華燭の城

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「……ンンンンッ!」

 それを嫌がり、再び声を上げたシュリに男は益々興奮したのか、すでに反り上がった自身のモノを、無造作にシュリの体内へとぬめり込ませた。

「……ッァあっッ……!
 ……ンッ……ンッッ…………ンァアアっっ!」

 男のモノは、ガルシア程の質量を持ってはいなかった。
 それでも破壊的な痛みだけを引き起こす暴力的なガルシアの責めとは違い、巧みに角度を変え、位置を変え……シュリの内部を蹂躙していく。

 体中を針で刺された痛みは続いている。
 そこにガルシアの手も伸びた。
 赤い血の湧く胸の突起から突き出たままの針を、ジリジリと指で弄り回したかと思うと、今度はシュリのモノへと手を伸ばし、握りしごいていく。
 そこには薬液が直に注入されている。
 その薬が溢れ出さぬよう、栓にした器具も突き出たままだ。
 そんな内側からの灼けるような痛みと、触れられる外部からの刺激、それは耐えがたいものだった。
 シュリはその痛みと苦しさに声を上げた。

「……ンッッツァアッ!!
 ……やめっ…………!!」

「ああ、最高ですな……。
 シュリ様の中は、なんと温かく、締め付け具合も素晴らしい……」

 叫ぶシュリを弄びながら、男が嬉しそうに声をあげる。

「そうだろう。
 シュリ程の器はワシも知らぬ」

「ええ、ええ……。
 これが神という物なのでしょうな。
 おおっと……シュリ様、余り興奮なさらぬように。
 中に薬が入っておりますから、余計に痛みますよ」

 そう言いながらも男の責めは、言葉とは反対に一気に激しくなる。

「……ンッ!!!
 …………ンンッッ……!
 …………ッッグっっっッあ……!」

 直後、シュリの体が大きく跳ねた。
 そしてすぐにその瞳は見開かれ、天井の一点を見つめたかと思うと、グッと唇を噛み締め、痛みを振り解くように激しく首を振る。

「あぁ、とうとう来ましたな。
 だから言ったでしょう? 興奮なさらぬように、と。
 この薬は生き物と同じ。
 エサを与えれば……人の血や汗、体液といった物ですが……それと混ざり合えば合う程、反応は活性化していき、痛みは激痛となっていく。
 シュリ様の中で、ご自身の精と薬が反応を始めたのです。
 ……せっかく、ご忠告差し上げたのに……」

「ほう……。
 感じれば感じる程、痛みは酷くなるという事か」

 ガルシアが珍しく感心したように声を上げた。

「そういう事ですな。
 このままでは、ご自身の精を吐き出すこともできませんから、しばらくは激痛と快感と……その両方をじっくり味わって頂きましょう」
 
 栓になっている金属棒をグリグリと弄りながら、一度止まりかけた男の動きがまた激しくなる。

「やめっ……!
 もう……やめっ…………んっっぁっ……!!」

 薬のせいか、部屋に充満する甘い煙のせいなのか、剥き出しの神経で、挿入された器具の横からほんのわずかな体液だけを滲ませながら、シュリは痛みに暴れ続ける。

「最高の興だな」
 ガルシアはシュリを押さえ付けたまま、その苦しみもがく姿を満足気にじっと見下ろしていた。

「はい、陛下……。 
 私もずっとこうしていたいのですが……シュリ様の御身体は良過ぎます。
 …………っ……そろそろ……こちらも限界……。
 ……ああっ……陛下……私はこのままでよろしいのでしょうか……。
 神を……んっんっ……シュリ様を……。
 私ごときの精で穢す事になりますが……」

「好きにしろと言ったはずだ。
 神など、もうとっくにワシの前に跪いておるわ」

 シュリの中で果てる許可を乞う男に、ガルシアはいびつな笑いを返した。

「ああ……っっ……なんという幸せ……!
 ……感謝いたします……。
 …………では遠慮なく……っ……。 
 …………んっ……んんんんんぅ! ……出るっ……」

 そう呻くと同時、シュリの中に男のぬるい精が吐き出された。
 恍惚の表情で体を密着させたまま天を見上げる男とは反対に、必死に肩で息をしながら、シュリが再び痛みに叫ぶ。
 男は自身を絞り出すようにして、最後の一滴までシュリの中に吐き出すと、ようやく満足がいったのか、ユルユルとそれを抜き出し、ふぅ……と大きく息を吐いた。
 
 そして男が台を降りると入れ替わるようにして、ガルシアもシュリの脚間に立ち、その傷だらけの身体を、自分の方へと引き摺り寄せた。

 朦朧としながらも、ガルシアの手の感覚はシュリには判る。
 何度も体に覚え込まされたあの痛み……。

「……嫌だ…………やめ…………」

 無意識に呟き、それを嫌がり首を振るシュリを見下ろしながら、ガルシアはその脚を軽々と抱え上げ、まだ男の白濁した粘液が零れ出る場所へ自身を強引に捻じ込んだ。

「……ンッッァアアアッッ!」
 圧倒的な破壊物の侵入にシュリが叫ぶ。

 湿った音をさせながら、根本まで一気に突き込んだガルシアは、激しく中を突き上げながらも、台の横で名残惜しそうにシュリの体を見つめる男に視線を向けた。

「おい、前の部屋に酒がある。どれでも好きに飲むがいい。
 面白い興を教えてくれた礼だ」 

 ガルシアの言葉に男は深く頭を下げたが、
「ありがとうございます。
 それは大変ありがたいのですが……。
 もしよろしければ、私はこちらを……いただきとうございます」

 両腕を縛られ、ガルシアに突き上げられながら、ギシギシと体を揺らすシュリの、まだ挿具と薬のせいで膨張したモノを手に取り、ゆっくりと手でしごいて見せた。

「ンッッーーー……!」
 触れられるだけでも激痛を放つそれに、シュリが喘ぎ叫ぶ。

「それが飲みたいのか?
 お前も相当、おかしな奴だな。
 ……ならば、もう少し待て」
 シュリの体を犯しながらガルシアが笑う。

「お許しいただけるなら、いくらでも」
 男は、右手でシュリのモノを扱き、左手で胸の先端の針を弄りながら頭を下げた。

 それから程なく、シュリの叫び声と同時にガルシアが呻いた。
 ガルシアのモノが後ろから引き抜かれると、男はすぐさま慣れた手付きでシュリのモノを手に取り、器具を引き抜くと、先端の穴をほぐすように広げ刺激を加える。

「……ンッっ……!
 …………ッグっっっッあッッ!!」

 激しい息使いで、台に両腕を縛られたままの体が小さく痙攣し、激痛に仰け反った。
 それと同時に、今まで抑え込まれていた精を吐き出し始める。
 だがもうシュリにはハッキリとした感覚がない。
 激痛で意識を失った体から、ただ出口を見つけ流れ出しただけのそれを、男は素早く咥え込み、嬉しそうにいつまでも吸い続けた。
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