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第二十八話 葬儀屋
しおりを挟む葬儀屋は死の近くにいる為不思議な体験が多い。
ある葬儀屋が遠方の遺体を搬送する際、霊柩車に積まれた棺桶から音がしたという。途中何度も車を止め確認するが、遺体に変化は無かった。
だが、走り出すと再び棺桶内から叩くような音が……。
結局遺体は遺族の元に届くまで音を立て続けたそうだ。
また別の葬儀屋は、遺体搬送の際車の窓が勝手に開くのだという。
窓を閉めても再び勝手に開く、の繰り返し。
搬送した遺体は火事により他界した人物だった。
余程熱かったのだろう、と運転していた先輩葬儀屋は呟いたそうだ……。
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