202 / 232
-201※
しおりを挟む
ハルのその声と同時、男はまるでお預けを解かれた犬のように、匠のモノを手に取ると、それを口へと運び無心でしゃぶりついた。
「……ンっっぁっ……!!!
……っンン……! ……ぁあああっ!!!」
途端に匠は痛みに体を仰け反らせ、声を上げた。
唯一動く右腕で必死に男を排除しようと、その体を突き退けるが、大きく重い男はビクともしない。
そればかりか身を捩り抵抗する匠に更に興奮したのか、男の動きは益々激しくなっていく。
「……や……やめっ……ンッ!!
……クッ……! やめっ……ろっ……!!」
ブラインドの隙間から薄日が射す室内に、喘ぐ匠の声と湿った音とが混ざり始めると、その様子をジットリと淀んだ目で見つめていた老人も、匠の側へと擦り寄って来ていた。
その息は荒く、周囲に酒の匂いを撒き散らしている。
皺だらけの手はすでに我慢ができなくなったのか、自分の衣服の中で動いていた。
そして「……私のモノも……」
了承を得るように、ハルの顔を覗き込む老人に、
「お好きにどうぞ」
そう言ってハルは笑った。
「ああ……ありがとうございます……」
老人は自分で取り出したモノを匠の顔へと近付けた。
「ほれ……またやっておくれよ。
……あの時と同じように……」
秘書の男の、手荒で強引な行為が引き起こす痛みに耐え、匠はただ強く目を閉じ、荒い呼吸を繰り返していた。
そのわずかに開いた口に、老人は自分のモノを無理矢理に咥え込ませる。
「……ンッ……ッ!」
必死に呼吸をしようとしていた口内に老人のモノが圧し込まれ、息が出来なくなる。
呼吸が止まり、匠は顔を振って抵抗した。
だが老人の手は、その頭を押さえ込み離そうとはしなかった。
そして益々腰を擦り寄せ、自身を喉奥へと突き入れる。
「ンッッ……ンッッ……ン”ッ……!!」
喉の奥に当たるヌルリとした生々しいモノ。
苦しさで目を見開き、藻掻き苦しむ匠のくぐもった声が室内に響いていた。
「やめろ……。
……もう……やめてくれ……。
お願いだから……」
深月の消え入りそうな声がした。
呼吸すらままならず、必死に抵抗する匠。
そして体を捩る度、ゆっくりとだが確実にその体内から血を減らしていく蒼白の肌。
深月はもう耐えられなかった。
「お願いだから……!
匠さんの代わりに僕が……僕が何でも言う事を聞く!
……だから……だからもう……やめてくれ……!!」
深月は悔し気にうな垂れ、小さく首を振ってそう叫んでいた。
「……ほう。
これは面白い事を言う。
お前がタクミのの代わりに、その体を差し出すというのか?」
老人も顔を上げ、今度は深月を値踏みするように身を乗り出した。
ヌルリと老人のモノが零れ出て、ようやく匠の口が解放される。
「……そうだ……。
僕を……お前達の好きにすれば……」
言いかけた深月の声を遮り匠の強い声が響いた。
「だめだ……!
……流さん!
俺なら……いい…………。
何があっても……大丈夫だから……流さんは……」
「……匠さん!!」
「大丈夫か……それなら……」
ハルは匠のモノを咥える秘書の体を、指で二度ほどトントンと叩き、その口を外させた。
「タクミをうつ伏せにしろ」
男はハルの命令のままに起き上がると、匠の体の下にその屈強な腕を差し入れ、いとも簡単に匠の体を返した。
「んっ……!」
強引な痛みに匠の体が震える。
男は目の前に現れた匠の刻印に息を呑んだ。
見るのは初めてではない。
審議会でそれはすでに見ていた。
だが、今、目の前にあるのはあの時とは全く違う物のように見える。
汗と体温、流された血とで彩られ、痛みの中でそれは、水を得た魚のように生き生きと、そして艶かしく匠の背中に棲んでいた。
「美しいだろう……」
満足そうなハルの声がした。
「……は……はい……。
……これを私が……?」
男は “刻印” の意味にわずかに躊躇した。
「構わん。 好きにしろと言ったはずだ」
男はゴクリと唾を飲むと、うつ伏せの匠の腰を掴み、グイッと自分の方へ引き上げた。
「……ンっっぁっ……!!!
……っンン……! ……ぁあああっ!!!」
途端に匠は痛みに体を仰け反らせ、声を上げた。
唯一動く右腕で必死に男を排除しようと、その体を突き退けるが、大きく重い男はビクともしない。
そればかりか身を捩り抵抗する匠に更に興奮したのか、男の動きは益々激しくなっていく。
「……や……やめっ……ンッ!!
……クッ……! やめっ……ろっ……!!」
ブラインドの隙間から薄日が射す室内に、喘ぐ匠の声と湿った音とが混ざり始めると、その様子をジットリと淀んだ目で見つめていた老人も、匠の側へと擦り寄って来ていた。
その息は荒く、周囲に酒の匂いを撒き散らしている。
皺だらけの手はすでに我慢ができなくなったのか、自分の衣服の中で動いていた。
そして「……私のモノも……」
了承を得るように、ハルの顔を覗き込む老人に、
「お好きにどうぞ」
そう言ってハルは笑った。
「ああ……ありがとうございます……」
老人は自分で取り出したモノを匠の顔へと近付けた。
「ほれ……またやっておくれよ。
……あの時と同じように……」
秘書の男の、手荒で強引な行為が引き起こす痛みに耐え、匠はただ強く目を閉じ、荒い呼吸を繰り返していた。
そのわずかに開いた口に、老人は自分のモノを無理矢理に咥え込ませる。
「……ンッ……ッ!」
必死に呼吸をしようとしていた口内に老人のモノが圧し込まれ、息が出来なくなる。
呼吸が止まり、匠は顔を振って抵抗した。
だが老人の手は、その頭を押さえ込み離そうとはしなかった。
そして益々腰を擦り寄せ、自身を喉奥へと突き入れる。
「ンッッ……ンッッ……ン”ッ……!!」
喉の奥に当たるヌルリとした生々しいモノ。
苦しさで目を見開き、藻掻き苦しむ匠のくぐもった声が室内に響いていた。
「やめろ……。
……もう……やめてくれ……。
お願いだから……」
深月の消え入りそうな声がした。
呼吸すらままならず、必死に抵抗する匠。
そして体を捩る度、ゆっくりとだが確実にその体内から血を減らしていく蒼白の肌。
深月はもう耐えられなかった。
「お願いだから……!
匠さんの代わりに僕が……僕が何でも言う事を聞く!
……だから……だからもう……やめてくれ……!!」
深月は悔し気にうな垂れ、小さく首を振ってそう叫んでいた。
「……ほう。
これは面白い事を言う。
お前がタクミのの代わりに、その体を差し出すというのか?」
老人も顔を上げ、今度は深月を値踏みするように身を乗り出した。
ヌルリと老人のモノが零れ出て、ようやく匠の口が解放される。
「……そうだ……。
僕を……お前達の好きにすれば……」
言いかけた深月の声を遮り匠の強い声が響いた。
「だめだ……!
……流さん!
俺なら……いい…………。
何があっても……大丈夫だから……流さんは……」
「……匠さん!!」
「大丈夫か……それなら……」
ハルは匠のモノを咥える秘書の体を、指で二度ほどトントンと叩き、その口を外させた。
「タクミをうつ伏せにしろ」
男はハルの命令のままに起き上がると、匠の体の下にその屈強な腕を差し入れ、いとも簡単に匠の体を返した。
「んっ……!」
強引な痛みに匠の体が震える。
男は目の前に現れた匠の刻印に息を呑んだ。
見るのは初めてではない。
審議会でそれはすでに見ていた。
だが、今、目の前にあるのはあの時とは全く違う物のように見える。
汗と体温、流された血とで彩られ、痛みの中でそれは、水を得た魚のように生き生きと、そして艶かしく匠の背中に棲んでいた。
「美しいだろう……」
満足そうなハルの声がした。
「……は……はい……。
……これを私が……?」
男は “刻印” の意味にわずかに躊躇した。
「構わん。 好きにしろと言ったはずだ」
男はゴクリと唾を飲むと、うつ伏せの匠の腰を掴み、グイッと自分の方へ引き上げた。
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる