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あなたを独占したい
あなたを独占したい①
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「結衣さん」
「はい?」
有無を言わさずリゾートマンションに連れてこられて、ソファへどうぞと座らされた結衣だ。
涼真がペットボトルの水を結衣に手渡す。
ーーさすが、気が効くなぁ。
手元のそれを結衣はありがたく、こくこく飲んだ。
その様子を見ていた涼真は、目を細めて結衣の首元をするりと撫で横に座った。
「どうやら、僕はとても嫉妬深いようなんですよ」
「はい?」
結衣に向かって、涼真がにっこり笑いかける。
「独占欲が強くて嫉妬深いんだなぁってすごく思いました」
笑顔が凶悪なんですけど、なんで……?
「は、はい……」
「佐野さん、でしたっけ? 彼に抱かれていた結衣さんを見て頭に血が昇ってしまった。それでつい、あんな感じになってしまったのですけれど」
「あの、私が転びそうになったから、支えて下さっただけで抱かれてはいませんから」
そうだ。この人の脳内変換忘れていたよ!
「僕にとっては一緒です」
ち、違うからっ!
「なんもしてないですよ?」
「彼にしどけなくもたれかかっていた結衣さんを見て背中がひやっとしました。結衣さん、僕はそんな風に思うことはないんですよ」
しどけなくって……。そんな感じではなかったけども。
それに、とても、とても丁寧な涼真の言葉遣いが、すごく怖い。
「誰にも結衣さんを渡したくない。結衣さんに他の男を見て欲しくない。あなたは僕だけ見ていればいいって、思うことすらあるんです」
「涼真さん……」
なぜ、この人はこんなに熱いの……。
立ち上がった涼真はソファに座っている結衣を、両腕に閉じ込めて、真っ直ぐな瞳を向けてくる。
「この髪の1本まで、僕のだ……」
さらりと結衣の髪を取り、口付ける。
「結衣さん責任取って……。僕をこんな風にしたのはあなただ」
「私…も知らないんです。こんな風に愛されたことはないから。なぜ、こんなに愛してくれるの?」
「その顔その目、その声っ……全部、僕を惹き付けて止まないんです。そのくせ、そんなことを無邪気な顔をして聞いてくる。その無防備な姿で他の男の前で笑顔を見せたりするから」
「涼真さん……」
結衣はふわりと笑って、両手で目の前の涼真の顔を両手で包み込む。
「バカですか?」
「……っえ?」
結衣の発した言葉に涼真は驚いていた。
(驚けばいいのよ)
そうして結衣は涼真の顔を手で挟んでその顔を真っ直ぐに見る。
「好きでなきゃ許しません。勝手に声を録音するわ、写真は使うわ。あとこの前もなんかさらりとシャツの写真とか撮っていましたよね? あと、でっ、電話のアレ……とか」
結衣は自分で言いつつ、真っ赤になってしまう。
「あんなの、好きじゃなきゃ……出来ない」
「結衣さんっ……」
強く強く、背がしなるほどに抱き締められる。
「あなたを愛している。守りたい。大事にしたい。けれど独占したいのも本当なんです……」
「涼真さん……独占して?」
「結衣さん……」
「独占されたい。独り占めして?」
「知りませんよ? そんなに煽って。どうなっても……」
「っあ……」
横抱きされて、ベッドに連れていかれる。
そっと優しく降ろしてくれたけれど、結衣の身体の横に手をついた涼真の瞳は熱を孕んでいて、気付いた時には唇が重なっていた。
最初から、深く全てを奪うようなキス。
絡められた舌で、深く探られて、何度も何度も唇が重なる。
「…っん、は…あっ…」
「僕だってこんなになるなんて思わなかった。我慢出来ない。結衣さん、限界です。触りたい、入れたい、抱きたい。……ん、今日は抱き潰してしまうかも……」
「はい?」
有無を言わさずリゾートマンションに連れてこられて、ソファへどうぞと座らされた結衣だ。
涼真がペットボトルの水を結衣に手渡す。
ーーさすが、気が効くなぁ。
手元のそれを結衣はありがたく、こくこく飲んだ。
その様子を見ていた涼真は、目を細めて結衣の首元をするりと撫で横に座った。
「どうやら、僕はとても嫉妬深いようなんですよ」
「はい?」
結衣に向かって、涼真がにっこり笑いかける。
「独占欲が強くて嫉妬深いんだなぁってすごく思いました」
笑顔が凶悪なんですけど、なんで……?
「は、はい……」
「佐野さん、でしたっけ? 彼に抱かれていた結衣さんを見て頭に血が昇ってしまった。それでつい、あんな感じになってしまったのですけれど」
「あの、私が転びそうになったから、支えて下さっただけで抱かれてはいませんから」
そうだ。この人の脳内変換忘れていたよ!
「僕にとっては一緒です」
ち、違うからっ!
「なんもしてないですよ?」
「彼にしどけなくもたれかかっていた結衣さんを見て背中がひやっとしました。結衣さん、僕はそんな風に思うことはないんですよ」
しどけなくって……。そんな感じではなかったけども。
それに、とても、とても丁寧な涼真の言葉遣いが、すごく怖い。
「誰にも結衣さんを渡したくない。結衣さんに他の男を見て欲しくない。あなたは僕だけ見ていればいいって、思うことすらあるんです」
「涼真さん……」
なぜ、この人はこんなに熱いの……。
立ち上がった涼真はソファに座っている結衣を、両腕に閉じ込めて、真っ直ぐな瞳を向けてくる。
「この髪の1本まで、僕のだ……」
さらりと結衣の髪を取り、口付ける。
「結衣さん責任取って……。僕をこんな風にしたのはあなただ」
「私…も知らないんです。こんな風に愛されたことはないから。なぜ、こんなに愛してくれるの?」
「その顔その目、その声っ……全部、僕を惹き付けて止まないんです。そのくせ、そんなことを無邪気な顔をして聞いてくる。その無防備な姿で他の男の前で笑顔を見せたりするから」
「涼真さん……」
結衣はふわりと笑って、両手で目の前の涼真の顔を両手で包み込む。
「バカですか?」
「……っえ?」
結衣の発した言葉に涼真は驚いていた。
(驚けばいいのよ)
そうして結衣は涼真の顔を手で挟んでその顔を真っ直ぐに見る。
「好きでなきゃ許しません。勝手に声を録音するわ、写真は使うわ。あとこの前もなんかさらりとシャツの写真とか撮っていましたよね? あと、でっ、電話のアレ……とか」
結衣は自分で言いつつ、真っ赤になってしまう。
「あんなの、好きじゃなきゃ……出来ない」
「結衣さんっ……」
強く強く、背がしなるほどに抱き締められる。
「あなたを愛している。守りたい。大事にしたい。けれど独占したいのも本当なんです……」
「涼真さん……独占して?」
「結衣さん……」
「独占されたい。独り占めして?」
「知りませんよ? そんなに煽って。どうなっても……」
「っあ……」
横抱きされて、ベッドに連れていかれる。
そっと優しく降ろしてくれたけれど、結衣の身体の横に手をついた涼真の瞳は熱を孕んでいて、気付いた時には唇が重なっていた。
最初から、深く全てを奪うようなキス。
絡められた舌で、深く探られて、何度も何度も唇が重なる。
「…っん、は…あっ…」
「僕だってこんなになるなんて思わなかった。我慢出来ない。結衣さん、限界です。触りたい、入れたい、抱きたい。……ん、今日は抱き潰してしまうかも……」
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