61 / 110
第一話
隠り世・前編
しおりを挟む
ほんのりと漂う爽やかな甘さを含んだ香りが、爽やかな風に乗って心地良く漂う。露草色の空には、七色の虹の光を放つ金色の太陽が煌めく。雲の代わりに、純白の衣装を来た天女たちが空を優雅に舞っていた。虹色の鳥たちが気ままに天空を舞い、上機嫌でその美声を披露している。
柔らかな草が生い茂る緑の大地には、紺碧の薔薇が咲き乱れている。金色の羽を持つ蝶々、銀色の羽を持つ蝶々がふわふわと踊り、薔薇の花とおしゃべりを楽しんでいるようだ。
チョロチョロと水が湧き出る音がする。そこはいくのもの小さな虹に囲まれた泉であった。湧き出でる水は大人の手の平ほどの大きさで、そこから水晶のように澄み切った水が懇々と湧き出で、小さな小川となってサラサラと流れて行く。小川を辿って行くと、どこからともなく水琴窟を思わせる神秘的な音色が漂って来る。その音は、小川から少し離れた場所いに建てられている赤い屋根の建物から聞こえて来るようだ。そこは小さな虹とシャボン玉がいくつも連なって出来た門と垣根に囲まれた、書院造風の邸であった。白い砂が敷き詰められた広大な庭には、桃や琵琶、木槿や山茶花、梅や桜、躑躅など四季折々の花木が植えられている。水琴窟(※①)は、玄関口に設けられていた。
邸の奥の二十畳程の広さの部屋。畳の清々しい香りが漂う。ほぼ中央に、柔らかく厚い純白の敷布団(※②)がゆったりと敷かれ、仰向けに横たわる炎帝の姿があった。淡い水色の絹仕立ての掛け布団(※③)がふわりと体に掛けられてる。あれほど憔悴し、血の気を失っていた顔色は見事に回復し、今は穏やかな寝息を立てている。朱赤の長い睫毛は完全に閉ざされ、夢を見る事もなく熟睡している様子が見て取れる。金色の襖を隔てた右隣の部屋には、長い黒髪を首の後ろで一つに束ね、白衣に緋の袴姿の女性が二人ほど控えていた。
邸の庭に面した縁側では、唐傘大ほどの白い睡蓮の花の上に優雅に腰をおろし、庭を眺めている月黄泉命がいた。
「……炎帝の具合はどうだ?」
俯き加減でポツリと問う。相変わらず、冷たく美しい声に感情はこもらない。だが、その整った眉根を寄せ、見下ろす夜空を思わせる藍色の瞳には、誰かを気遣うという感情が見え隠れしている。
「あぁ、もう大丈夫だ。だけど、大分前から無理してきたようだよ。随分前から、人間どもの欲望と人柱の均衡が崩れてきていたんだろう。体の自動自然回復の天界機能が追いつかないくらいにさ。内臓にかなりの負担が掛かってたよ。特に心の臓と肺臓、胃袋にさ。半端ない心労だったろうし、かなり……しんどかったんじゃないかな」
明るく朗らかな若い男の声。少し幼さの残るそれはどことなく草笛の音色を思わせる。それは月黄泉の見下ろす自らの左手の平から響いた。そこには玉虫色に輝く存在……よく見ると、大人の親指ほどの大きさのうら若い青年が立っていた。玉虫色に輝く、若草色の直垂を身に着けている。膝の上あたりまでの短い真珠色に輝く袴を履き、直垂と同じ材質の細長い布を膝から足先までクルクルと巻いている。それが皮脚絆の代わりとなっているようだ。左腰には縫い針程の長さの剣が差されている。見るからに身軽そうな体付きの持ち主である。
顎の辺りまで伸ばされた鶯茶色の髪は軽く波打ち、ほんの少し日焼けしたような濃い象牙色の肌が健康的だ。話し好きと賢さが同居していそうな唇はほんの少し厚く、健康的に艶々している。気位の高さをそのまま示しそうなツンと高い鼻。その癖好奇心に満ちてキラキラと輝く大きな瞳は鮮やかな山吹色だ。一見すると、美青年というよりは愛くるしい少年と言えそうだ。その大きさからまるで妖精のようだ。
月黄泉命は手の平大の彼から言われた言葉を心の中で反芻し、言葉を失っていた。やがて、ゆっくりと口を開く。
「……ずっと、耐えていたというのか? 減らず口を叩き、尊大かつ不敵に振る舞いながら、激痛に耐えていた……と?」
(ふーん、こいつもこんな風に心をかき乱される事ってあるんだなぁ……いや、もしかして初めてじゃないか?)
親指大の青年はまじまじと月黄泉命を見つめた。
「……気づけなかった……この私が……。魂の深淵、精神の領域も司るこの私が! 限界を越えて……血を吐いて、倒れるまで……気付いて……やれなかったと言うのか?」
放心したように、言葉を吐き出す。
「仕方ないさ。奴……炎帝だってか? 彼なりに精一杯の意地を見せたんだ。人間の癖に大した根性だぜ。お前に見ぬかれないように激痛に耐えるのは冥王並の精神力だ。だから、見抜けなかったのはお前のせいじゃないさ」
「しかし……」
「下手な気遣いは、却って奴の自尊心を傷つけちまうよ」
言われて初めて悟った様子の月黄泉命に、彼は大丈夫だ、というように軽く微笑んで見せた。
「ま、目を覚ましたら一言褒めてやれよ。それだけで十分だ」
「……そう言うものか?」
「あぁ。人間界でしばらく人間どもと過ごしてきた僕が言うんだから間違いないさ!」
「そう……だな」
「問題は、妖魔邪の化けもんをどうするか、だな。天界で人を死なせるなんざ、神々の沽券に関わる。状況を詳しく話して聞かせなよ。じゃないと対策も練れないし。ここは隠り世だ。災厄を司る禍津日は近寄れないから、安心して話せるしさ」
妖精のような青年は、ニヤッと悪戯っ子のような笑みを浮かべた。
「付け焼刃的方法だが、方法はない事もないよ」
「何? 何だ?」
「あっはっはっは……」
「笑ってないで早く教えてくれ! スクナヒコナ!」
「まぁ、そう焦るな、て。妖魔邪は少しの間御冬眠願ってるんだしさぁ。この僕の薬草でさぁ、ね? ツックン」
揶揄うように言うと、ピョンと月黄泉命の手の平から、縁側の縁すれすれのところに降り立った。
「……そ、その呼び名は辞めろ!」
驚いた事に、頬を熟した桃のように紅に染めて軽く睨む月黄泉命がいた。
「なんで? 可愛いじゃん。月黄泉だからツックン」
「だからやめろ、て。いいから、早く策を……」
朗らかな笑い声が軽やかに響いた。
そう、ここは不老不死、全ての望みが叶い、悩み事を始めとした一切の負の感情のない永遠の幸福と喜びに満ちた平和の神の国、桃源郷、隠り世である。邸はこの妖精のような青年のものであった。彼の名は少彦名命。ここ隠り世を統括し、薬師・医療・作物の繁栄と各種の呪いを司る神でもある。月黄泉命は炎帝を連れ、この少彦名命を頼ったのである。
(※①…洞水門とも呼ばれ、江戸時代あたりから創られるようになったらしい。この時代の人間界にはまだ無い)
(※②③…この時代はまだ、人間界には掛け布団敷布団の習慣はない。庶民は藁に潜って、またはむしろの上に直接あるいは着物を敷いて寝ていた。身分の高いものでも、畳を高くした場所に着物を敷いたり掛けたりして寝ていた)
柔らかな草が生い茂る緑の大地には、紺碧の薔薇が咲き乱れている。金色の羽を持つ蝶々、銀色の羽を持つ蝶々がふわふわと踊り、薔薇の花とおしゃべりを楽しんでいるようだ。
チョロチョロと水が湧き出る音がする。そこはいくのもの小さな虹に囲まれた泉であった。湧き出でる水は大人の手の平ほどの大きさで、そこから水晶のように澄み切った水が懇々と湧き出で、小さな小川となってサラサラと流れて行く。小川を辿って行くと、どこからともなく水琴窟を思わせる神秘的な音色が漂って来る。その音は、小川から少し離れた場所いに建てられている赤い屋根の建物から聞こえて来るようだ。そこは小さな虹とシャボン玉がいくつも連なって出来た門と垣根に囲まれた、書院造風の邸であった。白い砂が敷き詰められた広大な庭には、桃や琵琶、木槿や山茶花、梅や桜、躑躅など四季折々の花木が植えられている。水琴窟(※①)は、玄関口に設けられていた。
邸の奥の二十畳程の広さの部屋。畳の清々しい香りが漂う。ほぼ中央に、柔らかく厚い純白の敷布団(※②)がゆったりと敷かれ、仰向けに横たわる炎帝の姿があった。淡い水色の絹仕立ての掛け布団(※③)がふわりと体に掛けられてる。あれほど憔悴し、血の気を失っていた顔色は見事に回復し、今は穏やかな寝息を立てている。朱赤の長い睫毛は完全に閉ざされ、夢を見る事もなく熟睡している様子が見て取れる。金色の襖を隔てた右隣の部屋には、長い黒髪を首の後ろで一つに束ね、白衣に緋の袴姿の女性が二人ほど控えていた。
邸の庭に面した縁側では、唐傘大ほどの白い睡蓮の花の上に優雅に腰をおろし、庭を眺めている月黄泉命がいた。
「……炎帝の具合はどうだ?」
俯き加減でポツリと問う。相変わらず、冷たく美しい声に感情はこもらない。だが、その整った眉根を寄せ、見下ろす夜空を思わせる藍色の瞳には、誰かを気遣うという感情が見え隠れしている。
「あぁ、もう大丈夫だ。だけど、大分前から無理してきたようだよ。随分前から、人間どもの欲望と人柱の均衡が崩れてきていたんだろう。体の自動自然回復の天界機能が追いつかないくらいにさ。内臓にかなりの負担が掛かってたよ。特に心の臓と肺臓、胃袋にさ。半端ない心労だったろうし、かなり……しんどかったんじゃないかな」
明るく朗らかな若い男の声。少し幼さの残るそれはどことなく草笛の音色を思わせる。それは月黄泉の見下ろす自らの左手の平から響いた。そこには玉虫色に輝く存在……よく見ると、大人の親指ほどの大きさのうら若い青年が立っていた。玉虫色に輝く、若草色の直垂を身に着けている。膝の上あたりまでの短い真珠色に輝く袴を履き、直垂と同じ材質の細長い布を膝から足先までクルクルと巻いている。それが皮脚絆の代わりとなっているようだ。左腰には縫い針程の長さの剣が差されている。見るからに身軽そうな体付きの持ち主である。
顎の辺りまで伸ばされた鶯茶色の髪は軽く波打ち、ほんの少し日焼けしたような濃い象牙色の肌が健康的だ。話し好きと賢さが同居していそうな唇はほんの少し厚く、健康的に艶々している。気位の高さをそのまま示しそうなツンと高い鼻。その癖好奇心に満ちてキラキラと輝く大きな瞳は鮮やかな山吹色だ。一見すると、美青年というよりは愛くるしい少年と言えそうだ。その大きさからまるで妖精のようだ。
月黄泉命は手の平大の彼から言われた言葉を心の中で反芻し、言葉を失っていた。やがて、ゆっくりと口を開く。
「……ずっと、耐えていたというのか? 減らず口を叩き、尊大かつ不敵に振る舞いながら、激痛に耐えていた……と?」
(ふーん、こいつもこんな風に心をかき乱される事ってあるんだなぁ……いや、もしかして初めてじゃないか?)
親指大の青年はまじまじと月黄泉命を見つめた。
「……気づけなかった……この私が……。魂の深淵、精神の領域も司るこの私が! 限界を越えて……血を吐いて、倒れるまで……気付いて……やれなかったと言うのか?」
放心したように、言葉を吐き出す。
「仕方ないさ。奴……炎帝だってか? 彼なりに精一杯の意地を見せたんだ。人間の癖に大した根性だぜ。お前に見ぬかれないように激痛に耐えるのは冥王並の精神力だ。だから、見抜けなかったのはお前のせいじゃないさ」
「しかし……」
「下手な気遣いは、却って奴の自尊心を傷つけちまうよ」
言われて初めて悟った様子の月黄泉命に、彼は大丈夫だ、というように軽く微笑んで見せた。
「ま、目を覚ましたら一言褒めてやれよ。それだけで十分だ」
「……そう言うものか?」
「あぁ。人間界でしばらく人間どもと過ごしてきた僕が言うんだから間違いないさ!」
「そう……だな」
「問題は、妖魔邪の化けもんをどうするか、だな。天界で人を死なせるなんざ、神々の沽券に関わる。状況を詳しく話して聞かせなよ。じゃないと対策も練れないし。ここは隠り世だ。災厄を司る禍津日は近寄れないから、安心して話せるしさ」
妖精のような青年は、ニヤッと悪戯っ子のような笑みを浮かべた。
「付け焼刃的方法だが、方法はない事もないよ」
「何? 何だ?」
「あっはっはっは……」
「笑ってないで早く教えてくれ! スクナヒコナ!」
「まぁ、そう焦るな、て。妖魔邪は少しの間御冬眠願ってるんだしさぁ。この僕の薬草でさぁ、ね? ツックン」
揶揄うように言うと、ピョンと月黄泉命の手の平から、縁側の縁すれすれのところに降り立った。
「……そ、その呼び名は辞めろ!」
驚いた事に、頬を熟した桃のように紅に染めて軽く睨む月黄泉命がいた。
「なんで? 可愛いじゃん。月黄泉だからツックン」
「だからやめろ、て。いいから、早く策を……」
朗らかな笑い声が軽やかに響いた。
そう、ここは不老不死、全ての望みが叶い、悩み事を始めとした一切の負の感情のない永遠の幸福と喜びに満ちた平和の神の国、桃源郷、隠り世である。邸はこの妖精のような青年のものであった。彼の名は少彦名命。ここ隠り世を統括し、薬師・医療・作物の繁栄と各種の呪いを司る神でもある。月黄泉命は炎帝を連れ、この少彦名命を頼ったのである。
(※①…洞水門とも呼ばれ、江戸時代あたりから創られるようになったらしい。この時代の人間界にはまだ無い)
(※②③…この時代はまだ、人間界には掛け布団敷布団の習慣はない。庶民は藁に潜って、またはむしろの上に直接あるいは着物を敷いて寝ていた。身分の高いものでも、畳を高くした場所に着物を敷いたり掛けたりして寝ていた)
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた
リオール
恋愛
だから?
それは最強の言葉
~~~~~~~~~
※全6話。短いです
※ダークです!ダークな終わりしてます!
筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。
スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。
※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる