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17.二人のルール
二人のルール④
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お腹がきゅんとするし、中からはどんどん温かいものが出てきている気がするし、なにか、我慢出来ないような感じがする……!
「いっぱい、出てる……」
嬉しそうだけれど、とても嬉しそうだけれど……恥ずかしいっ。
舐め取られても舐め取られても、そこに片倉の舌が触れている間は止めどなく露をこぼし続けていて、もう、浅緋は泣きそうだ。
「浅緋のここが可愛すぎてつい、夢中になっちゃった。ごめんね」
ごめんね、と言いながら軽く口元を指で拭う仕草はとてつもなくいやらしい。
「今度は、中は舐めないから」
そうして、すっかり尖ってしまった突起をまたぺろりと舐める。
浅緋は甘い声を上げて背を反らせた。
「たくさん濡れたから、大丈夫だと思うけど」
え?と思ったらそこに指が入ってくる。
「……っん」
確かに違和感はあるけれど、浅緋から出てくるものの滑りを借りて、するっと中に入ってしまうのだ。
それよりも、ぷっくりと膨れているその芽を舌先で舐められていることの方が気になってしまって。
中に入っている指も激しく動かされているわけではないけれど、緩やかにではあるけれど、容赦なく動いてさらに先程よりも粘着質な音を響かせている。
指の動きとぐちゅぐちゅいうその音と、敏感なところを舌で愛撫されるその感覚で堪えきれない熱が下腹部に溜まってゆくのがわかる。
何かに手が届きそうな、そこに行きたいような。
「イって……?」
浅緋の様子をつぶさに見ていた、片倉がそう言った。
繋いでくれているその手がきゅっと握られる。
浅緋も強く握り返した。
というか、もうぎゅうっと握っていないと我慢できないのだ。
「イくとき、教えて? 浅緋……」
敏感なところに息がかかる。
「っや、そんなところで、しゃべっちゃ、ダメです……」
くすりと笑った片倉はゆるりとその舌での愛撫を再開した。
「っあ……」
高みに到達した浅緋の足が、シーツを乱した。
片倉がゆっくりと浅緋の中から指をぬく。
「んっ……」
いったばかりの身体には、指を抜かれるだけでも充分な刺激だった。
満足気な表情の片倉が浅緋の内腿にキスをする。
「教えてって、言ったのに」
「っ……ご、ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。浅緋の中に触れていたからイく時はすごくよく分かったし。ただ、イくって言う浅緋の声が聞きたかったから。今回は気持ちよくなって欲しかったから顔があまり見られなくて残念だけれど、そのうち見せてね」
──な……なにかとんでもなく卑猥なことを言われているような気がします。
「浅緋、夫婦になるなら当然だよ?」
たまにそう言って、片倉はすごく真っ直ぐな目をするのだが。
……本当でしょうか?
世の中のご夫婦はこんなに恥ずかしいことを?
「僕と浅緋のルールだよ」
そう言って額にキスされるのは、まるでいつも約束の刻印のようで浅緋はその言葉に逆らえない。
それに2人のルールなら、それでいいのかなと思うのだ。
そうして『2人のルール』が少しずつ出来ていくことは、悪い気持ちはしないから。
「はい……」
そう返事をした浅緋の下肢にまた片倉の指が触れる。
「え……あの、私……」
「浅緋、肝心な事がまだだよね?」
今度は浅緋のその場所は片倉の指をするりと簡単に呑み込んだ。
「んっ、あ……」
先程は2本入るのもやっとだったけれど、今は大丈夫そうだ。
片倉はぱさっと浅緋と自分に布団をかけた。
「いっぱい、出てる……」
嬉しそうだけれど、とても嬉しそうだけれど……恥ずかしいっ。
舐め取られても舐め取られても、そこに片倉の舌が触れている間は止めどなく露をこぼし続けていて、もう、浅緋は泣きそうだ。
「浅緋のここが可愛すぎてつい、夢中になっちゃった。ごめんね」
ごめんね、と言いながら軽く口元を指で拭う仕草はとてつもなくいやらしい。
「今度は、中は舐めないから」
そうして、すっかり尖ってしまった突起をまたぺろりと舐める。
浅緋は甘い声を上げて背を反らせた。
「たくさん濡れたから、大丈夫だと思うけど」
え?と思ったらそこに指が入ってくる。
「……っん」
確かに違和感はあるけれど、浅緋から出てくるものの滑りを借りて、するっと中に入ってしまうのだ。
それよりも、ぷっくりと膨れているその芽を舌先で舐められていることの方が気になってしまって。
中に入っている指も激しく動かされているわけではないけれど、緩やかにではあるけれど、容赦なく動いてさらに先程よりも粘着質な音を響かせている。
指の動きとぐちゅぐちゅいうその音と、敏感なところを舌で愛撫されるその感覚で堪えきれない熱が下腹部に溜まってゆくのがわかる。
何かに手が届きそうな、そこに行きたいような。
「イって……?」
浅緋の様子をつぶさに見ていた、片倉がそう言った。
繋いでくれているその手がきゅっと握られる。
浅緋も強く握り返した。
というか、もうぎゅうっと握っていないと我慢できないのだ。
「イくとき、教えて? 浅緋……」
敏感なところに息がかかる。
「っや、そんなところで、しゃべっちゃ、ダメです……」
くすりと笑った片倉はゆるりとその舌での愛撫を再開した。
「っあ……」
高みに到達した浅緋の足が、シーツを乱した。
片倉がゆっくりと浅緋の中から指をぬく。
「んっ……」
いったばかりの身体には、指を抜かれるだけでも充分な刺激だった。
満足気な表情の片倉が浅緋の内腿にキスをする。
「教えてって、言ったのに」
「っ……ご、ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。浅緋の中に触れていたからイく時はすごくよく分かったし。ただ、イくって言う浅緋の声が聞きたかったから。今回は気持ちよくなって欲しかったから顔があまり見られなくて残念だけれど、そのうち見せてね」
──な……なにかとんでもなく卑猥なことを言われているような気がします。
「浅緋、夫婦になるなら当然だよ?」
たまにそう言って、片倉はすごく真っ直ぐな目をするのだが。
……本当でしょうか?
世の中のご夫婦はこんなに恥ずかしいことを?
「僕と浅緋のルールだよ」
そう言って額にキスされるのは、まるでいつも約束の刻印のようで浅緋はその言葉に逆らえない。
それに2人のルールなら、それでいいのかなと思うのだ。
そうして『2人のルール』が少しずつ出来ていくことは、悪い気持ちはしないから。
「はい……」
そう返事をした浅緋の下肢にまた片倉の指が触れる。
「え……あの、私……」
「浅緋、肝心な事がまだだよね?」
今度は浅緋のその場所は片倉の指をするりと簡単に呑み込んだ。
「んっ、あ……」
先程は2本入るのもやっとだったけれど、今は大丈夫そうだ。
片倉はぱさっと浅緋と自分に布団をかけた。
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