幼聖女はお昼寝したいだけなのに

「突然ですがあなたは死にました」
「はあ」
「過労死です」
「まじで?よっしゃ!」

23歳OLの佐藤梅子は過労死した。
驚くことはなかった。ただ一つ思ったのはようやく休める、やれやれだぜ。ってくらいだ。

「そんなわけで異世界に転生させます」
「とりあえず楽に生きられるやつがいいな。働きたくないでござる」
「無理です。徳が積まれてませんので」

あんだけ働いてきたのに徳がねえってどういうことだオラァ!って文句を言う前に転生させられてしまった。

聖女?世界を救う?ナニソレ。
とりあえずお昼寝するのはとても気持ちいい世界っぽいので寝て過ごそう。

騎士の腕枕からお城の豪華なお布団、魔王の膝枕までとにかく最高の睡眠のために生きていこうと思います。

「あなたは聖女ですか?」
「イイエチガイマス」

ぐだゆるほんのり甘めな異世界での睡眠事情。
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