18 / 32
第十二話
原作ヒロイン、華麗なる登場!①
しおりを挟む
婚約予約(?)指環は、やはり三カラットほどのアレキサンドライトだった。「昼のエメラルド、夜のルビー」と呼ばれるだけあって。昼間の光の中では深緑、夜間の魔術灯の下では深紅へと見事に変貌を遂げた。
アレキサンドライトは「宝石の王様」とか「皇帝の宝石」という異名を持つ。石言葉は諸説あれど、「秘めた想い」「高貴」「魅力」あたりが代表的だろうか。オーバルカットが施されたそれは、プラチナ台のリングに鎮座し、その存在をキラキラと主張している。
セレストブルーローズは毎朝三本届けられた。「愛しています」「告白」と言う意味だが……。アリアは、黒いベルベッドの小箱におさまっているアレキサンドライトのリングをぼんやりと眺めていた。背後では、ローラがヘアスタイルの仕上げに取り組んでいる。これから、ジークフリートと二回目のデートなのだ。今回は魔法石アクセサリーの展示会に行く事になっている。
……そうそう、確かそこで。『お守りです』とか言って魔法石のペンダントを買って貰うんだったわね……
「アレキサンドライト、ホントに素敵ですよね。素人目にもグレードが高いのが解りますもの、輝きと色合いが違います。それにしても、婚約予約指輪だなんて……意外に、ジークフリート様って独占欲がお強いのですね」
……そうそう、後に出会う原作ヒロインへの独占欲なんて枚挙に暇がないって感じだもの。人好きのする笑顔で、原作ヒロインに近づく男たちを牽制しまくるのよ……
アリアは小説の内容を思い浮かべながら、ローラに応じた。
「うーん……どうなのかしらねぇ……」
まさか本音を漏らす訳に行かず、何とも煮え切らない曖昧な答え方となった。
「絶対、そうですよ。今日のデートの帰りに、ジークフリート様は謁見の間にお越しになる手筈を整えてらっしゃいますし。皇帝皇后両陛下と御会いになる。つまり、いよいよ婚約の承諾のお願い、て事ではないですか」
ローラは目を輝かせている。珍しくスザンナも興味津々の様子だ。ディランだけはいつもと変わらず冷静で落ち着いている。ジークフリートの来訪を知らせに来た侍女の言葉を引き継いだディランは、その旨を淡々と告げた。ローラに促され、ジークフリートの待つ庭園へと足を運ぶ。
……その真面目で信頼のおけるディラン君も、原作ヒロインに出会った途端。豹変してしまうんだもの。騎士の誓いも破って、原作ヒロインの元へ行ってしまうのよ……
鬱々とした気分を抱えながら、ジークフリートの待つ例の庭園へと足を運ぶ。勿論、礼儀として捧げられたアレキサンドライトのリングを右手中指につけて。こちらもまた諸説あるが、指輪を右手中指につけると『悪運を跳ね返す』という意味があるのだ。『跳ね除けたい悪運』、アリアにとってはまさにジークフリートの事ではないか!
……まさか! 原作矯正力が働かない範囲内で、原作とは違う言動をしみたけれど。もしかしたら、逆に死へのカウントダウンを早めている、なんて事になってないでしょうね?……
アリアは先日からずっと、ジークフリートの予想外の行動に戸惑っていた。ローラやスザンナは、アリアがぼんやりしているのは恋わずらいなのだ、と好意的に解釈してくれている。
……原作通りなら、原作ヒロインとジークフリートが初めて出会うのは、今から凡そ半年後の筈だけど。早まる可能性も高いわね……
ジークフリートは、アリアを見るなり速足でやってくると跪く。型通りの挨拶を掲げた後に自らの右手を差し出した。アリアは自然に右手を預けると、そのままエスコートするよう彼は歩き出した。そのまま素直に従う。このような一連の流れについて、「淑女ならこう振る舞うべし」のイロハを兄は皇室家庭教師だけに任せず、スパルタでアリアの身に叩き込んでくれた。原作のアリアは、この部分を活かせずにビクビクオドオドしていた。
……だから、余計にジークフリートや原作ヒロインに舐められたのよ。『コイツは利用して構わないアホ』認定されて。地位だけは二人より上なんだし、もっと堂々と偉そうにしていても良いと思うの。原作矯正力が働くかどうかやってみないと解らないし、誇り高く堂々としていよう!……
「……毎晩あなたに逢える日を指折り数えておりました。まさにセレストブルーローズを彷彿とさせるような髪、ブルームーンストーンの宝石の如く美しい瞳……」
前回と同じく、彼が用意した白い馬車の中だ。向かい合って座るジークフリートは、相変わらずの芝居がかった仕草で詩人のようにアリアを称えている。アリアはと言えば、脳内で目まぐるしく思考を働かせていても、原作矯正力で恥ずかしそうに、されど嬉しそうにはにかんだ笑みを浮かべている。
突然、馬車が急停止した。「きゃっ」痩せ細ったアリアは簡単に前に投げ出されてしまうが、すぐにガシッと力強い腕に抱き留められた。ドキッと心臓が口から飛び出しそうなほど衝撃を受ける。シトラス系の爽やかな香り、細身に見えて意外なほど逞しい腕に包まれ、右耳に彼の鼓動を聞いた。腹立たしいほど落ち着いた拍動に、火照り過ぎた顔が一気に冷める。
……ほら、やっぱり彼はアリアの事を利用出来る道具としか思っていない……
彼の胸に右頬を埋める形となった体勢。己と彼との温度差に、ショックを受け少なからず傷つき、落ち込んでしまっている。そんな自分に戸惑いを覚えた。
「申し訳ございません殿下。どうやら緊急事態のようです。結界を破って魔獣が出現しました。すぐに終わらせますから、ここを絶対に動かないでいてくださいね」
男は素早くそう囁くと、アリアを抱えるようにして座り直させ、左手を翳して馬車のドアを開けた。
ドクン、
……こ、このシチュエーションは、まさか! ついに原作ヒロインの登場?……
ドアが開き、ヒラリと飛び降りたジークフリート。アリアを覗き込むようにして笑顔を向ける。
「直ぐに戻ります。心配しないでください」
と言って右手を翳し、ドアが静かに閉まった。けれども、ドアが閉まる寸前、見えてしまった。人目を惹く奇跡の色「ポンパドールピンク」の長い髪を……。
紛れもない、原作ヒロインの髪色だった。
アレキサンドライトは「宝石の王様」とか「皇帝の宝石」という異名を持つ。石言葉は諸説あれど、「秘めた想い」「高貴」「魅力」あたりが代表的だろうか。オーバルカットが施されたそれは、プラチナ台のリングに鎮座し、その存在をキラキラと主張している。
セレストブルーローズは毎朝三本届けられた。「愛しています」「告白」と言う意味だが……。アリアは、黒いベルベッドの小箱におさまっているアレキサンドライトのリングをぼんやりと眺めていた。背後では、ローラがヘアスタイルの仕上げに取り組んでいる。これから、ジークフリートと二回目のデートなのだ。今回は魔法石アクセサリーの展示会に行く事になっている。
……そうそう、確かそこで。『お守りです』とか言って魔法石のペンダントを買って貰うんだったわね……
「アレキサンドライト、ホントに素敵ですよね。素人目にもグレードが高いのが解りますもの、輝きと色合いが違います。それにしても、婚約予約指輪だなんて……意外に、ジークフリート様って独占欲がお強いのですね」
……そうそう、後に出会う原作ヒロインへの独占欲なんて枚挙に暇がないって感じだもの。人好きのする笑顔で、原作ヒロインに近づく男たちを牽制しまくるのよ……
アリアは小説の内容を思い浮かべながら、ローラに応じた。
「うーん……どうなのかしらねぇ……」
まさか本音を漏らす訳に行かず、何とも煮え切らない曖昧な答え方となった。
「絶対、そうですよ。今日のデートの帰りに、ジークフリート様は謁見の間にお越しになる手筈を整えてらっしゃいますし。皇帝皇后両陛下と御会いになる。つまり、いよいよ婚約の承諾のお願い、て事ではないですか」
ローラは目を輝かせている。珍しくスザンナも興味津々の様子だ。ディランだけはいつもと変わらず冷静で落ち着いている。ジークフリートの来訪を知らせに来た侍女の言葉を引き継いだディランは、その旨を淡々と告げた。ローラに促され、ジークフリートの待つ庭園へと足を運ぶ。
……その真面目で信頼のおけるディラン君も、原作ヒロインに出会った途端。豹変してしまうんだもの。騎士の誓いも破って、原作ヒロインの元へ行ってしまうのよ……
鬱々とした気分を抱えながら、ジークフリートの待つ例の庭園へと足を運ぶ。勿論、礼儀として捧げられたアレキサンドライトのリングを右手中指につけて。こちらもまた諸説あるが、指輪を右手中指につけると『悪運を跳ね返す』という意味があるのだ。『跳ね除けたい悪運』、アリアにとってはまさにジークフリートの事ではないか!
……まさか! 原作矯正力が働かない範囲内で、原作とは違う言動をしみたけれど。もしかしたら、逆に死へのカウントダウンを早めている、なんて事になってないでしょうね?……
アリアは先日からずっと、ジークフリートの予想外の行動に戸惑っていた。ローラやスザンナは、アリアがぼんやりしているのは恋わずらいなのだ、と好意的に解釈してくれている。
……原作通りなら、原作ヒロインとジークフリートが初めて出会うのは、今から凡そ半年後の筈だけど。早まる可能性も高いわね……
ジークフリートは、アリアを見るなり速足でやってくると跪く。型通りの挨拶を掲げた後に自らの右手を差し出した。アリアは自然に右手を預けると、そのままエスコートするよう彼は歩き出した。そのまま素直に従う。このような一連の流れについて、「淑女ならこう振る舞うべし」のイロハを兄は皇室家庭教師だけに任せず、スパルタでアリアの身に叩き込んでくれた。原作のアリアは、この部分を活かせずにビクビクオドオドしていた。
……だから、余計にジークフリートや原作ヒロインに舐められたのよ。『コイツは利用して構わないアホ』認定されて。地位だけは二人より上なんだし、もっと堂々と偉そうにしていても良いと思うの。原作矯正力が働くかどうかやってみないと解らないし、誇り高く堂々としていよう!……
「……毎晩あなたに逢える日を指折り数えておりました。まさにセレストブルーローズを彷彿とさせるような髪、ブルームーンストーンの宝石の如く美しい瞳……」
前回と同じく、彼が用意した白い馬車の中だ。向かい合って座るジークフリートは、相変わらずの芝居がかった仕草で詩人のようにアリアを称えている。アリアはと言えば、脳内で目まぐるしく思考を働かせていても、原作矯正力で恥ずかしそうに、されど嬉しそうにはにかんだ笑みを浮かべている。
突然、馬車が急停止した。「きゃっ」痩せ細ったアリアは簡単に前に投げ出されてしまうが、すぐにガシッと力強い腕に抱き留められた。ドキッと心臓が口から飛び出しそうなほど衝撃を受ける。シトラス系の爽やかな香り、細身に見えて意外なほど逞しい腕に包まれ、右耳に彼の鼓動を聞いた。腹立たしいほど落ち着いた拍動に、火照り過ぎた顔が一気に冷める。
……ほら、やっぱり彼はアリアの事を利用出来る道具としか思っていない……
彼の胸に右頬を埋める形となった体勢。己と彼との温度差に、ショックを受け少なからず傷つき、落ち込んでしまっている。そんな自分に戸惑いを覚えた。
「申し訳ございません殿下。どうやら緊急事態のようです。結界を破って魔獣が出現しました。すぐに終わらせますから、ここを絶対に動かないでいてくださいね」
男は素早くそう囁くと、アリアを抱えるようにして座り直させ、左手を翳して馬車のドアを開けた。
ドクン、
……こ、このシチュエーションは、まさか! ついに原作ヒロインの登場?……
ドアが開き、ヒラリと飛び降りたジークフリート。アリアを覗き込むようにして笑顔を向ける。
「直ぐに戻ります。心配しないでください」
と言って右手を翳し、ドアが静かに閉まった。けれども、ドアが閉まる寸前、見えてしまった。人目を惹く奇跡の色「ポンパドールピンク」の長い髪を……。
紛れもない、原作ヒロインの髪色だった。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる