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 匠の中の過敏な神経を執拗に逆立たせてから、男の指はいきなり引き抜かれた。

「……ンぁッ…………!」
 その動きにさえ思わず声を上げてしまう。
 
 ハァ……ハァ……
 ハァ……ハァ……
 
 まだ呼吸が整わない匠を背後から抱いたまま、そこに何かが押し付けられる。
 それが何なのか、匠は一瞬で理解した。

「……!! ……やっ……やめ……ろっ……」
 満足に息をすることすら出来ず、言葉が出なかった。


 男は匠の腰を両手で鷲掴むと、今まで指が入っていた場所に自分のモノを圧し込んでくる。
 その痛みは今までの細い指とは比べ物にならなかった。
 狭い入り口が無理矢理に抉じ開けられる。

「んクっ! ……ぁあっ!! …………んっ!!!」

 その声に満足なのか、男の腕に更に力が入り、グッと腰を引き寄せた。

「んっっ!! ……ぁあああああ……!!」

 体の奥からの、張り裂けそうな痛みに匠は声をあげた。
 それはもう悲鳴に近い。

「いいぞ、タクミ。叫んで叫んで……浅葱に助けを求めろ……」
 
 男は容赦なく、自分のモノを匠の中にねじ込んでいく。

「ぁああああ!!!! やめろっっ! やめてくれっ……!
 ……んっ……あ……あっ……あっ……!!」

 男のモノを抜こうと少しでも体を動かすと、その度に呼吸は苦しくなる。
 匠は自分を縛る鎖を両手で強く握り締め、耐える事しかできなかった。
 四つん這いで下を向いている匠には、自分の胸の傷からポタポタと床に血が滴るのが見えている。
 そして、何故か意思に反して、大きく反応している自分のモノも……。

 ――男に犯されている――

「やめ……ろ…………。は……な……せ……」

 支配される悔しさに唇を噛んだ。
 噛み締めたその端から一筋の血が伝う。


 男は匠を振り向かせると、その血を舌で舐めとり、唇を塞いだ。

「……んくっ……ん……!」
 口を塞がれ更に呼吸は苦しくなる。

 そのまま男は腕を伸ばし、前に回した手で匠のモノに触れた。

「いい子にしていれば、すぐに気持ちよくなる……」
 耳の中で囁く声がした。

 いやだ……もう……やめろ……放せ……。

 それはすでに声にならなかった。
 振り向いた目で男を睨みつけた。
 それが今の匠にできるせめてもの抵抗だった。

 男はそんな匠を見てフッ……と笑う。
 腰の動きが早くなった。

「くっ……!!! ……んっ……! ……ん……!!」
「ほら、タクミ、もっとだ……」
「ぁ……ぁあああ……ぁ……! ぁ……んっ……んっっ!」

 匠の声を聞きながら男の動きが一段と激しくなる。
 同時に擦り上げる手の動きも早くなった。

「んっ……! んっ…………! ……ンッ……ぁ……ぁああ……!」
「タクミ……」

 声をあげ体を仰け反らせ、鎖にしがみつく自分がいた。
 感じたくはなかった……。
 だが、体は確実に反応し限界を迎えようようとしていた。

「ぁ……ぁ……ッ……ぁあああ……!
 …………んっんっんっ……クッ……っぁああああああ!!!」

 悲しい絶頂の声と同時に、匠は男の手の中に自身を吐き出した。
 それが掌から零れ、床の血と混ざっていくのを見つめながら、腰を掴んだままの男の動きも止まる。 

 ハァ……ハァ…………
 ハァ……ハァ……

 匠の激しい息遣いだけが室内に響く。
 押さえ込まれたままの腰……。
 匠は自分の中で男のモノがトクトクと脈打つのをハッキリと感じ、その体内に射出された物の全てを受け入れていた。
 
 体の中の男がヌルリと引き抜かれると、匠はもう一度小さく声をあげた。
 太腿に男の精が溢れ、流れ出た……。
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