56 / 70
あなたを独占したい
あなたを独占したい③
しおりを挟む
口の中にも、こんなに感じるところがあるなんて思わなかった。
涼真にそこをくまなく探られて、初めて知ったことだ。
「結衣さん、僕を見て」
結衣は閉じそうになる瞳を必死であけ、涼真と視線を絡める。
涼真の熱を帯びてうっとりとした視線。
「すごく綺麗だ。どれだけ感じて乱れてもぐちゃぐちゃになってしまっても、結衣さんは僕を惹き付けて止まないし、そんなあなたが見たいんです。もっと見せて? 誰にも見せたことのない結衣さんを見せて下さい」
「……っ、そんなとこばっかり見てるのに?」
「ん?」
「こんな姿、誰にも見せてませんっ……。それに他の誰にも、こんなことっ……許さない。涼真さんだけ……涼真さんだけなのに」
「そう。僕だけに見せて。もっと乱れて。一緒に、溺れよう?」
結衣を見つめながら首元にキスをした涼真は、唇を肩から腕の付け根へと移してゆく。
どこもかしこも、触れられるところ全てがひどく熱くて、ちゅ……という音がする度に結衣は腰が揺れてしまう。
「っあ……」
肩にも二の腕にも、色濃く花びらのような痕がついていく。
「結衣さんっ……僕のだ、僕だけの……っ……」
気付いたら、二の腕に歯が立てられていた。
「んっ!い、痛……いです、や……それ、いや」
結衣が目尻の涙を零してゆるゆると首を横に振ると、涼真はやめてくれて、今気付いたようにその歯型を見ている。
「痛い?」
優しく首を傾げて、甘い声で聞いてきた。
「痛いのは、いや……」
「ん、分かった」
涼真は今度は自分がつけたその跡を優しく舐める。
動物が傷を癒すように。
「冷静になれない。結衣さんが可愛くて。全てを僕のものにしてしまいたくて。すごく、色っぽいですよ。それに、とても感じているみたいだ。こんなに酷くされてるのに……」
涼真が下着の上から、結衣の濡れているところを指でなぞる。
ぬるっと濡れた感触が自分でも分かる。
「うそ……」
涼真のくすっと笑う声。
「うそなんかつきません。下着が透けて、ほら……」
狭間から尖って立ち上がってしまっているところへ指をすうっと動かされて、身体がびくんっと跳ねてしまう。
「ね? そんなにびくんて震えて反応してる。それに、すごく濡れててもう溢れそうですよ」
「あ……や、そんなこと言っちゃ、や」
「この前自分で指入れましたよね。どうでした? イクとき中がきゅうっとしたの分かりましたか? あの時、指1本だったでしょう? ちゃんと結衣さんの気持ちいいところまで届いた? 今日は僕が入れてあげますね。」
大丈夫。奥の気持ちいいところまで、ちゃんと触ってあげるから。
耳を唇に咥えて、甘く耳元に囁く。
「結衣さん、今日は声を抑えるなんて許さないから」
「あ……」
涼真は結衣のブラウスで両手を頭の上で結んでしまう。
「緩くしてあるから、痛くはないでしょう? 大丈夫? 痛くない?」
「いたくはない、です。でもっ……や……」
「恥ずかしい? でも結衣さん、さっきから身体びくびくしてますよ? それにそうしておけば結衣さんの声、抑えられないでしょ。大丈夫。もう絶対痛くしません。でも恥ずかしがらせたい。恥ずかしがる結衣さんが見たい」
そんなことを言いながら、とても嬉しそうに結衣の胸の先端を指で摘んで、下着の隙間から結衣の中に指を入れる。
「ここ好きでしょう? 胸も舐めてあげますね。っあ……指入れているだけでもこっちも煽られる。今日、ナカ……すごいですよ? それにどんどん溢れてくる」
「涼真……さん、も、ダメ」
涼真にそこをくまなく探られて、初めて知ったことだ。
「結衣さん、僕を見て」
結衣は閉じそうになる瞳を必死であけ、涼真と視線を絡める。
涼真の熱を帯びてうっとりとした視線。
「すごく綺麗だ。どれだけ感じて乱れてもぐちゃぐちゃになってしまっても、結衣さんは僕を惹き付けて止まないし、そんなあなたが見たいんです。もっと見せて? 誰にも見せたことのない結衣さんを見せて下さい」
「……っ、そんなとこばっかり見てるのに?」
「ん?」
「こんな姿、誰にも見せてませんっ……。それに他の誰にも、こんなことっ……許さない。涼真さんだけ……涼真さんだけなのに」
「そう。僕だけに見せて。もっと乱れて。一緒に、溺れよう?」
結衣を見つめながら首元にキスをした涼真は、唇を肩から腕の付け根へと移してゆく。
どこもかしこも、触れられるところ全てがひどく熱くて、ちゅ……という音がする度に結衣は腰が揺れてしまう。
「っあ……」
肩にも二の腕にも、色濃く花びらのような痕がついていく。
「結衣さんっ……僕のだ、僕だけの……っ……」
気付いたら、二の腕に歯が立てられていた。
「んっ!い、痛……いです、や……それ、いや」
結衣が目尻の涙を零してゆるゆると首を横に振ると、涼真はやめてくれて、今気付いたようにその歯型を見ている。
「痛い?」
優しく首を傾げて、甘い声で聞いてきた。
「痛いのは、いや……」
「ん、分かった」
涼真は今度は自分がつけたその跡を優しく舐める。
動物が傷を癒すように。
「冷静になれない。結衣さんが可愛くて。全てを僕のものにしてしまいたくて。すごく、色っぽいですよ。それに、とても感じているみたいだ。こんなに酷くされてるのに……」
涼真が下着の上から、結衣の濡れているところを指でなぞる。
ぬるっと濡れた感触が自分でも分かる。
「うそ……」
涼真のくすっと笑う声。
「うそなんかつきません。下着が透けて、ほら……」
狭間から尖って立ち上がってしまっているところへ指をすうっと動かされて、身体がびくんっと跳ねてしまう。
「ね? そんなにびくんて震えて反応してる。それに、すごく濡れててもう溢れそうですよ」
「あ……や、そんなこと言っちゃ、や」
「この前自分で指入れましたよね。どうでした? イクとき中がきゅうっとしたの分かりましたか? あの時、指1本だったでしょう? ちゃんと結衣さんの気持ちいいところまで届いた? 今日は僕が入れてあげますね。」
大丈夫。奥の気持ちいいところまで、ちゃんと触ってあげるから。
耳を唇に咥えて、甘く耳元に囁く。
「結衣さん、今日は声を抑えるなんて許さないから」
「あ……」
涼真は結衣のブラウスで両手を頭の上で結んでしまう。
「緩くしてあるから、痛くはないでしょう? 大丈夫? 痛くない?」
「いたくはない、です。でもっ……や……」
「恥ずかしい? でも結衣さん、さっきから身体びくびくしてますよ? それにそうしておけば結衣さんの声、抑えられないでしょ。大丈夫。もう絶対痛くしません。でも恥ずかしがらせたい。恥ずかしがる結衣さんが見たい」
そんなことを言いながら、とても嬉しそうに結衣の胸の先端を指で摘んで、下着の隙間から結衣の中に指を入れる。
「ここ好きでしょう? 胸も舐めてあげますね。っあ……指入れているだけでもこっちも煽られる。今日、ナカ……すごいですよ? それにどんどん溢れてくる」
「涼真……さん、も、ダメ」
0
お気に入りに追加
274
あなたにおすすめの小説
シンデレラは王子様と離婚することになりました。
及川 桜
恋愛
シンデレラは王子様と結婚して幸せになり・・・
なりませんでした!!
【現代版 シンデレラストーリー】
貧乏OLは、ひょんなことから会社の社長と出会い結婚することになりました。
はたから見れば、王子様に見初められたシンデレラストーリー。
しかしながら、その実態は?
離婚前提の結婚生活。
果たして、シンデレラは無事に王子様と離婚できるのでしょうか。
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
誘惑の延長線上、君を囲う。
桜井 響華
恋愛
私と貴方の間には
"恋"も"愛"も存在しない。
高校の同級生が上司となって
私の前に現れただけの話。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
Иatural+ 企画開発部部長
日下部 郁弥(30)
×
転職したてのエリアマネージャー
佐藤 琴葉(30)
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
偶然にもバーカウンターで泥酔寸前の
貴方を見つけて…
高校時代の面影がない私は…
弱っていそうな貴方を誘惑した。
:
:
♡o。+..:*
:
「本当は大好きだった……」
───そんな気持ちを隠したままに
欲に溺れ、お互いの隙間を埋める。
【誘惑の延長線上、君を囲う。】
貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
玖羽 望月
恋愛
朝木 与織子(あさぎ よりこ) 22歳
大学を卒業し、やっと憧れの都会での生活が始まった!と思いきや、突然降って湧いたお見合い話。
でも、これはただのお見合いではないらしい。
初出はエブリスタ様にて。
また番外編を追加する予定です。
シリーズ作品「恋をするのに理由はいらない」公開中です。
表紙は、「かんたん表紙メーカー」様https://sscard.monokakitools.net/covermaker.htmlで作成しました。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
あまやかしても、いいですか?
藤川巴/智江千佳子
恋愛
結婚相手は会社の王子様。
「俺ね、ダメなんだ」
「あーもう、キスしたい」
「それこそだめです」
甘々(しすぎる)男子×冷静(に見えるだけ)女子の
契約結婚生活とはこれいかに。

【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
Perverse
伊吹美香
恋愛
『高嶺の花』なんて立派なものじゃない
ただ一人の女として愛してほしいだけなの…
あなたはゆっくりと私の心に浸食してくる
触れ合う身体は熱いのに
あなたの心がわからない…
あなたは私に何を求めてるの?
私の気持ちはあなたに届いているの?
周りからは高嶺の花と呼ばれ本当の自分を出し切れずに悩んでいる女
三崎結菜
×
口も態度も悪いが営業成績No.1で結菜を振り回す冷たい同期男
柴垣義人
大人オフィスラブ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる