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開けて悔しき玉手箱
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終礼も終わり、帰宅する者、クラブに行く者、学校帰りに遊びに行く者が一斉に廊下に出て、私語を楽しみながら教室から遠ざかって行く。
そんな中、俺とセイは日直であるシロに付き合い、教室に残っていた。
ただボンヤリ待っているだけじゃなくて、少しでも早く帰れるようにと手伝いながら。
パシーン、パシーン。
セイは黒板消しを窓の外で叩いて立ち昇るチョークの粉を眺め、俺は教室の掃き掃除。
手伝いが終わって掃除道具を片付けても、シロはまだ日誌を書いていた。
「今日の化学ってなんやったっけ?」
真面目に書いていると思えば。
予習復習しろとまでは言わないけど、せめて今日やった授業内容位は覚えとけよ!テスト大丈夫なのか?
「光の反射と全反射」
「あぁ~。それ意味分からんから寝てたわ~」
「ほんまそれ」
コイツら……。
テスト前に教えてって頼んできても断ってやる!
日誌に視線を落とし、真剣な眼差しで書き始めたシロの邪魔にならないように大人しくしていると、不意にパチンと教室の明かりが消えた。
犯人は暇になり過ぎたセイで、パチパチパチパチとつけたり、消したりを繰り返している。
そうやりながら笑顔で、
「ディスコ!」
と。
小学生か!
「チャンチャンチャ~ンチャッチャッチャ~ンチャンチャ~ン」
「ポォウ!」
そして日誌を扇子に見立てたシロが華麗に踊り始める。
待て、何か色々可笑しいから!
放課後の教室内、妙なテンションで踊り狂う事は何をどう考えたって時間の無駄だから!まだ大勢人がいたらそれなりに盛り上がるかも知れないけど、3人だから!
チラリ。
踊っているシロの制服のポケットの中に、白い何かが飛び出している。それはもう少しで落ちてきそうなのに、中々落ちて来ない。
もう少し激しく踊れば落ちるかも?
「イエイ!ディスコ!イエ~イ!」
両手を上げてその場でジャンプすると、シロのテンションも更に上がり、
「ポォ~ウ!」
とか叫びながら机の上に飛び乗った。
そうすると更に盛り上げようとしたらしいセイが、
「ウォォォォォ」
と唸りながら、明かりのスイッチをどれだけ高速でつけたり消したり出来るのか。と、腕の筋力の限界に挑み始めた。
3人なのに、かなり盛り上がったディスコタイムは、セイの限界が来た事で終わりを告げた。
パチン。
明かりが消えたままの教室内は、さっきまでの盛り上がりが嘘のように静かだ。
今日の天気はそんなに良くはなくて、空一面が雲に覆われていた。その雲が、綺麗に夕焼け色に染まっていたから。
遠くからは吹奏楽部の練習の音。
電気を消した暗い教室の中では、窓の外を眺める俺達のシルエット。
「なぁ、好きな人おる?」
青春の1ページにしようと、夕日を目に焼き付けていたというのに、セイの一言で更に青春度が増した。
パタン。
書き終えたのだろう日誌を閉じたシロは、無言のまま帰り支度を始める。いつもなら一言二言ある筈なのに、無言。
これは、いるんだな?好きな人。
「誰?同じ学校?俺知ってる人?」
セイ、聞きたいのは分かるけど一気に聞き過ぎ。
「うっさいわ!」
こんな分かりやすく顔って赤くなるものなんだな……しかも、しっかりと耳まで。
「真っ赤やで」
「夕日っ!夕日で赤いだけやし!」
「コウは赤くないのに?」
「多めに夕日が当たってるねん!」
なにそれ!どう言う事!?
「どうやって?」
素朴な疑問を投げかけられたシロは、閉じていた日誌をペラペラとめくり、またパタンと閉じた。
なにか答えらしき物でも見付かったのだろうか?
「光の反射!机に反射した夕日が、パァンと俺の顔だけ照らしてるだけや!」
そんな奇跡的な事が、何の変哲もない教室内で起こってたまるか!
好きな人ぐらいいたって可笑しくともなんともないのに、どうしてここまで一生懸命否定するのだろう?
急にパチンと電気をつけたセイは、丁寧にカーテンを閉めてから俺達の方を見てニヤニヤ。
どうしたのだろうか?とシロを見て納得。
夕焼けが顔に当たって赤いと豪語していたシロの顔は、カーテンをしめた今でも赤いのだ。
これを、どう説明するのだろう?
「顔、真っ赤やで?」
「蛍光灯からの光が……塵とかで屈折して、赤い光だけが俺の顔に当たってるだけ!」
更に物凄い事になってますけど!?
もう大人しく赤面してるって言った方が楽だろ……。
「そっか!さっきまで黒板消し叩いてたから、チョークの粉が舞ってるんやな」
え……?
「そう!それ!」
いやいや!
「じゃあ、ちょっと換気してから帰った方がええかな?」
教室の窓と言う窓を開けているセイの姿を目で追って、不意にシロと目が合う。そうやって小声で言うんだ、
「光の反射と全反射」
全然違うから!
テスト前、一緒に勉強しよっか……。
「換気はええから、もう帰ろうや」
開け放たれた窓を即効閉めて回っていると、強い風が一陣教室内に入ってきて、カーテンをふわりと舞い上げた。そしてもう1つ、白い何かがぽとりと床に落ちた。
あれは……シロのポケットから飛び出していた手紙らしき白い物体!
「あれ?なんか落ちたで」
手紙を拾い上げたセイは、裏と表両側を眺めてからヒラヒラと数回振る。しかし返す気はないのだろう、読んで良い?との意味を込めた熱い視線をシロに向けているのだ。
「べ、別にえぇけど……」
良いのか。だったら踊り狂う前に素直に見せてと言えば良かったよ。
手紙を黙読したセイから無言で回ってきた手紙。そこには、放課後体育館裏に来てください。と、なんともベタな事が書かれていた。
誰が見たってこれは愛の告白!
そうか、この手紙をもらっていたからシロは赤面していたんだな。
純情過ぎてビックリするわ!
しかし、俺達の中で唯一彼女が出来るかも知れないんだから応援しないと!髪形を整えていく?踊り狂ったせいで乱れた制服を整える?
「顔洗ってった方がええんちゃう?」
「歯ぁ磨く?ミント味のガムとか!」
校庭の端っこに行って、花を摘んで行った方が紳士っぽいかも!待てよ、ワイルドな感じが好きな子なら、制服を着乱して行った方が良いかも?いやいや、放課後に来て下さいって事は、相手の子がシロに告白する感じだから、普段のままのシロが良いのかな?だったら踊り狂った方が良い!?
落ち着け、俺が告白を受ける訳じゃないのに興奮してどうするんだよ。
「お前らの気持ちは有難い。けど、着いて来ぇへんだけで良いからな」
酷っ!
シロは鞄を持って教室を出て行ってしまった。そして廊下を走って行く足音。
日直なのに教室の鍵も閉めず、書いた日誌も机の上に放り出したまま。これは、ちゃんと注意した方が良いよね。
「戸締り」
そう声をかけると、隣にいたセイから聞える。
「シロ!」
の、掛け声。
「日誌提出」
「シロ!」
決まりだ!
廊下に出てもシロの姿は見えないが、向かった場所なら分かる。体育館の裏だ。もしシロがちゃんと廊下を走って行ったのなら、追い付けない事はない!
教室から体育館の裏に行くには一旦下足室に行って、食堂前の渡り廊下を渡らなければならないが、窓から校舎の外に出てしまえば直接体育館の裏を目指せる。
「走るで!」
「よしきたぁ!」
窓から外に出て、全速力で体育館の裏に向かうと、そこにはシロと、1人の女子生徒が恥ずかしそうに向かい合って立っていた。
かなり完璧な青春の風景!
「ゴメン。遅れた?」
「ううん。来てくれてありがとう……」
俯いて、シロと同じ位に顔を赤くしている女子生徒。
「あ……うん……」
普段では想像も出来ない位か細く返事をするシロ。
なんか……勢いでここまで走ってきちゃったけど、どうしよう……告白の場面を覗き見るなんて良く考えると悪趣味極まりない。
いや、良く考えなくなって悪趣味だけど……このままここにいて良いのかな?
気にはなるけど!気になるけど、気になるよね……。
いやいや!これはセイを連れて大人しく帰った方が良い。それで、明日シロに何があったのかを聞けば良いんだ。
よし、帰ろう。
「シロ君。お願いがあるの」
退散する前に始まってしまった!?
「な、なに?」
顔を真っ赤に染めた2人は見つめ合い、空まで赤くて。遠くからは吹奏楽部による雰囲気あるBGM。
ガサゴソ。
女子生徒は鞄の中から1枚の手紙を取り出すと、シロの前に差し出した。その手紙は、シロのポケットから出てき手紙とは全く違ったピンク色。
本人目の前にして手紙での告白?
「これを、タケシさんに渡して下さい!」
誰っ!?
「兄貴に?」
兄貴がいたのか!?
「お願いします!」
女子生徒は、深々と頭を下げてから走り去ってしまい、体育館裏には立ち尽くしているシロと、出るタイミングも、帰るタイミングも見失った俺とセイが取り残された。
さっきと同じ夕焼け空なのに、なんだろうな、一気に物悲しいや……。
そんな中、俺とセイは日直であるシロに付き合い、教室に残っていた。
ただボンヤリ待っているだけじゃなくて、少しでも早く帰れるようにと手伝いながら。
パシーン、パシーン。
セイは黒板消しを窓の外で叩いて立ち昇るチョークの粉を眺め、俺は教室の掃き掃除。
手伝いが終わって掃除道具を片付けても、シロはまだ日誌を書いていた。
「今日の化学ってなんやったっけ?」
真面目に書いていると思えば。
予習復習しろとまでは言わないけど、せめて今日やった授業内容位は覚えとけよ!テスト大丈夫なのか?
「光の反射と全反射」
「あぁ~。それ意味分からんから寝てたわ~」
「ほんまそれ」
コイツら……。
テスト前に教えてって頼んできても断ってやる!
日誌に視線を落とし、真剣な眼差しで書き始めたシロの邪魔にならないように大人しくしていると、不意にパチンと教室の明かりが消えた。
犯人は暇になり過ぎたセイで、パチパチパチパチとつけたり、消したりを繰り返している。
そうやりながら笑顔で、
「ディスコ!」
と。
小学生か!
「チャンチャンチャ~ンチャッチャッチャ~ンチャンチャ~ン」
「ポォウ!」
そして日誌を扇子に見立てたシロが華麗に踊り始める。
待て、何か色々可笑しいから!
放課後の教室内、妙なテンションで踊り狂う事は何をどう考えたって時間の無駄だから!まだ大勢人がいたらそれなりに盛り上がるかも知れないけど、3人だから!
チラリ。
踊っているシロの制服のポケットの中に、白い何かが飛び出している。それはもう少しで落ちてきそうなのに、中々落ちて来ない。
もう少し激しく踊れば落ちるかも?
「イエイ!ディスコ!イエ~イ!」
両手を上げてその場でジャンプすると、シロのテンションも更に上がり、
「ポォ~ウ!」
とか叫びながら机の上に飛び乗った。
そうすると更に盛り上げようとしたらしいセイが、
「ウォォォォォ」
と唸りながら、明かりのスイッチをどれだけ高速でつけたり消したり出来るのか。と、腕の筋力の限界に挑み始めた。
3人なのに、かなり盛り上がったディスコタイムは、セイの限界が来た事で終わりを告げた。
パチン。
明かりが消えたままの教室内は、さっきまでの盛り上がりが嘘のように静かだ。
今日の天気はそんなに良くはなくて、空一面が雲に覆われていた。その雲が、綺麗に夕焼け色に染まっていたから。
遠くからは吹奏楽部の練習の音。
電気を消した暗い教室の中では、窓の外を眺める俺達のシルエット。
「なぁ、好きな人おる?」
青春の1ページにしようと、夕日を目に焼き付けていたというのに、セイの一言で更に青春度が増した。
パタン。
書き終えたのだろう日誌を閉じたシロは、無言のまま帰り支度を始める。いつもなら一言二言ある筈なのに、無言。
これは、いるんだな?好きな人。
「誰?同じ学校?俺知ってる人?」
セイ、聞きたいのは分かるけど一気に聞き過ぎ。
「うっさいわ!」
こんな分かりやすく顔って赤くなるものなんだな……しかも、しっかりと耳まで。
「真っ赤やで」
「夕日っ!夕日で赤いだけやし!」
「コウは赤くないのに?」
「多めに夕日が当たってるねん!」
なにそれ!どう言う事!?
「どうやって?」
素朴な疑問を投げかけられたシロは、閉じていた日誌をペラペラとめくり、またパタンと閉じた。
なにか答えらしき物でも見付かったのだろうか?
「光の反射!机に反射した夕日が、パァンと俺の顔だけ照らしてるだけや!」
そんな奇跡的な事が、何の変哲もない教室内で起こってたまるか!
好きな人ぐらいいたって可笑しくともなんともないのに、どうしてここまで一生懸命否定するのだろう?
急にパチンと電気をつけたセイは、丁寧にカーテンを閉めてから俺達の方を見てニヤニヤ。
どうしたのだろうか?とシロを見て納得。
夕焼けが顔に当たって赤いと豪語していたシロの顔は、カーテンをしめた今でも赤いのだ。
これを、どう説明するのだろう?
「顔、真っ赤やで?」
「蛍光灯からの光が……塵とかで屈折して、赤い光だけが俺の顔に当たってるだけ!」
更に物凄い事になってますけど!?
もう大人しく赤面してるって言った方が楽だろ……。
「そっか!さっきまで黒板消し叩いてたから、チョークの粉が舞ってるんやな」
え……?
「そう!それ!」
いやいや!
「じゃあ、ちょっと換気してから帰った方がええかな?」
教室の窓と言う窓を開けているセイの姿を目で追って、不意にシロと目が合う。そうやって小声で言うんだ、
「光の反射と全反射」
全然違うから!
テスト前、一緒に勉強しよっか……。
「換気はええから、もう帰ろうや」
開け放たれた窓を即効閉めて回っていると、強い風が一陣教室内に入ってきて、カーテンをふわりと舞い上げた。そしてもう1つ、白い何かがぽとりと床に落ちた。
あれは……シロのポケットから飛び出していた手紙らしき白い物体!
「あれ?なんか落ちたで」
手紙を拾い上げたセイは、裏と表両側を眺めてからヒラヒラと数回振る。しかし返す気はないのだろう、読んで良い?との意味を込めた熱い視線をシロに向けているのだ。
「べ、別にえぇけど……」
良いのか。だったら踊り狂う前に素直に見せてと言えば良かったよ。
手紙を黙読したセイから無言で回ってきた手紙。そこには、放課後体育館裏に来てください。と、なんともベタな事が書かれていた。
誰が見たってこれは愛の告白!
そうか、この手紙をもらっていたからシロは赤面していたんだな。
純情過ぎてビックリするわ!
しかし、俺達の中で唯一彼女が出来るかも知れないんだから応援しないと!髪形を整えていく?踊り狂ったせいで乱れた制服を整える?
「顔洗ってった方がええんちゃう?」
「歯ぁ磨く?ミント味のガムとか!」
校庭の端っこに行って、花を摘んで行った方が紳士っぽいかも!待てよ、ワイルドな感じが好きな子なら、制服を着乱して行った方が良いかも?いやいや、放課後に来て下さいって事は、相手の子がシロに告白する感じだから、普段のままのシロが良いのかな?だったら踊り狂った方が良い!?
落ち着け、俺が告白を受ける訳じゃないのに興奮してどうするんだよ。
「お前らの気持ちは有難い。けど、着いて来ぇへんだけで良いからな」
酷っ!
シロは鞄を持って教室を出て行ってしまった。そして廊下を走って行く足音。
日直なのに教室の鍵も閉めず、書いた日誌も机の上に放り出したまま。これは、ちゃんと注意した方が良いよね。
「戸締り」
そう声をかけると、隣にいたセイから聞える。
「シロ!」
の、掛け声。
「日誌提出」
「シロ!」
決まりだ!
廊下に出てもシロの姿は見えないが、向かった場所なら分かる。体育館の裏だ。もしシロがちゃんと廊下を走って行ったのなら、追い付けない事はない!
教室から体育館の裏に行くには一旦下足室に行って、食堂前の渡り廊下を渡らなければならないが、窓から校舎の外に出てしまえば直接体育館の裏を目指せる。
「走るで!」
「よしきたぁ!」
窓から外に出て、全速力で体育館の裏に向かうと、そこにはシロと、1人の女子生徒が恥ずかしそうに向かい合って立っていた。
かなり完璧な青春の風景!
「ゴメン。遅れた?」
「ううん。来てくれてありがとう……」
俯いて、シロと同じ位に顔を赤くしている女子生徒。
「あ……うん……」
普段では想像も出来ない位か細く返事をするシロ。
なんか……勢いでここまで走ってきちゃったけど、どうしよう……告白の場面を覗き見るなんて良く考えると悪趣味極まりない。
いや、良く考えなくなって悪趣味だけど……このままここにいて良いのかな?
気にはなるけど!気になるけど、気になるよね……。
いやいや!これはセイを連れて大人しく帰った方が良い。それで、明日シロに何があったのかを聞けば良いんだ。
よし、帰ろう。
「シロ君。お願いがあるの」
退散する前に始まってしまった!?
「な、なに?」
顔を真っ赤に染めた2人は見つめ合い、空まで赤くて。遠くからは吹奏楽部による雰囲気あるBGM。
ガサゴソ。
女子生徒は鞄の中から1枚の手紙を取り出すと、シロの前に差し出した。その手紙は、シロのポケットから出てき手紙とは全く違ったピンク色。
本人目の前にして手紙での告白?
「これを、タケシさんに渡して下さい!」
誰っ!?
「兄貴に?」
兄貴がいたのか!?
「お願いします!」
女子生徒は、深々と頭を下げてから走り去ってしまい、体育館裏には立ち尽くしているシロと、出るタイミングも、帰るタイミングも見失った俺とセイが取り残された。
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