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1章の閑話
卵と残り少ない食材(異世界四日目)イリスとのおしゃべり
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再び、馬車に乗り込みました。さて、再出発です。
朝と同じように御者台にはエルムとイーヴァ。馬二頭にはサパンとシェヌが 各々騎乗しています。馬車の中には私とイリスです。
イリスにはなるべく迷惑をかけないようにしないといけませんわね。
でもね、乗ってるだけって、暇ですよ?
「ねえ、イリス? 乗ってるだけって暇だから何かできないかしら……」
「できるなら、おとなしくしておいてください……」
「はい……」
できるだけ、おとなしく……
あ、そうだわ。私が出来ることがあまりないなら、イリスに話をしてもらえばいいんじゃないかしら。そうね、これからこの世界で暮らしていくのよね。
だったら…… そうここは外国、私は漂流者。ロビンソン・クルーソーみたいなものよ。運の良いことに私は荷物も、お金もあるのだし。あとはこの世界の常識を覚えなくっちゃ。イリスや皆に私の常識を分かって貰うのもいいんだけど、私はここで生活していくのよね。
だったら、私はまずここの常識を知ることを頑張らなくては。ただ、覚えても直ぐ忘れちゃうのよね……
どうしたらいいのかしらね……
まあ、何度も聞けばいつかは覚えるでしょう。たぶん……
「イリス…… お願いがあるんだけどいいかしら」
「コーユさま?」
「今ね、考えたんだけど。こんな揺れるところじゃ、魔法とかは無理でしょ?」
「そうですね……」
「じゃあ、この国の歴史とか、経済とか、面白い事を話して貰える?」
「歴史? 経済? ですか?」
「そう! あとは、昔話とか?」
「わたしのですか……」
「えっ? あ、違うわよ。えっと、小さい頃にお母さんとかに聞いたことない? 伝承…… えっと、童話? とか?」
「童話? なんです? それは……」
「えっと…… 周りの人が話してくれた冒険譚とか? 不思議な話とか? 」
「冒険者の話なら、エルムやシェヌの方が詳しいとおもいますが」
「えっと…… そういうのも含めて色々なお話。あ、英雄の話とか、魔王の話とか…… 子供に聞かせる話よ」
「英雄…… 魔王……」
「む、無理には言わないわよ?」
イリスが考え込んでいます。
「あ、料理の話でもいいわよ」
「料理…… どういうのですか?」
「今までイリスが食べたことあるお料理よ」
「料理はあまり得意ではなくて……」
「食べたことある料理でいいわよ。どんなお肉があるの? どんなお魚を食べるの? お野菜は? 果物は? イリスの好きな味は?」
「昨日の朝のスープが美味しかったです。今まで食べたものの中で一番…… 」
「あら。あんなに簡単なものでいいの?」
「か、かんた……」
「そうよ。切って煮ただけだし」
「コーユさまのご飯は美味しいと思います」
「あら、嬉しいわ。ねえ、イリス達って普段はどんな物をたべてるのかしら」
「普段ですか? 旅の途中はだいたい堅焼きのパンと干し肉です」
「お野菜は?」
「たまに木の実を食べます」
「野菜は無いのね?」
「ええ。日持ちしないので」
「じゃあ、旅の途中では無いときは?」
「屋台や宿の食堂などで食べます」
「どんなものが売ってあるの?」
「先日ご一緒した時のような焼いた肉や果実水、スープ等です。たまに野菜と肉の煮込みなどで」
「味付けは? あの宿や屋台のような塩味だけなの?」
「私たちはそんな感じです」
「イリスは学校に行ってたのよね? そこでも一緒なの」
「私が食べていた食堂ではだいたい同じです」
「ふぅん…… だいたいって事は、違う味もあったのよね?」
「はい。食べたことは無いですが、高位の方々の食堂は違ったようです」
「食堂自体が違うのね?」
「ええ。平民と貴族は部屋が違っています」
「じゃあ、どうやって自分達と違う味って思うの?」
「臭いですかね…… 」
「香り…… ね……」
香辛料があるのかしらね。
「じゃあ、飲み物は?」
「普段は水ですね」
「普段じゃ無いときは?」
「私は果実水です…… 男性はお酒? かな?」
「お茶って無いの?」
「それは高いので……」
「お茶自体はあるのね?」
「あ、はい。ただ大商人や高位貴族が飲むものなので」
「お店はあるんでしょ?」
「有ります。でも…… 店に入ったことも無いです」
「分かったわ。じゃあ今度、買いに行きましょうね。私が飲みたいもの」
「…… はい……」
イリスがちょっと遠い目をしています。どうしてかしらね。
あ、あとあの食材は?
「イリス? 卵って食べたことはある?」
「卵?」
「そう。市場で見かけなかったのよ」
「卵って…… 食べるんですか?」
「食べないの? えっ? 」
「えっ? だって……」
うん。そうね、ここはちゃんと聞かないと。
「私の国では食べていたの」
「えっ? ええーっ!!」
「はぁ。そうなのね。食べないのね?」
「だって、卵抱えてる魔獣って普段より狂暴になってるんですよっ?!」
「…… まさか、普通の鳥っていないの?」
「鳥…… なんで鳥なんです?」
「鳥の卵が食べたいから……」
あ…… ここでも、話がすれ違ってる……
「鳥っているわよね?」
「はい……」
「鳥は食べる?」
「たまに……」
「どうやって手に入れてるの?」
「たまに捕れるらしいので……」
「誰が捕ってるの?」
「猟師や冒険者です」
「イリスも冒険者よね? 鳥は捕る?」
「依頼は受けたことがないです。だいたい飛んでるじゃないですか」
「飛んでるのは捕れないの?」
「わざわざは捕らないです…… って」
「卵は? 鳥の卵って……」
「巣が運良く見つかればとるかも知れないですけれど」
「巣は?」
「普通…… わざわざは探さないです」
「残念ね…… おいしい料理がかなり少なくなるわ」
がたっ、がたがたっ!!
い、イリス…… 馬車の中ではたたない方がいい……
がしゃんっ!
だ、大丈夫? イリスの動きにビックリですわ。
「イリス…… だいじょうぶ?」
「美味しいんですか? 美味しいものが沢山出来るんですか?」
「え? ええ、出来るはずよ? お菓子もパンもおかずも…… 」
…… …… イリス…… イリスー…… ねえったら……
聞こえてないわね、これは。
「イリス、新鮮な卵じゃないとできないわよー」
イリス…… ずっと考え込んじゃってるわね。
すること、無くなっちゃったわ。
じゃあ……
荷物の整理でもしようかしら。食べ物がどれくらいあるのか、どれくらい持つのか分かってなくっちゃね。
えっと、えっと。ポケットがさがさ。無限収納から風呂敷やスカーフに包まれた食材を出しましょう。よっこいしょっと。
キャリーの中からは
藻塩、味噌、ジャム、黒糖、蜂蜜、出しパック、麹、ドライフルーツ、ビスケットがまだ残ってるわね。
風呂敷からは
トマト、人参、ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、カボチャ、小松菜、桃、林檎、蜜柑、小麦粉があるわ。
さっき採集したのは
薄荷、蓬、菊、カミツレ、大葉、ローズマリー、浜茄子、薔薇ね。
あと、欲しいのは胡椒と山椒、唐辛子、わさび、辛子などの辛味。
あ、茗荷や生姜、ニンニクや芹、三つ葉などの香味も欲しいわね。
欲をいえば、醤油や味噌の原料の大豆や小豆などの豆類も……
あ、塩の追加も…… 砂糖も…… できれば……
私ってこんなに欲張りだったのね。
でも、欲しいものが食べ物中心なのは……
ちょっと、情けないかも……
あ、一番欲しいものがあったわ。浴槽よ。お風呂に入りたいわ。速くあちらに着かないかしら。
…… 考えたら、私って今変になってない? だって欲しいものが浴槽って…… 疲れてるのね、きっと。
出したものを片付けてお昼寝でもしましょうか……
あ、あら。いつの間にかイリスがこちらを見てるわ。
直ぐ片付けるわね。ちょっと、待っててね。
朝と同じように御者台にはエルムとイーヴァ。馬二頭にはサパンとシェヌが 各々騎乗しています。馬車の中には私とイリスです。
イリスにはなるべく迷惑をかけないようにしないといけませんわね。
でもね、乗ってるだけって、暇ですよ?
「ねえ、イリス? 乗ってるだけって暇だから何かできないかしら……」
「できるなら、おとなしくしておいてください……」
「はい……」
できるだけ、おとなしく……
あ、そうだわ。私が出来ることがあまりないなら、イリスに話をしてもらえばいいんじゃないかしら。そうね、これからこの世界で暮らしていくのよね。
だったら…… そうここは外国、私は漂流者。ロビンソン・クルーソーみたいなものよ。運の良いことに私は荷物も、お金もあるのだし。あとはこの世界の常識を覚えなくっちゃ。イリスや皆に私の常識を分かって貰うのもいいんだけど、私はここで生活していくのよね。
だったら、私はまずここの常識を知ることを頑張らなくては。ただ、覚えても直ぐ忘れちゃうのよね……
どうしたらいいのかしらね……
まあ、何度も聞けばいつかは覚えるでしょう。たぶん……
「イリス…… お願いがあるんだけどいいかしら」
「コーユさま?」
「今ね、考えたんだけど。こんな揺れるところじゃ、魔法とかは無理でしょ?」
「そうですね……」
「じゃあ、この国の歴史とか、経済とか、面白い事を話して貰える?」
「歴史? 経済? ですか?」
「そう! あとは、昔話とか?」
「わたしのですか……」
「えっ? あ、違うわよ。えっと、小さい頃にお母さんとかに聞いたことない? 伝承…… えっと、童話? とか?」
「童話? なんです? それは……」
「えっと…… 周りの人が話してくれた冒険譚とか? 不思議な話とか? 」
「冒険者の話なら、エルムやシェヌの方が詳しいとおもいますが」
「えっと…… そういうのも含めて色々なお話。あ、英雄の話とか、魔王の話とか…… 子供に聞かせる話よ」
「英雄…… 魔王……」
「む、無理には言わないわよ?」
イリスが考え込んでいます。
「あ、料理の話でもいいわよ」
「料理…… どういうのですか?」
「今までイリスが食べたことあるお料理よ」
「料理はあまり得意ではなくて……」
「食べたことある料理でいいわよ。どんなお肉があるの? どんなお魚を食べるの? お野菜は? 果物は? イリスの好きな味は?」
「昨日の朝のスープが美味しかったです。今まで食べたものの中で一番…… 」
「あら。あんなに簡単なものでいいの?」
「か、かんた……」
「そうよ。切って煮ただけだし」
「コーユさまのご飯は美味しいと思います」
「あら、嬉しいわ。ねえ、イリス達って普段はどんな物をたべてるのかしら」
「普段ですか? 旅の途中はだいたい堅焼きのパンと干し肉です」
「お野菜は?」
「たまに木の実を食べます」
「野菜は無いのね?」
「ええ。日持ちしないので」
「じゃあ、旅の途中では無いときは?」
「屋台や宿の食堂などで食べます」
「どんなものが売ってあるの?」
「先日ご一緒した時のような焼いた肉や果実水、スープ等です。たまに野菜と肉の煮込みなどで」
「味付けは? あの宿や屋台のような塩味だけなの?」
「私たちはそんな感じです」
「イリスは学校に行ってたのよね? そこでも一緒なの」
「私が食べていた食堂ではだいたい同じです」
「ふぅん…… だいたいって事は、違う味もあったのよね?」
「はい。食べたことは無いですが、高位の方々の食堂は違ったようです」
「食堂自体が違うのね?」
「ええ。平民と貴族は部屋が違っています」
「じゃあ、どうやって自分達と違う味って思うの?」
「臭いですかね…… 」
「香り…… ね……」
香辛料があるのかしらね。
「じゃあ、飲み物は?」
「普段は水ですね」
「普段じゃ無いときは?」
「私は果実水です…… 男性はお酒? かな?」
「お茶って無いの?」
「それは高いので……」
「お茶自体はあるのね?」
「あ、はい。ただ大商人や高位貴族が飲むものなので」
「お店はあるんでしょ?」
「有ります。でも…… 店に入ったことも無いです」
「分かったわ。じゃあ今度、買いに行きましょうね。私が飲みたいもの」
「…… はい……」
イリスがちょっと遠い目をしています。どうしてかしらね。
あ、あとあの食材は?
「イリス? 卵って食べたことはある?」
「卵?」
「そう。市場で見かけなかったのよ」
「卵って…… 食べるんですか?」
「食べないの? えっ? 」
「えっ? だって……」
うん。そうね、ここはちゃんと聞かないと。
「私の国では食べていたの」
「えっ? ええーっ!!」
「はぁ。そうなのね。食べないのね?」
「だって、卵抱えてる魔獣って普段より狂暴になってるんですよっ?!」
「…… まさか、普通の鳥っていないの?」
「鳥…… なんで鳥なんです?」
「鳥の卵が食べたいから……」
あ…… ここでも、話がすれ違ってる……
「鳥っているわよね?」
「はい……」
「鳥は食べる?」
「たまに……」
「どうやって手に入れてるの?」
「たまに捕れるらしいので……」
「誰が捕ってるの?」
「猟師や冒険者です」
「イリスも冒険者よね? 鳥は捕る?」
「依頼は受けたことがないです。だいたい飛んでるじゃないですか」
「飛んでるのは捕れないの?」
「わざわざは捕らないです…… って」
「卵は? 鳥の卵って……」
「巣が運良く見つかればとるかも知れないですけれど」
「巣は?」
「普通…… わざわざは探さないです」
「残念ね…… おいしい料理がかなり少なくなるわ」
がたっ、がたがたっ!!
い、イリス…… 馬車の中ではたたない方がいい……
がしゃんっ!
だ、大丈夫? イリスの動きにビックリですわ。
「イリス…… だいじょうぶ?」
「美味しいんですか? 美味しいものが沢山出来るんですか?」
「え? ええ、出来るはずよ? お菓子もパンもおかずも…… 」
…… …… イリス…… イリスー…… ねえったら……
聞こえてないわね、これは。
「イリス、新鮮な卵じゃないとできないわよー」
イリス…… ずっと考え込んじゃってるわね。
すること、無くなっちゃったわ。
じゃあ……
荷物の整理でもしようかしら。食べ物がどれくらいあるのか、どれくらい持つのか分かってなくっちゃね。
えっと、えっと。ポケットがさがさ。無限収納から風呂敷やスカーフに包まれた食材を出しましょう。よっこいしょっと。
キャリーの中からは
藻塩、味噌、ジャム、黒糖、蜂蜜、出しパック、麹、ドライフルーツ、ビスケットがまだ残ってるわね。
風呂敷からは
トマト、人参、ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、カボチャ、小松菜、桃、林檎、蜜柑、小麦粉があるわ。
さっき採集したのは
薄荷、蓬、菊、カミツレ、大葉、ローズマリー、浜茄子、薔薇ね。
あと、欲しいのは胡椒と山椒、唐辛子、わさび、辛子などの辛味。
あ、茗荷や生姜、ニンニクや芹、三つ葉などの香味も欲しいわね。
欲をいえば、醤油や味噌の原料の大豆や小豆などの豆類も……
あ、塩の追加も…… 砂糖も…… できれば……
私ってこんなに欲張りだったのね。
でも、欲しいものが食べ物中心なのは……
ちょっと、情けないかも……
あ、一番欲しいものがあったわ。浴槽よ。お風呂に入りたいわ。速くあちらに着かないかしら。
…… 考えたら、私って今変になってない? だって欲しいものが浴槽って…… 疲れてるのね、きっと。
出したものを片付けてお昼寝でもしましょうか……
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