74 / 87
17.二人のルール
二人のルール②
しおりを挟む
「ひゃんっ……」
胸元で片倉がくすくす笑っている。
「可愛い声」
浅緋にはその笑う時も話す時の息すらも、胸の先端に感じてしまって、お腹の辺りがきゅんとしてしまうのに。
「いい。もっと感じて?」
舐めたり、吸われたり、口の中で転がすようにされたり、その度に身体がびくっと揺れたり、足をぎゅっとしたりする。
その感覚に、浅緋は口から漏れる甘い吐息を抑えることが出来ないのだ。
時間をかけて弄られた先が赤くなってしまって、濡れた唾液で光っているのが妙に隠微で浅緋はそこから目をそらす。
こんなところが感じるなんて、知らなかった。
「浅緋……」
そこで、話さないでほしい。
敏感になり過ぎて、話すために息がかかるだけでも身体がびくびくしてしまうから。
それが、とても恥ずかしいから。
「前にさ、子供が欲しいねって言っていたよね。僕はあまり子供は得意じゃないんだけど、浅緋との子なら、いつかは欲しい。でも、今は2人でいたい。僕達にはまだ2人の時間も必要だよ。そう思わない?」
「……んっ……そこ、や……」
「ん? ここ?」
浅緋の身体が反応していると分かっていて、片倉はそこでわざと息を吹きかけるようにして、話している。
「すごく感じるみたいで、可愛い。話しただけでびくびくしているし、足がきゅっとなるの、すごくいいよ。浅緋、子供ってどうやって作るか知ってる?」
「っそ、それくらいは……知ってます」
「そう?」
片倉は身体を起こして、にっこり笑った。
2人ともまだ、下着は付けたままだ。
けれど、片倉が身体を起こしたことで、浅緋にもその変化がしっかりと目に入ったのである。
それは、想像していたよりも……ずっと大きくて。
「あ……の、知ってはいますけど……」
「そう。僕のコレ、がね、浅緋のココ、に入る」
そう言って下着の上から、その部分を指でなぞられた。
そして、なぞられて初めて分かった。
その濡れた感触。それを片倉が先程からじっと見ていることも。
足を閉じたくても片倉がしっかり足の間にいるから、閉じさせてくれないのだ。
「あ、やです……恥ずかしいから、見ちゃダメ……」
「何言ってるの? 堪らないんだけど。下着、すごく濡れていて浅緋の大事なところが濡れて透けてる。すごく……エロくて、いい」
「……っ、や」
「濡れていて、気持ち悪い?」
こくこく浅緋は頷く。
すると、片倉はするりと浅緋からそのショーツを取り払ってしまったのである。
「やんっ……」
「浅緋……」
その濡れたものを片倉は指に纏わせて、浅緋の狭間に塗り広げるように何度も指を行き来させた。
ぬるぬるとしたその感触が、浅緋には未知のもので、こんなに自分が濡れてしまうなんて知らなかった。
けれど、そこが濡れる意味は知っている。
感じている、と言われたけれど、それが本当なんだということがよく分かった。
「多分これだけ濡れていれば大丈夫だと思うけれど」
浅緋の手を取った片倉が、きゅっと指を絡めて手を繋ぐ。
その逆の手の指が浅緋の中に入った。
ぎゅっと浅緋はその手を握る。手と同じようにぎゅっと目も瞑ってしまった。
「浅緋……」
浅緋の中の指は動かないで少し、慣れるのを待ってくれている。
「目を開けて。僕を見て」
思わず瞑ってしまっていた目を浅緋はそうっと開く。
目の前の片倉はいつもよりも色香を含んでいるけれど、いつもと同じくとても優しくて甘い表情だ。
胸元で片倉がくすくす笑っている。
「可愛い声」
浅緋にはその笑う時も話す時の息すらも、胸の先端に感じてしまって、お腹の辺りがきゅんとしてしまうのに。
「いい。もっと感じて?」
舐めたり、吸われたり、口の中で転がすようにされたり、その度に身体がびくっと揺れたり、足をぎゅっとしたりする。
その感覚に、浅緋は口から漏れる甘い吐息を抑えることが出来ないのだ。
時間をかけて弄られた先が赤くなってしまって、濡れた唾液で光っているのが妙に隠微で浅緋はそこから目をそらす。
こんなところが感じるなんて、知らなかった。
「浅緋……」
そこで、話さないでほしい。
敏感になり過ぎて、話すために息がかかるだけでも身体がびくびくしてしまうから。
それが、とても恥ずかしいから。
「前にさ、子供が欲しいねって言っていたよね。僕はあまり子供は得意じゃないんだけど、浅緋との子なら、いつかは欲しい。でも、今は2人でいたい。僕達にはまだ2人の時間も必要だよ。そう思わない?」
「……んっ……そこ、や……」
「ん? ここ?」
浅緋の身体が反応していると分かっていて、片倉はそこでわざと息を吹きかけるようにして、話している。
「すごく感じるみたいで、可愛い。話しただけでびくびくしているし、足がきゅっとなるの、すごくいいよ。浅緋、子供ってどうやって作るか知ってる?」
「っそ、それくらいは……知ってます」
「そう?」
片倉は身体を起こして、にっこり笑った。
2人ともまだ、下着は付けたままだ。
けれど、片倉が身体を起こしたことで、浅緋にもその変化がしっかりと目に入ったのである。
それは、想像していたよりも……ずっと大きくて。
「あ……の、知ってはいますけど……」
「そう。僕のコレ、がね、浅緋のココ、に入る」
そう言って下着の上から、その部分を指でなぞられた。
そして、なぞられて初めて分かった。
その濡れた感触。それを片倉が先程からじっと見ていることも。
足を閉じたくても片倉がしっかり足の間にいるから、閉じさせてくれないのだ。
「あ、やです……恥ずかしいから、見ちゃダメ……」
「何言ってるの? 堪らないんだけど。下着、すごく濡れていて浅緋の大事なところが濡れて透けてる。すごく……エロくて、いい」
「……っ、や」
「濡れていて、気持ち悪い?」
こくこく浅緋は頷く。
すると、片倉はするりと浅緋からそのショーツを取り払ってしまったのである。
「やんっ……」
「浅緋……」
その濡れたものを片倉は指に纏わせて、浅緋の狭間に塗り広げるように何度も指を行き来させた。
ぬるぬるとしたその感触が、浅緋には未知のもので、こんなに自分が濡れてしまうなんて知らなかった。
けれど、そこが濡れる意味は知っている。
感じている、と言われたけれど、それが本当なんだということがよく分かった。
「多分これだけ濡れていれば大丈夫だと思うけれど」
浅緋の手を取った片倉が、きゅっと指を絡めて手を繋ぐ。
その逆の手の指が浅緋の中に入った。
ぎゅっと浅緋はその手を握る。手と同じようにぎゅっと目も瞑ってしまった。
「浅緋……」
浅緋の中の指は動かないで少し、慣れるのを待ってくれている。
「目を開けて。僕を見て」
思わず瞑ってしまっていた目を浅緋はそうっと開く。
目の前の片倉はいつもよりも色香を含んでいるけれど、いつもと同じくとても優しくて甘い表情だ。
1
お気に入りに追加
453
あなたにおすすめの小説
社長、嫌いになってもいいですか?
和泉杏咲
恋愛
ずっと連絡が取れなかった恋人が、女と二人きりで楽そうに話していた……!?
浮気なの?
私のことは捨てるの?
私は出会った頃のこと、付き合い始めた頃のことを思い出しながら走り出す。
「あなたのことを嫌いになりたい…!」
そうすれば、こんな苦しい思いをしなくて済むのに。
そんな時、思い出の紫陽花が目の前に現れる。
美しいグラデーションに隠された、花言葉が私の心を蝕んでいく……。
忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。
冷血弁護士と契約結婚したら、極上の溺愛を注がれています
朱音ゆうひ
恋愛
恋人に浮気された果絵は、弁護士・颯斗に契約結婚を持ちかけられる。
颯斗は美男子で超ハイスペックだが、冷血弁護士と呼ばれている。
結婚してみると超一方的な溺愛が始まり……
「俺は君のことを愛すが、愛されなくても構わない」
冷血サイコパス弁護士x健気ワーキング大人女子が契約結婚を元に両片想いになり、最終的に両想いになるストーリーです。
別サイトにも投稿しています(https://www.berrys-cafe.jp/book/n1726839)
溺愛ダーリンと逆シークレットベビー
葉月とに
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。
立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。
優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
好きな人の好きな人
ぽぽ
恋愛
"私には10年以上思い続ける初恋相手がいる。"
初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。
恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。
そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる