんて……耳、弱いですよね?」
分かっていてくすぐるように、話す。
「分かっているでしょ?」
「うん。だって可愛らしくて。それに、分かっているでしょなんて……なかなか気分いいですね」
涼真は本当に気分良さそうに笑っていて、結衣は涼真の身体に腕を回す。
「こっち、おいで」
手を引かれて階段を上がった先は、屋上の踊り場。
といっても屋上は解放されているわけではないので、誰も来ない。
「ここならいいでしょう?」
壁際に追い詰められて、涼真の腕の中に捉えられる。
てか、なんでそんなこと知ってんのっ?!
「ダメですから。絶対っ」
ふっ、と鼻先で笑われた。
「そんなこと言って……」
「ん……」
ぴったり身体を密着され抱きしめられて、深く唇を重ねられる。
今度は簡単には離れてくれなくて、何度も何度も角度を変えてキスをされた。
最初のうちこそバタバタしてみたものの、そんな抵抗は全て封じられてしまって、しかも結衣にとっても大好きな人なのだ。
甘いキスを何度となく受けて、身体の力も抜けそうだ。
「は……」
とその人の乱れる呼吸を聞いたら、胸がきゅんとする。
いつの間にか、結衣もしっかり涼真のシャツを握っていた。
「だめ……っ、……あ」
「すごくこうしたかった。壇上のあなたをみんなの前で、犯したらどんな声を上げるんだろうって想像したら、もう…我慢出来なくて」
熱をまとった瞳。
ちょっと、最近忘れてた。
……この人、筋金入りの変態だったよ‼︎
研修!研修だから!
「ここまでっ! ホントにダメです。休憩、終わりでしょう」
「全く可愛い顔して、可愛くないことを言いますね」
涼真は口ではそんなことを言っているが、顔は笑っている。
ふにっと結衣の唇を指で撫でて、先程までの乱れた姿なんて嘘のようにクールな表情でさらに結衣の頬を撫でる。
「落ち着いてから戻ってくださいね。今のあなた、色っぽ過ぎますから」
「御手洗行って、戻ります」
「そうしてください」
すっ、と指先であごを持ち上げられた。
「愛してますよ」
唇に軽いキス。
にこっと、笑って涼真は階段を降りていく。
っな……なにを……あ、遊ばれた‼︎
踊り場には胸をどきどきさせて、崩れ落ちる寸前の結衣がいたのだった。
研修を終えた結衣がホテルに戻ると、ロビーには当然の如く涼真がいる。
「結衣さん」
まるで、待ち合わせでもしていたかのようだが。
単なる待ち伏せなんで……。
最近、結衣は涼真のこの振る舞いに慣れてきたような気がする。
「涼真さん。お仕事、大丈夫ですか?」
「会社には今日は研修だって言ってありますから」
「よく分かりましたね、ホテル」
「だって研修の時は、ここって決まっていますよね」
まあ、そうなんですけど。
涼真がカードキーをひらりとして見せる。
「え?」
「部屋を取ったんです。来て? 結衣さん」
その言い方に結衣の心臓が跳ねる。
涼真が取ってくれていた部屋はセミスイートだった。
部屋にはウェルカムドリンクとして、シャンパンが置いてある。
「なんか、すごく特別な感じ」
「そうですね」
涼真が結衣のジャケットを脱がせてくれる。
「今日、講義の途中でジャケット脱ぐからドキッとしましたよ」
片手で抱き寄せられて、耳元で囁かれる。
「だって目の前に涼真さんいるし。なんか、変な汗出ちゃって」
「昼間したかったこと、してもいいですか?」
ワンピースから出ている腕をするっと撫でられた。
結衣の身体がぴくん、と反応してしまう。
「いい反応」
くすっと耳元を掠める笑い声。
「ん……ふっ……」
「結衣さんて……耳、弱いですよね?」
分かっていてくすぐるように、話す。
「分かっているでしょ?」
「うん。だって可愛らしくて。それに、分かっているでしょなんて……なかなか気分いいですね」
涼真は本当に気分良さそうに笑っていて、結衣は涼真の身体に腕を回す。
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