29 / 70
結衣後ろ!後ろ!
結衣後ろ!後ろ!②
しおりを挟む
結衣は自分の呼吸がとても熱くて、浅く早くなっているのが分かった。
「あなたの舌……すごく柔らかくて、気持ちいい」
指を舐める、というよりも舌を指で愛撫されているようだ。
口の中を指で探られている。
キスで気持ちいいところは知られているから、そこを蓮根の長い指で嬲られる。
結衣は口を開けておくしか術がなくて、ただただ必死で呼吸を繰り返すだけだ。
蓮根はその様子さえ、うっとりと眺めている。
余すところなく見られている。
そう思うと、結衣はさらにどきどきするのを感じた。
「何も我慢しないで。感じるなら、感じてほしいんです」
うっとりと見つめられるから、結衣もこくん、と頷く。
「いい子ですね。寝室はいちばん奥の部屋だから、声はどこにも漏れません。多分あなたが泣いても叫んでも。だから、遠慮なく聞かせて?」
う……恥ずかしい……。
「恥じらっているあなたも可愛らしいですよ。今日はたくさん時間がありますから、じっくり可愛がってあげますね」
蓮根はそう言って、結衣のニットのトップスを胸元まで引き上げる。
「肌……すごく白くて、綺麗だ」
脱がされた部分をじっと見られているその視線を感じた。
「や……恥ずかしい、です」
「もっと恥ずかしいこと、たくさんしましょうね」
なぜ嬉しそう?そうではなくて……。
「このウエストのライン、すごくいい」
も、やだ。見過ぎだし。
結衣は身体を隠すように捻る。
「あなたは背中まで綺麗なんですね。この腰から背中にかけては、とても艶かしくてそそられる」
脇腹に顔を埋められて、ちゅ……とキスをされる。
くすぐったいような、気持ちいいような微妙な感覚だ。
身体を辿る指の動きもそれを確認されるように落とされるキスも、もどかしいような、けれどとても感じてしまって結衣は徐々に体温が上がってくるのを感じる。
蓮根のキスが身体を辿って少しずつ、上にあがってくる。
「はい、手上げて?」
素直にバンザイする結衣だ。
蓮根は脱がせかけ、結衣の腕に服が絡まった状態で動きを止める。
──え…… ⁉︎
「この光景もすっごくいやらしくて、いいですね」
「な、なにを想像してるんです⁉︎」
「拘束されている結衣さんを」
恥ずかしげもなくケロッと言うので、一瞬そうかと思ったものの、いや待て待て……と結衣は心の中でノリツッコミをする羽目になる。
今、拘束とか言った⁉︎
「脱ぎかけとかエロくていいですよ」
腕が服に絡まって、抵抗出来ない!
「蓮根さんっ……」
「結衣さん、違うでしょう?」
蓮根がむうっとする。
綺麗だけども、可愛いけども。
「涼真……さん……?」
「ん? なんですか?」
蓮根は微笑んで、結衣にキスをする。
どうやらそれで正解だったらしい。
「ねぇ? 今度、着たままのあなたとしたい。いつかさせて下さいね。今日はちゃんとしましょう」
ん?何か今すごく変態的なことを言われたような……着たままする?着たままするってどーゆーこと!?
結衣が混乱しているうちにふっと、腕の力が緩まって蓮根は服を脱がせてくれた。
「あ、待って下さい」
「なに?」
「あの……シャワーとか浴びたいのですが」
蓮根はにこりと笑った。
「大丈夫ですよ」
「無理です」
「今ですか?」
「今でしょ」
──大丈夫なわけあるかっ‼︎
「一緒に……」
「それは大丈夫なんで!」
ちょっと食い気味だったかもしれない。
はーっ、と蓮根がため息をつく。
「こんなに焦らせて後で責任取ってもらいますから。どうぞ。シャワールームはあの扉です」
ニットで胸元を隠して、ささっと結衣は立ち上がった。
ぱたん、とシャワールームの扉を閉める。
責任? な、なにそれ。焦らし……てないけども?
ふと、目をやったシャワールームはガラス張りでオシャレな造りだ。
これだけお金があるんだし、あの見かけだし。なんで私……?
「あなたの舌……すごく柔らかくて、気持ちいい」
指を舐める、というよりも舌を指で愛撫されているようだ。
口の中を指で探られている。
キスで気持ちいいところは知られているから、そこを蓮根の長い指で嬲られる。
結衣は口を開けておくしか術がなくて、ただただ必死で呼吸を繰り返すだけだ。
蓮根はその様子さえ、うっとりと眺めている。
余すところなく見られている。
そう思うと、結衣はさらにどきどきするのを感じた。
「何も我慢しないで。感じるなら、感じてほしいんです」
うっとりと見つめられるから、結衣もこくん、と頷く。
「いい子ですね。寝室はいちばん奥の部屋だから、声はどこにも漏れません。多分あなたが泣いても叫んでも。だから、遠慮なく聞かせて?」
う……恥ずかしい……。
「恥じらっているあなたも可愛らしいですよ。今日はたくさん時間がありますから、じっくり可愛がってあげますね」
蓮根はそう言って、結衣のニットのトップスを胸元まで引き上げる。
「肌……すごく白くて、綺麗だ」
脱がされた部分をじっと見られているその視線を感じた。
「や……恥ずかしい、です」
「もっと恥ずかしいこと、たくさんしましょうね」
なぜ嬉しそう?そうではなくて……。
「このウエストのライン、すごくいい」
も、やだ。見過ぎだし。
結衣は身体を隠すように捻る。
「あなたは背中まで綺麗なんですね。この腰から背中にかけては、とても艶かしくてそそられる」
脇腹に顔を埋められて、ちゅ……とキスをされる。
くすぐったいような、気持ちいいような微妙な感覚だ。
身体を辿る指の動きもそれを確認されるように落とされるキスも、もどかしいような、けれどとても感じてしまって結衣は徐々に体温が上がってくるのを感じる。
蓮根のキスが身体を辿って少しずつ、上にあがってくる。
「はい、手上げて?」
素直にバンザイする結衣だ。
蓮根は脱がせかけ、結衣の腕に服が絡まった状態で動きを止める。
──え…… ⁉︎
「この光景もすっごくいやらしくて、いいですね」
「な、なにを想像してるんです⁉︎」
「拘束されている結衣さんを」
恥ずかしげもなくケロッと言うので、一瞬そうかと思ったものの、いや待て待て……と結衣は心の中でノリツッコミをする羽目になる。
今、拘束とか言った⁉︎
「脱ぎかけとかエロくていいですよ」
腕が服に絡まって、抵抗出来ない!
「蓮根さんっ……」
「結衣さん、違うでしょう?」
蓮根がむうっとする。
綺麗だけども、可愛いけども。
「涼真……さん……?」
「ん? なんですか?」
蓮根は微笑んで、結衣にキスをする。
どうやらそれで正解だったらしい。
「ねぇ? 今度、着たままのあなたとしたい。いつかさせて下さいね。今日はちゃんとしましょう」
ん?何か今すごく変態的なことを言われたような……着たままする?着たままするってどーゆーこと!?
結衣が混乱しているうちにふっと、腕の力が緩まって蓮根は服を脱がせてくれた。
「あ、待って下さい」
「なに?」
「あの……シャワーとか浴びたいのですが」
蓮根はにこりと笑った。
「大丈夫ですよ」
「無理です」
「今ですか?」
「今でしょ」
──大丈夫なわけあるかっ‼︎
「一緒に……」
「それは大丈夫なんで!」
ちょっと食い気味だったかもしれない。
はーっ、と蓮根がため息をつく。
「こんなに焦らせて後で責任取ってもらいますから。どうぞ。シャワールームはあの扉です」
ニットで胸元を隠して、ささっと結衣は立ち上がった。
ぱたん、とシャワールームの扉を閉める。
責任? な、なにそれ。焦らし……てないけども?
ふと、目をやったシャワールームはガラス張りでオシャレな造りだ。
これだけお金があるんだし、あの見かけだし。なんで私……?
0
お気に入りに追加
274
あなたにおすすめの小説
シンデレラは王子様と離婚することになりました。
及川 桜
恋愛
シンデレラは王子様と結婚して幸せになり・・・
なりませんでした!!
【現代版 シンデレラストーリー】
貧乏OLは、ひょんなことから会社の社長と出会い結婚することになりました。
はたから見れば、王子様に見初められたシンデレラストーリー。
しかしながら、その実態は?
離婚前提の結婚生活。
果たして、シンデレラは無事に王子様と離婚できるのでしょうか。
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
誘惑の延長線上、君を囲う。
桜井 響華
恋愛
私と貴方の間には
"恋"も"愛"も存在しない。
高校の同級生が上司となって
私の前に現れただけの話。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
Иatural+ 企画開発部部長
日下部 郁弥(30)
×
転職したてのエリアマネージャー
佐藤 琴葉(30)
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
偶然にもバーカウンターで泥酔寸前の
貴方を見つけて…
高校時代の面影がない私は…
弱っていそうな貴方を誘惑した。
:
:
♡o。+..:*
:
「本当は大好きだった……」
───そんな気持ちを隠したままに
欲に溺れ、お互いの隙間を埋める。
【誘惑の延長線上、君を囲う。】
貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
玖羽 望月
恋愛
朝木 与織子(あさぎ よりこ) 22歳
大学を卒業し、やっと憧れの都会での生活が始まった!と思いきや、突然降って湧いたお見合い話。
でも、これはただのお見合いではないらしい。
初出はエブリスタ様にて。
また番外編を追加する予定です。
シリーズ作品「恋をするのに理由はいらない」公開中です。
表紙は、「かんたん表紙メーカー」様https://sscard.monokakitools.net/covermaker.htmlで作成しました。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
あまやかしても、いいですか?
藤川巴/智江千佳子
恋愛
結婚相手は会社の王子様。
「俺ね、ダメなんだ」
「あーもう、キスしたい」
「それこそだめです」
甘々(しすぎる)男子×冷静(に見えるだけ)女子の
契約結婚生活とはこれいかに。

【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
Perverse
伊吹美香
恋愛
『高嶺の花』なんて立派なものじゃない
ただ一人の女として愛してほしいだけなの…
あなたはゆっくりと私の心に浸食してくる
触れ合う身体は熱いのに
あなたの心がわからない…
あなたは私に何を求めてるの?
私の気持ちはあなたに届いているの?
周りからは高嶺の花と呼ばれ本当の自分を出し切れずに悩んでいる女
三崎結菜
×
口も態度も悪いが営業成績No.1で結菜を振り回す冷たい同期男
柴垣義人
大人オフィスラブ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる