花炎繚乱奇譚～光華爛漫～

大和撫子

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第参章

文明発達

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　人類は栄えた。そして知恵をつけていった。それに比例し、文明も目覚ましい進化を遂げた。同時に人々の間で、貧富の差が激しくなっていく。

　生まれ持った運気と、時代の波を味方につけた人間はまさに破竹の勢いで栄華を極めて行った。その時たまたま停滞の運気で、時代の波に乗りはぐった者は奈落へと沈んで行く。

　故に人々の間で、不満と傲慢、狂気と狂喜が芽生え嫉妬と殺意の闇が蠢いて行く。一つの栄華を我が物にしようと奪い合い、殺戮が繰り広げられるようになっていった。

　文明の発達の利便さと引き換えに、人類は「優しさ」と「思いやり」を置き去りにして行く。

　人類はまさに、自然との「共存」よりも自然を「操作・支配」を選んだのであった。

　五聖は更に多忙を極め、宇宙の均衡を保つ事に全力を傾けた。相殺と調和の相性を上手く利用し、互いの体を癒し合う時間を確保した。

……神々はただ、その全てを見守っていた……

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