194 / 232
-193※
しおりを挟む
……私が……エリートを壊す……?
男は下を向き、目の前で苦し気に喘ぐ匠の顔を見た。
ついさっき自分の中に芽生えた初めて感情……。
男を抱きたい……。
そしてそれを滅茶苦茶にしてやりたい……。
しかし本当にそんな事が……。
グッと耐えるように唇を噛む男を見つめながら、ハルはクスリと笑った。
匠の体から自身を引き抜くと、溢れた精がゆるりと零れ落ちる。
「こっちへ来い」
その言葉に男はハッと顔を上げた。
「早くしろ」
「……は……はい……」
男が押さえ付けていた脚を放すと、匠はその苦しい体勢からやっと解放され、呻きながら刺された左腕を押さえた。
陵辱された体の痛みで身を捩り、自由になった脚で、熱で灼けそうな背中をわずかに持ち上げる。
ハァハァと匠の苦しい息遣いが響く部屋で、男はハルに呼ばれるまま、おずおずとベッドへと上がった。
「ほうほう……。
このお堅い男が初めて男を抱くか……。
これもまた一興……。お前さんも、いい玩具だな……」
老人は嬉しそうに匠の体を何度か撫でた後、瓶から直接酒を呷り、緩んだ口元をクッと袖で拭った。
「お前、女は抱いた事があるのだろうな?
男の体は女のように柔らかくは無いぞ」
ハルは男の手首を掴むと、匠の胸へと持って行きその突起を触らせる。
老人の薬と達かされたばかりの体で、匠の反応は敏感だった。
「……んっ……!」
小さな声を上げ体が跳ねる。
その反応に驚いたように、男は咄嗟に手を引こうとしたが、ハルの手が掴んで離さなかった。
「どうだ……?
タクミは敏感だ。可愛いだろう?
もっと虐めてみたいなら、構わない、やってみろ」
冷たいハルの嗤うような声だった。
躊躇する男の手にハルは自分の手を重ね、匠の体をゆっくりと撫で回した。
ハルの手で勝手に動かされながらも、男はその匠の肌に、言いようの無い昂ぶりを抑えきれなくなっていく。
「……いい体だ……」
ハルの声に、自分でも気が付かぬうちに頷いていた。
たった今、目の前で見たこの二人の交わる姿が頭から離れなかった。
同じように支配して、この目の前の美しい男を自分の体で……。
同じように陵辱して、この昂ぶりを思い切り吐き出せたら……。
早まる鼓動が苦しい程に男の体を締め付ける。
浅葱の手でもなく、ハルでも老人でもないゴツゴツと硬い無骨な手が、自分の体を撫で回していた。
その手は下腹部から更に下がり、ゆっくりと自分のモノを包み込む。
加減を知らない荒々しい手で、それは握り締められ、ぎこちなく動き始める。
「……んっ! ……や……やめろ……」
匠が声を上げた。
「口でやってみろ」
匠の声を無視し、ハルは男の頭を押さえ、匠の脚間にその顔を近付けさせる。
……!!
男は驚き、一瞬ハルの方を振り返った。
「……やれ……」
冷たく笑うハルは、顎で男にそう言った。
男は下を向き、目の前で苦し気に喘ぐ匠の顔を見た。
ついさっき自分の中に芽生えた初めて感情……。
男を抱きたい……。
そしてそれを滅茶苦茶にしてやりたい……。
しかし本当にそんな事が……。
グッと耐えるように唇を噛む男を見つめながら、ハルはクスリと笑った。
匠の体から自身を引き抜くと、溢れた精がゆるりと零れ落ちる。
「こっちへ来い」
その言葉に男はハッと顔を上げた。
「早くしろ」
「……は……はい……」
男が押さえ付けていた脚を放すと、匠はその苦しい体勢からやっと解放され、呻きながら刺された左腕を押さえた。
陵辱された体の痛みで身を捩り、自由になった脚で、熱で灼けそうな背中をわずかに持ち上げる。
ハァハァと匠の苦しい息遣いが響く部屋で、男はハルに呼ばれるまま、おずおずとベッドへと上がった。
「ほうほう……。
このお堅い男が初めて男を抱くか……。
これもまた一興……。お前さんも、いい玩具だな……」
老人は嬉しそうに匠の体を何度か撫でた後、瓶から直接酒を呷り、緩んだ口元をクッと袖で拭った。
「お前、女は抱いた事があるのだろうな?
男の体は女のように柔らかくは無いぞ」
ハルは男の手首を掴むと、匠の胸へと持って行きその突起を触らせる。
老人の薬と達かされたばかりの体で、匠の反応は敏感だった。
「……んっ……!」
小さな声を上げ体が跳ねる。
その反応に驚いたように、男は咄嗟に手を引こうとしたが、ハルの手が掴んで離さなかった。
「どうだ……?
タクミは敏感だ。可愛いだろう?
もっと虐めてみたいなら、構わない、やってみろ」
冷たいハルの嗤うような声だった。
躊躇する男の手にハルは自分の手を重ね、匠の体をゆっくりと撫で回した。
ハルの手で勝手に動かされながらも、男はその匠の肌に、言いようの無い昂ぶりを抑えきれなくなっていく。
「……いい体だ……」
ハルの声に、自分でも気が付かぬうちに頷いていた。
たった今、目の前で見たこの二人の交わる姿が頭から離れなかった。
同じように支配して、この目の前の美しい男を自分の体で……。
同じように陵辱して、この昂ぶりを思い切り吐き出せたら……。
早まる鼓動が苦しい程に男の体を締め付ける。
浅葱の手でもなく、ハルでも老人でもないゴツゴツと硬い無骨な手が、自分の体を撫で回していた。
その手は下腹部から更に下がり、ゆっくりと自分のモノを包み込む。
加減を知らない荒々しい手で、それは握り締められ、ぎこちなく動き始める。
「……んっ! ……や……やめろ……」
匠が声を上げた。
「口でやってみろ」
匠の声を無視し、ハルは男の頭を押さえ、匠の脚間にその顔を近付けさせる。
……!!
男は驚き、一瞬ハルの方を振り返った。
「……やれ……」
冷たく笑うハルは、顎で男にそう言った。
0
お気に入りに追加
129
あなたにおすすめの小説





淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる