君の声を聴かせて~声フェチの人には聞かせたくないんですけどっ!~

如月 そら

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あなたを独占したい

あなたを独占したい③

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口の中にも、こんなに感じるところがあるなんて思わなかった。
涼真にそこをくまなく探られて、初めて知ったことだ。

「結衣さん、僕を見て」
結衣は閉じそうになる瞳を必死であけ、涼真と視線を絡める。
涼真の熱を帯びてうっとりとした視線。

「すごく綺麗だ。どれだけ感じて乱れてもぐちゃぐちゃになってしまっても、結衣さんは僕を惹き付けて止まないし、そんなあなたが見たいんです。もっと見せて? 誰にも見せたことのない結衣さんを見せて下さい」

「……っ、そんなとこばっかり見てるのに?」
「ん?」

「こんな姿、誰にも見せてませんっ……。それに他の誰にも、こんなことっ……許さない。涼真さんだけ……涼真さんだけなのに」
「そう。僕だけに見せて。もっと乱れて。一緒に、溺れよう?」
結衣を見つめながら首元にキスをした涼真は、唇を肩から腕の付け根へと移してゆく。

どこもかしこも、触れられるところ全てがひどく熱くて、ちゅ……という音がする度に結衣は腰が揺れてしまう。

「っあ……」
肩にも二の腕にも、色濃く花びらのような痕がついていく。

「結衣さんっ……僕のだ、僕だけの……っ……」
気付いたら、二の腕に歯が立てられていた。

「んっ!い、痛……いです、や……それ、いや」
結衣が目尻の涙を零してゆるゆると首を横に振ると、涼真はやめてくれて、今気付いたようにその歯型を見ている。

「痛い?」
優しく首を傾げて、甘い声で聞いてきた。

「痛いのは、いや……」
「ん、分かった」
涼真は今度は自分がつけたその跡を優しく舐める。
動物が傷を癒すように。

「冷静になれない。結衣さんが可愛くて。全てを僕のものにしてしまいたくて。すごく、色っぽいですよ。それに、とても感じているみたいだ。こんなに酷くされてるのに……」
涼真が下着の上から、結衣の濡れているところを指でなぞる。

ぬるっと濡れた感触が自分でも分かる。
「うそ……」
涼真のくすっと笑う声。

「うそなんかつきません。下着が透けて、ほら……」
狭間から尖って立ち上がってしまっているところへ指をすうっと動かされて、身体がびくんっと跳ねてしまう。

「ね? そんなにびくんて震えて反応してる。それに、すごく濡れててもう溢れそうですよ」
「あ……や、そんなこと言っちゃ、や」

「この前自分で指入れましたよね。どうでした? イクとき中がきゅうっとしたの分かりましたか? あの時、指1本だったでしょう? ちゃんと結衣さんの気持ちいいところまで届いた? 今日は僕が入れてあげますね。」

大丈夫。奥の気持ちいいところまで、ちゃんと触ってあげるから。
耳を唇に咥えて、甘く耳元に囁く。
「結衣さん、今日は声を抑えるなんて許さないから」
「あ……」

涼真は結衣のブラウスで両手を頭の上で結んでしまう。
「緩くしてあるから、痛くはないでしょう? 大丈夫? 痛くない?」
「いたくはない、です。でもっ……や……」

「恥ずかしい? でも結衣さん、さっきから身体びくびくしてますよ? それにそうしておけば結衣さんの声、抑えられないでしょ。大丈夫。もう絶対痛くしません。でも恥ずかしがらせたい。恥ずかしがる結衣さんが見たい」
そんなことを言いながら、とても嬉しそうに結衣の胸の先端を指で摘んで、下着の隙間から結衣の中に指を入れる。

「ここ好きでしょう? 胸も舐めてあげますね。っあ……指入れているだけでもこっちも煽られる。今日、ナカ……すごいですよ? それにどんどん溢れてくる」
「涼真……さん、も、ダメ」

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