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第十三話
続・ついに判明(た、多分)!? ここ異世界の仕組み。
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「では、この世界について説明しましょう。どのような字を書くかは、あなたの頭の中に浮かぶようにしますからご安心を」
お! ついに来た! そしてリアンの魔術の体感も同時か? でも、その前に……
「あ! メモと取りたいです!」
アルフォンスはにっこりと微笑みながら右手を前に出して手の平を天に向けると、スッと手の平サイズの黒革の手帳と羽ペンが出現した。すげー! 「どうぞ」と俺に差し出した。両手でそれを受け取り「有難うございます」
と礼を述べる。いいな、俺も使えたらな、魔法。
一ページを開いたと同時に、リアンはゆっくりと話し出した。
「この世界は、我が国、彩光界をトップに、以下の六つの国で出来ております。他、五つの国が、どの国が秀でてるとか上下が無いよう、各国で不可侵条約と和平条約を交わして平和のバランスを保っています。その均衡を保ち監視する役目を代々彩光界の王族、エターナル家が担っています。
①太陽と光や明り、炎、楽しみ、希望や情熱、繁栄や栄光などを司るここ、彩光界。もちろん光だけの国でははありません。夜も普通に訪れます。ただ他国より朝昼の時間が少し長いですね。
②夜と闇、安らぎや眠る際に見る夢、ヒーリングなどを司る夢夜界。勿論夜だけの国ではありません。朝昼も普通に来る。ただ少し他国より夕暮れから夜明けまでが長いです。
③あらゆる風、空気、変化変容、広がり、交流、均衡などを司る風空界。勿論風だけの世界ではないです。ただ少し他国より風は多く吹きますね。
④あらゆる花や花木、樹木、植物、優雅、薫り、美しさ、繁殖などを司る花緑界。勿論花や植物だけの世界です。ただ、他国よりはかなり花と緑が多いです。
⑤大地と鉱物、宝石、土台、安定、知性などを司る宝土界。勿論大地と鉱物だけの世界ではない。ただ少し他国より土と鉱物は多めです。
⑥あらゆる水、川、海、泉、湖、滝、インスピレーション、浄化、慈しみ、情、命の誕生などを司る水命界。勿論水だけの国ではありません。ただ少し他国より川や海、湖、泉などは多めにあります。
以上の六つの国で成り立っています」
聞き漏らさないよう必死にメモを取る。急ぎ過ぎて我ながら汚ねー字だな。後で読めないなんて事にならないよう、清書しないと。しかし、なんかいかにも異世界ファンタジー、て感じだよな。そうそう、彩光界とか宝土界とか聞きながら自然に頭に字が思い浮かぶんだ。これ、リアンの能力の一つなんだろうな。それとも、魔術を使える奴は全員こんな事朝飯前、てか?
「因みに、相手が話しを聞きながら頭の中に文字が浮かび上がるようにする魔術は、基本中の基本で、魔術をたしなむ者でしたら当たり前の事です」
事も無げに言う眼鏡野郎。
「ですね」
爽やかな笑顔で応じる面従腹背Boy。あー、そうですか。ふーんだ、どーせね。……ふと、もし弟が転移していたら、どうだったろうか? そう思った。アイツの事だ。きっと、男女を問わず引き寄せられて大人気。魔術もすぐに取得して……王子もきっと、俺なんかより光希の事……。
お! ついに来た! そしてリアンの魔術の体感も同時か? でも、その前に……
「あ! メモと取りたいです!」
アルフォンスはにっこりと微笑みながら右手を前に出して手の平を天に向けると、スッと手の平サイズの黒革の手帳と羽ペンが出現した。すげー! 「どうぞ」と俺に差し出した。両手でそれを受け取り「有難うございます」
と礼を述べる。いいな、俺も使えたらな、魔法。
一ページを開いたと同時に、リアンはゆっくりと話し出した。
「この世界は、我が国、彩光界をトップに、以下の六つの国で出来ております。他、五つの国が、どの国が秀でてるとか上下が無いよう、各国で不可侵条約と和平条約を交わして平和のバランスを保っています。その均衡を保ち監視する役目を代々彩光界の王族、エターナル家が担っています。
①太陽と光や明り、炎、楽しみ、希望や情熱、繁栄や栄光などを司るここ、彩光界。もちろん光だけの国でははありません。夜も普通に訪れます。ただ他国より朝昼の時間が少し長いですね。
②夜と闇、安らぎや眠る際に見る夢、ヒーリングなどを司る夢夜界。勿論夜だけの国ではありません。朝昼も普通に来る。ただ少し他国より夕暮れから夜明けまでが長いです。
③あらゆる風、空気、変化変容、広がり、交流、均衡などを司る風空界。勿論風だけの世界ではないです。ただ少し他国より風は多く吹きますね。
④あらゆる花や花木、樹木、植物、優雅、薫り、美しさ、繁殖などを司る花緑界。勿論花や植物だけの世界です。ただ、他国よりはかなり花と緑が多いです。
⑤大地と鉱物、宝石、土台、安定、知性などを司る宝土界。勿論大地と鉱物だけの世界ではない。ただ少し他国より土と鉱物は多めです。
⑥あらゆる水、川、海、泉、湖、滝、インスピレーション、浄化、慈しみ、情、命の誕生などを司る水命界。勿論水だけの国ではありません。ただ少し他国より川や海、湖、泉などは多めにあります。
以上の六つの国で成り立っています」
聞き漏らさないよう必死にメモを取る。急ぎ過ぎて我ながら汚ねー字だな。後で読めないなんて事にならないよう、清書しないと。しかし、なんかいかにも異世界ファンタジー、て感じだよな。そうそう、彩光界とか宝土界とか聞きながら自然に頭に字が思い浮かぶんだ。これ、リアンの能力の一つなんだろうな。それとも、魔術を使える奴は全員こんな事朝飯前、てか?
「因みに、相手が話しを聞きながら頭の中に文字が浮かび上がるようにする魔術は、基本中の基本で、魔術をたしなむ者でしたら当たり前の事です」
事も無げに言う眼鏡野郎。
「ですね」
爽やかな笑顔で応じる面従腹背Boy。あー、そうですか。ふーんだ、どーせね。……ふと、もし弟が転移していたら、どうだったろうか? そう思った。アイツの事だ。きっと、男女を問わず引き寄せられて大人気。魔術もすぐに取得して……王子もきっと、俺なんかより光希の事……。
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